人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をしたのレビュー・感想・評価
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心が軽くなる一言
どうして前に進みたいと思うたびに傷つくのか。
胸に沁みる言葉です。前に進むことは簡単ではないと思わせてくれて心が軽くなります。
主演の深川麻衣は、やはり主演作の「パンとバスと2度目のハツコイ」や「おもいで写眞」も観ましたが、なかなかいい俳優さんだと思っていて応援しています。
共演の井浦新は、本来はかっこいい役もこなせる俳優さんですが、今作ではもっさりとした中年男の役を好演していました。社会派作品にも出演する気骨のある方で応援しています。
もうちょっと笑えることを期待していたこと、このテーマにしては少し長かったこと、SNSでバズってきっかけをつかむ終わり方がいかにもありふれていることは残念でした。
何ていうことのない映画だけど、鼻につくところのない映画
会社帰りに見に行きました。深川麻衣さん、良かったです。深川さんがスクリーンに映っている時間が長い映画だなぁ、と感じましたけど、違和感のない演技で良かったのでは。私はササポンさんが台所でコーヒーを入れるのを見ながら話す深川さんの表情が一番良かったかな。
日曜日に「ゴジラ-1.0」を見ましたけど、なんだかお決まりのストーリーで、これ、ゴジラ映画である必要があった?、ゴジラは神木隆之介&浜辺美波映画のおまけですか?と思って、手放しで称賛するレビューを読んでいると、これがゴジラ映画のNo.1だ!、なんて言うのはやめてよと少し嫌になっていました。そんなタイミングで見た映画だったので、高評価を受けたり、万人に絶賛されることはきっとないでしょうけど、嫌なところのない、なんだかホッとする映画でした。
見てる観客が自分を含めおっさんしかいなかった。。。
心温まる
ササポン
元アイドルが仕事もお金も無く知人の紹介で知らないおじさんとの同居生活、人間再生物語。
本当に有り得ないけど実話。
友人も彼女の生活状態、性格を把握。
長年見て、良く知ってるから凄い。
元アイドル安希子役を深川麻衣さん、ささぽんおじさんを井浦新さん。両方適役。
世に出ると理想と現実はかなり違う。
妄想癖や虚勢をはり良くみせようとすると
いつかはしんどくなり自分らしさを失っていく。
安希子の少し性格が悪そうな表情やだらしなさは
似合っていたなぁ。
当たり前だけど普通の言葉、おはようとかありがとう、ごめんなどが言えなくなると色々な部分が麻痺してくと思う。あと人の幸せを言葉で表せなくなるのも。
ささぽんの言葉と行動はさりげないけど響く。
珈琲いる?西瓜食べる?漬け物いる?
適当にやって。良かったね。
普通なんだけど、人をほっこりさせる。
自分の理想だけを追い続ける安希子には大きな空白があり沁みていく。
井浦新さんの妙演は絶妙。
ねぐせの曲も映画に合っていた。
最後は優しい表情でお引っ越し。
みんな格好よく生きたいけど、人其々。
不恰好でも自分らしく生きるのが善い。
普通に働いて生きてるだけでも偉いと思う。
人と比べて生きなくてもいいんだよ(by ササポン)
ゆっくり、じんわり、心に染みてくる。
時間が経つにつれ、心に染みてくる。そんな作品でした。観てよかったです。私も詰んでる?(笑)
セカンドキャリアで躓き、心を病んでしまった元アイドルの挫折と再生のプチサクセスストーリー。
なんやかんやあって、ギリギリの生活を送っていた元アイドルの安希子。友人の紹介で見ず知らずのおじさん(ササポン)とルームシェア生活を送ることになります。ドキドキする展開!ラブ要素あり?おじさんとの友情?かと思いきや特になにも起こりません(そこがいい!)。ただ、ササポンの押し付けない優しさが素敵。そして、日々「ただいま、おかえり」を言い合える人がいること。何気ない会話を交わせる人がいること。生活の中に人のぬくもりを感じられることって大切なんだな、と思いました。あと、友だちっていいなと思いました。
追伸
まいまいにはこれからも、毎日マイペースで過ごしてほしいな。
アラサー女子にオススメ
アラサー、未婚、人生積んだ!と思っている女子にオススメの作品。
いつもセカセカして何かに焦っている元アイドルが、ひょんな事からおっさんと同居することに。
井浦新のおっさんっぷりが良い。
部屋着。笑
あの中途半端な丈のパンツ、そして服のカラーのチョイス。ザ・おっさんです。笑
でもスーツを着て出掛ける姿はやっぱりカッコいい。
マイペースでおっとり、でも芯を持っていて妙に説得力のある『おっさん』と過ごしていくうち、変わっていく主人公に共感できます。
フライヤーや予告から勝手にコメディタッチなものを想像していただけに、それが残念。(あくまで私見)
大きな波もなく平坦にゆっくり進んで行くストーリーです。
主人公の恋人なんだか男友達なんだかわからないけれど、それがサイテー。
あんな優しさいらないです。あれは優しさではないです。
とにかく何か焦っている、こんなんじゃない!って不安を感じているアラサー女子の方に観ていただきたい作品でした。
だから「過去」と書く。
精神的にも金銭的にも追い込まれた元アイドル安希子が見ず知らずのおっさんササポンの家に間借りする話。
まずササポンが全てを悟ってて、謎の包容力があって、もはや聖人の領域。ただこれは共同生活の話ではなくて、あくまで安希子の復活のストーリー。ササポン側がなんで同居人を募集してるのかってとこがないとタイトルにちなんだ映画なんだとしたら成立してない気がする。だってそもそもあんだけ金あるなら部屋貸す必要ないしね。
終わり方もめっちゃあっさりでほんまササポン何がしたいん?ってなった。敢えて窮地に陥ってる人を紹介してもらってその人を再生させ送り出すことを趣味にしてるとかなんかな。むしろその方が納得できる。ヒカリ社長は何か知ってそうやけどね。あと深川麻衣が元アイドルって初めて知った。
優しくほっこりする映画
都会で擦り切れた心をおっさんに癒してもらう話。
”おっさん”とあるけど中身はほぼおじいちゃん。
「まぁ適当で」「死ぬわけじゃないし」と人生を達観している雰囲気。
主人公は”人生に詰んだ”と言っているが、親との関係も悪くなさそうだし、友達もいい人たちなので詰んだというほどでもない。都会で成功しようと目標高く頑張っていると”詰んだ”と思ってしまうのだろう。そういう自分で自分を追い詰めるキャラクターをうまく表現していた。あんな友達がいるだけで幸せだよ。
おっさんのササポンはしっかり距離を置いて近すぎず遠すぎず、親戚のおじいちゃんの距離感で見守っているのがよかった。
都会では珍しいのかもしれないけど、田舎だとこういうおじいちゃん結構いますけどね(笑)
人生に疲れた人にオススメしたい映画。
おっさんにもちょっと刺さる
こんな救世主、現実には現れないよ…
幸せ(と言っても自分の価値観の幸せではなく、世の中で一般に言われる『幸せ』)になりたすぎて自分に呪いをかけてしまっていた元アイドルのアラサー女性が、癒し系のおっさんと同居することで救われ、呪縛から解放されていく話。とはいえ「こんな救世主、現実には現れないよ…」と思ってしまう人もいるかもしれない。私も一瞬思いかけた。
でも、この物語の主人公は別にただ卑屈になってうじうじしてたら急に王子様が現れて助けてくれたってわけではない。今まで一人暮らししていたアパートを出て、親友がすすめてくれたおっさんとのルームシェアに踏み切るという決断をして、自ら行動したことで、再生につながる出会いを得られた。つまり、自分から動かないと奇跡だって起こらないんだよなあ…なんて思いながら観ていました。
正直最初の方は主人公がうじうじしすぎてそのくせプライド高すぎてなんだか痛々しくて見ていられない気分だったけど、おっさんのおかげで私も救われた。
親友たちがとても良い味を出していてよかった。どんなに卑屈になっても見放さずにいてくれて、あんな素敵な親友ふたりもいるのに寂しいとか死にたいとか幸せになりたいとか言わなくていいのにな〜なんて思ったのは私だけではないはず。
この映画を観ようと思ったのは、『愛がなんだ』でとても印象的だった深川麻衣さん、『アンナチュラル』でとても素晴らしかった井浦新さんという、主演のお二人組が好きだから。ササポンあまりにも枯れたおっさんで、アンナチュラルであの危険な色気まとった役を演じた人と同じ人とは思えなくて、俳優さんのすごさを感じました。
前向きになれる映画だが、少し物足りない
人生に苦しんでいる元アイドルが、優しいおっさんと出会うことで調子を取り戻していく話です。
全体的にほのぼのとした雰囲気で進んでいきます。観る前は、コメディ要素が強いのかなと思っていましたが、あまり笑えるところはなかったです。
元アイドルのリアルな生活が描かれていて、これぐらいの歳の差が離れていると余分な気を使わずに済むので、本音のトークができるんですよね。まあ、世間では下心のあるおっさんがほとんどだと思いますが。
予告で深川さんが「少しだけ呪われろ」と言っている場面が面白かったのですが、映画の中で言うタイミングがずれていたかなと思います。
観た後、前向きになれる映画ですが、もう少し笑いの演出があってもよいかなと思います。
なぜか、「わかる~」
”詰める”でも”詰まる”でもなく、”詰む→詰んだ”なんですね。全く知りませんでしたが、今度辞書に載るそうです。
本作は、予告編の「少しだけ呪われろ」に共鳴して、観る選択をしました。
もしも、もしも、口に出したことが本当に叶ってしまったら、私は今までに3人くらい殺しているかも、いや、同じ人を何度も殺しているかも(笑)
でも、「少しだけ」呪われろ、は、良いなと思いました。使わせていただきます。
主人公安希子は、一度キラキラした世界を経験したのち、徐々に堕ちて行き、今や、配送センターのバイトと、それより安いライターの原稿料で何とか食いつないでいるというどん詰まり状態。
私は一度も輝いたこともなく、安希子との共通点はほぼありませんが、なぜか共感してしまいました。
井浦さん演じるササポンは、「アンダーカレント」の堀よりも15歳位くたびれたオッサンでした。
ササポンのさりげない言葉もグッときましたが、安希子もライターやってるだけあって、言葉の使い方が面白かったです。
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