ほつれるのレビュー・感想・評価
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スタンダードサイズで描かれる人物描写に惹かれる
劇作家の映画は面白いものが多いので、期待を持って鑑賞。
始まってそうそう、お、スタンダードサイズだ。
限られたサイズ感で描かれる、2人の距離感とボケを使った奥行き表現がとてもキレイ。
終始静かに描かれる(不倫にまつわる)日常と門脇麦のアピールしすぎない顔立ちもあり、どっぷりはまってしまった。
場面自体は多くはないものの、印象的なシーンがとても多い。
・テントの中で指輪の写真を撮るのをスマホのカメラ越しにみるシーン。
・相手へのプレゼントの靴を買うときの、3重にも鏡を使うシーン。
・不倫相手の妻に詰められる直前のコーヒーショップの整ったシーン。
・家を出るときの車のトランクに見える、車と同じベージュと白のスーツケース。
・画面のの隅っこで指輪を外したり、つけたり、いじったり。
ワンシーンごとに画角が非常に意識されていることがわかるし、どれもきれいで、それだけでも見ていたくなる。
セリフも多くはないが、映像で伝わることがたくさんがある。
そしてなにより、夫の気持ちと行動がわかりすぎて辛い。
女性目線での感想も聞いてみたいものである。
最後の、「あんたもしてたでしょ」はさすがにありきたりすぎて、宣伝でいう謎ときにしてはチープではあったので、そこはマイナス。
ただ、昼ドラみたいな衝撃展開も、不倫に対しての主人公の成長も期待はしていない。こんな夫婦ありそう、くらいがとてもいい。
派手さはないが、ワンシーンワンシーンに集中したい、これもまた映画館で見るべき映画であった。
2023年劇場鑑賞89,90本目
ほつれる、、、こんがらがる
淡々と、、、話は進みます。
演技しているのかドキュメンタリーなのか分からなくなるほど、力が抜けた演技と演出。映画っぽくて好きです。
ただ、無言の長回しが多い。多すぎ。何があるのか読み取ろうとするのは結構キツい。映画館でも辛い。何かが見つかったシーンもあれば、なんにも無い?シーンも多い。意味のある長回しなら良いが、「なんにもないじゃん」が続くと、そのうち、「この映画終わるの何時だろう」「帰り何食べようかな?」とか、別のことを考えてしまう。
行間が多い映画は好きです。セリフのないシーンからいろいろと読み取れるのですが、、、この映画はなんだった?というシーンが多すぎる。私にもっと行間が読む力があれば良いのかな?
指輪をめぐって物語が進みます。指輪をはめたり、指輪を外すシーンも淡々と。
いちばんびっくりしたのはエンドロールかな。無音のエンドロールって初めて見た。
○1人だけ映画館に入ればいい余韻が味わえそう。
✕何人か映画館にいると、ゴミを集める音、バックのチャックを閉める音、帰りの足跡、雑音だらけで余韻もあったもんじゃない。
✕今後、配信とかで見る人は間違えなく、リモコンいじるでしょうね。
淡々とBGM無しで進んでいくのは良いと思いますが、何も無いシーンは辛い。最後は、ようやくBGMががあったり、感情が出てくるようになります。そういうことなの?ってちょっとこんがらがる。
不倫がどうこうより‼️❓人間性の問題‼️❓
ここまでクズが集う物語は珍しい。
一番は門脇麦、不倫相手が事故で死にそうなのに保身のために見殺しにする。
その旦那は別れた妻と不倫、不倫相手の門脇麦を苦しめる、因果応報、繰り返すんだろうな、死ぬまで。
染谷の父も酷いな、自分の心のために、染谷の妻に不倫の告げ口、下劣の極み。
染谷の妻も、被害者だけど、詰め寄り方が、なんか違うような、染谷の死の原因こそ追求すべきでは。
多分、門脇麦も旦那も繰り返すんだろうね、自己中人間の典型、不倫がどうこう以前ですよ、なんだか後味が悪い。
一番嫌なのが、題名、ほつれる、なんて運命のせいにするなんて、クズらしい、最低。
田村健太郎が怖かった
夫・文則との関係が冷え切っている綿子は、友人の紹介で知りあった木村と不倫関係になっていた。木村とのお泊まりキャンプの帰り、別れた直後に木村が事故に逢って亡くなってしまった。そして・・・てな話。
文則役の田村健太郎が冷静すぎて怖かった。
木村の妻役の俳優が誰かわからなかったが、背中の演技が良かった。
綿子は親友の英梨にも木村と付き合ってる事を言えなかったみたいだが、そんなもんなのかなぁ?
どうってことないストーリーなんだけど、門脇麦など、素晴らしい演技に引き込まれた。
「誰にも逢わないかなぁ?・・・」 「大丈夫でしょう!?」
勿論、好き嫌いのハッキリするベースであり、会話劇というコンセプトも好みが分れるであろう
正直、自分自身もどう捉えていいのか決め兼ねている心情である
構成としては面白い流れだ 大企業勤務なのか相当のサラリーを得ているであろう夫の持ち家のマンションのしつらえ、そして不倫先での場所はグランピング 電車は快適であり、そして帰宅途中の昼食のレストラン 一切の貧乏くささや現実味の有る泥臭さは無い しかしだからといって一昔前のトレンディドラマの様な脳天気の明るさはなく、色設計そのものが淡いダーク掛ったような寒色で支配される 劇伴も音が外れたり転調が所々に配置されている事も含めて、分りやすく経済的裕福さと人間の心情との乖離を演出しているのだと表現している
物語としてはシンプルで、後半の主人公の台詞にもあるように、『不倫中は当人同士は楽しい』というありふれた結論を会話とキャラクター造形で因数分解していく内容で、食事後の唐突の交通事故死による戸惑いと、不倫隠蔽の為に通報を途中で辞め無関係を装う卑怯さ、その卑怯さと突然の喪失感、贖罪としての墓参りと、偶然の相手の父に寄る幼少期の犬の話、現在の夫とも又不倫による結婚、前妻の子供を引き取らない事、そして、又しても夫の浮気発覚、グランピング中にプレゼントされた結婚指輪を模した"不倫指輪"(苦笑)を、財布交換の際遺失し、夫に発見されたこと、そもそも、もう片方の指輪の存在を確かめる為相手の父親を訊ねた際に父親から相手の妻への謝罪を求められた事と実際に妻に逢ったこと・・・ そして最後はその全てを精算すべく、離婚を選択という流れは、あらすじを文字化してみれば、結局、それぞれが自分勝手でだらしなく、心の隙間を常に求めている脆弱で不完全な有り様を抽出しているに過ぎない 夫婦共々その渇きの根本を他者への追求に対してのみ方向性が集中し、自省が分らない状況を印象付ける描き方は、多分こうして文章化したところで、その本質を表現するのは困難だと思う 今作の感想を述べるのに、簡単に綺麗事だけでは評しきれない事は、単に語彙力不足であり、哲学的心理的、もしかしたら広義の宗教感にも精通していないと語れないのではないだろうか? テーマがシンプルなだけに、自分の人生観や価値観が如実に透過され、内省されていくようなサスペンスでもあったりするのは、脚本や演出、演技の説明出来ないさりげない"質の高さ"を受け止めざるを得ない、興味深い作品であった
不倫する奴は繰り返すってことね。
門脇麦ちゃん演じる綿子が不倫相手と日帰りグランピングを楽しんで東京に帰ってきたら、事件発生。えっ!染谷将太君これで終わりっ!?て思ってたけど、回想で結構出てきたね。
綿子ったら不倫はいけない事だと思ってるのに、やめられないって事?だって周囲に隠しまくるんだもん。心から愛しているなら周囲にも正直に話して、旦那と別れて一緒になればいいじゃん。ただ、ラブシーンが無かったので、不倫じゃなくてただの仲良し友達だったのかもって想像しちゃった。それなら話せたよな。
とても可哀想だったのが旦那の文則。元々2人は不倫関係だったこともあり、ちょこちょこ元嫁との子供に会っていた。それを綿子から不倫と疑われていた。ははぁん、不倫は習慣になるのね。ある意味、生き方を共有してんじゃね。でも本人は認めていない。嘘か本当かも回収なし。で、ラストに至る。ん、何処へ?
黒木華ちゃん、もっと重要な役かと思ってたのに、ただの友達でストーリーに絡んでこなかったのが残念でした。
最初から最後までモヤ〜。共感も納得も全く無しの残念な作品でした。
何とも消化不良
門脇麦さんが好きで見に行きましたが、終盤に何かもっと深い事情があるのかなと思って見ていたけど、消化不良で終わってしまった不倫映画でした。
ただ、門脇麦さん始めとして役者さんたちの演技はさすがだと感じました。実際にあんな人が目の前に居たら嫌だけど、綿子の旦那のネチネチ感はすごかったと思います。
ストーリー的にはちょっと期待外れでした。
W不倫の往く末
経済的に満たされて何も生活には困らないが、隣の芝生が青く見える人達が自我を満たそうとする映画。
所詮不倫は不倫、結末はわかってるだろうに。
何も共感できないな、不倫を美化したいのか、何も生まないと言いたいのかさえわからない。
夫婦での鑑賞はオススメしない
主演の門脇麦さん目当てで鑑賞してきましたが、率直に言ってちょっと消化不良の作品でした。
ストーリーは、冷えきった夫婦関係を惰性で続けているような妻・綿子が、密会を重ねていた不倫相手・木村を交通事故で亡くし、心ここに在らずの日々を送る中、ふとしたことをきっかけに夫・文則に不倫を疑われ、二人の夫婦関係がいよいよ壊れていくというもの。不倫ものですが、激しい修羅場はほとんどなく、ずっと暗く気だるい雰囲気で進行していきます。
自宅でのそっけない態度に比べて、木村の前では終始楽しそうな笑顔を見せる綿子。夫や木村との会話から、少しずつ周囲の人物との相関や綿子との関係は見えてくるものの、ちょっと普通では考えられないようなものであり、これがなかなかわかりにくかったです。そのため、綿子にも同情すべきところはあったのですが、それがわかるのは終盤なので、ずっと綿子に共感できずに観ていました。
終盤になってやっとおもしろくなってきたと思ったら、まさかのエンドロール。うーん、何が言いたかったのかよくわかりません。タイトルから考えると、ドロドロした不倫関係や表面的な夫婦関係が、ちょっとしたことをきっかけに解消されたということでしょうか。でも、綿子自身は何も変わってないような…。なんだかスッキリしません。
主演は門脇麦さんで、演技とは思えないリアルな言動が秀逸です。脇を固めるのは、田村健太郎さん、染谷将太さん、黒木華さん、古舘寛治さんら。中でも、文則役の田村健太郎さんが抜群です。「自分は悪くない」「ものわかりがいい」「相手に譲歩している」というスタンスで、無自覚にねちねちと相手を責め立てる文則を好演しています。終盤での綿子との舌戦は、生理的に受けつけられないほどすばらしかったです。こんな感じで演者は総じてよかっただけに、脚本が物足らないのが残念でした。
ロマンスカーって、箱根だけじゃなくて、山梨県まで行けるのか⁉️
私が感じたこの映画のポイントはふたつ。
ひとつは、門脇麦さんの醸し出す雰囲気の独特さ。
一般的な常識に基づく倫理観や社会通念上の道徳観に反することをしてても、なんだか赦せてしまうというか、それなら仕方ないよね、と妙に納得できてしまう理由や背景があるのだろうな、と勝手に思ってしまうのです。それも、終盤で明かされる色々な事情を知る前も知った後も印象は変わらずなのだから不思議です。
ふたつめは、結婚したらセックスパートナーは、配偶者ひとりしか許されない、というのは本当なのだろうか、そんなことを今さらながら問題提起している⁈
結婚後にもっと好きな人と出会ってしまったら、あなたはどうしますか?
こどもへの悪影響、経済的な自立が保てるのか、仕事(会社での立場等)への影響、ジェラシーやプライド、離婚にかかる慰謝料負担など。
ほんの少し考えただけで、社会的なコスト(高い確率で自分も人も傷つくことも含めて)が膨大なことが分かるので、大多数の人は不倫にまで発展させないし、ある意味、我慢しています。
芸能人や著名人の不倫報道が大袈裟なのは、騒ぎ立ててる人たちの大半が、自分は我慢してるのにお前は❗️とか、モテないオレにはできないことをしやがって❗️という嫉妬もたぶんに作用してるからなのです。
不倫を、普通に許してしまう社会だと共同体の和が保てなくなり、社会が不安定化してしまうから、制度的に(コストがかかるように設計して)不倫は許されないものとなっている。
それでも、結婚後に配偶者よりもっと素敵なひとと出逢ってしまったら…好きにならない保証はないし、好きになってしまったら、情動が理性に勝ることだって起こり得る。
社会において一定数出現してしまう〝ほつれ〟
ほつれた後にまた結ばれることのほうが、きっと少ないんだろうなぁ。
展開が忙しい作品でした
現実にありそうな、そして表に出ない触れてはならない視点から見た映画だと思います。
時間軸が著しく変わるので、ついて行くのが大変ですが、見ていくといつの間にか引き込まれている作品でした。
夫婦とは
まず、キャスティングが良いです。
日常的というか、周りにいそうな雰囲気を出せる役者さんを揃え、リアリティのある映像になっています。
門脇さんは、木村といるときと文則といるときとの表情、テンションが全く違うのがよく分かる演技で、実際好意のある人とない人では立ち振る舞いがこうなるよなぁと。
田中さんは、一見綿子に優しく穏やかにも見える。田中さん自身の喋り方に優しさがある分余計に。
文則は綿子に何か聞くとき、僕も悪いけどというニュアンスの言葉をよく入れる。でもそれって優しいんじゃなくてずるいと私は思う。その言葉を言われたらこっちが悪者になる気がして。
そして、最後の方にその言葉の本当の意味を知る。だから文則はこんなにも姿勢が低いのかと。
染谷さんは、いままでの役だと一般的な役って結構少ないイメージで意外なキャスティングだなと思いました。この役に染谷さんを選んだ人に拍手したいです。
大人の余裕と不倫ということを忘れる穏やかでほんわかした映像は彼らを正当化してしまいそうになる魅力がありました。綿子もこの安らげる空間を求めてしまったんだなと。
夫婦ってなんなんでしょうか。私はまだ結婚に直面する年齢には少し早く、経験をしたことがないのでなおさら考えさせられました。
エンドロールが音無しなのは初めてで何か監督の意図があったのでしょうか。無音なのもありさらに映画に浸ることができました。
題材は使えそうなんだけど、 出来上がったら残念な感じ もっとどうに...
題材は使えそうなんだけど、
出来上がったら残念な感じ
もっとどうにかできた気がする
最初は良かった
【"フリンフリン物語。そして、彼女は解れた。”夫婦関係って、難しいね。ヤッパリ相手に対して不満に思ってることや、嬉しく思った事は口に出さないと駄目だな、と思った可なり精神的に疲れた作品である。】
■物語の前半、綿子(門脇麦)は不倫相手の木村(染谷将太)と、電車の指定席で待ち合わせ、旅に出る。
綿子は笑顔で、木村の手の上に黙って手を重ねる。
だが、その旅の終わりに突然の別れが訪れる。
綿子と食事を一緒に取り”じゃ、又来週の木曜日に。”と別れた木村が交通事故に遭う。
綿子は遠方で交差点に横たわる木村の姿を呆然と見ながら、救急車を呼ぼうとするが電話を切り、交差点とは逆の方向に歩み去る。
◆感想
・綿子は木村の告別式にも出ない。木村の死を受け入れられず、涙も出ない。家には心が通じない家庭内離婚に近い状態の夫、文則(田村健太郎)が居るだけである。
空虚な生活。
・観ていると徐々に分かるのだが文則は綿子と不倫して、前妻と子と別れ、綿子と結婚したようだ。だが、文則は綿子と一緒になった後も、不倫をしていた。
ー 個人的に、文則の”上っ面だけ優し気な、喋り方”が気持ち悪い。そして、綿子との会話でも文則は、自分の言い分(今作で言えば、家を買うために内覧会に誘うシーン。)を優し気に綿子に押し付けつつ、都合の悪い部分は微妙に論点をずらすのである。ー
・綿子は女友だちのエリ(黒木華)と、山梨県にある木村の墓参りに行くのだが、その日は文則と約束していた内覧会を見に行く日であった。
ー ここで、文則から綿子に電話が入るのだが、文則はエリと木村の父親とも電話で話す。エリが”可なり強引なのよ。”と綿子に言う。
成程ね。文則は表面上優し気な男であるが、実は粘着質タイプで、自分は不倫をしていても、妻の不倫は許せない男なのが分かるのである。-
・綿子は、木村と旅行に行った際に右手の薬指にお互いに嵌めた指輪がない事に気付き、わざわざ山梨県まで探しに行く。
ー で、又、文則から電話である。
家に帰った綿子にネチネチネチネチネチネチと声を荒げずに”何で山梨県まで行ったの?”と言いながら”これ?”と言って綿子が探していた指輪を出すのである。
ホント、文則を演じた田村健太郎さんの演技を見ていると、怒鳴りつけたくなる。(という事は田村健太郎さんのネチネチ演技を褒めてます。)
と、思ったら綿子が堪忍袋の緒が切れたかのように”離婚したい!。ずっと気付かないフリをしていたんだよ!”と文則に言葉をぶつけるのである。
門脇麦さんのそれまでずっと我慢していた怒りと哀しみ炸裂シーンである。ー
・そして、翌日、綿子はスッキリとした表情で荷物をまとめ、部屋を出て行くのである。
<夫婦関係って、難しいね。
今作は、ヤッパリ相手に対して不満に思ってることや、嬉しく思った事は口に出さないと駄目だなと思った、観ていて可なり精神的に疲れた作品である。>
だめおとだめこのまったり不倫
自分勝手心ここに在らずな奥様と、なんか冷静風を装った感じが逆に怖い旦那。理詰めでくる典型的嫌な男子。ある意味キレないだけ我慢強い気もするけど、笑。っていうくらいむぎちゃん自由ー笑。何を伝えたかったのかはよくわからない、笑。
共感できないことは映画の評価と関係がないわけですが…
84分という短めの尺ですが、間接的な内容のセリフで二人の関係性や背景が見えてきたり、人物たちの動作やそのカメラワークだけで起こることが想像できて、所々上手な演出だなと感じる巧さがあります。特に秀逸なのが、序盤の山場である「木村(染谷)に起こるアレ」に対する綿子(門脇)の動揺は見ごたえがあり、掴みの良さに映画への期待が高まります。
兎に角、出演する役者が皆さんお上手。まずは、文則役の田村健太郎さんはとても印象深いです。彼の口から出てくる言葉や文法が独特で、女性に対してコントロールしようとする態度でどうかしているキャラクターが際立っています。また、木村の父・哲也役の古舘寛治さんが相変わらずとぼけた演技が素晴らしい。後の話につながりますが、結局はこの哲也こそがキーマン。やっぱり古舘さんの演技は信頼できる説得力があります。
ただ残念ながら、私にとってこの監督の書く脚本(前作『わたし達はおとな』を含む)にほぼ共感が出来ません。と言うか、恋愛弱者な私には全く見たことがない世界でむしろ違和感すら感じます。何なら逆に、役者が巧く演じれば演じるほど、むしろコントのようでちょっと可笑しくすら感じるくらい。或いは「狙い」でやってるのかもしれませんが、果たしてそれでバランス的に成立しているのかやや疑問です。登場人物たちのやり取りを見ていると、「一緒に生きていく(別れない)ことの意味や価値感」があまりにも希薄に見えるため、結局、登場人物たちに共感が持てません。
何より違和感なのは「息子の結婚式にも出なかった父親と息子の嫁の距離感」がよく解りません。息子と距離があった義父に対してプライバシー感強めな「アイテム」についての相談なんてするものなのか?まぁ藁をも掴む想いかもしれないけど。そして、それを意気に感じたのか「僕一人の胸にしまっておけない」と綿子に切り込む哲也。物語が推進するポイントだけに、その無理を感じる展開が反って気になってしまいます。
結局のところ、けして悪い出来ではないのですが、残念ながら多分そう長いこと記憶に残らない映画となりそうな気がします。せめて、もう少し深みが欲しいかな。。
最早寄生
不倫相手と旅行に出かけた帰り道に起きた出来事で、変化して行く汚嫁の機微と彼女と向き合おうとする夫の話。
すれ違い…というか汚嫁の心がここにあらず?な関係と思しき夫婦だけど、既にことが起きてからしか夫は出てこず、それまでの様子との変化はわからず。
そんな状況で再構築を図ろうとする夫と、心ここに有らずな汚嫁…少なくとも家がなんちゃらは今じゃないだろうね。
一応汚嫁の機微がメインだとはいえ、夫の詰めるような感じがこの出来事より前かどうかがわからないからなんとも言い難いな、なんて思っていたら、まさかの馴れ初め他をぶっこまれて、な〜んだそういう夫婦なのね、とどうでも良くなり、考えるのが面倒くさくなったw
あっ、そう言えば寄生獣って映画あったね。
心ここにあらず。
旦那はいるけど他に好きな男が出来てしまった女の話。
不倫旅行をきっかけに…日常、夫婦の関係性が崩れ狂ってくストーリー。
作品観ての感想は不倫最低!って感じ!
しかもW不倫(笑)
いけない恋だから燃える?!
バレたらどうしよう!だから燃える!?
不倫はやめましょう!(笑)
バレたら周りの家族(親、子)も不幸になります!
ただ思うのは不倫した側だけが悪い訳ではなく、結婚、夫婦は互いに思いやり。
一方的な関係性になってしまえば片方は嫌になるし冷めると思う。
あと私が綿子の立場だったら、あの旦那は絶対ムリ!(笑)
優しさが裏目に出てるあの回りくどい感じ、ネッチコイ喋り方、あんな感じの性格、これは嫌われますね!って思いながら鑑賞。
全86件中、61~80件目を表示