ダンサー イン Parisのレビュー・感想・評価
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日曜の午前中、若い人たちでほぼ満席!
パリの中心部にあるシャトレ劇場で撮影されたクラシック・バレエの公演「ラ・バヤデール」に始まる。中心になるのは、パリ・オペラ座のバレエ・ダンサーであるマリオン・バルボーの扮するエリーズ。
エリーズは、舞台でラ・バヤデールの公演中、恋人の裏切りを見て動揺し、着地に失敗。足首の古傷を傷めてしまい、MRIで剥離骨折が見つかり、舞台復帰は難しいかもと指摘される。幼い頃から、両親の理解があって、レッスンを重ね、オペラ座のバレエ学校を経て、エトワールを目前に控えている彼女には、どれほど辛い試練であったことだろう。それでも友人に導かれて、ブルターニュにある芸術家の合宿所に行って食事の準備を手伝ううち、コンテンポラリー・ダンスと出会い、強く魅かれてゆく。
長い歴史を背景に、確固とした規範があり、それに向かって努力し、しかも維持するために精進を欠くことができないクラシック・バレエと、躍動感とスピードに富み、動きが自由な分、人間の弱さをも受け入れてくれるコンテンポラリー・ダンス。それぞれの良さを実感させてくれる映画だ。
ダンスと並んで、エリーズの周りに出てくる人物たちの食事にまつわるエピソードが楽しい。友人のサブリナと彼女の恋人で料理人のロイックと共にブルターニュに移動するとき、車の中で、二人が動物性食品を一切口にしない「ヴィーガン」を巡って言い争ったり、食事を彼らが用意するようになってから、NAGOYA風の味付けとして「しょうが」と「ゆず」が出てきたり、洋梨を使ったデザートのとき、フルーツ・ブランディー(オ・ドゥ・ヴィ・ポワール)を競って飲むところなど。これらの情景が映画にリアリティを与えている。
ケガをしたとき、リハビリを担当する理学療法士(kiné)のヤン(フランソワ・シヴィル)もおかしい。演技が初めてのエリーズ役のバルボーには救いだったろう。彼はインドのゴアに行ったりするので、この頃、パリの街中でよく見かけるヨガに興味があるのだと思った。
若いとき、足を傷めて自分自身の道を進むことは断念したものの、芸術を志す若者を支援するために、芸術家の合宿所(とは言え、レジデンス)を経営しているジョジアーヌ(ミュリエル・ロバン)と父親のアンリ(ドゥニ・ポダリデス)がポイント。ジョジアーヌが、本当はエリーズの背中を押してあげたのではないか。アンリとエリーズは、一見、いつも話が食い違っていて、会話が成り立っていなかったが、実は、この父親は、一歩退いたところから、弁護士らしい冷静さを持って、母親の亡き後も可愛い末娘のことを見守っていたに違いない。ケガをして苦しんでいる時に、バレエ・ダンサーには2回の人生があると言われたって、直ちに受け入れることはできないことも理解できるが。そう言えば、父親の仲間達とエリーズが待ち合わせたシテ島の広場や、二人で食事に行ったサン・ルイ島の入り口のレストランも魅力的だった。
是非、道に迷っている人たちに(これまで迷ってきた人たちにも)観てほしい一本だ。
あらたな一歩。
舞台本番中に足首を負傷してしまったバレエダンサーの話。
舞台本番直前にステージ裏で同じくバレエをやってる彼氏の浮気現場を目撃、直後の本番で動揺してしまい…捻挫と医師から言われるもよくよく調べたら剥離骨折、突然バレエを続けるのは厳しいかもと医師に告げられたエリーズのストーリー。
少し前に公開された「裸足になって」と何かストーリー被ってるのかな?何て思ってスルーしてたんですが…結果から書くと観て良かったです。
リハビリもかね料理のアシスタントのバイトで別の地へ行き、新しい仲間、以前に出会ってた彼とも再会。バレエとは違うジャンル、コンテンポラリーダンスに出会いジャンルは違えどやっぱり私にはダンスだと改めて思えたエリーズ良かったね~って感じでした。
ただこの作品を観て一番引っ掛かったのはエリーズさんの察しの悪さ(笑)
わざわざ治療という口実でバイトの地まで会いに来てくれたヤンにさらっと別の男性が好きと言えちゃう察せなさ!笑ったね!そりゃあ駆けつけて来てくれたヤンも発狂するよね(笑)
あとお父さんの娘を大事に思う気持ちは察してあげて!流石に可哀想だと思いました(笑)
あとちょいちょい出てきた例の車の「サス」「挿す?」はやわらかめ!
バレエと コンテンポラリーが同時に楽しめてお得。(^-')v
バレエは良く見ますが コンテンポラリーダンスは 久しぶり
どちらも力強くて 素敵です。
やりたいことが 見つかった人は それだけでも幸せです。
アドバイスをする 老女もイキですね。
フランスらしいエロと 笑いが たーまーりーまーせーん。(^Q^)/゚
ハッピーエンディングは 共感できてうれしいですね。
バレエのヒロインは悲劇
「ダンサーinパリ」鑑賞!バレエのドキュメント形式の映画は多くあるけどこれはパリオペラ座のダンサー演じるヒロインが、公演中に恋人の浮気を知り怪我をして踊れなくなり、知人を通じてアーティストが集まるレジデンスで料理の手伝いの仕事をしていたらコンテンポラリーダンスに出会い…という話。実際にパリオペラ座で活躍しているバルボーが主演を務め、コンテは実際のカンパニーの振付師やダンサーが本人役で出演しているという豪華な内容。
まぁ怪我をした傷心のヒロインが別のジャンルに活路を見出すというストーリーは王道ではあるけど、冒頭の15分のバヤデールの舞台シーンは恋人に裏切られた女性の心理とニキヤの感情がリンクして素晴らしいし、もうパリオペのダンサーは同じ人間とは思えないほど宝石のような美しさ!
パリのアパルトマンのバルコニーでストレッチしてるところから見渡すサクレクールなどのパリの街並みは言うまでもなく美しいけど、特筆すべきはアーティストの集まるレジデンスがあるブルターニュの海辺の風景と瀟洒な建物!!こんなとこなら合宿したいと思える映像ばかりでうっとり…
映画としての会話劇もすごくフランスらしいというか、ヒロインの友人カップルのバカップル振りとか、担当の療法士の恋人がヒロインの恋人とできてたと話した時の感情の壊れっぷりや、レジデンスのオーナーの女性、ヒロインのお父さんなど名優たちの光る演技やウイットに富んだ会話が素晴らしく、挫折を乗り越える話しなのにかなり大笑い(笑)
建物や風景は素敵だけど、コンテのカンパニーメンバーの稽古着がかなり思い思いで自由だったり、靴脱いだら靴下が擦り切れてたり、そういう細かい部分はとてもリアリティがあって映画好きとしてはとても評価できるポイントです!
しかし弁護士であるヒロイン父の「体を使う仕事はせいぜい35まで、別の人生をやり直さなくてはいけない、法学部に行けばよかった」のセリフはほんとにズーンときますね…
こういう映画を見るたびに書くことですが、バレエはあらゆる表現芸術の中でも最も現役が短いし、これはアスリートのセカンドキャリアにも通じる問題ですね。
二時間の中に恋や挫折、親子関係などたくさん考えさせられることが詰まっていて、でもやっぱり舞台って素晴らしいし才能のある人は踊り続けてほしいなと思いました。あと、怪我したらリハビリはちゃんとせねばですね…
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美しいものを魅せてくれる
バレエが古典、形式美の最たるものであるのは何となく知っていたが冒頭の踊りのシーンで身体の使い方、肉体美に圧倒される
バレエダンサーはコンテンポラリーもやっているし、ダンサーを俳優にしたいという監督の意向は大正解
踊りから得られるエネルギーって本当に凄いな
上手く行き過ぎ
フランスは、自由の国なんて思ってしまうのですが、なんと言ってもフランス革命から始まる自由主義発祥の地とも。でもね、実際には、家柄を重んじるお国、いくらお金持ちでもだめ。そんな中でのバレエのプリマドンナのお話。額面通りには受け取れないのですが。
結構評価高いのですが
ステージで怪我をしたバレエーダンサーのどん底からの復活。
と書くと、涙ぐましい根性物語に思えるのですが。
映画は、いたって夢物語でも見ているかのよう。
主人公は、バレーダンサー。
それもプリマドンナ。
ダンサーの頂点に立つのに。
そこは、激烈な競争があるはずなのに。
そのギスギス感もなく。
確かに、どん底からの復活物語なんですが。
先も読めてしまう退屈感。
フランスでクラッシックバレエのできる人とは
経済的余裕がないとまず無理でしょうね。
日本だってそうですが、お金より家柄を重んじるかの国のこと。
なんかお金持ちのお話に付き合っているようで。
貧乏人の私には、どうでもいいと思えてしまう。
なんて、僻み根性丸出しですが。
だって、バレエがだめでも彼女の生きる道は、無数にあり。
今の御時世、とっても羨ましいですよね。
まあ、フランスで、バレエをできるなんて。
その時点で、恵まれた環境にある人のお話ですから。
多かった女性客
映画の観客は、圧倒的に女性でした。
主人公に、人生の夢を託しているのでしょうか。
でも、映画ですからね。
現実とくれぐれも混同しないように。
なんていうと、夢も希望も無くなってしまうのですが。
まあ、宝塚的夢の世界に浸りたい人には、いいのかな。
人生四半世紀生きてきて、後悔しかないおじさんの愚痴と思って、お許しください。
美しすぎるバレエとコンテンポラリーダンス
とにかく主演エリーズ役のマリオン・バルボーがいい!
バレエの美しさ、挫折してから挑むコンテンポラリーダンスの力強さと柔らかさ。
いつまでも見ていたい。
不器用なお父さん、整体師のヤンの空回り感も、とってもいいんですよ。
そして最後のエンドロールでのダンスを是非見て帰って欲しい。
穏やかに観ていられる映画 そして、冒頭のバレエのシーンを観ながら、...
穏やかに観ていられる映画
そして、冒頭のバレエのシーンを観ながら、主人公のエリーズの肉体が非常にできあがってて、動きも素人目にもバレリーナだと思える感じだったんだが、本当にオペラ座で演じるバレリーナでもある人が演じてると知り、すごく納得
がんばって演じてる役者さんには申し訳ないけど、やっぱりかなわない、プロには
そのおかげもあり、バレエのシーンも、コンテンポラリーダンスのシーンも、迫力が十分
作品の途中で、エリーズと仲間たちが、即興で踊るシーンがあるんだが、バレエにそこまで興味のない私でも、もっと観ていたいと思わせるほど、美しかった
ストーリーも、よい意味で分かりやすく、明るい雰囲気を放ちながら、ラストへ向かう
これからがどうなるか、でもそこには決して挫折に打ちひしがれる人生ではない人生が広がっているだろうなと思わせる
Manages
怪我してしまったバレエダンサーの第二の人生を描くという触れ込みだよりで鑑賞。良いところ2割、微妙なところ8割って感じでした。
抜けて良かったところはバレエダンスのしなやかさ。オープニングで魅せられる華麗なステップに爪先立ち、体の捻り方も本当に綺麗で、オペラ座で活躍されているマリオン・ボルバーさんの演技と実技が最高に噛み合って素晴らしいシーンになっていたなと思いました。タイトルコールの時のおどろおどろしい音楽も個人的には好みでした。
全体的に乗れなかった要因としてエリーズが別に困ってない事がデカかったなと思います。もちろん、前向きに行動しているのはいい事だと思うんですが、彼氏と別れた後にすぐに新しい彼氏とチュッチュしてますし、足が治ったのにバレエを放り投げてヒップホップダンスに軸足を置きますし、父親になんで愛してるって言えないの?と訳のわからない詰め方をしますし、彼氏見せびらかしまくるのも悪印象でした。悲壮感を出せとまでは言いませんが、楽しんでる女性の話にしか思えず、第二の人生を謳歌しまくってるのはうーんってなりました。
あと適当な医療士がエリーズに好きな人がいる事を知って絶叫するシーン、劇場ではチラホラ笑いが起きていましたが、これ何が面白いんだ?と首を傾げてしまいました。
ダンスシーンがもっと多ければ評価も変わったんだと思うんですが、エリーズの人生の変化を強く描きたかったんだなと思いました。うーん中々合わない作品もあるもんですね。
鑑賞日 9/19
鑑賞時間 12:25〜14:30
座席 E-12
23-112
若きバレエダンサーの再生と旅立ち。
挫折を大きい物と捉えるか、
小さい物とするかは、
自身の心の在り方次第。
踊って美しい世界を見せて。
人生の全てを楽しんでほしい。
掛ける言葉違えど、
背中を押してくれる愛がある。
そして“愛してるよ”とは言わなくとも
娘を見守り続ける父もいる。
父の涙には自分自身を重ね合わせて
グッときた。
ほんの一瞬の出来事で夢砕けたとしても、私らしく。。。
ヒロインは、バレエの素晴らしい才能の持ち主で、綺麗な方ですが。。。恋人の浮気を見かけて動揺を隠しきれず。。。人生が一変してしまう事に。。。そういう所の人間の繊細さを良く描いていると思います。ヒロインが夢や恋人を失っても、今までの経験を生かして、自分らしく生きて行こうと、葛藤に苦しんだり、新しい夢を見つけようとする過程をリアルに描いてます。その情景に胸打たれ、感涙しました。追伸。。。主人公に新恋人が出来て、シアワセそうなのが良かったです。
この映画は、わたし達にとって、「人生の道しるべ」ともなる物語だと思います。
ダンサー達の映像が素晴らしいっ💕❣️
ダンサー インParisいい映画でした😍
どん底に落ちても、支える仲間がいて、それに応えて頑張れる人、素敵です❤️
ダンサー達の映像がまた本当に美しい😍Robert Heindel、Pierre-Elie de Pibracの作品が動き出したようでした❣️
対比するバレエとコンテンポラリーダンスを同時に楽しめるお得感♪
【パリで生きるダンサー達の青春ヒューマンストーリー】
バレエダンサーとして活躍していたエリーズは、恋人と破局したうえに、上演中に足を挫いて舞台に立てなくなってしまった。絶望の中、新しい人生をスタートするため、友人カップルの料理アシスタントとしてブルターニュを訪れる。そこで出会うコンテンポラリーダンスと魅力的なダンスカンパニーが、彼女の第二の人生に大きく関わることに……。
天へと向かうバレエと、地を掴むコンテンポラリーダンス。対比する二つの踊りを一本の作品で楽しめるお得感♪
美しさや身体を使う仕事って確かに若い頃だけだものね。多くの人が第二の人生を歩んでいく。だけど、いろんな経験を積むことで人生はより豊かになれるはず。
“いい場所で転んだから高いところに登れる”
“弱さは新たなスーパーパワー”
本作はパワーワードが満載でした。
それにしてもブルターニュの海辺が美しかったなぁ。
私には期待外れの映画でした。
レビューに高評価が多いのと設定がクラッシックバレエとコンテンポラリーダンスのダンサーと珍しかったので興味を持って鑑賞しました。
観終わっての感想は、タイトル通りです。ダンスシーンは見応えがありますが、物語の部分はありきたりで私には退屈でした。
クラッシックバレエの踊りは将来性がなく、コンテンポラリーダンスに追い抜かれていくとダンスを見てそう感じました。
フランス映画は日本の味
挫折と再生という良くあるテーマを、肉体の美しさとともに描く。
マッサージの時でも、体が美しいと思った。
肉体も芸術と文化なのだ。
フランスの日常生活風景が交じり、いつもながらフランス映画が肌に会うことを再認識した。
しかし、国が変わっても父と娘の関係は変わらないのね。
あの父親はまるで自分みたい。最後にきちんと言えたのかな?自分ならば、恥ずかしくて言えない。
なんだかんだで、悪い人がいない、こころ温まる映画です。
追伸
良く見たら、大好きなフランスの監督さんでした。
どおりで、合う訳だ。
美しいダンサー達!
挫折したバレエダンサーが次の次元へ開花していくサクセスストーリー。バレエもコンテンポラリーも美しいダンスシーンは圧巻で目を奪われる。主人公の純粋さと、ところどころでクスッと笑わせてくれるキャラクター達も良い雰囲気を出していた。
ラストシーンの、次のステージに踏み出した主人公が「白鳥の湖」のコールドの幻想を見るところ、感動でした。
久しぶりに劇場はほぼ満席でした。
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