劇場公開日 2024年1月26日

哀れなるものたちのレビュー・感想・評価

全502件中、221~240件目を表示

3.5私の身体は私のもの

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

亡くなった女性に胎児の脳を移植し、蘇らせるという女性版フランケンシュタインのような設定にまず驚く。幼児の自慰行為から性に目覚め、それから言葉や知識を覚え、社会を知っていくという流れも面白い。
テーマとしては、私の身体は私のもの、硬く言えば「性の自己決定権」ということか。後半になるほどフェミニズム的な色合いが濃くなる。
ただ、作品の構えがあまりに技巧的・人工的なので、感情を揺さぶられるという感じはない。美術・装置は凄い。そして衣装。ビクトリア調のようで現代的な独特さに目を奪われる。
映像としては、モノクロになったり、覗き穴から見るような魚眼レンズになったり、色々工夫しているが、それほど効果的とは思えなかった。
エマ・ストーンは、アンダーヘアまで晒しているが、いやらしい感じはしない。ウィレム・デフォーが最初はマッドサイエンティストと思ったが、切なさも感じさせて好演。ハンナ・シグラが出てきたのには驚いた。
観終わってから、タイトルの哀れなるものたち(原題Poor Things)とは何を指しているか考えている。複数形なので、主人公ベラのことではないのだろうが。

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山の手ロック

4.0かわいい子には旅をさせよ!

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

大人の身体に子どもの脳を移植したら
どうなるんだろう?だなんて考えたことなかった。
前述からしてSFっぽいのかなーと思っていたが、
少女の成長に着目した作品。
設定は非日常的だけど、その成長過程はリアルさを感じた。

あらすじ
胎児を身籠ったヴィクトリアは自殺を試みた。
自殺は成功するも天才外科医によって蘇生される。
しかし、それは完全なる蘇生ではなかった。
見た目はヴィクトリア、脳は身籠っていた胎児の脳を移植されたのだ。
ヴィクトリアとして記憶のない女性は“ベラ”という少女として新たな人生を歩み始める。
急速に成長を遂げるベラの様々な体験の話。

かわいい我が子は
ツラい思いをしてほしくないし、
なるべく危険から遠ざけて
安全な場所で暮らしてほしい…!
みたいな気持ち ちょっとわかるかも(!?)

でもそれは子どもの成長には繋がらないし、
様々な経験をしてこそ、自分という“個”が
確立していくと感じた。

善悪も判断できない年齢の子が、
1人or信用できない大人と外の世界を知るのは危険!
信頼できる大人と共に、
様々な経験を経ていくのがいちばん良いんだろうなと思った。

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トウマ(20代/女)

3.5すごいが苦手

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

難しい

宣伝の"冒険"というのは、よく言ったもので、実に「冒険的」な作品。
18禁のエログロナンセンス描写は強烈だが、芸術性が感じられるのは、タイトル自体にも込められた、人間(特に男性)の弱さ、醜さ、哀れさが真っ直ぐに伝わってくるからかもしれない。
熱演されたエマ・ストーンさんには拍手を贈りたいし、モノクロからファンタジックなカラーへと変化する映像も素晴らしく、賞を取っても納得だが、人間の低俗な面が強調されている印象を受けるので、私の好みではなかった。

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ぱおう

4.0油断してました

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

ラ・ラ・ランドのエマ・ストーンの主演ということで

なんとなく
爽やかな作品なのかなと

それだけの情報で観ましたが

なかなかの
ヘビー級でした。

映画だからこそできる
世界観やストーリーが

しっかりと爪痕を残しております。

すぐまた観たくなるというわけではないですが

インパクト特大でした。

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れいん 【観る前にレビューは見ない派】

4.0感想を述べるのがとても困難な映画

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

 ラ・ラ・ランドのエマ・ストーンとプラトゥーンのウィレム・デフォーが共演しており、話題作なので、こっそり朝一番で一人で観てきました。表層的には荒唐無稽で極めてインモラルな映画であり、有名女優の性的描写も観ていて可哀想になりました。一方で映像が幻想的かつ非常にきれいで、ある種寓話的な不思議な風景が続きました。そして観終えたあと、向かいの椅子の背もたれにメガネを強打して、そのままメガネ屋さんに行く羽目になるくらい、頭がクラクラする、強い精神的衝撃を受けた映画でもありました。
 シネコンで全国に配給される映画というより、独立系のミニシアターで上映されるようなテイストの映画です。そういう映画が好きか嫌いかでも評価が分かれると思います。とはいえ、観ていて退屈することはなく、観終えたあとは、案外と悪くない気持ちではありましたが。
 原題は「POOR THINGS」で、彼女も、彼女に関わった男性も、皆さんPOOR(可哀想な)な人たちであり、さらには主人公の旅の途上で本当にPOOR(貧しい)な人々に遭遇したり、女性も男性もPOOR(可哀想な)な存在なのかしら?とも思える一方、旅はたくさんの経験をさせてくれる、人間を成長させるもので、さらに言えば”生きていることはとてもおもしろいもの”、とも感じさせる映画でした。
 ちょっと違いますが、手塚治虫の「ガラスの脳」という古い短編を思い出しました。この漫画に登場する少女も17歳の身体で赤ん坊の脳の状態でしたが、わずかの期間に急速に成長し、再び意識不明になる、とても可哀想な物語でした。それに比べるとエマ・ストーン扮する主人公はハッピーエンドを迎えることができたので、それはそれで良かったのですが、僕の常識やモラルを破壊されそうになったのも確かな、大変な問題作です。

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けいちゃんさん@

5.0原題"Poor Things"とは???

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

原題"PoorThings"とは、どういう意味だったのでしょうか?
松本人志の様な「クズ男達」という意味なのでしょうか?
私には、もう少し広義で、偏見や差別をする行為に思えました。
主人公を含む殆どの現代人が対象ではないでしょうか?
その意味では、邦題「哀れなるものたち」は「誤訳」です。

「生善説」ではありませんが、
純粋無垢で誕生した赤ちゃんは、良い意味でも悪い意味でも、
社会から学び成長していくものです。
そして、大人になっていく過程で、「差別」を体験し、
「偏見」を持ってしまうのでしょう。
イスラエルのガザ・パレスチナ人虐殺の様に。

Michi

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Michi-Japan

4.0妖怪人間ぽい?と思いきや

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

怖い

なんかもっとフランケン寄り?
パパから相当酷い目にあった筈なのに、マッドサイエンティストが受け継がれて行く。

産まれたときから大人の身体の赤ちゃんがどう育つのか。
最初は二足歩行も難しいだろう。
身体は大人頭脳は子どもの逆コナン君。
幼児が性的快感を覚えたら熱烈ジャンプになる。
倫理はあとから。

幼児は急激な速度で大人になり、だんだんと核心を突いた事を話すようになり、
哲学的っぽくなっていく。

哀れなのはどの人たちなのか。

実験の結果がどうなるのか、、目が離せなかった。

で、これって脳が男の子だったらどうだったんだろうか?
ちょっと実験してみたくなった。

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くろすけ

4.0生きなおしの旅

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

フランケンシュタインやモンスターものの世界感が、映像美と衣装でセンスいい作品にまとまってる。ストーリーもとても良い。ベラの生き直し旅。関わる登場人物に《哀れなるもの》がいる。ベラは哀れじゃない。納得して学んで考えて、人間になっていく。船旅で出会っていく知的な友人達がステキ。

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ガンビー

4.0存外難しくなかった。ちょい怖SFヒューマンドラマだったに違いない。

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

難しい

予告の印象では、
前衛的
雰囲気映画
お洒落だけど意味不明
”なんとなく”スゴいのだけ分かる
なるほど分からん映画
だと思ってたのですが、全然そんなことなかった。

お洒落だし何か前衛的だけど分からないことない。
ベラのお守りに奮闘する男どもはコメディちっくで笑えるし、解剖実験で遊ばれた動物たちは見世物小屋に入るようなワクワクした恐怖があり、ベラちゃんの成長ぶりは見応えがある。
ベラちゃんを中心とした群像劇だったのだなあと思います。
深いテーマが込められてるとかそういうのは分からんですが、そういうの考えなくても普通に面白く鑑賞できると思います。
そして何か深いものを見出だしたい人も何か見つけられそうな難解さを潜めている感じもする。
幅広い層に開かれた高尚な映画って感じでした。
あえて言うなら人を誘ってみられる映画じゃねえやっていうのが…うん…難点ですよね…

あの、あと、アレクサンドリアは、あれ、何があったんですか?
一昔前はマジであんなんだったんですか?
誇張表現?
私の精神も破壊されかけたわ。
教えて有識者の方。

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せった

4.5奇妙

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

エマストーンの演技が素晴らしい。ファンタジーと現実が混ざったような世界でとても奇妙。序盤、解剖とかのシーンを観て、この映画もしかしてグロかったらどうしようと不安になったけど、大丈夫だった。性教育の場面、ベラも吹き出しそうな表情だったけど、私も笑いを堪えた。最後の場面だけ違ってたら5なんだけどな。

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よっしーな

5.0哀れなるものたち=男たち?

2024年2月4日
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最初はただのエログロナンセンスを売りにしているのかと思ったけど、観ているうちに面白くなってきた!!
最初の方の歪んだ超広角の画面や白黒画面のシーンは、まだ脳がしっかりと出来上がっていない子供から見た世界なのかなと。
とりあえずもう一回観に行きたいです♪

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hal9000

3.0皆さんのおっしゃるとおり傑作

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

傑作かもしれません。美しい映像や怪演、アーティスティックな音楽や演出。考えさせられる色々な人間の過ちや課題。おしゃれですよね。でもなぜか私には成長における知的好奇心と動物的な性とのギャップが大きなテーマに見えて凡庸というか、古臭い?最後のシーンがマルコビッチの穴やら羊たちの沈黙過ぎて胸糞悪いし、震えていた無垢なヤギの立場は?って、冷めてしまいました。

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NAOS

5.0画面の色調(白黒場面も含めて)、ファンタジーの中に込められたテーマ...

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

画面の色調(白黒場面も含めて)、ファンタジーの中に込められたテーマ、ストーリー、衣装、俳優陣、全部好きな映画だった。
最後のクレジット画面は写真集を見ているような美しさでした。

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晴耕雨読

4.0哀れなるもの

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

ディズニーが作ったと思えない作品。主人公は人工的に造られるが、一人の女性として成長を遂げる。その過程がSEXを通してと言うところが面白い。アカデミー賞はどうなんだろうと思うが、憎めない作品だ。最後まで楽しめました。

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タクチャン

3.5「解決」のないプロット

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

冒頭、ベラが不器用にピアノの鍵盤を叩きまくる。そうして響き渡る不協和音、まさにそのイメージがこの映画全体の底流をなしているように感じられた。何も解決されず、何のモラル・メッセージも引き出され得ない。ただただ私たちが「綺麗事」の世の中を生きる中で抑圧している物事がド派手に散らかされたまま、幕が下ろされる。それは、「人間は獣」だから哲学的思考によって自己研鑽をできると考えるのは虚妄に過ぎないと断じた、船上の黒人の少年の悲観的な思想を裏付けるものであるようにも思われた。

人間には、理性的規律心に加え必然的に野獣的欲望が内在する。それが自己に属するものであれ他者に属するものであれ、欲望は理性により規律することができると信じていたダンカンとアルフィーはともに破滅した。他方でベラは、理性と欲望との両極性を素直に受け入れその都度の心の声に応じて選択を重ねた結果、成功を手に入れる。とはいえ、あの結末を見る限り、それが物語世界全体としての「ハッピーエンド」に適うものでないのも確かである。

モラルというのが理性の要請に応えるものである以上、欲望の根源的な不屈性を主題化した本作品からその種のメッセージを引き出せないのは当然でもある。人間存在は理性と欲望の葛藤の中で生きるものであり、それを綺麗に解決する手段を一律に提示することなどできない。しかし、我々が忌避すべきものとしてーあくまで否認の形式でー「哀れなるものたち」について語ることはできる。それは、まさにダンカンとアルフィーのように、自己のみならず他者の欲望の奔流をも理性の刃によって自在に断ち切ることができるという空想に固執することを意味するのだろう。

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のこ

3.5感想が分かりません

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

2時間半近く引き込まれました。面白かったのは確かですが、感想は?と聞かれてもわからないです。エマストーンの貧乳がやたら多かったのは覚えています。ベラの冒険は面白かったですが、う~ン何と言ってよいのか。。。 なんでしょうね? よい作品ではありましたが、感想が表現できません。

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ボニ太郎

3.5もう一歩かな

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

過去作と比べてもちょっと退屈でした。原作ありきなのでそうなっちゃったのかな?未読です。
ベラが成長していくのはいいけど、ベラの人となりや性格が全く分からず、ただ、ただスポンジのように素直に知識を吸収していくだけで、不思議と周りに人が集まってくるのが良く分からなかった。子供のように壊す事や泣き叫ぶ子供が嫌いだったのに、老女達との触れ合いや読書だけで急に劣悪な環境下で子供が死んでいくのにショックを受けるって、、、原作がそうなのでしょうか?
美術や世界観はとても面白いけど、ウェス•アンダーソンっぽいチープさを感じました。マーク•ラファロ、ウィレム•デフォーはとてもよかったし、エマの体当たり演技も役者魂を感じました。
キャストは超豪華だけど賞レースに絡むほどの作品ではないように思えました。

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マクラビン

4.0なるほどゴシック小説

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

知的

女性の解放や自立が前面に出つつも男の複雑な心理も垣間見れる。
結構重たいR18映画だった。
ベラは何者なんでしょうね。

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HigeKobo

2.0エマ・ストーンでエロ映画が撮りたかった

Qさん
2024年2月3日
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笑える

悲しい

単純

確かに衣装や美術は素晴らしいけれど「頭は幼児、身体は成熟した大人の女性は男の理想のミューズ」
な内容に感じました。
必要性を感じない大量の濡れ場、幼い少女があんなに性欲強いの?
私は小さい頃から家族にも裸を見られるのはイヤだったよ。
体を売る仕事をはつらつとこなすのってキレイ事過ぎる。
色々と気持ちの悪くなるシーンが多かった。

1人の女性が大人へと成長する様を、もっと上手く魅せてほしかったです。

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Q

3.0何回観ても....難解かもねーん。

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

難しい

理解するより 体感することが 大切なのかもと
教えられた気がしました。
「百聞は一見に如かず」みたいな感じ。
ラストは「羊たちの沈黙」思い出しました。
しかし最近は 性器の露出を ボカしませんね。
R-18だからかも。いいことです。
恥ずかしい物では あーりーまーせーん。もんね。
(⌒▽⌒)アハハ!

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Hammer69