哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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メアリーの総て
19世紀のゴシック小説「フランケンシュタイン」を下敷きにその作者メアリーと父母(父はアナーキズム、母はフェミニズムの先駆者)へのオマージュ作品である。ストーリーもさることながら魚眼レンズやぶっ飛んだ美術など映画の成しえる非日常的リアリティを野心的に詰め込んだこれぞ映画で、2時間ちょっとの間は日常を全て忘れてどっぷりと暗闇のスクリーン世界にいざなっていただける。アカデミーの作品賞と脚本賞、エマ・ストーンの2度目の主演女優賞、マーク・ラファロの助演男優賞は決まりだろう。事前に聞かされていたのと自分がもうゴッドウィン同様の老いぼれなのでそこまで抵抗はなかったが、性交シーンがあまりに多すぎるのがちょっと問題である。明らかに必要ないカットとそのものずばりを描写する必要が無いと思われるシーンが幾つかあった(それは放蕩弁護士とのパートで)と思う。後半の娼館での描写はもちろん必要なのだが…。ハリウッドを支配するポリコレへの挑戦なのか皮肉なのかあるいは優等生のできすぎやりすぎなのか、そのテーマがあまりに広く深く誰もが正面から向き合って来なかったが故に多種多様な物議を醸す今世紀の最重要作となることは間違いない。
ベラの成長を通して見せる世界の不条理
予告編から気になっていたのが流れる音楽。ちょっとずれた音程で奏でられるこのメロディだけでも本作の不思議な雰囲気を十分に感じられる。
近未来っぽいのに中世っぽくもあって、ファンタジーな世界。死亡して間もない女性の遺体に、その人の胎児の脳を移植するというトンデモ設定だからこんな雰囲気の世界にしないと受け入れられない(この世界観でも受け入れられない人はいるだろうけど)。
トンデモ設定だけど、実は一人の女性の成長物語となっている。序盤のベラは脳が幼子なので、残酷で倫理観がなく無礼で本能に忠実だ。とても動物的とも言える。そこからいろんなものを覚えて成長していく過程が面白い。そうだよな、体が大人なんだからセックスを覚えてしまうとあんな感じになってしまうのもわかる。エマ・ストーンの体当たり演技がすごかったし、あんなに見せてるのになぜかエロくはなかった。あの世界観のせいかもしれない。
なかなか不思議でなかなかの冒険物語。ベラという女性を通して見せる世界の不条理はちょっと笑えて結構考えさせられる。予告編を見てイメージしていたよりもはるかに面白い映画だった。
期待度◎鑑賞後の満足度⭐ 最高❗久方ぶりに映画館で👏してしまった。或る意味で映画を変えたと言っても良い傑作。今、この映画に出会えて幸せだ。
※2024.02.04. 2回目の鑑賞【サンシャインシネマ大和郡山】
※2024.02.07. 3回目の鑑賞【ユナイテッド・シネマ橿原】
やはり並外れてユニーク(規格外)でありながら、ほぼ完璧な(フローレスな)映画世界を構築している。
※2024.03.03. 4回目の鑑賞【なんばパークスシネマ】
原作を読んでからの鑑賞。原作も摩訶不思議な小説ながら、そこから本作の様な脚色をしたのも凄いと思う。かなり大胆に手を加えていながらも原作のスピリットは損なわれていない。
どちらが好きかと言われると、私には珍しく映画の方が好き。
①先週投稿したレビューが何故か消えていたので再度投稿しま~す。(意図的に消されたのであれば何故かは何となく分かるので今回はもう少しお上品に…)
②ヨルゴス・ランモンティス監督作品と言えば、
哀れなるものとは?
覚えきれない程の名言の数々
物語を追って140分あっという間だった。
生き方の参考になる映画
定期的にリピートしたい作品。
哀れなるもの程、哀れなる事がわからないのだろう。
人間という生物と哲学のお話。
ただの存在として
ジェンダー、女性の生きにくさを描いた作品は昨今、とても多い。
バービーはまだ見ていないが、幾つか見てきた中で本作が一番バランスよく鮮やかだったと絶賛したい。
だいたいグロ、悲惨、痛い、鬱々していただけに、いけいけベラ、どこまでも!
と爽快だった。
色々な現実の側面をいい具合に寓話化。
ンなあほな的SF、ファンタジー要素で美しくかわしつつ直球勝負が見事だった。
ゴッドがベラを実験対象としてのみ期待していた、
女として、子供としてはなく、ただの存在、肉塊として、
それがベラの自己肯定感を爆上げしたような気がしている。
気負わない、縛られることのないベラ、あるがまま、飾り、飾られないベラ、最強。
おかげで巷にありがちな男女の立場の逆転はちりばめられると、
特に船旅パートなど、痛快も一周回ってコメディーでさえあった。
R18だが、かつてなくいやらしさはない。
内へとジクジク掘るではなく、外へ外へ、全てを飲み込むエネルギーに満ちていた本作、エマがとにかくカッコいい。
惚れた。
飲み込んで来た側の人にはきっと、不快だと思うけれど。
とにもかくにも絵面が強い。どこの魔界でロケしたの?というくらい摩...
とにもかくにも絵面が強い。どこの魔界でロケしたの?というくらい摩訶不思議なロケーションが連続し、それをぬけぬけと「リスボン」「アレキサンドリア」「ロンドン」と章タイトルで言い張るのに思わず笑ってしまう。不気味さとチャーミングさを併せ持つヒロインも、奇抜なファッションとエマ・ストーンのこれまでにないような演技も相まって素晴らしい。エンドロールまでもが凝りに凝った美術表現で、これだけパネルにして飾れば、立派な現代美術の展覧会が開けそうな程だ。
エマストーンの怪演に酔え!!
原作は読んでおらず、あまり前情報もなく観ました。
『女王陛下のお気に入り』と『籠の中の乙女』の純文学的描写が大好きで、エマストーン主演ということもあり、久しぶりに映画館へ。
この作品は18+ですが、個人的に、エログロ描写は必要十分だった思うので、友人・恋人・家族とも気まずくならないと思います。
ホラーで難解ですが、たまにクスッと笑うこともあります。私は、ブラックジョークに笑うこともところどころありましたが、あまり笑えない人もいたように思います。(「思います」というのも、映画館では誰が笑っていたかも分からないので。)
さて、作品の中身ですが、冒頭から引き込まれる映像でした。
特に音楽、ファンタジー要素もある背景、絵画的色彩が、自分の表現欲を駆り立てました。この良さを他の人に伝えたい、でもどう伝えれば良いのか、自分にはまだ言語化できません。ただ、圧倒的天才が描いた世界がそこにある、という感じです。
この絵画的描写と純文学のようなストーリー、脚本が刺さる人には刺さるはずです。
そして何よりも、エマストーンの息を呑むほどの美しさと演技力に釘付けになり、物語にのめり込んでいくことでしょう。
あらすじは予告でも書かれているので省きますが、この映画は、純粋無垢かつ自由奔放な女性(主人公)が、精神的に成長する中で体験したこと、見たことを時系列に沿って、赤裸々に映していくだけです。ただし、主人公や彼女を取り巻く人物たちは、自分の内面を、自分が気づいている限りは包み隠さずありのまま語っています。行間の読み方、読むか読まないかすら、鑑賞者に委ねらていると思いました。
そういった映画はたくさんあるでしょうが、この作品は特に、セリフが少ない分、そして主人公が白痴な(状態から始まる)分、よりそういった要素が強いです。
「女性であること」、「女性の自由の解放」といったことを主題と置くには、ちょっと物足りなさがあるかもしれません。主人公の女性は、体を売ることになるので。
これは「女性」の解放ではなく、「誰のものでもない自分」の解放です。
前知識が欲しいのであれば、監督の作品を観るよりも、『フランケンシュタイン』を読む、もしくはその映像化作品を観てから行くことをお勧めします。
セットと衣装とエマ・ストーンの「成長」を楽しむ映画
まず「デート向き」ではありません。
ファンタジーというか「逸話」というか、「絵本」みたいな話。
(子供向きではないけど)
この世界観についていけないと、見るのがツライかもね。
エマ・ストーンの演技というか「成長」を楽しみつつ、
「世間、常識」との乖離と、
「我々の常識、固定観念」を揺さぶる作品。
ディズニープラスに入ったらもう一度見てみよう。
重い
予告編を見てダークな御伽噺で面白そうだと思って観たら、思いの外ヘヴィーな映画で驚いてしまって、見終わってぐったりしてしまった。
まぁ、人間の歴史なんて、一面ではSEXの歴史でもあるわけだし、映像自体も良くできているとは思うけど、一般受けしないんじゃないかな。
素晴らしい映画ではあったのですが……
いや、面白かったんですよ。評価も嘘じゃないんです。
役者陣はもちろん、異常に作り込まれた世界観と絵作り、女性の成長譚としての物語にも唸らされました。不協和音気味の音楽は、予告編の時から苦手でしたが、作品にはあってましたし、エグい設定の中で画面を彩るギリギリ不快感を抱かないクリーチャーたちや改造人間たちもいいバランスだったと思います。2時間半あっという間でした。
ただ、心には全然響かなかったです。面白かった、という感情とともに、どこかでクールに突き放して見てる自分もいました。
何とも不思議な映画体験でした。
エンドロールまで最低=最高
「にんげんよ!スバラシイぞおおッ!!」って神視点で抱きしめたくなった。
ニカニカ笑いながら劇場出たら...清水崇がパンフに同じこと書いてやがって悔しっw。
こんな作品の背景美術に『パディントン2』のスタッフ引っ張ってくんの狂気!(褒)
アヒル犬、ブタ鶏が好きすぎる。ブリューゲル!
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あのね。あのですね。
母の体に入れられた娘脳が、カラダ的にタブーなことやり狂う展開がゲキ快感なのよ。
この「けへへへ~ざまあみろお」感、わかる?私はわかる!そしてわかってほしくない!
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ほんでさほんでさ!
オトコが見せたがる景色の!
アラジン気取りで連れてく世界の!
んまぁ~あああ退屈なコト!
退ぁい屈ぅなコトおおおお!
クルーズ!シャレオツなショーパブ!
バイク!競馬!横浜の夜景!(←これ私の)
あるあるぅうううわぁあああ!!!!!(叫)
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「私は非常識で冒険家。受け入れてくれる器が欲しい」テキな台詞があって、脳に直接書き留めたい。
イタリア以降のベラのセリフは一字一句書き留めたい。
字幕の松浦美奈さんが、本作もキレッキレ!
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でも、どことなく監督が、(たぶん)自身の男性的経験を振り返って、テレの自虐と[調子こいてた時に甘えさせてくれた相手]に感謝してる気がして、チャーミングだわ~って感じたお年頃の私です。
娼館のヴードゥーオババ(脱いだらスゴいのw)には私も打ちのめされた。確かに幼かった。反省。
フェミもミソジニーもなく、全員しっちゃかめっちゃか活き活きしてて、ポジティブヴァイブスで、私もすごく救われたし、楽しかった(^O^♪)
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義父のげっぷに耐える養子よ(感涙)。
枯れ専の私的にはベストデフォーでした。下あごの縫い跡に熱烈ジャンプ。
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で、
結末も痛快ながら、
エンドロールがさらに極上で。
観客を神視点に持ち上げたあと、
「...見えんべ?」「...想像すんべ?」
って写真カマしてきて、しっかり地に叩き堕としてくれるからw、打撲に呻きながらおうちまで這って帰れましたとさ。
はい。私もきっぱり、哀れなるものサ。痛つつ(┌;^”^)┐
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(これは相応しくないけど、どうしても書きたい)
エマ・ストーン素晴らしいですけど、見ながらな~んか『岬の兄妹』の真理子を超えないなって...やっぱ常軌を逸した名演でした。
和田光沙さん神!日本の役者ってスゴイとこ到達してるよほんと。
手塚治虫📖ブラック・ジャックへのオマージュ。2024/3/15再見(夢売劇場 サロンシネマ)。初見と全く話だった・・・( ̄▽ ̄;)
🎥ラビレンス、🎥ミツバチのささやき、もちろん🎥フランケンシュタイン、🎥ヒステリア、などのゴシックロマン映画へのオマージュをベースに、手塚治虫の作品賛歌の素晴らしい映画作品となっている
またあらゆる場面や撮影手法に、絵画から写真を経て映画へと進化する様がシンクロしててまさに映像のビルドゥングス・ロマン。セザンヌ、マネ、ルノワール、レンブラント、ゴヤ、エッシャーなどの名画の画面がそこここに散りばめられてるほかに、カメラ・オブスキュラから覗いたかのような画角が何とも言えないセンス・オブ・ワンダ―に誘う。
内容的には手塚先生作家活動30周年記念で始まった📖ブラック・ジャックのスピンオフで、ピノコのその後の物語をベースにしたエマ・ストーン版📖リボンの騎士に扮したピノコの成長譚であると同時に、傑作📖メトロポリスをベースにしたリスボンなどの未来都市を駆け抜ける完全有る手塚漫画へのオマージュとなっている。なんとヨルゴス・ランティモス監督はかように手塚ファンであったのかぁ~思わせる作品。手塚マニアには超お薦め。
と書いたのだが・・、映画仲間から本編の2/3を爆睡しており、全く内容を把握していないとの強い批判があり再見。全く違う話であった・・・手塚の影響は皆無。これは恐らく舞台となった20世紀初頭のヨーロッパにおける女性を取り囲む環境をテーマに国家、宗教、戦争、経済(資本主義)、倫理、科学の持つ支配性、誤謬性などを炙り出し、またその権威によって支配してきた女性の生理や性の目覚め、自由と権利の獲得をテーマに映画いた作品で、🎦ヒステリアや🎦ドリームに通じるテーマを内包する。従来女性の性的抑圧をテーマにした作品は魔女狩りに端を発する歴史を持つヨーロッパでは長い間宗教的に支配する事でオカルトチックもしくは超常現象的な現象として描かれることが多かった。🎦キャリーなどがその典型であろう。しかし本作品における主人公ベラはその生い立ちの設定の奇異さから従来の通説に捉われることなく、歴史上の女性とはかなり違ってまず自由が与えられている。それは神(創造者・父・)によってである。その父もまた時代の背景の中で特殊な生い立ちを持つ。神から与えられた自由を謳歌しつつも、ベラは徐々にその奔放さの中に芽生える知性と如何なる事象に対してもフィルタリングしない奔放さと自由さで人格を形成していく。その様はまるで当時の社会を解剖し検証し再構築しようとするかのように、一切のタブーのない世界から社会の心理と本質を見極めようとする。ベラという一人の女性の経験した二度の人生を通じて、女性が当時置かれていた環境から一度の死を経て再生し、様々な快楽を経験しつつもそこから真の人格を形成する壮大なるビルドゥングスロマン。エマ・ストーンのすべてをさらけ出した演技も相まって圧巻の作品となっている。様々な歴史的絵画やイメージを取り込みながら映像的にも実に実験的なチャレンジをしてそれだけで論文が一つ行けそうな作品でありパフスリーブにスカートやコルセットを合わせない独特のファッションの推移で女性の自立への道が引喩されている仕掛けも注目に値するであろう。まごう事なき傑作。
サイエンスホラーか背徳の狂気か
エマストーン主演作で評価も高かったから観に行ったが、何だったんだろうねこの映画は。サイエンスホラーか背徳の狂気か。
自殺した女性の脳を胎児の脳と入れ替えて人として再生させる。そして外の世界を見て学んでいく訳だが、恥も無く倫理観も無いのは胎児の脳だからか分からないが、娼婦として学んで何が言いたかったのかさっぱり分からんな。こんな作品がアカデミー賞候補なのかな。ちょっと自分の感覚が分からなくなったよ。
圧倒的ファンタジー
『女王陛下のお気に入り』の映像美が好みでまたコンビを組んだ映画とあらば観てみようかなと、ただエログロだとは聞いていたので気分にそぐわないかもしれないと思いつつ、少々世間に疲れて刺激を欲していたのもあり鑑賞
冒頭から不穏な空気感をまとっているので呑まれそうになったけど、ベラの成長と呼応するように物語に引き込まれて退屈する暇もないという感じ
ベラの純粋?な発言や行動がコメディでもあり、哲学でもあり、打算もなく欲望のままに生きる姿は確かに実験体だ
今作の美術や衣装がまた圧倒的でこの造り物感がファンタジーであることを証明しているようだ
評価が真っ二つに分かれるだろうなとは思うけれど、映像作品として素晴らしい事は間違いないだろう
ラストでがっかり ただのエロいホラーですやん
シュールなSFラブコメディーだって?
いや、違うでしょう
笑うとこなんてないですよね
ラブでもないし
面白かったし、エマ・ストーンも良かったけれど、ストーリーはオーソドックス
それに、長すぎる
コレでアカデミー賞候補だって?
映像や演技とかファッション関連ならわからないでもない
作品賞はありえないと言いたいけれど、アカデミー賞なんて単純思考のアメリカ人のきめる賞だからありえるかもしれない
ストーリーは伝統的なホラー
作りもあえて古臭く作っているのかな
身体が大人の子供が世界を学んでいくわけだが、命の大切さを知り、飢餓を知り、男を女を知り成長していくんだけど、一つ一つは浅いし、目新しい所がないばかりか、結末はなんの学習も無しに、同じことをくりかえす
老人を生き返らせるかと思いきや、最も稚拙な結末のおかげで、作品の目的が既視感のあるただのホラーだった事に気付かされる
老人の死を尊重したとも言えるし、彼のような怪物はもう死ぬべきだと結論づけたのかもしれない
なら、同じ過ちを繰り返すヒロインも死ぬべきなんだよな
でも何も考えない結末に、はっきりいってガッカリでした
昔からよくある、奇をてらったエロいホラーですよ
わざわざ局部見せる必要も無いし、ヘアヌードもいるかね
エマ・ストーンは役者としてはそそる役柄だから、うまくはめられた
アラーキーに丸め込まれてヌード写真集を作られた菅野美穂みたいにね
カップルで見ちゃダメ
なんか凄いものを見てしまった感。
自殺した女性(エマ・ストーン) マッド・サイエンティストによって自分の胎児の脳を移植され、かくして赤ん坊の脳を持った美女の出来上がり。というとんでもない設定から始まるこの女性の成長物語…なんだけど…。
圧倒的なビジュアル。暴走するストーリー。
絶賛の声も多いけどダメな人も多いだろうな。
傑作であることは認めつつ僕は後者でした。
ゴールデングローブ賞コメディ ミュージカル部門最優秀作品賞。って、断じてどっちでもないけどどういう基準ですか?
人間は哀れなのか
印象的な絵柄の綺麗な映画で、ちょうど良い長さの142分でした。
腰の座った演技のエマ・ストーンが、グイグイと周りを薙ぎ倒しながら最後まで、私を魅了してくれました。
怪優ウイリアム・デフォー、溶けかけたバーターの様なマーク・ラファエロと見応え十分です。
R-18映画の枠いっぱいを使ったビターな映画で、セリフもスムーズでユニークでした。
「性病検査、、、、?」は、そこは気にするんだと笑いました。
エンドロールの映像に見惚れました。
どの様な美術様式なんでしょう。
「クルエラ」の脚本家が担当されたんですね。
さすがでした。
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