花腐しのレビュー・感想・評価
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書き直せないあの時- - 確かに愛していたあの時
愛を失ってしまった男の、取り戻せない過去を想いながら彷徨う雨の1日に起きた夢?まぼろし?今は亡き愛する女へ伝える為の「さよならの向こう側」
哀しいけれど美しく心に刺さる映画です。モノクロ、色彩のパートが効果的に使われているので、時系が交錯してもすんなりストーリーに浸れます
なんと言ってもキャスティングが素晴らしい!魅力的な演技でこの物語を美しく詩的に創り上げています
そして映画愛に溢れています。数多くの映画が話の中に出て来きます。更にオマージュと思われてシーンもあります。今、この時代に、この様なノスタルジー溢れているに、新しい息吹も感じられる映画です。ぜひお薦めです。
沁みたり 沁みなかったりするのがいい
男女🚻の機微、男の未練を描き切った稀有な作品
クスリと笑かされたりして
荒井晴彦監督じゃなきゃ撮れないよね
この未練たらしさってある意味、男にしかわからない部分かもね
凄く好きな映画になった
因果応報?水戸さま繋がりのモヤっとしたお話し
「火口のふたり」を観て爆発したなんじゃこれ感、同じ監督さんはどんな作品にしたのか期待半分で出掛けました。
ストーリー的には芥川賞作品的な文学調で、大衆迎合とは言い難い感じでした。
柄本佑と綾野剛が同じ女性と繰り広げる人生模様は、どちらがどうとも言えない、人が年齢を重ねるに連れ、その時々の価値観からくる判断で、同じ人間だからって「絶対」は無いのだなと思わされるものでした。
まあ、そうであっても水戸のご老公様繋がりの性描写には笑わせて貰えたり、不思議な感覚がラストまで続き、なかなか整理はつきませんが不快感やつまらなさは覚えませんでした。
ただ、最後の方で綾野剛がアパートの部屋から出てきた時には下駄を履いていたのに、鏡に映った祥子を負って部屋に戻る時には裸足だったシーン、ワタシの中では何処かで三途の川を渡っちゃったのかなと、舞台はこの世ではないかなと思いました。
帰り道でパートナーに話したところ「ああ、それでまぐわった後、綾野剛が一緒に死んでくれとお姉ちゃんに話したら、もう死んでると言われたところの納得がいったよ」と帰ってきました。
受け取り方は人それぞれでしょうが、スクリーンの中で繰り広げられる延々と酒を煽り、煙草の紫煙が霧のように立ち込める世界の中でうすぼんやりしていました。
火口のふたりより好みでした。
暗くてエロくて長い
2023年劇場鑑賞270本目。
奥田瑛二が水ぶっかけられるシーンが予告で印象的でしたが、見事にそこ寝てしまって見過ごしたので自分の中では奥田瑛二出演していません(笑)
まぁ長いですよね。うとうとしかけると喘ぎ声で起きるみたいな感じでした。現代シーンがモノクロ調で、過去シーンが色付きなので、現代シーンでなんか眠くなっちゃうんですよね・・・。
ピンク映画を作りたいという趣旨だったので、もうほとんどAVみたいなものですが、AVと違ってドラマ部分がしっかりしているというか、そこ早送りしちゃうよ、みたいな感じなのであの長さはしんどかったです。最後急にジャンル変わったかと思うし・・・。
人生は再び色づく
脚本は書き換えられても、人生はやり直せない、のだろうか。
やり直すことはできなくとも、未来は変えられると私は思う。横にふたり並んで歌ったことで、挧谷の未来は色づくことができると私は思う。だってまさに愛の熱唱だったもの。
もう一度見たくなりました。
最初の恋人の実家の玄関先のシーンで綾野さんがぼそぼそ喋るのを見て、「綾野さんはやっぱりすごい役者さんなんだなぁ。」としみじみ感じました。
どんな作品でも、その役者さんが演じる登場人物は画面にいることが当たり前ですが、
綾野さんに似てるけど、目の前にいるのはまったく別人である栩谷さんという人物だという当たり前のことを強烈に感じたのは今回初めてでした。
タバコとスウェット、下駄を履いているだけでなんでこんなにかっこいいのかわからない…。
ホ・ク・ロ。
桐岡祥子(さとうほなみ)という女性と時期違いで付き合ってた栩谷(綾野剛)と伊関(柄本佑)の話。
ピンク映画監督の挧谷、ある日、ボロアパートからマンションに建て替えようとしてる大家から立ち退かない住人がいるから立ち退き交渉を頼まれる、その立ち退かない住人伊関のもとへ行くと…立ち退き交渉行ったにも関わらず…何故か話し込み酒を飲みながら過去に付き合った女話になっちゃった挧谷と伊関、久々に実家へ帰るといって出ていき、そのまま桑山という男と心中して亡くなってしまった祥子のストーリー。
上映時間約135分どんなストーリー?と聞かれたら挧谷と伊関の過去の女だった祥子との生活とセックス、監督業の仕事の部分と書けない脚本家の話なんだけど何か時間は感じず面白かった。
役名で言うと祥子、リンリン、ハン・ユジュンのボディっ、いやバディはなかなかいいバディをしてて、仕事とはいえあんな可愛い女のバディを見て剛の剛と佑の佑は大丈夫だったのだろうか!?
あんなすました顔してリンリンとハン・ユジュンの絡みシーンは反応しちゃうよね!
役とはいえあんな絡みしたら反応しちゃうよね!?(笑)
私があの場にいたら絶対無理だと思う。
あと祥子の事を想って幻覚見たり、後の話でいい女だったって言うならもっと大事にしたら!と思うけど、いなくなってから気づいて後悔するのよねリアルもそうだけどみんな。
そんなにきらわないで
私はおもしろかったよ!エロシーンはインティマシーコーディネーター入れているそうで、安心してみられました。コミカルだし。
綾野剛かっこいいし見て損はないと思います。
とても素直でわかりやすくてジメジメしてない。さとうほなみがカラッとしてて良いです。
祥子は死ぬ必要あったのかな?というのは気がかり。私なら別に死なないかな…。物語の都合以外に全然死ぬ必要ないよね…。
祥子は徹底的に他者で、逆説的に、男とか夢とか不確かなものに頼らず、まじめに働いて自立できてよかったなあと何者にもならなかった自分に自信が持てました。
最初のアパートは家賃7〜8万くらい、同棲してたアパートは11〜12万円くらい?場所にもよるだろうけど。この人たちどうやって生活してるんだろうかと気になった。キッチンが広くていい。今ないんだよね、ああいうキッチン。
出会うシーンの青いワンピースとかザリガニ拾う時のワンピースとかかわいかった。部屋のセットや本棚も良いです。
目指すものは映画じゃなくてもよかったんじゃ?!というのはほんと皆さん噛み締めてほしい。稼げる業界に行け。私はクリエーター魂がないから意外とみんなほんとはないものなのかなと気になった。
いちいち小ネタがわかり過ぎて、親戚なのかな?と思いました。さりげなくできないかわいさ笑
沖縄の基地とか原発とか正面からやればいいじゃん。
そういえば女性監督のハメ撮りってあるのかなあ。
予告でイメージしてたものよりずっとよかった。
「愛なのに」に関するものだとつられて見てしまう でも私にはVシネ系...
「愛なのに」に関するものだとつられて見てしまう
でも私にはVシネ系な雰囲気が強すぎた
あと、シーンが変わると繋ぎきれないことが多々あった
「こころ」「ノルウェイの森」そして
2023年。荒井晴彦監督。ピンク映画の監督は同棲していた女優がほかの監督と心中自殺してショックを受ける。ある日出会ったこれまたピンク映画の脚本家崩れの男とお互いの恋人の話を語り合っているうちに、お互いの相手が同じ女性(心中した女性)だったことがわかり、、、という話。
自殺した友人や恋人の死の理由を自分との関係で考え続けるのは、夏目漱石「こころ」や村上春樹「ノルウェイの森」を思わせる。今作は自分のような男がほかにも一人いたというドッペルゲンガー的物語。漱石は結局謎が解けずに自分も死んでしまう男を描き、春樹は他の女性によって徐々に癒されていく男を描いたが、荒井監督は延々と後悔し懺悔した挙句、ようやくふっきれる(自分を赦す)男を描いている、といえるだろう。
3作を並べてみて面白いのは、女性の扱い方がとてつもなくぞんざいであるか、または計り知れない他者として描かれるか、いずれにせよ男たちの物語だということだろう。今作など、後悔し懺悔することで生前の女性への態度が許されるものであるかのようだ。「女性嫌い」を公言していた男は、くだんの女性に恋することで女性嫌いを克服したという物語の流れになっているが、やっぱり変わらず女性嫌いだったということになるのではないか。ピンク映画へのオマージュという原作にはない要素が強いので救われているが。
性行為が描かれればあとはなんでもよいというピンク映画としてみれば、心と身体の問題をまじめに提示しているし、艶笑的なエピソード(男のアレの小ささとか、お尻のこととか)も数多くあってよくできている。
かなり人を選ぶが作品としては一応…。
今年383本目(合計1,033本目/今月(2023年11月度)15本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
※ 入れ替わりで「駒田蒸留所~」を見てからの鑑賞になりますが、アニメ作品にレビューはしない方なので(憲法論的な論点があるものは除く)、飛ばします。
さて、こちらの作品なのですが、結局のところ「マーベル、法廷遊戯…と人気作が並んでこの作品はちょっと厳しい」といったところです。
モロにR18であり、それを想定できる「特定のシーン」(結局R18なので何が「特定のシーン」なのかはもう明らかでしょうが)がどんどん出るのが厳しく、そこでどんどん人が抜けていくのが結構印象的でした。
これだけならまだしも、薬物関係(広い意味で。要は「適正な医薬品」という意味)についても変な描写があり(真似したらどうするんだろう…。妙に詳しく書いているし)、こりゃまたしかも「何を述べたいのかはっきりしない」のが特徴です。
まさかその「追い出してくれたら~」の話「だけ」を描くというのには無理があるし、いわゆる成人映画館の類でもない一般の大手の映画館でR18といっても描ける範囲には自ずと限界があるのでその限界ギリギリまで頑張ってみました…というのも無理があり、どう判断するのか(換言すればこの映画から何を学ぶのか)がわかりにくいというか、もう完全に「飛んじゃっている」状態ではなかろうか…といったところです。しいていえば映画内でも明示的に示されるように「特定の趣味の方には合うであろう特殊な映画撮影の現場」に興味がある方…なのではなかろうかと思いますが、そんなレアな方は少ないんじゃないか…といったところです。
ただ結局「R18なりのシーンが多い」「薬物関係で一部不穏当な描写がある」等はありますが、極端に違法行為を勧めるようなシーンもないのも事実で評価に困ったところです。
とにかく今週はマーベル、法廷遊戯と色々揃っている中で本作品を一番手なりに押すのか?というと難しく、そうそう宙にういてしまいそうな予感です。
採点に関しては以下の通りです。
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(減点0.3/映画の主義主張がはっきりとしない)
まさか「一般の大衆映画館でR18の限界にチャンレンジしました」ではないでしょうし、正直何を述べたいのか主義主張がはっきりとせず、延々と「そのR18の原因になったであろうシーン」を見せられるのが結構精神的にきついです。
ただまぁ、あえていえば映画内で扱われている「この手の映画」自体はおそらく「一昔前」のことであったとも思え(映画内では明示的に年を示唆するような表現は出ないが、東日本大震災がどうこうという話は出るので、平成25~?)、「法に触れない範囲での職業選択の自由論」(憲法22条の1)を扱ったのかなと思えるシーンもあるし、同じくR18で「こりゃ誰が見るんだ?」レベルの映画(名前忘れた…。ロシアの映画だったと思うが…)というほどでもないし、「日本にこういった文化があった、こういった映画産業も存在した」ということを述べている点において「一定の理解」はできるので、減点対象も調整済みです。
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荒井晴彦は古い。想定内だったけど。男のファンタジーが女にぶつけられ...
荒井晴彦は古い。想定内だったけど。男のファンタジーが女にぶつけられてるだけで、一方通行だしDVは許されてるし、もうこんなドラマは見たくない。
ただ、入ってるさまを確認するユーモアなど、ピンクは懐かしかった。かなりピンクだったし。
話もよく見えなくて独りよがり。
確かに中高年男性向きだがそこまで悪評?
特別料金の舞台挨拶回で鑑賞。さすが綾野剛、女性比率が非常に高い。かなり濃い目のエロ描写も多く、面食らった方も多いのでは。
冒頭からお通夜のシーンまでは「舞台か」と突っ込みたくなる演出に閉口するも、二人の男の過去話に次第に引き込まれていき、スジ上は不要なエロシーンも流しつつ、最後まで興味深く見ることができた。韓国居酒屋で二人が揃ってコートを脱ぐシーンは偶然なのだそう。さとうほなみは二人を巻き込むヒロイン大丈夫かなと思っていたが、時間がずれていて無用な心配、美しく可愛く悲しく描かれておりました。
オッサンならではの感慨は、山口百恵のさよならの向こう側と、荒井晴彦監督が脚本に関わったWの悲劇からのそのものズバリのセリフ引用。こっちは若者は気付かないだろうな。
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