キリエのうたのレビュー・感想・評価
全263件中、241~260件目を表示
岩井俊二が撮る令和版『すかんぴんウォーク』
上映3時間だけど頑張って観てほしい
アイナの魅力を上手く引き出しており、想像力が試される映画になっている
震災に運命を翻弄された13年間の魂の記憶の闇と曙光と
アイナ・ジ・エンドがキリエ役で映画初主演を果たし、主題歌「キリエ・...
アイナ・ジ・エンドがキリエ役で映画初主演を果たし、主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」を歌唱するほか劇中曲として6曲を制作。「SixTONES」の松村北斗が夏彦、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の黒木華がフミ、「ラストレター」の広瀬すずがイッコを演じる。
女優「アイナ・ジ・エンド」は終わらない
女優「アイナ・ジ・エンド」を鑑賞する映画。
その前にシンガー「アイナ・ジ・エンド」についていけるか?このクセの強いカリスマシンガーについていけなければ、映画のストーリーは良くても辛いことになる。
3時間という長尺ではあるが、(トイレ問題以外)全く気にならなかった。むしろ短かったら登場人物への作り込みが不足するのではないかと思う。序盤の「広瀬すず」のコスプレファッションショー。キリエの喫茶店での突然の歌唱シーンは特に素晴らしかった。
中盤から主要キャストの残り2人の登場になるが、4つの時間・場所を行ったり来たり。子供時代やら姉やらでややこしくなる。震災の地震描写はあるが津波はない。
子供の路花は児童相談所に拉致?されるが、本当に心配している2人は親権がないからどうする事もできない もどかしさ。でも正規の里親を路花は逃げ出している。勿論連れ去りなど複雑な問題もあるので法による線引きは理解できるが…。
クライマックスは路上ルーフトップコンサート?
普段は心の深い傷で声がうまく出せない。しかしだんだん仲間に支えられて変わってきた。イッコに見てもらいたい。でもそういえば中盤以降広瀬すずちゃん出番が無い。どうなるの?
この映画に少しでも興味を持ったなら時間を気にするな。通路側を取って観よう。
女優「アイナ・ジ・エンド」を鑑賞しよう。
キリエとKyrie。
歌う事でしか言葉を発っさないシンガーソングライターKyrieの話。
震災で家族を失ってしまった路花(Kyrie)、小学生の頃、男性路上ミュージシャンへ出会った事がきっかけでシンガーソングライターの道へ…過去の震災や家族を失ってしまった事で言葉を話さなくなってしまった路花、姉キリエの名前を使い歌で想いを届けるKyrieのストーリー。
シンガーソングライターKyrieが路上から始まりプロへみたいな話かな何て軽く思ってたんだけど本作観たら以外と話のストーリーは重めな感じ。
「キリエのうた」ってタイトルだけあって路花、キリエがやはりメイン、個人的には広瀬すずさんが目当てだったんで彼女をもう少し観てたかった(笑)
姉キリエの彼氏(夏彦)役、松村北斗さんも何か優しさと寂しさ悲しげを纏った感じの役だったんだけどよかったね。
Kyrie役のアイナ・ジ・エンドさんの歌の上手さは本物!歌ってくれる度彼女の歌声で涙。
震災絡みで悲しい過去、路花のい何処は転々としてて何か可哀想だったけど作品として面白かったです。
キリエ、魂の歌
人生最速の3時間。
エンドロールが流れはじめると、もっと見たい!終わらないで!と切実に思いました。
フィアンセを失った夏彦と自分の居場所を見つけられないイッコ、そして家族を亡くした路花。
それぞれの喪失と再生の物語、なんて陳腐な言葉では到底言い表せられないほど、
圧倒的。
路花がキリエとなって祈るように慈しむように歌う姿を見る度に、切なさで胸が苦しくなるような感覚で、泣いてしまう。魂の叫びを感じる。心が震える。
彼女の歌には、彼女自身が家族を亡くした苦しみだけでなく、夏彦の後悔と哀しみ、母や祖母らと同じように女性性を売りにする生き方からの脱却を目指したのに結婚詐欺師に身を落としたイッコの喪失感などいろんな人の想いをすべて汲んだ歌に聴こえる。
それも、それぞれが抱える想い丁寧に描かれているからこそ、キリエの歌に力が宿っていると感じる。物語性が最大限に音楽性の持つ力を引き出しているし、その逆もまた然り。
映画と音楽が補完し高め合い、唯一無二の次元に到達している。これは岩井俊二監督だからこそ成し得た作品。
キリエが新たに出会った仲間たちと野外でテスト演奏を幸せそうにしている時に、北村有起哉演じるプロデューサーが「永遠には続かないよ、そんな時間は」と言っていたけれども、この映画ではそれぞれが暗い過去から明るい未来へ歩きはじめる物語を切り取って描いていると思う。少年少女が大人になって輝き出す瞬間を。
その脆くてすぐに壊れそうな彼ら彼女たちが何かを乗り越えて羽ばたく姿を描くのが抜群にうまい。
「止まない雨はない」の言葉通り辛く苦しい時もいつかは終わるように、楽しい時間がずっと続くこともない。
私たちはみんなそれを知っている。分かっている。だからこそ共感する。
ラストで、イッコが「夢から醒めてしまったんだよ」というシーンは明るい未来へ進み出したキリエや夏彦とは対照的で、目の前の広大な海も相まって死を連想する。
そんな彼女に対しても、キリエの歌は同じように優しかった。
多くは語りません 良いです
岩井監督らしさ
岩井監督らしさ、はわからないけど、
学校の雰囲気や小学生の描き方、
黒木華ちゃんの先生、
すごい良かった。
アイナジエンドが好きで見た。
期待を裏切らない歌声で何度も(なぜか)
泣けた。
もっといろんな曲が聴きたかったな〜。
ずーっと聴いていたい歌声。
虹郎くんもすごい光ってた。
地震のシーンと、レイプ未遂のシーンは
結構抉られた。
内容は、『なぜ?』『どうなったの?』
ばかり。
小学生の子供が1人で大阪まで行くことある?
その間ご飯とかどうしてたの?
たくさん家族や親戚いたけど
どうなったの?そもそもなんで生き残った??
野宿してるにしては綺麗すぎな?などなど、、。
YouTubeやってるなら黒木華先生にも
再会して欲しかったな〜
あと、1番は
江口さんとかキャンベルさんとか粗品
起用するなら!
キリエちゃん(姉)を
きちんとキャスティングして欲しかった!!!
原作知らんけど、実は娘でした。とかならまだ納得できたけども。あれじゃ双子やん。
せめて、せめて髪型変えてほしかった、、
それと、広瀬すずちゃん、
イッコさんってキャラ?年齢?にしては
幼く見えてしまうというか、、
詐欺師にしては色気がないというか、、
ミステリアスさや陰がないというか、、、
厚みがない。(芝居ではなく人間的に)
人生で辛かった過去や負ってる物、無いでしょ?って思ってしまう、、、
(水は海に向かって〜を最近みたので、
榊さんにしかみえない同じ芝居、
プロデューサーはお盆投げられた人だし混乱)
彼女は岩井監督らしさは感じなかった。
逆境を生きる
感想
岩井俊二節が炸裂した見応えのある青春群像劇作品で楽しめた。
震災被災で孤立した少女(キリエ)の心の成長潭として充分に満足できた。キリエの天真爛漫さと圧倒的な歌唱力に引き込まれたあっという間の3時間だった。
個人的には、義理の兄⁈的ポジションの夏彦の視点の物語に最も共感して観ていたので、夏彦がキリエに謝って泣く場面が最も感動した。
岩井作品ならではの画面の綺麗なショットはどれも美しくて、呑み込まれた。
アイナ・ジ・エンドという才能
岩井俊二監督が久々に音楽映画をつくるということで期待をして観たが、期待以上だった。
なんと言っても主演のアイナ・ジ・エンドの歌声。
彼女の声は独特なハスキーボイスで、もしかしたら万人受けはしない歌声かもしれない。
しかし、時に語りかけるように、時に叫ぶように歌う彼女の歌声は私の琴線に触れ、何度か目に涙が滲んだ。
音楽で心が震えると言うのはこういう事なのだと久々に実感することができた。
岩井監督はChara、Salyuに続く新たな才能を見つけたのだろう。
彼女はほぼ初演技とのことだが、話せない役柄もあってか演技力に申し分はなかった。
他の主要キャストも広瀬すず、松村北斗、黒木華と言った実力のある若い俳優だったが、
中でも幼少期のルカを演じた矢山花という子役がまた良い味を出しており、教会で次第に目に涙を滲ませ、一筋の涙を流すシーンは秀逸。
映像美や、全てを語らず観客の想像を駆り立てるあたりもさすがの岩井作品。
3時間という長尺映画ではあったが、盛り込まれた音楽の多さとストーリーの重厚さを考えたら納得である。
アンナ・ジ・エンドの歌声にはまれば見ごたえ・聞きごたえ十分。物語はあっちこっち飛んで飽きない。3.11震災の場面が有る。3時間の長さは感じなかったが長い。
僕はハスキーボイスの歌声はあまり好きではないので、歌で魅了されるということはなかったが、予告編で分かっていたので別にヤダなとも感じなかった。僕はナゼか歌声でなくふつうの会話のハスキーボイスは誰のものでも心地よく感じる。
最近は広瀬すず、黒木華は、もうワザワザとりあげて称賛するまでもないと思い始めてる。もちろん上手いに決まってる。
虹郎のミュージシャンがいい味出してハマってた。実際ギターとか好きそうでスゴくやってそう。
物語のメインにはあまり関係ないが、1番気に入った場面は、吉瀬美智子、ロバート・キャンベル、江口洋介が出てきたお盆の場面。変な会話してるし。
慈悲と断絶とうた (追記+ネタバレ解除)
楽しみにしてた作品をやっと観れた喜びが強いことを前提に。
アイナ・ジ・エンドのうたと演技によって支えられた作品であることは間違いないが、2人のキリエがトランスに近い感覚を演出していた事が深みを増した。
キリエを取り巻く人々の優しさ、それでも起こる断絶が哀しくもあり突き刺さる。キリエがキリスト教徒である描き方が絶妙だと感じた。教会や讃美歌、そこには慈悲と「うた」が存在している。悲劇の中でも優しさに包まれた光が見えるような優しい作品でした。
アイナ・ジ・エンドの絞り出す様なセリフ回しと歌声は一貫性があり、この人本当に喋れないのでは?とさえ思わされた。素晴らしいキャスティング。脚本よりキャスティングが先では?しばらく情報遮断してきたので、この後記事、動画、パンフレットで作品をしゃぶり尽くしたいと思います。
映画の構成は時間が行ったり来たり、その中でアイナが2役やったりで都度頭を切り替える必要があったが飲み込みやすい作りになっていたので問題は無かった。逆に良い感じで頭の中を掻き回された感覚が良かった。
【11月22日に2度目の鑑賞】
関西での公開最終日。初日と最終日に観たのか。
2回目の鑑賞は、1回目に見落としたり追いつけなかったところがしっかり埋められたのでその点が良かった。特に時間が前後する作品なので追いきれなかった、観てたのに覚えて無かったところが確認できた。また家庭教師のシーンで夏彦が「ずるいよな」を歌ってたのは、完全に抜け落ちてたので補完出来たのは作品の更なる深みとなった。あとは年齢感覚がハッキリした。とは言え、アイナの2役のためスンナリ入らない不思議な感覚は残ったまま。
何回見ても楽しめそうな予感はするので、Blu-rayが出たらプレーヤーと合わせて買おうかと思ってます。DVDは出ないんだろうな、最近出してくれないからな。
【余談】
楽しみにしていた理由は岩井俊二の作品であることの他にもいくつかある。アイナ・ジ・エンドのTHE FIRST TAKEでのオーケストラを聴いて心を掴まれた。
そこからしばらくして映画制作の発表前にTwitterでエキストラ募集があり参加希望を出した。岩井俊二監督の作品は元々好きだったが「リリィシュシュのすべて」のDVDの特典映像で見たエキストラを集めた撮影に興味があったので参加出来たことはとてつも無い喜びでした。
そこからまたしばらくして発表された映画のキャストにアイナの名前があった。私は大阪での参加のためアイナの出演は無かったのですごく驚きました。
大阪天王寺公園での撮影は七尾旅人さんの子供の頃のキリエのシーン。エンドロールで流れた2人のうたは撮影時に歌われたもので現場で堪能させてもらいました。
ということで大好きな岩井作品に自分が映り込んでるのでは?という期待も楽しみにしていた理由です。結果は始まって数分後に本人じゃないとわからないレベルで映ってました。単純に嬉しいw
岩井俊二真骨頂、
きれいな画、雰囲気が堪能できます。でもな、何で古臭い邦画の不条理エンドにしちゃうかなあ?ネカフェや電車で夜を明かすエンドロールは悪くなかったですが、震災のくだりは乱暴過ぎませんかね?
広瀬すずはイイ役でした、JKにも見える見える。
3時間超の力作だけど好みではなかった。
岩井監督はラブレターしか観たことがないです。
ドキュメンタリーぽく撮る方ですね。反面、小3女児が単独で大阪にどうやって行ったのか描写がなく、現実的でないところが気になりました。アイナさんの声が好みではなく叫ぶ歌唱も苦手で、ライブシーンは音量が大きくて耳を塞ぎました。3.11震災を機に、人生が変わった3人。なつひことキリエは希望がみえたけど、イッコは嫌がっていたオンナを使って刺されて破滅。世間の冷たさ、人間の弱さを表現したかったのか、今ひとつ何がいいたいのか分からない映画でした。
これぞ映画だ‼️
全263件中、241~260件目を表示














