イノセンツのレビュー・感想・評価
全181件中、81~100件目を表示
猫
超能力物と聞いてたが、派手さは無くジワジワとくる(使い手も子供なのでまた恐い)
主役の子役(妹の方)の顔が北欧独特の日本人にはない造りで愛らしくて良かった
背景や音の使い方が黒沢清映画っぽく、これもまたジワジワ
個人的には好き。
子供の頃って、そうでなくとも子供達の中での見えない力の強さとかルールがあるよね。
能力の有無は別としてあの時を生きてた当時の自分は生き残るので必死だったなぁって思って観てた。
イノセンツじゃないけど子供ってそれでいて感受性が豊かだったり共感力がなかったり皆んながそれぞれ特殊で特別な存在で良いんだよって思う。
息を抜けない張り詰めた展開、そして怖い
自らの能力で遊んでいるうちはまだしも歪んだ気持ちのまま傷つけ殺すようになると、その無邪気な残虐と対決するしかない
大人には分からない風景の中果たして終わりは迎えたのだろうか
エンドロールはやはり怖い
そして最後に見た指は誰のもの?
あの4人であることの意味
子どもの無邪気な暴力性や残虐性ってたまに題材にされるテーマ。子どもたちが持つモラルみたいなものは不安定で脆いものだったりするところが怖いし切なくなったりする。本作はそこに超能力がからむから個人的には見逃せない。
登場する4人の子どもは、移民系が2人、それと引っ越してきたばかりの姉妹(姉は自閉症)という構成。それぞれの家庭で何かしらの問題を抱えているというやつ。バカンスで不在となっている家族が多い中、団地に残っていた彼らが知り合い仲良くなっていく設定が絶妙。それぞれ孤独だった4人が関係性を深めていく過程は、子どもたちの成長物語に見えて、ちゃんと不穏でホラーな雰囲気も出しててバランスがいい。
あの年代だと虫の羽をむしったり、蟻の巣に水を入れたりした経験を持つ大人も多いだろう。それくらい遊びの延長で虐待やいじめが行われてしまうということ。さらにあんな能力を持ってしまったらエスカレートするのも当然の流れかもしれない。ベンの母親のことを考えるとあの生活と4人の関係が破綻するのはそう遠くなかったよなと思ってしまう。出会いがもう少し歳を重ねてからだったなら、なんて妄想もしてしまった。そんなことを考えるくらい4人ともとても演技が上手なことに驚く。そうだよ、この子たち演技してるんだったって最後に思い出した。
ホラー的な怖さももちろん見せてくれたけど、それよりも切なさを感じてしまったのは私だけではないんじゃないか。あの年代の少年少女の関係性もまた不安定で脆いということなんだな。超能力ものとして楽しみにしていたのにこんな切なさを感じる映画なんて!
何がテーマなのか
「無垢な子供の遊びが…」で、どうなった?
サイコキネシスが結局どうなった?
人が死んでも事故しても警察来ない。
不審者がいても警察来ない。
親が子供に無関心。
公園の大人も無関心。
子供はみんなサイコパワーを持っている。
音響と効果音でなんとか映画になるっしょ。
なんかそれぞれ中途半端。
X-MENの前日譚。
上から降りてくるクレジット、気持ち悪い。
他の人のレビュー少し見たら『童夢』のキーワード。
いくら名作でも知らんもんは知らん。
「童夢」って言ったらレーシングカー。
サイキックバトル映画ではない
いやバトルはあるけれど。
事前情報で大友克洋の『童夢』にインスパイアされた作品だとは聞いていたが、ここまで『童夢』だとは・・・
子供の無邪気な残虐性が不穏で緊張感溢れる映像で綴られ、ヒリヒリと痺れた。
大人たちの預かり知れぬところで物語が動くのも良い。
主人公はじめ子役たちの演技にも目を見張った。
ただ、ボンクラな自分的には、もうちょっと派手なバトルも欲しかったなあと。
全編張り詰めた緊張感に貫かれてはいたが、わかりやすいカタルシスも欲しい。
元ネタの『童夢』も派手にやらかした後だからこそ、あの静かなラストが活きていたと思うし。
あとネコ好きの人は鑑賞注意。
タイトルなし
子供の持つ無邪気な怖さと歯止めの効かなさ。この選択するなよ!って方にことごとく行くw 。事前に予兆を見せる事で作品全体がウソっぽくならず、加えてこちら側に痛さをビシビシと伝えて来た。良作! (観た映画館の環境か、音があまりにも大きすぎてキツかった部分はあった。。)
AKIRA方式も良し。
大友童夢が整理再解釈され最適物語に変奏、
高純度に実写化されたことを祝す。
特殊能力の微弱静謐さと制御困難さが勝因。
無垢と正義と邪悪の不安定な交錯をスリルの主軸に置く脚本の上質。
主役に特殊能力を持たせないAKIRA方式も良し。
良作連打の新鋭に期待。
私的年テン上位当確。
子供って怖い
子供って親がしらないうちにネットワークができていて、ましてや今回は特殊能力者の子供がでてくるからさらに怖い。
加減を知らない子供が能力を使うわけだからさらに怖い。
ぞゾッとくるこわさを味わいたいひとは是非とも劇場にてご覧ください。
僕は海外Blu-rayにて観賞したので是非!
猫が死んで犬も死ぬ
猫は元々テレパシーが使える女の子の飼い猫で、逃げ出したのを物を操れる男の子に見つけられ、尻尾を掴んで嫌がっているところを身動きが取れないよう拘束し、階段から落として骨折して逃げてうずくまっているところを頭を潰して殺します。
犬は死んでいるのを発見します。
親の知らない子ども
覚悟してたけど、覚悟足りなかったみたい。
マジでゾッとするほど怖い。最近見たホラーが「忌怪島」だから、余計ビビる。心にチクチクと刺さる恐怖。間違いなく、今年トップのホラー映画でした。こういうのが、無性に勧めたくなるんだよな...。
開始1分で察する。あ、ヤバいやつだこれ。
驚かせてくる訳じゃないのに、何かが常に迫ってくるような気がして、鳥肌が止まらない。重力を無視したカメラワークと天気はいいのに気分が晴れない演出。何をしれかすか分からない子どもたちの奇妙な動きが、目を逸らしたくなる。ああ、やめてくれ。それ以上過激化しないでくれ。見たくないはずなのに惹き付けられる。自分もそっち側に行ってしまったってことなのか...。
主人公のイーダが「外に行ってくるね」とか「アナと遊んできていい?」と言う度に、やめたがいいよと止めたくなる。なのに、母親はそんなことも知らずにいってらっしゃいと声をかける。しかも、大事な時に限って晩飯だからと止める。親ってのは、子どものことを全部理解するのは不可能なんだ。親に限らず、自分の兄弟や友人のことだって。「意地悪してくる子が居たらどうする?」というイーダの質問に対しての返答も残酷だ。言葉数が少ない映画だからこそ、ひとつひとつのセリフが心を砕く。
エスパー少年・ベンはかなりのサイコパス。
死というものを理解していないのか、理解しているけど死への恐怖より探究心が強いのか、どちらにせよテリファーのクラウンと並ぶ、今年トップクラスの悪です。度々叫ぶのは、抑えきれない自分の力に怯えているのか?それとも、後から恐怖が襲ってきているのか?正体が掴めない不気味さがたまりません。この映画に出てくる子どもたち、異常なほどに演技上手くて心臓飛び出る。イーダは、成長したら驚くほどの美人になりそう。
ラストなんか芸術的で見とれてしまうんだから。恐ろしいのに美しいんだもん。もっとぶちかましてくれても良かったんだけど、この湿っぽい感じがいいのかも。あとひとつ、不満を言うなら、もっと要素が欲しかったかな。中盤は結構同じことの繰り返しだから、ちょっと退屈。アナ、めちゃくちゃいいキャラだから、もっと見せ場があってもいいと思う。
でも、かなりの大満足。正直、ここまでとは思っていなかった。レビューを書いているうちに、楽しくなってまた見たくなってきたので、星4.0からひとつランクアップ。小規模だけど、めちゃくちゃ面白いです。覚悟の上、ぜひ。
違うじゃん
「住宅団地を舞台に、子供たちが隠れた力に目覚めるサイキックスリラー」って違うよね。
主人公の少女が、人と気持ちを通じ合わせる方法を知るという話じゃん。
「童夢からのインスパイア」とか聞いてたから、観る角度を間違えたじゃん。
23-097
退屈な夏休みが狂気に染まる😨
子供たちの何気ない行動が次第にエスカレートして、善悪の境界を曖昧にし、後戻りできない事態へと変わる。
大人への秘密はあまりにも恐ろしく、
大人たちはそのサインを見落とす。
セリフ少なめで、
子供たちの表情と動きだけで話は進む。
十分怖かったです😱
正邪がない。だから…
無垢で幼い魂と、だからこそ制御できない感情と過剰な力。そこに正邪は感じられない。喜び、悲しみ、怒り、怖れ、憎悪、孤独が、殆ど発作的に発露しているだけ…。だから恐ろしい映画だった。
雰囲気良し
夏休みの子供たちのサイキック対決。
鬼滅の刃みたいな過剰な説明台詞にせず、
むしろ極力台詞を削ったところが成功の一因では。
煽った演出にしててもマーベル系みたいな感じになるし。
話だけ見たら、どこにでもありそうな内容なのを
うまいこと料理したな〜と言う印象です。
80点 不気味な演出がクセになる。
とにかく不気味で音楽、効果音、演出で上手く私たちを楽しませてくれる作品です。
演じている方たちもその物語にピッタリで演技で成り立った映画だと思う。1番の驚きは子供がメインということ。
ほぼ子供たちで物語が進む。内容はともかく演出はとても工夫しており他の作品では出せないと思う。
派手な爆発とかが全くないがジワジワ怖さが出ていると思う。よく上映時間2時間もったなぁって感じです。
1つ言いたいことはわざわざ猫を殺す演出をしなくてもいいと思います。猫を飼っている私としては演出と分かっているが嫌な気持ちになったので他のことで表現すればいいのになと思いました。
不気味で不快で気味の悪いスリラー
最初から最後まで、とんでもなく恐ろしいことが起きてしまうのではないかという緊張感が続くサイキックスリラー。不気味な子どもたちによる静かな超能力バトルが繰り広げられる不快指数高めの作品です。
「ネコが酷い目に合うので注意」という事前情報により覚悟して挑みましたが、キツかった…。あの時点で、ヤツに対する同情の余地はゼロになりましたね…。
メインキャラクターの4人の子どもたち(一人はティーンっぽいけど自閉症)、序盤は興味本位だし、子どものタチの悪戯…でしたが、どんどんエスカレート。無知が故、善悪の区別が付かず、その場の感情に任せて取り返しのつかないことをしてしまう。その悪気の無さや無邪気さの表現が上手なので、ずっと不快な展開でもやもやしました。(褒めてます)
そしてキャッチコピーにもなっていた通り、大人はコレに気付いていない。ややネグレクト的な親もいましたが、決定的な毒親ではないし育児放棄ではない。でも、やや無関心だったり、やや親として未熟だったり、少し不安要素がある家庭。この辺りの家庭環境描写と伴う子どもの心理描写が絶妙で、淡々と地味な画が続くのに緊張感と集中力が続き、観た後の疲労感もたっぷりでした。
ラストの結末がちょっとぶっ飛び展開というか、雑に感じてしまったり、ネコちゃんの一件など、好きなタイプではありませんでしたが、この夏の胸クソ作品として味わうことができたので良かったかな。
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