BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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バイオレンスな日常での、姉弟愛。
CMで何度かこの映画の予告を観て、安藤サクラさんがとてもかっこよく、そして面白そうな内容に感じたので、普段あんまり観ないジャンルだったけど行ってみた。ただひたすら金と欲にまみれた話だった…まあそうか…それがテーマの映画だもんな。銃でバンバン、血でドロドロ、博打、性奴隷…観ていてそんなに気持ちのいい話じゃなかったな。どうしてあの世界は「お金」か「殺す」しか解決の選択肢がないんだろう。いたって真面目なことを書いて申し訳ない。こういうストーリーが好きな人にとってはコイツ何言ってんだ?って感じだろうな、申し訳ない。姉と弟の絆…というか、愛のようなものがあって、それは観ていてちょっとほっこりした。最後は切なかったけど、そういう世界だから仕方ないよね、あの世界での愛の表現方法はあれなのかもしれない。だって、「金」か「殺す」しかないんだからさ。どうかどうか、ネリが無事にバケーションできていますように。
気分が悪いダークな作品
元々ミステリーやサスペンスは好きだから予告編で興味をもって観たが想像と違って期待はずれでした。 お金払ってわざわざ映画館で観なくても良かったと感じました。 いったい、何がテーマなのか、、 事情があるのはわかるけど、犯罪を犯す軽さがなんか受け入れられない。 ずっと気分悪いまま、最後まで救われない作品。 せめて、最後に姉のために弟がしたことに対してもう少し姉が感情を揺さぶられるような深みのある脚本にして欲しかった。 あそこは時間割いて欲しかった。 あと、そこまでした理由、弟のネリ姉への強い愛情を感じる強いエピソードが物足りなかった。 あまりに素っ気なさ過ぎて残念。 あと、早口な関西弁とか専門用語とか汚い言葉とかがよく聞き取れなくて字幕が欲しかった。 俳優さん皆さんの演技は素晴らしかったですが、そういうダークな作品とわかりつつも、最後まで後味悪く救いがない作品でした。
ダークヒロイン安藤サクラの魅力にどハマリ!
自分が見ているこの世界は、 実はパラレルワールドで 視線をちょっと外れたところには 果てしなく拡がる深い闇に、悪と暴力がはびこる こんなダークな世界があるのだろうか… そこに心惹かれるのは 「怖いもの見たさ」から?! しかし! オドロオドロしいばかりじゃない ねりを取り巻く人々の、義理人情や愛情が 暗闇に色を浮かび上がらせる 安藤サクラや宇崎竜童の 忘れられないような圧巻の演技といい、 展開のテンポといい、 画面から漂うほの暗い雰囲気といい、 インパクトがあって、予想以上に面白かった あいりん地区のドキュメンタリー番組に 登場していたおっちゃんが、 エキストラで出ていてびっくり! 間違いなく、あいりん地区でロケしてるね
ドキュメンタリーぽさでリアルな大阪
名簿屋の男・高城に従い、別名三塁コーチのネリ。特殊詐欺の受け子を巧みに操り、警察を注意しながら詐欺を実行していきます。巧妙に用意されたオレ詐欺の仕組み、罪の意識なく加担しているバイト感覚の若者達、またそれを捜査する警察などドキュメンタリータッチで描かれています。現在はかなり整備されましたが、怪しく、胡散臭い大阪西成区を再現させ、猥雑な感じでバイタリティに満ち人々を登場させています。冒頭に曼荼羅を演じる宇崎竜童が登場しますが、あまりのリアル感に彼と分かりませんでした。残念なのはドキュメンタリーを意識してかセリフがぼそぼそと聞き取りにく事です。せっかくの伏線が理解されず、後半に伏線回収するも気づくのにしばらくわからない結果となります。また、500億ドルの男と言われる暗号資産の長者ゴヤの人物設定が雑で、またネリとの関係性やなぜ逃げたのかというのも曖昧なのが残念でした。
わからないのか。あまり深く無いのか。
ずっと暗い内容がつづく。
話には引き込まれたので、面白かったけど個人的に好みではない。
クズしか出てこないからキャラクターの印象は強いけど特に良くもないし、もう少し深みがあれば良かった。
単純に銃で殺しちゃったら、なんかね。
見やすさ○
ストーリー◎
キャラクター○
没入感◎
個人的好み○
耳の聞こえない女、大阪で見つかりました。
ひと癖ふた癖どころじゃない連中ばかり。信がおけるのかおけぬのか。身内だからと安心していいのか、むしろ全くの他人こそ大事を託せる奴もいて。そしてこのロケ地、大阪の天王寺新世界界隈とか、30年後には跡形もなくなっているんだろうな、そんな未来の想像がノスタルジーのような感慨を呼ぶ。なんか、ストーリーどうこうというよりも、映画の中の映像から、いろいろな感情が湧いてくる。それは原田監督の腕だな。作品は重厚感があるし。宇崎竜童の存在感がここまで映えるのもまたいいよ。刑事役の吉原光夫もこの手の映画にもってこいだわ。どちら側(単純に善悪といってもいいが)もいける役者だ。 と言いつつ、原作は黒川博行か。大阪のアンダーグランド描かせたらうまいなあ。香港映画のようなディストピア感もあるし、最後にかるいカタルシスを味わえる。 キャストについて一考。安藤サクラ、演技は誰しも認めるところ。たしかにうまいんだけど、性奴隷とされるほどの色気はどうなのかという点に曇がある。松本若菜とかだと生々しすぎるか。
大阪行きたくなりました
CGも爆発もないのに画面に引き込まれ続ける作品でした。 改めて原田作品の大ファンになりました。 ディープな大阪が舞台で、どて焼きや人間を楽しむために行きたくなりました。 悪人ではあるが、過去に傷ついた人間であり、むさ苦しい言い方になるが人情がベースの下のほうにあり、観ていて心通わせてしまう 最後のシーンの爽快感は「百円の恋」の安藤さくらを思い出しました。
今年は安藤サクラが熱い。
ブラッシュアップライフや怪物ですごく存在感が残り、それだけで見る気になったし、山田くんとの異色の組み合わせも面白そうと思った。 結果、うーん、原作読まないとちょっと深くは理解できないな?というところは残ったものの、出演者陣がさらに異色で面白かった! 天童よしみ、こんな役とかやるんだ!「舐めたらあかん」聞き逃した〜 宇崎竜童、アル中ホームレス役素晴らしい。そして最後はカッコ良い。 吉原光夫さん、なかなか印象的な面構え。全然話さなかったVIVANTピヨの時は勿体無い使い方だったのね。。 山田くんは顔がキレイすぎていつも役が入ってこないけど、前半はクズ男うまかった!しかしビビりの時とその直後に人殺そうぜの時と、なんか別のキャラみたいでなんとなく根っこで繋がるところがあまり見えなかった。サイコパスだからと言われればそうな気もするけど。でもネリ姉との絡みはすごくよかった。 安藤さくらはすごく合っていた。裏社会、犯罪者集団で頭角を表す様子はピッタリ。三塁コーチ、なるほど。 関西弁の早口、前半はほぼ聞き取れず。 でもその世界観にはすごく自然に入り込めた気はする。 色々な過去を抱えた人たちが日常として犯罪で生活する日々。どうしたら抜け出せるかのヒントはないものの、かいま見れて良かった、映画でした。
割り切りが足りないか
小説ではよくある誰もが好きになるスーパーミラクルヒロインものだが、映像化が難しい典型ではなかろうか。実際そんな人みたことないし・・・ そういう条件下で主人公の魔性っぷりはナーフして仕事のできる女として描いたのは正解に近いのではと思った。 (演出ではそうなっているがストーリーではそうなってないものの) 岡田准一の記号的な使いかたは良かったが、弟をヘタレに描きすぎて後々辻褄が合わなくなった。岡田准一の最強っぷりを強調しある程度頑張ったがなんとか逃げられた・・・というニュアンスなら、2日でそこまで成長した不自然感がでることもなかったのではなかろうか。 というか主人公の魔性がなければ、そもそもその変化に意味がないでしょうに。 500億ドル動かすにはグローバルマクロ投資という発想なんだろうけど、悪党ならマネロン関係で良かったのでは?というかグローバルマクロって悪党のイメージないしなあ。 ホントに割り切って、元カレのエピソードはカットしてしまって対警察で作りこんだ方が面白かったんじゃないだろうかと
現代の裏にはびこる悪事を描く
安藤サクラには驚きの連続、アクションも含めて演技力に感心しきり。 前半はストーリーの背景説明のため仕方ないとは思うが、展開が目まぐるしくて付いて行けなくなりそうで。 ラストへの展開は予想通りに持っていった感じ、見応えはあったので良しとしよう。
アンダーグラウンド全開
見応え120パーセント。安藤サクラの魅力爆発だし、山田くんはやっぱりすごい役に化けるし宇崎竜童までも出る人みんなが素晴らしいキャスティング。安藤サクラは、カッコよすぎる佇まいの中に色気が溢れ出してるところは大好きです。ラストは、めっちゃ泣いちゃってました。それにしても、サプライズが半端ない。
ねりの幸せを願う
ダークな内容だが、面白かった。 邦画って俳優さんによってセリフが聞き取りにくくて、今回も、慣れない関西弁もあってか最初の方でいろんな背景を理解するのに、集中力がより必要だった。私の耳が悪いのかもしれないけど。 だんだん慣れてきてやっとテンポをつかめるようになってきたらどんどん引き込まれていった。 ねりの弟ジョーはやばいくらいくずで、ねーちゃんに迷惑かけやがってと腹立たしかったが、最後が良かった。こんな最後は残念だったがめちゃくちゃ良い奴だった。 安藤サクラさんはやっぱりいいね。安藤さんだから山田涼介くんがグッといい味出せたんじゃないだろか。
悪い島に勁草を知る
特殊詐欺犯のやり口と鮮やかに取り押さえられる話が、視点を変えるだけでこんなにもドラマティックになってしまう。ネリは虐げられても、完全に悪には染まらず、彼女のやり方で逞しく生きていく。なんと、原作の主人公が男性だったなんて。原作を読んでみたくなりました。大阪→原田眞人→ヘルドッグス→ひらパー兄さん!がツボ。
とても良かった◡̈⃝︎⋆︎*
安藤さくらさんの映画は『怪物』からの 映画でした! 今回の役柄詐欺師ネリ役凄みと気迫が 半端なかったです。狂気さは無かったですが 頭の回転が速く 自分の行動に迷いが無い 強い女性を演じてくれていたと感じています。初めから最後まで目が離せなかったです。 あと、ジョー役の山田君もチョケている所も多々ありましたが姉を慕う甘えたいという仕草と 守りたいという 最後のシーンには涙が、、 それと、宇崎竜童さん渋いですね。 あんなに刺青似合う人いるんですね。。 流石がです。魅了されました。 ピッタリの役過ぎて これもまた目が離せなかったです。 この、原作者さん、監督さん もう一つの日本を見せてくれた気がしました。 ドロドロとした臭さは無く かなり良かったのではないでしょうか。
げっちょーびのおねーちゃん
このバッドランズで産湯をつかい、 小中は地下鉄で3駅、 高校は通天閣から徒歩5分、、、 スケボーで、自転車で転げまわった坂で撮影されていた。 残念ながら、 この界隈に敬意のけはいすら、 感じられない作品が掃いて吐いて捨てるほど増加した。 本作は良かったんとちゃいまっか、 なー、 げっちょーびのおねーちゃん。
バッドランズ
新宿の東宝レイトショーにて鑑賞。 実は、原田眞人監督の作品は初めてだったのだが、久しぶりにかなり痺れた。 まず最初の空気感で、聞き取りにくいセリフ、テンポの悪い編集で悪い予感が来て「これはちょっとミスったかな…」と思ったのだが、この映画はセリフを聞き取るような映画ではないのだと思ったのと同時に、怒涛の詐欺プロセスが始まりカッコ良すぎる演出、リアル感に圧倒された。 新世界ノワールという一つのジャンルを産んだ最高傑作。 ①『生の感情』はあったか どちらかというとそうでもない気がする。どう感情移入すればいいのかわからなかったという人もいたし。ただやはり立場の弱い人間や社会的に不利な人間がどうにか足掻いている姿はとても美しい。この作品はどちらかというとエンタメ性が強い映画だった。 「人間の弱いところがあったか」 ②「緊張感」があったか さいっこうにどきどきした。この映画はここが肝だと思う。完璧な緊張感の作り方。どきどき、ワクワク。ジョーが東京の男を撃つところは本当に痺れた。心の底からドキドキしてしまった。 ③「謎」があったか あまり謎という謎もなかった。割と説明台詞多めで謎を追っているという感覚はなかった。 こう見ると、僕が欲している要素の全てを含まなくても面白いと感じることがわかった。全部盛ろうとせずにも、どれか一つを特化させたりすることでも良いのだと感じた。 バッドランズは、緊張感というところでは一級品だが、人間ドラマに関してはやはり他のものに軍配が上がるだろう。 しかしやはり大好きな映画だった。 原田眞人監督。覚えておこう。
大阪らしいクライムサスペンス
2時間半という上映時間にビビったが、全く眠気を感じることなく観終えたのは安藤サクラの凄すぎる演技(あいりん地区に物見遊山で来た人に怒鳴り散らすシーンが最高!)や原田監督素晴らしさもあるが、劇中機関銃のように撃ち込まれる大阪弁の嵐に打ちのめされたからかもしれない。 上品ではないがカッコイイ大阪弁、そして大阪でしか成しえないパルプフィクション的世界観に惚れ惚れした2時間半でした。
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