劇場公開日 2023年10月13日

キリエのうたのレビュー・感想・評価

全252件中、1~20件目を表示

4.0今もなお響き続けるあの歌声

2023年10月30日
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鑑賞方法:映画館

この映画を観終わってしばらく経つが、今なお胸中で歌声が深く響き続けている。類稀なる歌声を持った少女が才能を開花させていく物語ならば、過去に幾つか観た覚えがある。しかし本作における「歌」のあり方はそれらとは根本的に違う。主人公には頼れる者が誰もいない。思いを口にすることすら困難だ。そんな孤独に生きることを余儀なくされた少女が、歌うことによってのみ、この世界と繋がり続けようとする。と同時にこれは彼女が自分でも意識せぬうちに一つの使命に身を捧げていく旅路でもあるかのようだ。言い換えるなら、祈り。大切な何かを忘れぬため、これまでもこれからも「共に歩いていること」を実感するために、彼女は今日も無心になって歌い続けるのだろう。こうした歌声の周りにいつの間にか多くの人たちが集まっていることの尊さ。その人生を記憶のタペストリーの如く伝える本作もまた、私たちに忘れてはいけない何かを強く思い起こさせてくれる。

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牛津厚信

3.5過去作品と交差し、ループする“岩井俊二ワールド”

2023年10月20日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

知的

二人の少女、雪、地方の景色、誰かを想い佇む人物、人物の感情に寄り添うようなカメラワーク、自然光の多用、学校、制服、時空を超えた恋や友情、青春、手紙、同じ俳優や本物の歌姫の起用など、過去作品のキャラクターやシーン、設定やセリフ、物語、音楽を想起させる“岩井俊二ワールド”の記号が散りばめられています。

それらとつなぎ合わせて見ると、まるで岩井監督の頭の中のパラレルワールドがそれぞれの作品で交差し、ループしているようにも見えてきます。本作でも時代の空気をつかみとり、魂の救済を見つめ、小林武史の音楽とともに映像に昇華して、見る者の心と共振しようとしているのではないでしょうか。

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和田隆

4.0みんな人間臭くって、その時その時の快楽やら葛藤やらがよく見えて、ち...

2025年5月5日
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みんな人間臭くって、その時その時の快楽やら葛藤やらがよく見えて、ちょっと目を背けたくもなりつつ、その中でルカだけがなんだか人間味が薄くって、あまりにも傷が多すぎて抱えすぎての姿なのか。
願わくば、みんなが安心して眠れるあったかい部屋にたどり着けますように、、

ビデオ屋さんで「花とアリス」を借りて見たあたりから邦画好きになった中高生の頃を思い出しながら、これをあの頃に見てたらものすごく感動して感化されただろうなと思う。
大人になった今は切なさの方が大きいけれど、映画館のでっかいスクリーンで見たかったな〜!

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うみぶどう

5.0「一人が好き♥️さようなら』

2025年3月8日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

1.0もやっと。

2024年12月4日
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鑑賞方法:VOD
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46

4.5アイナ・ジ・エンドさんの歌声に感動

2024年11月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

難しい

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青いプレマシー

1.0最初の数分寝てしまった

2024年10月31日
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鑑賞方法:DVD/BD
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ぽぽたん

2.02024 70本目

2024年9月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

長さは感じるが映画初主演?のアイナの演技は素晴らしかったです。非常に難しい役を演じたなと。
歌声は、いわずもがな◯
広瀬すずは、ん~、よくわからないなぁ笑

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しゅん13

2.0アイナ・ジ・エンドの歌声に包まれる3時間

2024年9月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アイナ・ジ・エンドのハスキーボイスと人々を魅了する歌声に包まれる3時間。ただキリエと路花を演じたことで、物語をわかりにくくさせている。
ストーリーも結局何を描きたいのかがよくわからない。

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上みちる

3.0内容的には可もなし不可もなし。 ただ3時間はちょっと長過ぎる。 ま...

2024年8月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

内容的には可もなし不可もなし。
ただ3時間はちょっと長過ぎる。
また、過去のシーンが頻繁に出てくるので時系列が分かりずらい。
終盤の野外イベントのシーンでは許可証を保持しておらず、警官から止められているのにライブを強行するのはまずい。
「警官に逆らうのがかっこいい」みたいな描き方は共感できない。

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省二

2.5震災で翻弄された人々?

2024年8月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

2.0岩井俊二監督ワールド

2024年7月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

◯リップヴァンウィンクルの花嫁
◯リリィ・シュシュのすべて
◯花とアリス
◯花とアリス殺人事件
を見た上で今作を映画館で鑑賞。

歴代トップで何が伝えたいのか良く分からなかった。
突然回想シーン、突然現代シーン
それが交互で前のシーンを思い返しながら現代はここで終わったよね、回想はここまでだったかな?
とややこしさが増す。極めつけに岩井俊二監督あるいるだが上映時間の長さが⋯
長い⋯
ロード・オブ・ザ・リング? と思うほど長い⋯
それも面白さの一つかもですが。

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h.i

4.0まるで推敲していないような荒々しい脚本、故に生が強く強く訴えてくる

2024年7月23日
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鑑賞方法:映画館

都会の片隅に響く歌声はきっと何処までも片隅のまま。だが、それで良い。

3時間に及ぶ、言葉に出来ない人生。それはまだらであり、時に厄介。途方も無い感情の隙間に孤高の声が響き渡る。

心臓を抉る生き様は荒い走り書きのまま観た感覚。そこに余計な飾りは必要ない。

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たいよーさん。

3.5唯一無二の歌姫

2024年7月7日
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鑑賞方法:その他

このハスキーボイスはCharaに似てるなぁ〜と思って観てましたけど、なるほど、スワロウテイル繋がりでしたね。

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たもつ

3.5やっぱり、これしかない。本作のタイトルは。

2024年6月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

ストーリーとしては切ない一本ではあるのですけれども。
しかし、万感迫る物語に浸っているうちに、もはや手の施しようのない?涙腺脆弱症の評論子も、落涙はしませんでした。
素敵な歌声の歌がいっぱい散りばめられていたことも、作用として大きかったでしょうか。

ことほど左様に、歌は人を楽しませることには、間違いがないかとも思います。
ミュージカル大好きの評論子でもあってみすれば、なおさら。

音楽(ストリートミュージック)いっぱいの本作の…。そして希(きりえ)が路花から見ての唯一の肉親だったことを併せ考えれば、本作のタイトルは、やっぱりこれでなけれはならなかったのだろうとも思います。
評論子は。

過去と現在、人と人との関係性の機微という岩井監督の作品に通底するモチーフは本作でも健在であり、一人の女性の生き様(ざま)の切なさということでは、胸に万感の思いが染みわたるように思いますし、観終わって、たっぷりとした情感に浸ることのできる作品としても、同監督の手になる作品の例に洩れない一本たったとも思います。
十二分に佳作の評価を超える一本であったと思います。評論子は。

(追記)
本作のストリートからはほんの、ほんの脇筋なのですけれども。
しかし、路上フェスを開くなら、公園管理者の許可を取らなかったのは、どう考えてもNG でしょう。
(それに、場所の予約の連絡を入れた時点で、公園課?から許可申請の話が出たはず。予約もなしでの強行なら、他のイベントとかち合う可能性もあるので、それも「考えられへん」ところ。)

確かに煩雑な手続きでもありますし、そういうことには不馴れなストリートミュージシャンたちには尚更のことでしょう。
ストリートミュージックに理解があり、ボランティアで許可申請手続きを代理・代行してくれる行政書士は、どこかにいないものでしょうか。

(追記)
ちなみに、路上でのロケーションは、略々(ほぼほぼ)が「ゲリラ的敢行」と聞いたことがあります。
短時間で終わるので、無許可でも摘発されづらいという事情もあるようですし、映画を観た道路管理者(の職員)が気づいて連絡して来たということもないようです。
(道路を通行するシーンであれば、道路の自由利用の原則の適用範囲内ということもできそうですけれども。ただし、一時的にしろ、機材を道路敷内に据え付けるなら、間違いなく占用許可が必要。)

(追記)
<映画のことば>
最近に感動したことは…。
あなたの歌ですよ。

選挙が始まると放送される政見放送(Powered by NHK)では、歌を歌うことは禁止されているそうです。
歌を歌うことは、聴いている相手を楽しませることになるので、公職選挙法の適用上では選挙民に対する「饗応」に当たるということらしいのですけれども。

ことほど左様に「歌」というものが、いかに人の心を楽しませるものであることは、本作が鮮やかに描き出すところだとも思いますし、人の声が「楽器」として、いかに素晴らしいかも、本作は多くを語ると思います。

(追記)
本作の岩井俊二監督の手になる作品だけでなく、観たい作品は山ほどあり、観る時間が足りないことを、いつもいつも嘆いている評論子ではありますけれども。
同監督のどの作品にも共通している「観終わった後の、たっぷりとした情感」にまた浸りたくて…。
本作のレビューもまだ満足に書き上がらないというのに。なんと早々に、同監督の手になる別作品の『Love Letter』と『ラストレター』とを、地元のレンタル店から、とっととレンタルして来てしまった評論子でありました。

もはや病膏肓に入っていることには自覚症状もありますし、「何をかいわんや」というご批判は、申し開きもなく、甘んじて受けたいと思います。

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talkie

3.0歌がいい。

2024年6月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

歌がとてもいい。
構成も、こういうパズルを当てていくようなのはいいね。
ストーリーは、震災と大学に行けなかった部分はなんともいえないかな。

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khapphom

3.0「キリエ」にとっての幸せのかたちと、アイナさんの歌声

2024年6月1日
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鑑賞方法:VOD

知的

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あおねる

5.0岩井俊二の“勝手にしやがれ“

2024年5月30日
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鑑賞方法:VOD

令和の今の時代にこんな歌に命を預ける歌手が存在していたのか?
メッセージソングというのとも少し違う。
ともかく衝撃的な歌手だった。
《悲しみの伝道師》
それを言うなら中島みゆきの方がもっと伝える力は数倍大きいが、
キリエ(アイナ・ジ・エンド)の歌はテクニックも普遍性もなく、
ただただ荒削りで生身の人間の飾りのない叫びと苦しみ、怒りを
歌う。
それは生理的で食べる行為、眠る行為、生きる行為・・・
と言った原始的なものである。
卑弥呼が歌うとしたら、
卑弥呼が舞うとしたら・・・
多分そんな原始的な感じ。
それは心に
過去の人生を生きて来た人間の
苦しみと痛みを思い出させる。

繊細で上品な岩井俊二監督の過去作とはかなり印象が異なる。
それはこの映画のミューズである《アイナ・ジ・エンド》の
歌声によるものだ。
剥き出しのその歌声は【死】より【生きたい・・・死にたくない生命】
に訴えかける。
震災で亡くなった人々の死にたくなかった叫び、
残された人々の慟哭に聞こえるのだ。
ある意味でアイナ・ジ・エンドは霊能者であり霊媒師である。

この映画は映画館の暗闇で173分集中して観ると絶対に評価が上がる。
とても残念だ。
2011年前後のキリエ(路花)の少女期。
両親・姉のキリエの震災死により孤児になる路花。
養護施設と帯広の高校生活を経て上京。
路上ミュージシャンとして姉の名前・キリエを名乗る。
震災の後、路花は歌う時以外には、
声を失う。

過去と現在が目まぐるしく行き来して、
キリエの友・イッコ(広瀬すず)との時間は
自由と憩いがある。

音楽映画。
そう呼べる筈なのに、路上音楽という制約のためか、
アイナ・ジ・エンドの歌の歌詞そして歌声が挑戦的で、
シャウトするエネルギー源は怒りであるから、
それに釣られて他の楽曲とBGNも
とてもバランスがブレて壊れている。
やたらとうるさくて感じる時間も多い。
いつもの岩井俊二作品の端正なフォルムの映画を観慣れてる私には
とても挑戦的で新鮮で、そして居心地が悪い。
それほどに岩井監督はアイナ・ジ・エンドに魂を奪われた。

語り部のように歌い、叫び。
軽い羽のように舞い。
哀しみを育み、空気を栄養にして、
妖精のような少女は岩井ワールドをアイナ・ジ色に
染めたのだった。

アイナ・ジ・エンドを愛でる映画。
テーマは何だったのか、もう分からない。
エンドロールの5分間は、
アイナ・ジ・エンドのMVでPVみたいだが、
この映画は岩井監督のターニング・ポイントになりました。

岩井俊二の「勝手にしゃがれ」or「気狂いピエロ」

ジャン・リュック・ゴダールのミューズ=アンナ・カリーナは、
岩井俊二にはアイナ・ジ・エンドらしい。

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琥珀糖

3.5話の構成が分かりにくい

2024年3月30日
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鑑賞方法:映画館

話が行ったり来たりで分かりづらいのと、キャラクターの掘り下げがあまりされないので、もっと整理すればいいのにと思った。
特に一条逸子はこの話に必要だったのかな?ラストを見せたいだけのキャラのようにも感じた。
アイナ・ジ・エンドはよかったし、震災で行き場がなくなる展開も個人的には良かったです。

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ひとふで

2.0どうしても苦手だった

2024年3月23日
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岩井監督もアイナジエンドさんも元から苦手意識があって、この作品はどうかなと思ったけどどうしても。個人的にしんどい3時間だった。ですが村上虹郎はどうしてこんなに良い味出してくれるんでしょう、、、やっぱり大好きな役者さん。

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明太チーズ
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