ほつれるのレビュー・感想・評価
全93件中、21~40件目を表示
ストーリーは淡々とすすむんだけど、グサリとささります
冷えきった夫婦、愛人
なのに。なんのカラミもなく淡々と続くシーンの連続なのに見入ってしまう
よくある冷めきった夫婦かと思ったら、とんでもない夫婦だった
”スィート・マイホーム”で、イケメンイケ女に腹を立てたのは、監督な斉藤工も含めて下半身のゆるさに罪悪感を全くもっていなかったからだけど
今回は、もう人種が違います
あきれるしかないというか、近づきたくない
今回は極端にひどい夫婦だけれど、今のフツーは、昔に比べずっとゆるゆるで、それが許される世の中になってきている
これがいいのか悪いのか
恋愛下手には、なにも答えることができません
「結婚するとお互い一人としかセックスしちゃダメじゃないですか」
そ、そのとおりです
胸を張って言われるとドギマギしてしまいます
昔なら、当たり前だったけれど
今どき、こんな事いうと変人にさえ思えてしまう
これはいいのか悪いのか
そもそも結婚って・・・
若い頃は知識が乏しくて
日本の結婚制度がドイツから入ってきたことも知らなかったし
フランスでは事実婚が多いとか、アメリカには戸籍制度がないから手軽に結婚できるとかも知らなかった
色々知っていくと、離婚が悪い事ですなんて言えなくなりました
多様性の時代といわれ、カチカチの形式は窮屈だと言われます
映画を観ていると、色々な問題を突きつけられます
観た人が全てに答えを見つける必要は無いなあ
なんて、たまには逃げてしまったり
今回、違和感があったのは
後半の修羅場のシーン
完全に心が離れてしまっているにもかかわらず、対面に座るのではなく、同じソファーに座るヒロイン
まだ繋がりを持とうとする気持ちがあるんでしょうか?
もう、理解不能でした
なので、古い人間には異世界の物語として退屈する事なく観れました
まあ、今回はハッピーエンドでしょう
最初から終わってるもん、
配給会社の名前がビターズ・エンドというんです
調べたら、最後の最後(いかにそれが不愉快なものであろうとも)って書いてありました
いかにもですね
不倫体質・・・不倫指輪で2人は何を契約したのか?
綿子の人間性と行動が、最初から間違っている。
100メートル先で、恋人の木村(染谷将太)が交通事故に遭って倒れている。
駆け寄って介抱して救急車を呼び、乗り込んで付き添う。
これが普通のまともな人間のするべき最低限の行動です。
119番のオペレーターと話してる途中で立ち去る?
駆け寄って安否を調べもせず・・・
完全に綿子には屑女の称号をさしあげます。
恋人の木村を見殺し・・・
その時点で綿子はOUT・・・人間失格。
なんの言い訳も許されない。
《正直言って好きな映画ではない》
好きな人が一人も出てこない。
綿子は木村を置き去りにして何から逃げたのだろう?
護るものなんかあっただろうか?
夫の文則との生活がそんなに大事だったのか?
家と車と夫・・・
マンションもこ綺麗に整えられ、
貧乏くささは感じられない。
働いてないなら誰のお金で旅行に行ったり、ランチしたり、
ふらっと温泉旅館にお一人様で泊まったりしてるのだろう?
夫の文則(田村健太郎)のお金なら・・・
綿子は別に犯罪者ではないから贈収賄ではないけれど、
貰ったもの、夫からの贈り物だって
離婚の時は分配で揉めるんことも有りだから、
無視できない。
ネチネチ夫はもしかしたら慰謝料を請求することだって
可能だと思う。
文則に問い詰められて、「不倫では無い」と言い張る綿子。
それは肉体関係がないから・・・と言う意味なのか?
「木村が好き」
心は夫を堂々と裏切り、身体の関係がないから、
浮気(不倫)では無い?
(それとも綿子は、嘘を平然と吐く性格なのか、)
86分と短いのだが内容が薄いし面白くもない。
心理描写・・・
(大体に私は、綿子や文則や木村の心の中に、
(まったく興味が無いのだが、)
少し面白かったのは、山梨の木村の墓に出向いた綿子に、
文則が電話口に英梨(黒木華)と木村の父親(古舘寛治)と
じかに話すからと、綿子がスマホを渡す所、
《ここまでやるか?・・・普通・・・)
綿子は本当に嘘ばかりついて信用ならない女なのか、
文則役の田村健太郎は良かった。
粘着質でしつこくて、一見優しげに話す男。
声に特徴があり女性的でからめ手で攻めてきて・・・
蜘蛛の糸みたいな男だ。
黒木華がストーリーにもっと絡む、例えば
キーパーソンなのかと期待したが、
そんなことはなかった。
殆ど黒木華の無駄遣い。
若くて美しい(?)綿子が無職って?
そのことが一番驚きだった。
そして綿子と文則の会話の中でしか登場しない
文則の前妻と子供と文則の実母。
その存在が2人の関係に影を落としている。
もしかしたら略奪愛?だったの?
「私も色々と我慢している・・・」
・・・人間誰しも我慢してない人なんて一人もいない・・
木村が綿子と2人用に買った記念の不倫リング。
綿子が無意識に外してソファにそっと隠したのだろうか?
ちょっとした小道具が、綿子と木村の
不確かな愛の執着を
シンボライズ!
修羅場好きな人向け
綿子(門脇麦)と文則(田村健太郎)は文則に連れ子がいるものの都市型のDINKsという感じ。夫婦仲は破綻しているが別れずにいる。綿子は木村(染谷将太)と定期的に不倫旅行をしているが、その最中に木村は交通事故で死ぬ。一緒にいたことがバレてはまずいので黙止する綿子を良心の呵責が蝕んでいく。・・・。
都市の中産階級の気配。
居住も被服もおしゃれな風情のグランピングとか、週末へ山梨へ行く都会人の感じ、見ているだけでへどがでる。
いかにもビターズエンドに出てくる感じの人種がいかにもビターズエンドで描かれる感じの都市生活を生きていてなんなんこいつらと思った。
浮気は人類のポピュラーな行為だと思う。是非もない話で、そんなことがアートハウスになっているのがしゃくにさわる。不倫して、相手が死んだ。それがどうしたってんだ。たんなる肉欲を不条理ドラマ風にもっていくのがしゃくにさわる。
だいたい綿子と文則は初対面のようにぎくしゃくしており、そういうふたりが同居していることじたいがホラーだった。
孤独が苦にならないことは立派なことではないし、一人であることは誇れる状態ではないと思う。
しかしこれほどまでにうざったいならぜったいやだ──という世界が描かれる。
仲良くやるのが、それほどまでにめんどうでまだるっこしいなら、孤島や僻地や隔離に喜んで志願してやるわ。
ホラーのごとく気まずいのにふたりでいる理由がわからない。とっとと別れろよ。
同監督のわたし達はおとな(2022)と同じで、どうでも修羅場や気まずい空気感を出したいわけでしょ。でもなぜ?その動機や意図が解らない。なんでそんなものを見せたいのか?なにがおもしろいのか?
演技派ともてはやされひっぱりだこの門脇麦だが個人的には不安しか覚えない。不安と気まずい空気感で満たされた映画を見て、どういう種類の感興があるのかわからず。
つまりわたしの考えはこうだ。
わたしたちは日本社会で嫌なことに遭っている。さんざん日本人の嫌な側面を見ている。
それにもかかわらず、娯楽という位置づけの映画において、現実の修羅場と同空気の綿子と文則の痴話喧嘩を聞くのか?門脇麦の絶叫を聞くのか?
ボクたちはみんな大人になれなかったみたいに業界人がつくって業界人が絶賛の帯文を書く内輪映画だと思った。
ただしじぶんでじぶんに嫌なら見るなよとは思いました。
テーマがテーマだけに?
意外と見れたし、見てよかったなー。良い映画だったなー。と思ってレビュー欄見て意外と評価が低くて驚きました。
脚本も悪くなかった気がするし(ツッコミどころが全くないわけではないのはどんな映画でも同じだと思ってます)、不倫に賛成するつもりはないけど、世の中にはそういうことで心の隙間が埋めたい、埋まらない。って人は結構いるんじゃないかなーと。
結末がサラッとしすぎてるかもしれないけど、もうひとドラマ作るとかなりくどかったのでは?
ずっとざらざらした気持ちになるので、そういう気持ちの時に是非見てほしい。
90分未満なのでサクッと見れるのも◎
シラフのときは冷え切ってる綿子と文則がワイン飲んで酔っ払ってじゃれ...
シラフのときは冷え切ってる綿子と文則がワイン飲んで酔っ払ってじゃれ合う→けど一線はこえない、みたいな感じめちゃくちゃ生々しかった
あと綿子のあの好感度低いリアクション(不倫相手に対しても全体的に塩なリアクション、相手の意図すること絶対理解してるのに「何が?」「何で?」ってわざわざ聞き返す感じ、「私がそう思わせてごめん」みたいな嫌味っぽい感じ)のおかげで、悪いことしてるけどわかる〜みたいな種類の感情移入せずに客観視できました🙆🏻♀️
感想
前置きとして、不倫反対派の感想。
犬注意報!
不倫反対派だけど不快感なく見た。
エンタメ性のない、実録のような静かさの映画。
門脇麦演じる綿子は浮気をしてる。でも、彼女より夫の方がイヤだった。回りくどい言い方で気分が悪い。冷静に話そうとしてて、怒らないように気をつけてるけど不満は漏れてて、自分のモヤモヤを話したくないようなぶつけたいような、わかるけどウザい。
途中まで、彼に落ち度はないように見えてるのに嫌いになる。
綿子の浮気の理由は後半でわかる。
事情を聞くと(最近覚えた言葉→)エンパシーを感じることができた。
浮気性の夫は結婚向いてないと自覚を早く持った方がいい。子供を新しく持つなんてもっての外。今いる子を大切にしろよ。今後も付き合った相手を傷つけそうな男だ。関係維持の努力をしてるようで、犠牲にするのが子供と自分の母親で、誰がよろこぶよ⁉︎幻滅じゃない?
綿子は相手の子供や親への気遣いはあって、思いやりもある。でも浮気の選択肢がある彼女は浮気への抵抗感が低く他の人と出会っても幸せになれないような。
自分が浮気されても関係はすぐ終わらないし、自分もするし。
染谷将太は付き合いが長いから責任とって結婚したのかな。不誠実なら意味はないのだけど、知らぬが仏という考えか。染谷父も何で奥さんに言っちゃうのか。自分が秘密を抱えるのは辛くても、奥さんは死なれた悲しみと裏切られてた事実と、過去の思い出の意味が変わるのと、もういろいろ可哀そうすぎる。それがいっぺんに来るのに。父は自分のとこで食い止めてよ。
浮気をする人たちは上手くいかなくなった。二人に問題があるとき、解決より我慢してしまい浮気で紛らわせても良くはならない。
この夫婦はどちらも浮気歴があり、外で息抜きし何とか続けてる。
最後まで関係の秘密が少しあり、それはダメになるしか結末がなかったような二人だった。
リアリティがある感じで、修復しようとしてもダメになるのを丁寧に描いてると思った。
少し経って考えて…。染谷将太はいい人生だな。
生前は妻にバレず。浮気相手とは恋人のように楽しく過ごして、誰にも責められないし、いざこざも経験しない。死ぬのは悲劇だけど、それまでは、事故死前まではいい。死後に不名誉でも痛くも痒くもなく、気にする人でもないでしょう。
タイトルは、相手の奥さんにも自分のパートナーにも浮気を結局言ってしまい、彼が亡くなった後で解決もない状態で終わるから「ほつれる」ってついてるのかなぁ。あ、気持ちがほつれるの方?
見終わった後、そんなタイトルだったかと思った。
ほつれてヤレヤレ、かな
主人公(門脇麦)の結婚生活は破綻してが、なんとかお互いに取り繕っていた。
主人公はある男(染谷将太)と不倫関係にあったが・・・。
この夫婦の会話は恐る恐ると言う感じで、とても居心地が悪い。
都会に住む男女は、実はみんなこんな感じでほつれている気がする
とにかく会話がリアルでした。
門脇麦と田村健太郎の、お互い気を遣いあったどこかよそよそしい夫婦の会話、それと対比的な不倫相手の染谷くんとのさばけた空気感。
主人公はほつれているけど、実は都会に住む男女は、みんなこんな感じでほつれている気がする。
いつのまにかどこかほつれはじめて、結果不倫とかになっていたりして、でもこの人と駆け落ちしたいとかはなくて、何が欲しいかもわからなくなるような、そんな感じ。
加藤監督にも興味を持って観た映画でしたが、過去作や次回作も観てみようと思わされました。
まさにほつれる心
美しいほどまでに凝縮された人の苦味。逃げか、自分探しか。クセになる絶妙な歩みや人間関係。煮え切らないリアルさ。加藤監督が織りなす1歩進んで2歩下がる淡い世界観。ことごとく咀嚼する映画の醍醐味に魅せられて。
ほつれまくってた
私も染谷将太とロマンスカーに乗って不倫したーい!
ロマンスカーの宣伝映画!(違います。)
(不倫なんて誰も幸せにならないのに、なんでなくならないんですかねぇ…)
門脇麦夫婦の会話劇は妙にリアルで、さすがの演技力でした。
リアルな会話と空気感
加藤監督と門脇麦さんの上映後舞台挨拶付きの試写で鑑賞。
門脇さんの言葉を借りるなら「共感は出来ないけど、わかる」
略奪婚からの夫の金で不倫旅行…
不慮の事故を差し引いても全く共感はできないけど、なんかわかる感覚。
まんまとイラッともやっとさせられた。
舞台の様に撮影前2週間リハーサルしたそうで、台詞の掛け合いだったりもどかしさがリアルだったんだけど、会話の被せ方とかも全部台本に指示があって、演者は指示通りに言うだけでああなると。
加藤監督の今後の作品に期待してます。
中途半端で薄っぺらい
すれ違いが続く夫婦関係を忘れさせてくれる時間を求めて不倫に陥る女性を描いたヒューマンドラマ。身近にあるような題材ではあるがストーリーが中途半端で薄っぺらく伝わってくるものが何もない。そして何より自分の目の前で交通事故にあった恋人を見捨てる展開は人間性を疑うし疑問符が付いた。
実力派女優である門脇麦と黒木華の良さもまったく活かされていない印象で非常に残念。
2023-158
これも一つの“豊かなる作品”
自分を成り立たせているどうしようもない「性分」というのは、それはもう理性でもなければ社会性でもない…説明の出来ない心の中の渇望というのがあるのだろう。その達成のためには深謀遠慮、緻密に企てる策略を頭に描いてことを運ぶ。なのに理路整然とした様に映る社会の方でとんでもない予期せぬ出来事が重なって、唖然と立ちつくさざるを得ない事態にも遭遇する。そんな人間の愛すべき愚かさを緻密に描いて、最後には語るに落ちてしまうほどの「ことの始まり」を提示する。さすがに注目の劇作家の本であると唸った。この語るに落ちる発端を提示されて、引いてしまわないほどに機微のある心持ちで生活を営みたいものである。「あのこは貴族」に続いて案の定、門脇麦さんが素晴らしい!
スジそのものがマクガフィン
門脇麦には惹かれるが舞台出身監督でハマった打率が低く映画COMの評価ももう一つ。不倫物みたいだしどろどろしたらやだなぁと躊躇していたが、良作小品連打のメ~テレ銘柄と知り、ファーストデイ割引で(笑)恐る恐る鑑賞。嬉しい誤算でした。
不倫という以前に、綿子は夫に興味を失っている。木村との会話もそこから始まっていることが後ほど明らかになる。夫は自分勝手な男だが、それでもなんとか修復できないかと努力するが、綿子にはなかなか響かない。ようやく少し響いたかと思われたが、綿子の不注意なロストで全てを失ってしまう。彼女にしてみれば既に終わっていた夫婦関係が公式に整理される。
一体何が面白かったのかはあらすじを追っても分からない。細かな描写や表情、間、セリフ、カメラ位置など基本的な映画の要素が興奮させるのだ。スジそのものがマクガフィンとも言える。
んー。何がどうだとうまく説明できない。
ある意味リアリティ満点
終始煮え切らない夫婦の話。
妻にはその気はないけどとりあえず関係を続けている感じが、ある意味リアルだった。
言葉それ自体が少なく、視聴者に考えさせる系だったから、映画館で見てある意味正解。
でも家で見てたら絶対リタイアしてる。
田村健太郎の演技が素晴らしかった。
ほつれても直さない
何か話があるってわけじゃないけど何かが起きるのを期待して観入ってしまう、不倫カップル/ブルーバレンタイン夫婦の生活を覗き見するような作品。隠れた本音がポロッと出たりの門脇麦の温度低めな演技は言うまでもなく、声高めの田村健太郎は出てくるだけでおかしくて、ネチーと妻を詰めておきながら終盤、おまえもかい!な事実に爆笑したりとかなり楽しめた。
染谷君との逢瀬の場面では不倫らしい生ナマしさは描いてないけど、Theピーズの歌詞を借りれば「やりもしねーで会いたくねーよ」というのが不倫カップルの本音なはずなので、もっと人目を憚らずベタベタするんじゃ?と思ったが、それはオレがおっさんだからかもしれない。
不倫関係をどう考えるかで作品の評価は異なるような気がする。レビューを読んでいると世のなか不倫を許せない人が多いようだけど、不条理さも人間の一面でおもしろいところだし誰がどうしようが好きにすりゃいいだろと…と、こんな感じで観終わってからつい語りたくなる作品だった。
見逃していた加藤監督の前作わたし達はおとなもめっちゃ観たくなった。
全93件中、21~40件目を表示