劇場公開日 2024年5月24日

関心領域のレビュー・感想・評価

全499件中、101~120件目を表示

4.0洗練されてはいるが

2024年6月29日
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鑑賞方法:映画館

アウシュビッツ収容所に隣接するドイツ人家族の日常生活を描く視点が斬新。
しかし収容所の様子は一切映されない。しかし絶えない煙、悲鳴、銃声、犬の鳴き声がその日常生活の中に自然音のように溶け込み、主婦はこの素晴らしい生活を手放したくないの一心。収容所では何が起きているのか間違いなく知っているが、関心は微塵もない。
しかし夫である収容所所長は、この先さらなるユダヤ人虐殺をしなければならない事で嘔吐が止まらない。
ユダヤ人虐殺を忘れてはならない強烈なテーマを打ち出したが、映画としの面白みはあるが、ドラマを廃したことで感動がない。
映画鑑賞IQが高い人向けのインテリ映画を目指すならこれで良いが、テーマ的に多くの人に観てもらいたかったので、もうちょっとあざとい人間ドラマを入れても良かったと思う。

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じゅんぢ

3.0あの家族のその後は

2024年6月29日
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鑑賞方法:映画館

アウシュビッツの近所に住む家族、くらいの事前情報で鑑賞。
最初音だけの黒い画面で放送事故みたいな不安な感じから、白、赤、また黒と不穏な画面が合間合間に入り、真隣でかつナチス将校の家族だったのね、というところは少し思ってたのと違った。
幕間のヘンゼルとグレーテルや、おそらく現代のアウシュビッツとか、うっすら感じることはいろいろあったけど、自分には難しかった。
いまガザで行われていること、ユダヤの人たちはどう捉えているのかな。

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kawa

3.5前情報無しで観たかった

2024年6月29日
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鑑賞方法:映画館

アカデミー賞をはじめ各賞レースで話題になり、色々事前情報を見聞きしてしまったけれど、できれば何も知らずフラットに観たかった。
アウシュビッツ収容所の隣で暮らす、裕福な一家の平凡な日常。子どもたちは遊び、夫婦が談笑し、仕事や学校に行く。休日は家族団欒。
本当に大したことは起きない。

だけど、ずーっと背景にある音。昼も夜も絶えず聞こえてくる音。でも我慢できないような騒音ではなく、ちょっと遠くの出来事の音。
それが絶妙で、無視することもできるというのも共感出来てしまう。

そんな状況・場所で普通に暮らせる?と思っていたけど、暮らせてしまいそうだと思ってしまったのが恐ろしかった。

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まだまだぼのぼの

3.0自分のこととして捉えられたかを考える?

2024年6月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館
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りか

2.5自分勝手な正気

2024年6月29日
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鑑賞方法:映画館

怖い

人間の狂気と表裏一体の正気
人間の怖さが伝わってきました。
普段の日常生活でもあるかもと感じました。
カメラワークと音楽がその異常さを際立ていました。

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マコト

4.0絶望に背筋が凍る

2024年6月28日
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鑑賞方法:映画館

徹底して見せない。そして徹底して現実的。
この世界をありのまま表現すると、希望は残らない。
そう思わせるほどの恐ろしさを感じた。

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ドラゴンミズホ

5.0この四字熟語に人間的なものが凝縮されている・・

2024年6月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

難しい

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マロン

3.5怖い

2024年6月28日
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冷ややかな恐怖。
ラストの現代で、背景で何が起こっていたかが、グロテスクなくらいに突きつけられる。音が怖い。

ユダヤ人から奪ったものを、当たり前のように身につける。
もの以下の扱い、殺処分。
あってはならない。
人が人を殺す権利はない。

こんなに耳をすましながら映画を観ることはなかなかない。見て見ぬふりどころではない
人間は自分の罪悪感に気づかせないために意識すらも消す。

洗脳された人たちのよう。

後半息子か弟(かな?子供)を閉じ込め遊んでる様に
ゾッとした。こんな環境に育っていると
きっとまた同じようなことをしようとする大人が育つのではないかと思えて。

壁の向こうは海の向こう。
音と淡々とした幸せそうな書き割りのような家庭でこの恐怖を感じさせるとはすごい切り口だった。

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さばみそかん

4.5現代版 フルメタル・ジャケット~新しい反戦映画の形~

2024年6月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

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GodField

3.5アウシュビッツ強制収容所の真横で幸せに過ごすドイツ人一家の物語。家...

2024年6月27日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

アウシュビッツ強制収容所の真横で幸せに過ごすドイツ人一家の物語。家の真横でユダヤに対しての粛清が行われているにも関わらず、ドイツ人一家は無関心で自分を取り巻く平穏な日常にしか興味のない人たち。すごく暗くて、すごく怖い。

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芝本祐介

3.5アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいた

2024年6月27日
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23

3.0様式美と靴の生々しさ

2024年6月27日
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悲しい

怖い

単純

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REX

4.0新たな角度で迫る反戦映画

2024年6月27日
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まさにタイトルを地でいく映画でした。
隣にあるアウシュビッツ収容所で恐ろしい出来事が日々起きているにも関わらず、まるでその存在すら知らないのが如く、(所長)家族の優雅な暮らしが淡々と描かれていきます。定点観測的なカメラワークでまるでその家族の様子を覗き見しているような感覚に陥ります。

でも、時々、収容所の様子が映像ではなく、間接的に「音」を通じて観客に聞こえてきます。でもそこに住む人々は気づいている様子はありません。そもそも「無関心」といった方が近いのかな?そのギャップに恐怖を感じていきます。

途中で妻のお母さんが訪ねてきますが、夜の焼却炉をみて、そして、それに無関心で熟睡できる娘をみて、突然いなくなります。翌朝、おそらくお母さんの置き手紙になにかしらアウシュビッツのことが書かれていたと思いますが、それをそっと捨てた?しまいました。ちょっと怖かった、、。

とにかくなにも起こらないが、終始なにかが起きるような不気味な感じで物語は静かに進んでいきます。

そしてラストシーン。
所長の内面が唯一垣間見れる階段を降りていく場面。突然、現代のアウシュビッツ収容所の場面とシンクロします。このシンクロさせたシーンの意図はなんだったのか?その他、敢えて間を与えて我々の想像力を試す工夫がいくつかあります。この映画の良心的な存在、りんごを隠す少女のアニメのシーンも印象的で、監督の巧みな演出で最後まで飽きることなく観賞出来ました。

昨年個人的ナンバー1映画だった「pefect days」を破ってアカデミー外国語作品賞を獲ったときいて観たが、インパクト考えると妥当な選択かな、と。ありとあらゆる手法で出尽くし感があった戦争モノに新たな角度を付けて反戦映画を作った監督に拍手👏
怪作也。

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ねじまき鳥

4.5「軍用靴で表現」

2024年6月26日
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知的

今年133本目。

軍用靴を洗う所が印象に。
ドイツ人は当時履いていましたがそこで戦時中なんだと表現、素晴らしい。
アウシュビッツの女王。
日本に住んでいるのが恵まれていると思う気持ちも大切。
そこで行われた事は撮らず、叫び声などで表す。
隣の人間は関心を持っていたのかそこが関心領域のタイトルですが、最後のシーンで苦しんでいたんだと。

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ヨッシー

5.0ある意味で「無関心領域」ともいえるが

2024年6月26日
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今年231本目(合計1,323本目/今月(2024年6月度)31本目)。
(前の作品 「アニマル ぼくたちと動物のこと」→この作品「関心領域」→次の作品「」)

 他の方も多く書かれているのですが、いわゆる収容所をへだてたところに一つの家があり、そこの家の住人(うすうす気が付いていたはずですが…。描写からもわかる)を描いた作品で、収容所それ自体のシーンはほぼ出ないという映画です(いわゆるガス室のことも「荷下ろし」などと言葉を変えて表現される)。

 確かにそういう観点でみれば、それは「関心領域」であると同時に「無関心領域」であるとは言え、ここをどうとるか(かつ、この点に論点があたるため、ナチスドイツのこの政策については是とも非ともあまり述べていない)といったところです。

 この時期になるとナチスドイツを(否定的に)扱った映画があると思いますが、その中ではストレート球であると同時に「視点が少し違う」ように描かれていて、それは当然「そういうみかたでもみてほしい」というメッセージがあるものでしょうが、こうした作品「も」公表されること、それ自体に意味があるかなと思います。

 採点に関しては特に気になる点まで見出せずフルスコアにしています。

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yukispica

3.5観終わったあとに改めて。

2024年6月25日
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悲しい

怖い

難しい

大まかな内容だけ把握してした状態で鑑賞。
鑑賞する側の想像力が問われる映画でした。
観終わった後にネットを見ておさらい。
なるほど、ところどころでてくるあのシーンはこういう事で、これと繋がるのか…。

当時の悲惨過ぎる事態も改めて調べておさらい。この映画の音響、評価されている事にも頷けました。

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rs8jn2

5.0関心領域

2024年6月24日
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鑑賞方法:映画館

凄い、良い得て妙な題名だな。
劇中にユダヤ人は全く出てこない。いや出てるか。遠くから聴こえる叫び声。嘆きの声。怨嗟の声。そして黒い煙として。それらは常にBGMとして流れ、舞台装置として映り続ける。
オープニングもエンディングも館内は不協和音で満たされて、エンドロールでは途中で立つ人が続出していた。テーマがテーマだけに、観客に気持ちよくなってもらっては困るんだろう。ヘスの破滅する後半生とか描いて観客の溜飲とか、絶対下げさせない、そんなどこまでも残酷な映画でした。

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HAL-9000

5.0現代と何ら変わりない

2024年6月23日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

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Aran Sate

3.5仕組みや日常となる恐ろしさ

2024年6月23日
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「愛を読むひと」を観たときにも感じた、仕組みや日常の一つになる恐ろしさ
今ある「自分にとって」の幸せを手放したくない妻と多少なりとも違和感を感じていそうな子ども、子どもが成長して思想が固定化されていくさま、
驚いたのがアウシュヴィッツを博物館のように手入れするシーンが急に挟まれたこと
急にすべてが自分ごとに…
関心領域とは、もともと映画で感じるような意図とは別の意味でナチス下で使われていたようです
どこまでいっても、いつの時代も、自分のおかれた環境、周囲を1番に考えてしまうのは仕方ないことなのかもしれませんが、その環境はどういった仕組みで成り立っているのでしょうか、
考えなければ同じことが繰り返されても気づかないのかもしれません。

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shio

4.0自分との違い

2024年6月22日
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怖い

難しい

近くにいるか遠くにいるかの違いだけ。
綺麗なフリしちゃってさ、ほんとは分かってるよね、あなたにもこういうとこあるでしょ、知ってるよって言われている気がした。
あと、エンディングこわい。

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ざわわ