キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
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一瞬も飽きない3時間半!
my color・・・
予告編を観たときからインディアン対する新鮮な見方が出来そう。しかもスコセッシ+ディカプリオ+デ・ニーロなら鉄板でしょうと勝手に期待を大きくして、観たら期待以上に面白かった。
面白かったと言うとマーベル映画みたいな感じに聞こえちゃうけど、冒頭の何件もあるインディアン殺害が全く捜査されない描写から、エンド・クレジットが始まるまで全く緊張感が絶えなかった。そのサスペンス感が凄いのは脚本、演出もあるけど、この映画は特に説得力ある役者たちの演技がだと思う。
ディカプリオは本当に良い役者になってきたのと、ブレンダン・フレイザーが出ていてちょっと嬉しかった。嫌な役だけど。
ディカプリオの妻を演じたリリー・グラッドストーンのアカデミー助演女優賞は確実じゃないかな?
人間味溢れるって、世界共通
舞台は1920年代
オイルマネーにまみれた人間ドラマ。
ネイティブアメリカンとその財に目をつけた白人の話。
ヒロイン、モーリーの気高い聡明さと、
心広く優しさで包み込む感じ。
信じたいけど信じられない
けれど信じようとする芯の強さに胸を打たれた。
言葉にはしないけれど、
目を見ればわかるとはこのことか。
ディカプリオ演じるアーネストは、
一見どうしようもない欲望まみれの環境に
浸りきった卑しさと、妻を愛する純粋さをも持ち合わせる二面性が良かった。
けれど、最後の最後に。。。
ある意味浸りきったのも、純粋さから来るものか。
ロバートデニーロ演じるキングは言うまでもない。
存在だけで不穏な空気を醸し出す悪どさが秀逸。
ハードなハラハラさも感じないのに、
206分と言う長さを感じさせない脚本は
とても素晴らしかった。
個人的には、
エドガーの名前にピンと来てしまった。
そうだ、あの映画も、ディカプリオか。
良かったんだよな、きっと...。
評価も高いし、巨匠といわれている部類の監督さんだし、
観ておこうと思って、予告情報だけで鑑賞。
導入部のニュースっぽい映像と音楽に、
おっ!やはり良さげ!!と思ったんだけど、
さすがに、206分は、長いな。
途中、集中力途切れて、
ギルバート・ブレイク観たばっかりだったんで、
ディカプリオ、オッサンになったなぁ…とか思ってました。
一時間ぐらい削れなかったのか?
と、削れそうな場面を考えてみたんだけど、
それはそれで思いつかなくて…
どの場面も、きちんと繫がっていくから、
それはそれで匠みは巧みだなと思ったり、
やはり、実話を元にしているし、アメリカの人たちには、
ナイーヴな話だから大切に描きたかったのかなぁ…。
自分的に、長さのマイナスより、作品自体がプラスに思えたのは、
インディアンという部族を、無知故に漠然とカッコイイと思ってしまっているところと、
ディカプリオとデニーロと、リリーさんの俳優の力が過分に影響していると思います。
ヘイルの最初っから、腹に一物ありそうな顔つきに、終始イライラしたし、
アーネストのアホぼん気質にも同じくイライラしたっ!
しかし、モーリーはなんで、あそこまでこの男を信用してたんだ…。
そこが若干モヤっとしつつ、離婚してくれて良かったです。
と、ストーリーには、どっぷり浸かることができたからかな。
でも、長過ぎ感は拭えないな…。
なんで、自分でも、どっちやねんっ!みたいな感じで、本当に良かったのか???
なんとく良いって言わなきゃいけないような風潮に流されていないか?と思ったり…。
で、後でWikiったのですが、
なんやかんやいうて、
巨匠 マーティン・スコセッシさんの作品、正直、そんなに観てなかったです…。
Best movie!
It's based on the historical fact. I've loved the movie director Martin Scorsese and two actors, Leonardo Dicaprio,Robert De Niro from a long time ago. many movies i've seen. It's very long but we forget about the time which's so much fun. when I was in the U.S. I studied some ethnic groups, or native Americans. this movie is real and gained a lot for me. Must see!
ルシファー デ・ニーロ
ディカプリオの新しい顔
もう彼のファンになり数十年経ちました。
毎度新しい映画に出るたびキャラクター性から顔立ちまで様変わりする彼の演技には魅せられ続けています。
今作はその中でも今までの熱い情熱や成功者の持つ野心とは違ったタイプの雰囲気を持つ人物を演じています。
映画の内容は勿論なのですが全く新しいディカプリオの顔を観劇出来るという意味でもとても興味深い作品です。
是非尺の長さなどで躊躇っている方は観ることを強くお勧めします!
現代の我々を糾す巨匠が描く史実
巨匠の数ある作品の屋台骨を、これまでそれぞれに支えて来た名優2人が、
初めて同監督の同じスクリーン上で相見える3時間半の大作。
二人の名演も相俟って長時間見応えたっぷりの内容なのは流石の一言に尽きる。
西部劇といっても、石油によって莫大な富を手にした米国先住民の財産をめぐる話という、
中々知らなかった史実だけに、顛末に興味が尽きることなく見入ってしまった。
脚本も勿論素晴らしいのであろう。
ステレオタイプの設えではない上に、名優2人に留まらず俳優陣が説明的な演技など皆無の丁々発止を繰り出して、息つく暇がないのである。
映画という総合芸術を構成するあらゆるセクションで素晴らしさを発揮する一本。
個人的には、先住民妻役のリリー・グラッドストーンは大発見だった。
終盤、夫ディカプリオとの決別のくだりは、静かな名シーンだと思っている。
同時期に、我が国のかつての地震騒動の史実を題材にした作品が公開されている…
でも何だろう…作品として何か決定的に迫ってくるものが違うのである。
やはり、脚本というのが映画の土性骨なのかなと言うのは感じる所である。
過去に事件を知らされたり説明されたりというのは、ネットや図書館で十分ということか。
「沈黙」があってその流れで「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」があるようにも思う。巨匠自らも、そして我々も糺されている。
おもしろすぎる
アメリカ
沈黙サイレンス以来、久しぶりにスコセッシ映画を鑑賞。
3時間を優に超える上映時間。多少の冗長さを感じないわけではなかったが、しかし最後まで緊張感をとぎらせることなく、観させる傑作であった。
スコッセッシは、初期作ミーンストリートしかり、中期ギャングオブニューヨークしかり、アメリカの抱える原罪を描いている作品も多い。
ギャングオブニューヨークでは、アメリカが移民などのストリートの抗争などから生まれた、という独自の建国視座を感じた。
そして、今作。
この映画もアメリカ建国以来の原罪を、白日のもとにさらす、という物語。
今ではネイティブ・アメリカンと言われる人々、インディアンを石油をめぐる利権のために殺害し、彼らの土地を奪い取り、金を強奪する、いわば悪い白人達とだまされてしまうネイティブの物語。受益権という言葉がたびたび出てくるが先住民をだまし、金のためだけに使われる白人たちのエクスキューズだろう。
強欲資本主義、とはよくいったものでこれは現代においても、延々と続く地平の物語だ。
スコッセッシは淡々と白人たちの悪行を描いていく。
しかし多くの人々が死に、殺される映画だ。
史実というからには歴史のまさに暗部。
脚本にはエリックロスも関わり秀逸。
フォレストガンプ、インサイダー、砂の惑星など。
キャスト。ロバート.デニーロ、Lディカプリオ主演
デニーロの円熟した演技、ディカプリオが名優へと階段を確実に昇っていることを感じさせる。
巨悪は、最初からそれとわかるようにはやってこない。
ディカプリオ、叔父である彼の手足となり働き、最後には本当に愛するものまで全て失ってしまう男。
哀切感極まる存在。見事。
ワンスアポンアタイムインハリウッドでの、これまた哀切感たっぷりの俳優を演じていた。
いや、彼はもともと演技派であったか。ギルバートグレイプから…。
また先住民オセージ族の女性を演じる、リリーグラッドストーン。まなざしがよい。シナリオで彼女の心中を言語化しているが、印象深い。最期にはディカプリオ演じるアーネストのもとを去っていく。
アメリカは、自らの国の暗部まで映像化する。
感心させられる。
今作ではKKKまで映像化しており、アメリカの差別構造は根深いものがある、と改めて感じた。
ネイティブ・アメリカンを居留地におしこめ、いわば白人たちが彼らを追い出した格好である。
アメリカだけの話ではないだろう。
当初、ディカプリオはFBI捜査官の役をオファーされていたらしいが、善悪の狭間で右往左往するこの役だからこそ、
映画自体もいきているのではないだろうか。
Mスコセッシ、デニーロ、ディカプリオ、巨匠と名優がアメリカ暗部の歴史を描く。
FBIの誕生、と原作の副題にもあったが、エドガーフーバーの名前が出ているのには驚いた。
のちに絶大な権力を持ち、アメリカ歴代大統領を陰であやつるまでになる人物。
JFK暗殺にも少なからず関わりをにおわせる、そのような人物がこの作品の時代に生きていたのだ、と思い。
意義深い映画化作品であると思う。
スコセッシの技術
スコセッシがやばすぎる!!!
いつも通りクズまみれの胸糞映画、でもそこに隠された色んな要素が好奇心を掻き立てる。
最も印象的だったのは左右の使い分け。
とにかくツーショットトークが多く、その際左側が右側を諭す、もしくはなだめるみたいな構図が物凄い意識されてる。右に映る人物は嘘をついていたり、無茶苦茶なことを言っていたり。そうやって見始めるとあまりにもその構図が達成されていて冷や汗が止まらないくらい。
原作が存在する以上、話の大筋を変えることは難しいが細かな芸がより目立つ。
キングが牧場を焼く夜、モリーを看病するアーネストの肩に蝿が止まる。アーネストはモリーに必死でそんなことには気が付かない。しかし、そこから数分後取り調べを受けている際にアーネストがこれでもかというくらい蝿を気にするシーンがある。モリーに対しては誠心誠意接するアーネスト。最終的にキングではなくモリーを選ぶ布石となっている。最後のシーン、モリーに対する注射が毒であったことを本当にアーネストは意識できていなかったのであろう。(少なくともスコセッシの描き方からはそう伝わる)アーネストは余りにも率直だが間抜けな男である。随所にそうした描き方はなされるが最後のシーンは決定的であった。もしくはアーネストは自らのモリーに対する心情変化に気づかず自分の考えを再生産した、という解釈もあるかもしれない。どちらにせよアーネストは間抜けなやつである。
追記:
「アーネストは自らが投与していたのは毒であったことを認識したうえで自らの自尊心を捨てきれなかった。」
この意見のほうが正しいかもしれません、、、
と、ここまで言ったくせに心に残るのが"Real Medicine"と"Real Sick"。インスリンを打ちたがらないモリーに対してアーネストは"This is the real medicine!!!"とシャウトする。一方で(記憶が曖昧だが)モリーから引き離されるときに"She is real sick!!!"と何度も連呼する。あまりにも分かりやすい対比すぎるが、どう解釈しろというのか。インスリンを"Real medicine"と言ったのには欧米文化の先進性!みたいな考え方に対する皮肉もあるのだろう。
1つどうしても分からなかったのがKKKとオイルに塗れた男たちの対比。中盤でKKKがパレードに参加した数分後不自然に差し込まれるシーンである。(少し言いすぎかもしれない。一応ヘンリーが殺害されるシーンを目撃するかの様な描き方をされている)一般的にKKKと対比されるのは黒人であろうがオイルに塗れているのはおそらく白人である。何よりタルサでの一件を報じるニュースにしかこの映画において黒人は登場しない。黒人が存在しない街というのは非常に違和感を覚えるが、おそらく実際にそうだったのであろう。もしくは不確定な解釈を入れないためにわざわざ省かれたか。しかし、アップルが制作を務める映画においてその様な暴挙がまかり通るとは思えない。難しい。
自分の中でまとまりきっていない1つの構造として階層分化というのがあったと思う。オセージ族、裕福な白人、労働階級の白人、オセージではない他のインディアン、くらいであろうか?最初から意識的に見れればもう少し増えるのかもしれない、、、
もうひとつだけ!
モリーの「内的独白」良かった。
少し思い出したことがあるので追記。
モリーとアーネストが初めてディナーを共にするシーン。モリーがアーネストを招待するにも関わらず場所は洋館であり、食事は欧米食である。モリーは食事せず、アーネストのみが食べる。左側にモリー、右側にアーネスト。(シーン中に何度か入れ替わるが、最も印象的なシーンでは)この頃からモリーは糖尿病を患っており、西洋風の食事には気を使っていたのだろう。しかし、これに対比される食事のシーンとして思い出されるのがモリーとアーネストがビルとリタの家を訪ねるシーン。モリーは既にかなり衰弱しているが、リタはトーストとコーヒーを白人の召使いに頼む。そしてモリーも何も不満を述べることなく(むしろありがたそうに)これを口にする。トーストとコーヒーなんぞ糖尿病の権化と言っても過言ではないのにである。こうした描き方は依存の怖さを描こうとしたのか?(そんな安易なことはしていないと信じたくはあるが、、、)モリーとアーネストの印象的なシーンとしてもう一つ思い出されるのがアーネストが逮捕後モリーに初めて会う草原でのシーン。このときはアーネストが左、モリーが右である。そして場所はオセージを象徴する(本来の故郷ではないが)草原である。モリーはこの後何かを自ら発信することをあまりせず一家の大黒柱をアーネストに譲る。くらいしか思いつかなかったが他にも何かあるのだろうなぁ。
マルチ商法って怖いよね。
傑作です。
3時間半とは思えないほど、世界観に入り込めました。
エンドロールまで全てが脚本になっていて、すごい映画だな、と見終わって噛み締められる映画でした。
エンドロール中の音響の演出も良かった。
全て良い映画でした。
鑑賞後の感想ですが、
人間って盲目になればなるほど、周りが見えなくなっていき、何かを失ってから過ちに気づくのだなぁ、と。
利益だけが全てではないよな、と感じました。
ある種の宗教的な何かを見ているようで、ただただ恐ろしかったです。
名優、デニーロの優しさの奥に潜む悪魔的なお芝居は怖すぎます。
又、駄目な人を演じるディカプリオ。
ここまでハマる人はいないです。
その主人公に共感する部分がすごくあって…
富を目の前に盲目になってしまう、すごく共感してしまう。自分もそういう部分あるんだろうなぁ、と。
主人公に関する演出で、ことある毎にハエ?がまとわりついていて、こいつめっちゃくせ〜なぁ(色んな意味で)って演出がすごい好みでした。
そして、ヒロインの方。
初めて知る女優さんでしたが、素晴らしいです。
目から感じる怒り。台詞を発しなくても伝わる怒り。
それを体現しているのが、素晴らしすぎます。
最後に、肌の色の違いや宗教感から生じる争いや差別はずっと起こっていて、今後もなくならないものだと思います。
しかし、盲目にならず歴史を忘れず、我々は生きていかねばならないんだな、と教訓になりました。
目の前の真実から目を背けたらいけないんだな、と。
最後の最後に書かせてください!
近年でもよくあるマルチ商法!
この映画も一種のそれに近かったです!
こんな昔からそれに似たものは存在していたんだと思いました!
皆様!目先に囚われず!マルチ商法は駄目!絶対!犯罪は駄目!
最後に一文!
家族を何よりも大切に!守り抜いてください!
家族を信じ抜いてください!
そう思える映画でした。
無能力者
劇場でしか味わえない作品
重厚で丁寧に先住民、当時の雰囲気を描いた超大作で、地味なシーンも多くサブスクでは100%没頭できなかったと思うので見に来てよかった。原作未読ですが、本当はドラマ形式でもっと時間をかけて丁寧にアーネストの変化や、モーリーの健康状態の推移、当時のオクラホマの治安や雰囲気、オセージ族の歴史を生活などをもっと丁寧に見せた方がより伝わる物が多かったのかも。オセージ族にあまり金の香りがしなく、家も全然大きくなく、もっと狙われてもおかしくない感じがあった方ががよかったかも。現実そうなら仕方ないけど。
スコセッシの演出は冴えており、また役者陣の演技も凄いものがあった。ディカプリオは勿論だが、モーリー役の役者さんもスゴい演技力と感じた。脇もちょいちょい名優が出ており見応えがあった。
公開からちょっとたった、小さなシアターで夜の回だったがまあまあ人が入っておりすこし安心しました。
レオナルド・ディカプリオに魅せられます
3時間半とかなり長編でしたが、体感的には2時間半でした。
会話劇が中心なので、苦手な人もいると思いますが…展開が多くてだらけないので最後まで飽きないで観られると思います。
ただ、精神的にくる内容なので個人的には1回観たら2回目はいいかな…
レオナルド・ディカプリオ、レヴェナントも良かったですし、どんなバックグラウンドの人物にもなれる、良い役者さんですよね。
そして流石のロバートデニーロ…
デニーロファンの方も観て損はないと思います。
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