キリエのうたのレビュー・感想・評価
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ルカのうた、キリエのうた、イッコのうた、夏彦のうた、イワイのうた…全ての思いが重なっていく
最初予告編を見た時、人気ミュージシャンを映画初主演に迎え、単なる路上ミュージシャン少女の話と思っていた。岩井俊二監督作にしては安直な…。
が、少し詳細を調べてみると、13年に及ぶ物語。それを3時間の長尺で描く。興味が沸いてきた。平凡な作品にはならぬだろうと。
で、実際に見てみたら、想像以上の壮大な物語。
4つの時代、4つの場所、4つのエピソード、4人の男女が交錯。
現代。路上ミュージシャンのキリエと不思議な女性イッコの出会い。
2018年。将来に悩む女子高生マオリは家庭教師の妹ルカと友達になる。
2011年。小学校教諭のフミと家ナシの少女ルカの出会い。
2010年。高校生の夏彦は一年後輩のキリエと恋仲になる。
これだけ書き出すと、どういう人間関係?…と思う。同じ名前…? 同一人物…? 別人…?
それぞれが別々ではなく、無論繋がりあり。作品的に言ったら、不思議な縁と言った方がいいだろう。
まず、現代。東京。
路上ミュージシャンのキリエは上手く喋れず、歌しか歌えない。
路上で歌っていた時、一人の女性イッコが足を止める。
不思議な魅力のイッコ。彼女はキリエのマネージャーを買って出る。音楽プロデューサーにも紹介する。キリエの歌はにわかに注目を浴びるように。
実は、キリエは覚えていなかったが、これが初対面じゃなかった。高校の先輩と後輩で、唯一の友達だった。
イッコの本名はマオリ、キリエの本名はルカであった…。
2018年。帯広。
将来の進路や夢も無く、ただ漠然と日々を過ごすマオリ。
母親が再婚。その相手から家庭教師を手配される。
家庭教師としてやって来た夏彦。彼の教えでマオリは大学受験に励むように。
マオリは夏彦から妹と仲良くしてやって欲しいと頼まれる。
そうして話し掛け、親しくなったのがルカであった。
夏彦とルカは実の兄妹ではない。それでも3人は欠けがえのない時と絆を深めるも…。
2011年。大阪。
男子生徒から、何も喋らず家も無い少女の事を聞いた小学校教諭のフミ。自宅に預かる。
所持品から名前は“コヅカルカ”。さらにSNSで調べると、石巻で“コヅカキリエ”という女性を探している“なっちゃん”の投稿が。
連絡を取り現れたのは、夏彦。
彼はルカやコヅカキリエとの誰にも話した事の無かった過去を話す…。
2010年。石巻。
高校生の夏彦は一年後輩のキリエと出会い、付き合うように。この時ルカも紹介される。
やがてキリエは夏彦の子を妊娠。結婚を約束。
夏彦の進路の事で暫く会えなくなり、電話のみのやり取り。
久々の電話。その時…。2011年3月11日の石巻…。
ルカを探しに行ったキリエは…。
独りぼっちとなったルカは、大阪行きのトラックに…。
誰と誰が関係あって、こことここが繋がって…いざレビューにしてまとめようとすると、なかなか複雑。
しかし実際に見ると、自然にスッと話に入り込む。
ルカが持つギター。
何故ルカは“キリエ”と名乗るのか。
何故ルカは歌しか歌えなくなったのか。
ルカにとってのイッコ。
イッコにとってのルカ。
不思議な縁によって、絶たれた絆を再び繋ぐフミ。
キリエと夏彦。夏彦の贖罪。
キリエとルカ。その姉妹愛。
出会いと別れ、後悔とそれぞれの思い。
運命に導かれるようにして、何度も交差してゆく。
どうしようも出来ない事もある。法や社会が立ち塞がる事もある。悲しく、辛く、苦しい事ばかりのこの世界…。
伝えたくても伝えられない、届けようとももう届かない…。
たった一つだけ。歌声に乗せて。この全ての胸の内を、思いを。
名前は聞いた事あるけど、歌手としてもそれほど意識してなかったアイナ・ジ・エンド。
本作で我が脳裏にしかと刻み込まれた。
喋り方や演技の巧い下手、人それぞれ意見が分かれるだろう。
が、キリエ/ルカと一心同体。彼女が演じてこその魅力と輝きがあった。
内向的なルカとアンニュイなキリエ。一人二役。それぞれもしっかりと演じ分け。女優としても原石。
そんな彼女を、劇中同様周囲がサポート。
年齢的にはまだまだ若手枠だが、その存在感も個性的な演技もベテランのよう。つい先日見た『ネメシス』のイマイチさを、軽く払拭してくれた広瀬すず。マオリ時代とイッコ時の演じ分けは勿論、変わる変わるヘアスタイルや衣装も楽しませてくれた。
黒木華も同じく。本当にサポート的な役回りと立ち位置だが、作品や周りを引き立たせる。にしても、彼女の先生役は何度目…?
松村北斗も好演。所々演技が拙かったり、光るものあったり、それがまた作品にシンクロしたナチュラルさ。
周りも村上虹郎、大塚愛、江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、石井竜也、北村有起哉などなどなど、若手~ベテラン~実力派~ミュージシャンまで、豪華キャストが彩る。
ツボったのは、『ラストレター』では庵野サンだったが、今回は樋口サンかい!
また、ルカの子供時代を演じた矢山花も忘れ難い。フレッシュさキュートさもさることながら、涙を浮かべる長いワンショットのシーンには引き込まれた。
そして言うまでもなく、アイナ・ジ・エンドによる歌。
美しく歌い上げるというより、ハスキーボイスの心や魂の熱唱。
それが役の心情とリンク。
小林武史による音楽、岩井印のノスタルジックで圧倒的な映像…それらの美しさ。
演出・語り口・編集など巧みというより、岩井監督の感性。
それに魅了されるか否かで、作品自体の好みも分かれる。
話も壮大のようであり、PVのような映像を延々流し、実の所中身は薄いと人によっては思いそう。
アイナ・ジ・エンドの下着シーン、レ○プされそうになるシーンも評価の分かれに拍車をかけそう。
そして、震災シーン。実際の震災と同じくらい長く揺れ、個人的には恐ろしさと共に変に避けたりせずしっかり描いたと思ったが、特にこのシーンは賛否分かれそう。震災題材の作品でもないのに、あんなにリアルに描く必要あったのか…?
ハマれば至高の3時間。ハマらなければただただ長く退屈なだけの3時間…。
私個人は、物語にもキャストのナチュラルな演技にも歌にも映像美にも魅了された。
3時間たっぷりと入り浸った。
実は、直前まで見ようか見まいか悩んでいた。
スルーしないで良かった。
素直に、見て良かった。
「無情」を生きるアイナの隠しきれなかった魅力
スーパーロングドラマティックMV
歌
バランス
岩井俊二の大長編。覚悟していたよりは見やすく眠気も訪れず。前作ラストレターには感心しなかったが今回は満足できた。決して絶世の美女ではないアイナ・ジ・エンドの声と顔と肢体の魅力が見どころ。姉キリエと妹キリエの演技もしっかり分けられていた。松村北斗とのストーリーは泣かせる。
広瀬すずがイッコとしてかつらを被っているパートはファンタジー要素として入れたくなる気もわかるが、正直無理がありすぎて目立つ弱点になっている。シスターフッド筋として入れたいのなら、イッコをもう少しまともな人物とし、男たちのパートをごっそり削って2時間にまとめたほうが好みになりそう。
最初から最後までかなりの曲が流れっぱなし、ほとんどが監督世代の曲で自分にはぴったり。既に監督のファン層もソコソコ行ってるんで問題ないと思うが、若い客には厳しいかも。
アイナのうた
今年の6月をもって惜しまれつつ解散したBiSHのメンバー、アイナ・ジ・エンドさんが主演をつとめた彼女の歌唱を存分に堪能できる音楽映画(ジャンルがよくわからん)。
BiSHの楽曲を聴いたことある方ならご存知かと思いますが、彼女の歌唱はメンバー内ではちょっと技量的に頭ひとつふたつ抜けてんじゃないかな、と他のメンバーには申し訳ないけど正直思います。
パンクな楽曲では情熱的でパワフル、またバラードでは心に直接語りかけてくる様な人生の悲哀さえ感じ・・・表現力における振り幅の大きさには本当に脱帽!とてつもなくレベルの高い若手ヴォーカリストなのです。
ですから、今作で路上ライブを「Kyrie」役で演じる彼女の歌声にはどうしても、今後のソロ活動を重ね合わせてしまいます。歌の演技は本当に素晴らしかったですね。
ただ、彼女が演じる数奇な運命を辿るキリエ(ルカ)の設定、ストーリー、演出が彼女にマッチしていたか・・・というと甚だ疑問でして、私の中ではキリエ(ルカ)はいつまでたってもアイナでしかありませんでした。
残念ながら「アイナのうた」・・・から脱却できてない、キリエという役柄にそこまで魅力がない(無論、歌は除く)ということでもあります。
声出ないけど歌なら唄える・・・感情表現が基本無言である難しい役柄、それ以外の演技でも本職が役者ではない彼女にとっては酷だったのではと思います。
これは彼女の責任ではなくそれを強いてそんな複雑な設定やシナリオにしてしまった監督はじめ製作陣の責任かと考えます。
逆に言うと、周囲を黒木華さんとかもう仕草、態度が小学校の優しい先生にしか見えない、まるで息をする様に名演をしてしまう俳優の方々(笑)で固めていたから、アイナさんの演技が仮に及第点でも彼らと比較すると見劣りしてしまったのかもしれませんが。
とはいえ・・・彼女の魅力的な歌を長時間、大画面で聴けるだけでも大変価値あると思いますので、ぜひご鑑賞ください!
壮大な「アイナ・ジ・エンド」のMV
音楽をたっぷり聴かせる要素を盛り込んだのかもしれないですが、あのストーリーでいくら何でも3時間は長過ぎでした。
あと、「お姉さん(キリエ)とお母さんが津波で亡くなり、路花だけ何故生き残ったのかが映画からわからない」という点がどうしても納得が行かず、もやもやが残りました。映像からは、キリエと路花は同じ場所に居たとしか思えないのに…。
クライマックスで流れる(そこに至るまでも何度も少しずつ流れるので余計盛り上がるのですが)「キリエ 憐れみの讃歌」と、広瀬すず演じるイッコのシーンは圧巻で、そこはすごく力を感じるのですが、そこへ行くまでは正直冗長に感じられ、何度も路上ライブやレコーディング、アカペラで歌うシーンが出て来て、「このMVとドラマの融合体をいつまで見せられるのか」と思いながら見ていました。
また、逆にイッコがなぜ結婚詐欺という危うい道に身を落とすことになったかの描き方が尺の割に浅く(私には理解できなかった)、このあたりもバランスが悪いと感じてしまいました。
それでも、イッコを演じた広瀬すずは、これで演技の幅的にも飛躍を遂げたと思いますし、ブルーを基調にした色彩効果も素敵でした。
アイナ・ジ・エンドのハスキーボイスは本当に魅力的に感じられたし、いろいろ良いところもありました。
同じくらいの尺で作られた『リップヴァンウインクルの花嫁』の時の「引き込まれ感」がすごかったので、期待しすぎたかもしれません。
異邦人~♪
それぞれに辛い過去を抱える若者たちの人生を、キリエの力強い歌が彩りみせていく物語。
上映時間は3時間‼興味深い内容ではあるが、最初から最後までしっかり観れるか心配していたが…これがまったく長さを感じさせない良作だった。
感想はというと…う~ん、何と書けば良いか。。
実際に観て感じてくださいとしか言えないかな(笑)
ただ、登場人物達の心情を歌がよく表しているし、序盤は時系列を行ったり来たりでやや混乱するも、終盤に向けて繋がっていくストーリーは爽快。
好きな歌を歌って暮らしているキリエ。だが、その生活は常に困難がつきまとい。。
イッコさんもねぇ…女を武器にして生きてきた母たちをあぁ言いながらねぇ…。
燻った若者たちの暮らしは辛そうでもあったが、ワタクシもギター弾きとして、そんな彼らがうらやましくも感じたりした。
観るのが辛いシーンも多々あれど、死生観を強く感じさせる作品だった。
壮大なドラマだった。
長いから避けようかと思ったが観て良かった。ストーリーに奥行きが深く、時間は気にならずの3時間だった。
※ただ、観る人、観る時の気持ちによるかも。
ゆっくりした気持ちの時に観ると入ってくる映画。
私は今週分のメニューを大体観尽くしたので、本日は1本だけと決めていたのが正解。
ストーリーは、現在と過去、度々行ったり来たりして、しかも姉の名前を妹が使ったり、、、んんん?って。
映画は上手く作られてはいたが、これも人によっては断片的で把握しずらいかも。
私個人的にも幼少期から順を追って話しをみせて貰った方がより分かりやすかったかな。
ともかく話は壮大で面白かった!!キャストもちょっとした場面のみに有名人を多数起用してたり、これは岩井俊二作品だからできたのかな。
雪のシーンは、中山美穂のラブレターを思い出した。
歌の感じはスワロウテイルを。
ちょっとした懐かしさ?青春を思い出す。
やっぱり岩井俊二ワールドだったし、今の年齢で若い俳優を起用し若い世代の、あの時の感覚のまんま変わらぬ、らしい映画を作れるのは凄いなって思いました。
良作だが……
歌は素晴らしいけど、結局は?
歌うことでしか声を出せないキリエ
意味不明な女性イッコ
フィアンセを探すなっちゃん(夏彦)
カットが変わるたびに年代、場所が変わり、頭の中がグルグル・・・
石巻や大阪、帯広、そして東京
切り替わるたびに、いまどの年代?どの話?
となりつつも、少しずつ伏線を回収する展開、
これはこれで面白いか。
それにしてもキリエ役のアイナ・ジ・エンドさん、素晴らしい歌声。
ただ・・・伏線回収していったんだけど、このストーリーの落としどころ、
結末がよくわからなかった。
途中で東日本大震災と結びつくのか、と気づいたけど、描写もきつかった。
そして、キリエ・ルカ姉妹を同じ人が演じたことも賛否分かれそう。
そのため、どの時代のシーンなのかさらに混乱。
他の方の点数、高めですが、個人的には3時間もの長編なのに、ちょっと残念。
アイナの持つ歌声のチカラは本当に心が揺れる
よさげな雰囲気が漂う、よくわからない話
予告でのアイナ・ジ・エンドさんの歌声と、公開初日のレビュー評価の高さにつられて鑑賞してきました。
ストーリーは、歌うこと以外では声を出せない路上ミュージシャンのキリエが、偶然彼女の歌声を聴いてマネージャーになることを申し出たイッコとともに活動の幅を広げる中で、二人の過去が紐解かれたり、新たな出会いが生まれたりするというもの。
鑑賞後の率直な感想としては、「え? どういうこと?」って感じです。ストーリーについていけないということではなく、3時間という長尺で結局何を描きたかったの、本作は何だったのって感じです。雰囲気重視のよくわからない話という印象です。
ざっくりいえば、前半は路上ライブからのメジャーデビューを目指す話で、後半はキリエの生い立ちにまつわって東日本大震災が絡んでくる展開です。ことさらキリエの家がキリスト教徒であることが強調され、妹のルカが姉の名であるキリエを名乗っていたことから、鎮魂をテーマとしていたのかもしれません。だとしたら、彼女の歌が、震災で失われた命を悼み、大切な人を失った悲しみや埋めようのない喪失感などを優しく癒し、そこからまた一歩踏み出す勇気を与えるものであったと感じさせてほしかったです。しかし、終わってみれば、震災がテーマということもなく、最後は投げっぱなしな印象です。
他にもモヤモヤした思いが多く残りました。イッコの絡みもメインストーリーにどう影響していたのか、よくわかりません。キリエとイッコの友情をメインに描きたかったのでしょうか。だとしたら、うーん、伝わりにくいです。終盤での警察絡みのシーンも「これで何を?」と思ってしまい、モヤモヤしたままです。そもそも時系列をいじりまくっていて、目の前のシーンをどんな感情で観ればいいのか戸惑ってしまいました。
とはいえ、歌声は確かに圧巻でした。普段はあまり音楽を聴かないので、ライブシーンにもさほど心を動かされないのですが、カフェでいきなり歌い出すシーンと村上虹郎さんとの初コラボシーンだけは、なぜか熱くなり目が潤んでしまいました。
主演はアイナ・ジ・エンドさんで、初主演とは思えない演技が魅力的です。体当たりの演技も好印象で、本当によく頑張っていたと思います。それだけに、この伝わりにくいストーリーがなんとも歯痒いです。脇を固めるのは、松村北斗くん、黒木華さん、広瀬すずさん、村上虹郎くん、北村有起哉さんら。
時間の無駄だった
アイナちゃんの歌声や演技は鳥肌が立つほど素晴らしかった。
半年前から本当に楽しみにしていたのでこんなひどい話だとはかなりショック。
シナリオと演出が本当に残念。
発生するイベントは全て安っぽく、細部にもリアリティがない。
3時間もの尺も厚みがあるのでなくただ取捨選択出来てないだけ。
登場人物たちの心の傷がキリエの歌声を介して伝える様な素敵なストーリーのはずが、場面構成も演出も稚拙で特に脚本上理由の無い女優の露出シーンを見てからはこの映画に意味は無いと思った。
色が綺麗って言う人多いけど別にこのレベル褒める程でもない。
海に行けば雰囲気で観客を誤魔化せると思っているのか。
吉田ユニさんの美しいパッケージの中身は文化のかけらもない監督の自己満足。
この映画を無知な大衆が評価するなら邦画に未来はない。
鑑賞後は最悪の気分だったし、無意味なレイプシーンの後すぐ帰れば良かった。
アイナちゃんの天才的な歌唱力で成り立つ映画なのになぜ無意味に下着になる必要があるのか。
綺麗になる為にシャワーを浴びるくだり本当に気持ちが悪かった、あんなことを素晴らしい才能あるアイナちゃんに演じさせる必要ないのに…
監督への嫌悪が止まらない。
役者陣は一級なのにシナリオと演出がチープ過ぎるし、ミソジニー甚だしい所も本当に嫌な気持ちになる
不思議な
映画だった。
さらっと感想をサマルと超豪華なPVだね。
みたいな感想になる。
それと同時に音楽担当の小林武史の好みが
明確にでた作品だなぁ。だった。
で、そんな感想はさておき
映画を観ながら思いついたことをメモする感想にすると
震災、音楽芸能、メディア。
出現する要素は、第二政党とその背後にいる団体の利権
がんじがらめな領域だよね。ってことだった。
描く上で偶然か成るべくしてなのか?不明だが
ラストシーンの帯広の雪原で感じ取ったメッセージで
勝手に締めて視聴後の肯定感想としたい。
明治維新という政変により歪んだ我が国の今。
これを変えるのは国民一人一人の自覚と認識と行動による
と◎
映画を観るきっかけに感謝にしたい。
追記
きっかけは道明寺での面会
岩井俊二さんって、出身が
宮城仙台になってるんですけどね
幼少期を道明寺で過ごされたそうなんですよ。
と言うお話しでした。
その道明寺駅前シーンの演者
黒木華さんは良い役者ですね(^^)
「揺れてないよ、俺決めたから・・・」
アヴァンで始る真っ白な雪とスクリーン右下の雪に埋もる鳥籠のような置物 拙いハスキーボイスで朗々と響くオフコース「さよなら」のAメロ
昭和55年、中学生だった自分に話してやりたい 「半世紀近く経ってもこの曲は映画で使用されているんだよ」と・・・ いや、別に今作品に思い入れが肥大しての称賛ではない 単にオフコースが好きだったというだけだ
歌謡曲にありがちなAメロ→Bメロ→サビという構成ではなく、洋楽でポピュラーな作曲方式である
次に途中で唱われる久保田早紀「異邦人」 前年の昭和54年 邦楽スタンダードであるAメロ→Bメロ(ブリッジ)→サビ だ しかし中東を思わせる音階スケールが異国情緒を誘うメランコリックな名曲である
両曲とも主役である元アイドルグループのボーカリストが唱い、そして小林武史、岩井俊二がフックアップさせた作品である
一寸前に、AV監督がドキュメンタリーを撮っていたと思いだし調べたが前身のアイドルグループだったが、クレジットにも所属グループ名が載っていたので関係しているようだ(未視聴)
或る意味、キワモノというか変則的売り方をしているグループということで余り世間一般(少なくても初老な自分には)届いておらず、どんなシンデレラなのか皆目検討もつかない しかし予告編のしつこいくらいのラッシュで大体あのハスキーボイスと絞るようなそして甘ったるい粘着音質に、おじさん2人は参ってしまったのかな?ま、2人だけでなくもっと大きなパワーと経済(権力)が動いているのか判らないが、音楽界の闇の部分を醸し出すイメージについつい光に誘われる蛾の如く観賞してみた
先に小説(監督執筆)が刊行されているそうだが未読 どうも広瀬すず演じる役の人物の背景が映画ではバッサリ切られているとの事で、その部分の重要性を訝しみつつだったが、総じて岩井節を感じつつ、壮大な数々の芸能人お歴々のカメオ出演なんていう祝祭的(ハレ)なイメージもありつつ、しかし東北大震災の(ケ)の部分をストーリーにコミットさせるバランスもみせている内容であった 今一番のドラマ起用依頼トップレベルの広瀬すず&黒木華を、時間と空間、登場人物の群像毎にクローズアップさせつつ、同じ行動を取らせる事でその繋がりを表現しようとする試みが明確に提示される構成である
その何本かあるシークエンスの中でも、やはり主人公姉(主役2役)のフィアンセと主人公とのセッション後の抱擁シーンにはガッツリ落涙してしまった
あのストーリー構成はさすが監督の力だなと しかし、どうも私の解釈と他のレビュアーさんとの見解が違っているようで、私の間違いだったかなと気付いてしまったのだ それが表題の台詞 あの台詞の意図は"別れる"決心を伝えようと捉えたのだが、反対の"一緒になる"が大勢のようだ
そうなると、レビュー冒頭の二曲の取り上げが全く意味を成さなくなる
「さよなら」を告げ、そして「只の通りすがり」というミーニングを心に残しながら、それでもあの未曾有の天変地異という運命を経て、その結論への悔恨と裏切った自分への責めが、医者の息子というボンボンから脱皮し、妹を引き取り、それでも大人の事情で引き裂かれてしまい孤立を生んでしまった自分に対する"赦し"と"贖罪"の咆吼の感情が集約されていたのではという考察は、もし違っていたらご指摘願いたい
とはいえ、主軸とすれば主演と高校時代に友達になった先輩の女性との成長譚であろう 一番成りたくなかった『女を使う』生き方だった筈が、その最右翼である『結婚詐欺』として生かざるを得ない転換は、学費の約束頓挫になった母親とパトロンの別れだけでは確かに空想が追いつかず、この辺りが小説で描かれているであろう だが、それは監督の意図が働いていると解釈するのだが、先程の感動パート以外はその他の部分、少しずつカタルシスをズラすようなシナリオや編集を敢えてしているのかなと
ラスト前ならば、あの西新宿公園ライブでは、警察の声や拡声器は消すべきだろうし、なによりも丸一曲あの代表曲をエモーショナルに映し出す事を優先すべきかなと・・・ 刺された自称マネージャー(色々な肩書きがあって迷うが(苦笑)の血だらけの歩みとのカットバックは幾らでも感情を高めやすい材料だったと思うのだが、それ程響かない というか響かせないように、それは冒頭の初めて路上ライブで電気を使ったマイクのハウリングを起させないように調整するかの如く、抑制を効かせた構成であろうとその理性を感じさせる内容である
それとは逆に、わざわざ地震の前に風呂に入らせて、下着姿を演出し、(自分の観方がおかしかったら撤回するが)どうも映像処理なのか本人の肉体改造なのか、腹の膨らみが感じ取れる後ろ横ショットを描いている部分に、少女愛的な性的倒錯を感じさせる印象も興味深い
全体的にキリスト教的な思想や実存的な哲学観も横たわっていて、奥行きの深さと闇の深さは岩井節の成せる技ではないだろうか 笑えないコントも必要であり、泣けないヒューマンドラマも又必要なのである
評判良かったから期待値を上げ過ぎちゃったのかな……
音楽ムービーかと思いきやまさかの震災映画。石巻での震災の様子を描写したシーンではただただ恐ろしかった。震災のことを風化させるべからず。
歌うときは魂のシャウトをするのに日常会話では震災以後声が出ないという謎設定。
13年の時間を行ったり来たりする割には松村北斗の風貌が一定過ぎて妙ちくりん。一体何歳なんだよっ!
『Sing2』の吹き替えで聴いたアイナ・ジ・エンドの歌声が良かったから期待したら今回の映画での彼女独自の歌声は自分の好みではなかったし、そもそも初めて姿を見たアイナさんは予想とあまりに違い過ぎてて見た目が好きになれなかった。
ナミダメのレイプ未遂シーンには吐きそうになるし、お母さんが男に逃げられた話も具体性がなく尻切れトンボに。学費出すとか受験に向けて勝手にカテキョ付けてくれるような気のいいおっさんが、合格パーティーまで開いたあとで逃げ出すとかあるの??
ストーリーは本当に意味わからん。アイナさんの歌が好きなら至極の3時間かもだけど、それも無い自分にとっては途中から「一体これは何を見させられているのか……」の連続で😂😂😂
とりあえず、自分にとってのイケオジランキング上位のカールスモーキー石井と北村有起哉が出ていたから星は2.8くらいかな。
シンガーソングライターを応援したくなる映画
喋れない、なぜ歌を歌うのか、キリエという名前の由来、マブダチとの関係など、見ていて感じる謎の部分を、その都度過去に戻って伏線回収していく。
子供時代、高校時代、同一人物が演じるお姉さんと妹、時間と場所が急に変わるので、観るのに忙しく、3時間という長さをあまり感じなかった。
路上ライブの部分はエモいです。周りで聞いている観衆の表情やリアクションが良く、歌に感動したり、歌詞に共感している様子が伝わってくる。
ストーリーは全体的には好きですが、イッコをもう少し掘り下げて欲しかった。
高校時代の親友が、大学受験に受かったのに大学に行かせてもらえなかった事をきっかけに、堕落して結婚詐欺師になるのですが、急に人が変わりすぎだし、盛り上げるためにとってつけたような最後だった。
場面と歌の感動がすごい映画なので、細かいことはいいんだけどね。
好みがわかれるー
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