ほつれるのレビュー・感想・評価
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何を伝えたいのか
キャスト、演技、映像、雰囲気など、どれも悪くはなかったのですが、肝心の何でこの作品を映画にしたいと思ったのかは分かりませんでした。
観る側の年代や既婚か未婚かによって感じ方が分かれるのかも知れませんが、私にとってはストーリーがあまりにも平凡というか当たり前過ぎて、観終わった時の感想は「だから何?」でした。いったいこの作品は何を伝えたかったのでしょうか?
強いて言えば、不倫相手が目の前で交通事故に合い、人命よりも保身を選択するシーンが非凡でしたが、私にはこの作品はよほど人間を否定したいのだろうなと思わされただけでした。
私はこういった類の、ひたすら否定だけして終わってしまう作品は苦手です。
映像化するほどではないね😵
子持ちの理屈っぽい男と不倫の末に結婚して子供の用事と偽られ不倫された女が「じゃー私も」と不倫するという哀れな男女のお話🚻挙げ句の果てに「私は不倫相手の〇〇さんが好き」では身も蓋も無い。
途中から何を観せられているのかも理解不能になる無意味なストーリー。抑揚といったら不倫相手の男の突然の交通事故死ぐらいで伏線も回収もない。
しかも尺が短いので浅い浅い内容で突然強制終了という感じがしました。
門脇麦と黒木華さんの無駄遣い。
お二人に⭐️1.5づつで⭐️3にしました。
気になる方はいるかもですがオススメはしません😵
97
もう少しメインキャラの人間性や関係性を描いてほしかった
不倫はとてもリスクが高く、バレたときに払う代償が大きい。だからということでもないが、相当な覚悟を持っていないとできない(はず)。でも、実際に不倫をしている人たちのほとんどはそんな覚悟もない。もちろん、人それぞれの事情があるから頭ごなしに責めるつもりは全くない。でも、映画なんだもの、どんな事情かは知りたいじゃないか。
序盤、門脇麦演じる綿子と染谷将太演じる木村の関係性が、不倫をしているということ以外わかりづらい。指輪を渡しているから相当の関係性と思っていいのか、それとも寂しさを埋め合うだけの関係なのか迷ってしまう。その後の綿子の態度も、保身なのか混乱からなのか、事故現場で最後まで救急車を呼ばずに逃げてしまったことへの罪悪感?それとも恋人の喪失感?気持ちがつかみづらいまま後半になってしまう。
そもそも夫の文則が優しそうに見えて、とても嫌な印象を持っていたが、徐々に本質が現れてきて、あぁなるほどこれなら他の男を求めてしまうのもわかるなと思う流れ。いや、それでも納得できない人は多いか。
ただ、文則だけでなく、綿子や木村にしても、キャラクターの描き方が表面的だからあまり入り込めない。上映時間に余裕があるんだからそこら辺の描き方はもう少しできたろうに。
そして結末。この結末をどう感じるかは人それぞれ。自業自得と見るか、主人公綿子の喪失を切ないと思うか、逆に少しでも前向きな未来を感じるのか、はたまた観ている者に委ねられすぎて呆然としてしまうか。私は少し呆然としてしまったタイプ。
無音
上映中ほとんどの時間音楽が流れない(覚えているのはラストシーンで音楽が鳴ったくらいかなぁ)、なのに時々雷が何処かで鳴っているような低音がかすかに伝わって来て、不穏さを煽ります。
なのに、阿鼻叫喚な地獄絵図には展開せず、主演の門脇麦さんも口が重たいからモヤっとしたままいつの間にか終わってしまいました。
田村健太郎さんのモラハラ夫っぷりがちょっとイラつかせてくれたくらいで、全体的にはぐらかされた感じでした。
財布をあそこで開けるって、中に入っていたものはとっても大事だったんじゃないの?と、ツッコミたくはなりましたけどね。
門脇麦さんの素晴らしい演技が終始堪能出来る作品。 本年度ベスト!!
個人的に門脇麦さんに主演女優賞を差し上げたい位の作品だった!
ほぼ全てのシーンに門脇麦さんが登場。
本作はストーリーを楽しむ感じでは無く、会話劇を楽しむって感じ!
その会話にメッチャ引き込まれた!
ぶっちゃけ登場人物達に共感する事は出来ないけど、終始リアルな感じの会話が素晴らしい!
ほぼ夫婦の関係が終わってる門脇麦さん演じる綿子とその旦那。
染谷将太さん演じる木村と綿子が浮気をしている設定。
その木村が交通事故死で亡くなり、木村と浮気をしていた頃の過去と、綿子夫婦のこれからについて話し合う、2つのストーリーが同時進行して行く感じ。
綿子の旦那が理屈っぽくてクソ(笑)
亡くなった木村の父親も何だかクソ(笑)
もちろん綿子もクソ的なキャラ(笑)
みんなクソなんだけどストーリーが実話ベース的な感じの展開でスクリーンに終始引き込まれた!
BGMもほぼ皆無。
登場人物のセリフに集中出来た感じ。
エンドロールも音楽無しの無音。
作者の拘りを感じる。
終盤、綿子が旦那にカミングアウトするシーンのリアル感が素晴らしい。
夫婦や親子の関係が本作のタイトルの、ほつれている感じが生々しかったです( ´∀`)
昆虫的思考の行動の果てではあるけど、お前らほとんどめんどくさいぜ!
門脇麦さんは好きな女優さんなので以前からチェックしていた作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと…面白い、面白くない以前に出てくる殆どの奴らが面倒くさいw
門脇麦さん演じる絹子も面倒くさいが夫の文則も木村の父親の古舘寛治さん演じる哲也もちょこちょこと面倒くさいw
早くも亡くなった木村もそれなりに面倒くさいし、木村の妻も姿を見せないけど勝手に入ってくる文則の母親も面倒くさい。
面倒くさくないのは黒木華さん演じる英梨ぐらい。
特に田村健太郎さん演じる夫の文則が凄い。
ねちねちねちねちとすんごい面倒くさい。イラッとさせることこの上無いw
劇中で文則との約束をすっぽかして木村の墓参りに行った際に口では“…別にいいよ”と言いながら、英梨や果てにはたまたま会った木村の父親の哲也にも電話に出てほしいと嘆願するのにはあんぐり。
前妻の息子(多分)がいるけど、自分の母親に預けっぱなしで済まそうとするなんて、もうメンヘラと言うか殆どサイコパスですやんw
でもこんなねちっこい演技が出来る田村健太郎さんが凄いんですよね。
あと、木村の父親の哲也が劇中で語っていた“事故にあい、苦しんでいる飼い犬を楽にさせてやりたい”と首を絞めたと言うくだりは台詞だけでもキツい。
理屈は分かるけど、せめて子供の前ではやらないと言う遠慮と言うか、考慮は出来なかったんだろうか。
これが後々の哲也のねちっこさに繋がると考えると伏線張りはスゴいねw
ネタバレになるけど、結局絹子と文則は不倫がいろんな部分で原因になってるのでもう自業自得と言うか因果応報。
別れた直後に木村の事故を目撃した絹子は声も出さずに救急車を呼ぼうとするが不倫旅行がバレるのを怖れて、結局救急車の要請をしないまま電話を切ってしまう。
そこから告別式の連絡があっても出席しない。
不倫をバレないようにする行動であったとしても正直人としてどうなのかと考える。
あと時、即座に救急車を呼んでいれば木村は助かったのではないか?と言う思いには至らない。それを悔やむ描写もない。
淡々と不倫を隠し、不倫がバレると“木村くんに逢いたい…”と言う台詞がほぼクライマックス。
正直この絹子の描写はちょっと怖いどころではないが、そんなもんかと言えばそんなもんかも知れない。下手に仏心を出して不倫がバレて夫から後ろ指さされるよりかはよっぽど理知的な行動と言えるが人としてどうなのかと言うよりかは何処かに昆虫のような行動思考に思える。
そう考えるとこの作品は昆虫的思考の人たちのお話と言えば腑に落ちるが…そこは人の行いなのでそうはならない。
様々な不倫の末の因果が巡り巡っている訳でそれをうわべだけで済まそうとしているのが気持ち悪いんですよねw
絹子と木村の不倫から物語が始まるけど、それ以前に絹子と文則も不倫から始まっている。
個人的には不倫や浮気は第三者がどうこう言う問題ではなく、当事者とその家族の問題なのでその人達が良しとするならば、それはそれで良いのではと思うんですが、肯定的にはなれないし、やっぱり因果は巡るんですよね。
この作品で良いのは過剰な描写が無いこと。
何処となくお洒落な感じがしなくもなくw、淡々と描かれているのは必要以上に煽ってなくて良いかなと。
また一応オチと言うか、決着もしている点。
ただ、淡々と描いている分起伏が薄い感じで84分と言う上映時間の割りに中弛みも感じるかな。
あと、エンドロールで殆どBGMが無いのは個人的には好きですね。
門脇麦さんと言えば、尖ったと言うか突き破った演技が光る役者さんかと思います。
特に「愛の渦」や「止められるか、俺たちを」は門脇麦さんの演技が光る作品かと。
近年は落ち着いた大人の女性を演じることが多いみたいだけど、まだまだ落ち着く年齢でもないのでもっともっとブチギレの突き破った、エッジの効いた役をやってほしいですねw
例えば、「シド・アンド・ナンシー」のナンシーみたいなと言うか、史実の稀代の悪女のそうなるまでの半生とかを演じたら似合うと思うんですよね~
あと、黒木華さんが出てくるだけで何処か引き締まる感じがするのは凄いね♪
不倫をテーマにした作品は好みがある程度分かれると思いますし、個人的にもそんなに好きではない。
でも、門脇麦さんが出ている作品はやっぱり鑑賞しようと思いますが、不倫肯定的なのはちょっと勘弁。
でも、この作品は殆ど人が昆虫的思考で動いていると考えると妙に納得w
タイトルの「ほつれる」ですが、自分自身でほつらしとるんやないけ~!と思うのは自分だけではないかと思いますが如何でしょうかw
とりあえず、謝っろっか
まず、加藤拓也監督について。
1993年生まれの現在29歳!
17歳でラジオ、TVの構成作家をつとめ、翌年イタリアに渡り映像演出を学んだそう。
帰国後に「劇団た組」を立ち上げ舞台演出に関わり、その後数々の賞を受賞した若きベテランです。
22年「わたし達はおとな」
で長編デビュー(脚本・監督)
本作は2本目の映画になるそうです。
(ちなみに↑の主演は、今公開中の
「福田村事件」の新聞記者役の木竜麻生ちゃんです。)
うんうん。若いのにすごいキャリアと才能をお持ちです。
加藤監督の作品は
「わたし達はおとな」しか観た事がないのですが、、
キャストが素晴らしく、絵の撮り方もこだわりを感じるし、何より言わせるセリフが巧い!という印象。
両作共好きなテイストではありますが、登場人物がどっちもどっち感は共通だったかな。。
さて、本作は。
麦ちゃんが舞台挨拶で
「映画好きには今年外せない1本」と語っている記事を読みました。
ん??ほんと??w
これってみんな不倫まくり!のお話しなんですけど、なんだかちょっとサスペンス?!?!
(古舘さんパート)
それから倫理観やモラルについて。
本作ではそこに描かれていない行間を自身で埋めよ!と言わんばかりに鑑賞者に委ねてきます。
なので、こちらの置かれている状況や、今まで培ってきた人生観で、だいぶ見かたが変わる作品なのかなと思いました。
「不倫はいかん!自業自得!」という意見はちょっと置いておいて。。
死んでしまった木村(染谷君)との思い出は、綿子にとってはこれから先も、永遠にきれいなままの思い出として残り続けるんだろうな。
それは良くも悪くもね。
彼女を支配し続けるのだろうな、と思いました。
それと、監督の意図だと思いますが、不倫不倫な物語りなのに、綿子と木村の性描写は描かれず、夫の文則とのチュウは差し込んでくるその対比が面白かったです。
好みが分かれるタイプの作品ですし、余白を委ねるにしたって少々荒削りな気もしますが、、加藤監督の若き才能にはこれからも期待したいです♪
もう3、4本撮ったらすごいの見せてくれそうな予感もするんだよなぁ〜
あと、文則を演じた田村健太郎君は麦ちゃんをも食った演技力でした!
すごーく苦手なタイプの男子だったw
スタンダードサイズで描かれる人物描写に惹かれる
劇作家の映画は面白いものが多いので、期待を持って鑑賞。
始まってそうそう、お、スタンダードサイズだ。
限られたサイズ感で描かれる、2人の距離感とボケを使った奥行き表現がとてもキレイ。
終始静かに描かれる(不倫にまつわる)日常と門脇麦のアピールしすぎない顔立ちもあり、どっぷりはまってしまった。
場面自体は多くはないものの、印象的なシーンがとても多い。
・テントの中で指輪の写真を撮るのをスマホのカメラ越しにみるシーン。
・相手へのプレゼントの靴を買うときの、3重にも鏡を使うシーン。
・不倫相手の妻に詰められる直前のコーヒーショップの整ったシーン。
・家を出るときの車のトランクに見える、車と同じベージュと白のスーツケース。
・画面のの隅っこで指輪を外したり、つけたり、いじったり。
ワンシーンごとに画角が非常に意識されていることがわかるし、どれもきれいで、それだけでも見ていたくなる。
セリフも多くはないが、映像で伝わることがたくさんがある。
そしてなにより、夫の気持ちと行動がわかりすぎて辛い。
女性目線での感想も聞いてみたいものである。
最後の、「あんたもしてたでしょ」はさすがにありきたりすぎて、宣伝でいう謎ときにしてはチープではあったので、そこはマイナス。
ただ、昼ドラみたいな衝撃展開も、不倫に対しての主人公の成長も期待はしていない。こんな夫婦ありそう、くらいがとてもいい。
派手さはないが、ワンシーンワンシーンに集中したい、これもまた映画館で見るべき映画であった。
2023年劇場鑑賞89,90本目
ほつれる、、、こんがらがる
淡々と、、、話は進みます。
演技しているのかドキュメンタリーなのか分からなくなるほど、力が抜けた演技と演出。映画っぽくて好きです。
ただ、無言の長回しが多い。多すぎ。何があるのか読み取ろうとするのは結構キツい。映画館でも辛い。何かが見つかったシーンもあれば、なんにも無い?シーンも多い。意味のある長回しなら良いが、「なんにもないじゃん」が続くと、そのうち、「この映画終わるの何時だろう」「帰り何食べようかな?」とか、別のことを考えてしまう。
行間が多い映画は好きです。セリフのないシーンからいろいろと読み取れるのですが、、、この映画はなんだった?というシーンが多すぎる。私にもっと行間が読む力があれば良いのかな?
指輪をめぐって物語が進みます。指輪をはめたり、指輪を外すシーンも淡々と。
いちばんびっくりしたのはエンドロールかな。無音のエンドロールって初めて見た。
○1人だけ映画館に入ればいい余韻が味わえそう。
✕何人か映画館にいると、ゴミを集める音、バックのチャックを閉める音、帰りの足跡、雑音だらけで余韻もあったもんじゃない。
✕今後、配信とかで見る人は間違えなく、リモコンいじるでしょうね。
淡々とBGM無しで進んでいくのは良いと思いますが、何も無いシーンは辛い。最後は、ようやくBGMががあったり、感情が出てくるようになります。そういうことなの?ってちょっとこんがらがる。
不倫がどうこうより‼️❓人間性の問題‼️❓
ここまでクズが集う物語は珍しい。
一番は門脇麦、不倫相手が事故で死にそうなのに保身のために見殺しにする。
その旦那は別れた妻と不倫、不倫相手の門脇麦を苦しめる、因果応報、繰り返すんだろうな、死ぬまで。
染谷の父も酷いな、自分の心のために、染谷の妻に不倫の告げ口、下劣の極み。
染谷の妻も、被害者だけど、詰め寄り方が、なんか違うような、染谷の死の原因こそ追求すべきでは。
多分、門脇麦も旦那も繰り返すんだろうね、自己中人間の典型、不倫がどうこう以前ですよ、なんだか後味が悪い。
一番嫌なのが、題名、ほつれる、なんて運命のせいにするなんて、クズらしい、最低。
田村健太郎が怖かった
夫・文則との関係が冷え切っている綿子は、友人の紹介で知りあった木村と不倫関係になっていた。木村とのお泊まりキャンプの帰り、別れた直後に木村が事故に逢って亡くなってしまった。そして・・・てな話。
文則役の田村健太郎が冷静すぎて怖かった。
木村の妻役の俳優が誰かわからなかったが、背中の演技が良かった。
綿子は親友の英梨にも木村と付き合ってる事を言えなかったみたいだが、そんなもんなのかなぁ?
どうってことないストーリーなんだけど、門脇麦など、素晴らしい演技に引き込まれた。
「誰にも逢わないかなぁ?・・・」 「大丈夫でしょう!?」
勿論、好き嫌いのハッキリするベースであり、会話劇というコンセプトも好みが分れるであろう
正直、自分自身もどう捉えていいのか決め兼ねている心情である
構成としては面白い流れだ 大企業勤務なのか相当のサラリーを得ているであろう夫の持ち家のマンションのしつらえ、そして不倫先での場所はグランピング 電車は快適であり、そして帰宅途中の昼食のレストラン 一切の貧乏くささや現実味の有る泥臭さは無い しかしだからといって一昔前のトレンディドラマの様な脳天気の明るさはなく、色設計そのものが淡いダーク掛ったような寒色で支配される 劇伴も音が外れたり転調が所々に配置されている事も含めて、分りやすく経済的裕福さと人間の心情との乖離を演出しているのだと表現している
物語としてはシンプルで、後半の主人公の台詞にもあるように、『不倫中は当人同士は楽しい』というありふれた結論を会話とキャラクター造形で因数分解していく内容で、食事後の唐突の交通事故死による戸惑いと、不倫隠蔽の為に通報を途中で辞め無関係を装う卑怯さ、その卑怯さと突然の喪失感、贖罪としての墓参りと、偶然の相手の父に寄る幼少期の犬の話、現在の夫とも又不倫による結婚、前妻の子供を引き取らない事、そして、又しても夫の浮気発覚、グランピング中にプレゼントされた結婚指輪を模した"不倫指輪"(苦笑)を、財布交換の際遺失し、夫に発見されたこと、そもそも、もう片方の指輪の存在を確かめる為相手の父親を訊ねた際に父親から相手の妻への謝罪を求められた事と実際に妻に逢ったこと・・・ そして最後はその全てを精算すべく、離婚を選択という流れは、あらすじを文字化してみれば、結局、それぞれが自分勝手でだらしなく、心の隙間を常に求めている脆弱で不完全な有り様を抽出しているに過ぎない 夫婦共々その渇きの根本を他者への追求に対してのみ方向性が集中し、自省が分らない状況を印象付ける描き方は、多分こうして文章化したところで、その本質を表現するのは困難だと思う 今作の感想を述べるのに、簡単に綺麗事だけでは評しきれない事は、単に語彙力不足であり、哲学的心理的、もしかしたら広義の宗教感にも精通していないと語れないのではないだろうか? テーマがシンプルなだけに、自分の人生観や価値観が如実に透過され、内省されていくようなサスペンスでもあったりするのは、脚本や演出、演技の説明出来ないさりげない"質の高さ"を受け止めざるを得ない、興味深い作品であった
不倫する奴は繰り返すってことね。
門脇麦ちゃん演じる綿子が不倫相手と日帰りグランピングを楽しんで東京に帰ってきたら、事件発生。えっ!染谷将太君これで終わりっ!?て思ってたけど、回想で結構出てきたね。
綿子ったら不倫はいけない事だと思ってるのに、やめられないって事?だって周囲に隠しまくるんだもん。心から愛しているなら周囲にも正直に話して、旦那と別れて一緒になればいいじゃん。ただ、ラブシーンが無かったので、不倫じゃなくてただの仲良し友達だったのかもって想像しちゃった。それなら話せたよな。
とても可哀想だったのが旦那の文則。元々2人は不倫関係だったこともあり、ちょこちょこ元嫁との子供に会っていた。それを綿子から不倫と疑われていた。ははぁん、不倫は習慣になるのね。ある意味、生き方を共有してんじゃね。でも本人は認めていない。嘘か本当かも回収なし。で、ラストに至る。ん、何処へ?
黒木華ちゃん、もっと重要な役かと思ってたのに、ただの友達でストーリーに絡んでこなかったのが残念でした。
最初から最後までモヤ〜。共感も納得も全く無しの残念な作品でした。
何とも消化不良
門脇麦さんが好きで見に行きましたが、終盤に何かもっと深い事情があるのかなと思って見ていたけど、消化不良で終わってしまった不倫映画でした。
ただ、門脇麦さん始めとして役者さんたちの演技はさすがだと感じました。実際にあんな人が目の前に居たら嫌だけど、綿子の旦那のネチネチ感はすごかったと思います。
ストーリー的にはちょっと期待外れでした。
W不倫の往く末
経済的に満たされて何も生活には困らないが、隣の芝生が青く見える人達が自我を満たそうとする映画。
所詮不倫は不倫、結末はわかってるだろうに。
何も共感できないな、不倫を美化したいのか、何も生まないと言いたいのかさえわからない。
夫婦での鑑賞はオススメしない
主演の門脇麦さん目当てで鑑賞してきましたが、率直に言ってちょっと消化不良の作品でした。
ストーリーは、冷えきった夫婦関係を惰性で続けているような妻・綿子が、密会を重ねていた不倫相手・木村を交通事故で亡くし、心ここに在らずの日々を送る中、ふとしたことをきっかけに夫・文則に不倫を疑われ、二人の夫婦関係がいよいよ壊れていくというもの。不倫ものですが、激しい修羅場はほとんどなく、ずっと暗く気だるい雰囲気で進行していきます。
自宅でのそっけない態度に比べて、木村の前では終始楽しそうな笑顔を見せる綿子。夫や木村との会話から、少しずつ周囲の人物との相関や綿子との関係は見えてくるものの、ちょっと普通では考えられないようなものであり、これがなかなかわかりにくかったです。そのため、綿子にも同情すべきところはあったのですが、それがわかるのは終盤なので、ずっと綿子に共感できずに観ていました。
終盤になってやっとおもしろくなってきたと思ったら、まさかのエンドロール。うーん、何が言いたかったのかよくわかりません。タイトルから考えると、ドロドロした不倫関係や表面的な夫婦関係が、ちょっとしたことをきっかけに解消されたということでしょうか。でも、綿子自身は何も変わってないような…。なんだかスッキリしません。
主演は門脇麦さんで、演技とは思えないリアルな言動が秀逸です。脇を固めるのは、田村健太郎さん、染谷将太さん、黒木華さん、古舘寛治さんら。中でも、文則役の田村健太郎さんが抜群です。「自分は悪くない」「ものわかりがいい」「相手に譲歩している」というスタンスで、無自覚にねちねちと相手を責め立てる文則を好演しています。終盤での綿子との舌戦は、生理的に受けつけられないほどすばらしかったです。こんな感じで演者は総じてよかっただけに、脚本が物足らないのが残念でした。
ロマンスカーって、箱根だけじゃなくて、山梨県まで行けるのか⁉️
私が感じたこの映画のポイントはふたつ。
ひとつは、門脇麦さんの醸し出す雰囲気の独特さ。
一般的な常識に基づく倫理観や社会通念上の道徳観に反することをしてても、なんだか赦せてしまうというか、それなら仕方ないよね、と妙に納得できてしまう理由や背景があるのだろうな、と勝手に思ってしまうのです。それも、終盤で明かされる色々な事情を知る前も知った後も印象は変わらずなのだから不思議です。
ふたつめは、結婚したらセックスパートナーは、配偶者ひとりしか許されない、というのは本当なのだろうか、そんなことを今さらながら問題提起している⁈
結婚後にもっと好きな人と出会ってしまったら、あなたはどうしますか?
こどもへの悪影響、経済的な自立が保てるのか、仕事(会社での立場等)への影響、ジェラシーやプライド、離婚にかかる慰謝料負担など。
ほんの少し考えただけで、社会的なコスト(高い確率で自分も人も傷つくことも含めて)が膨大なことが分かるので、大多数の人は不倫にまで発展させないし、ある意味、我慢しています。
芸能人や著名人の不倫報道が大袈裟なのは、騒ぎ立ててる人たちの大半が、自分は我慢してるのにお前は❗️とか、モテないオレにはできないことをしやがって❗️という嫉妬もたぶんに作用してるからなのです。
不倫を、普通に許してしまう社会だと共同体の和が保てなくなり、社会が不安定化してしまうから、制度的に(コストがかかるように設計して)不倫は許されないものとなっている。
それでも、結婚後に配偶者よりもっと素敵なひとと出逢ってしまったら…好きにならない保証はないし、好きになってしまったら、情動が理性に勝ることだって起こり得る。
社会において一定数出現してしまう〝ほつれ〟
ほつれた後にまた結ばれることのほうが、きっと少ないんだろうなぁ。
展開が忙しい作品でした
現実にありそうな、そして表に出ない触れてはならない視点から見た映画だと思います。
時間軸が著しく変わるので、ついて行くのが大変ですが、見ていくといつの間にか引き込まれている作品でした。
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