ユニコーン・ウォーズ

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ユニコーン・ウォーズ

解説

「サイコノータス 忘れられたこどもたち」で知られるスペインのアニメーション作家・漫画家のアルベルト・バスケスが、テディベアとユニコーンの聖戦を通して“分断による争い”の無意味さを描いたダークファンタジー。

不気味さとかわいさを兼ね備えた作風でコアな人気を集めるバスケス監督が、2013年に手がけた短編アニメ「Unicorn Blood」を自ら長編アニメ化し、第37回ゴヤ賞で最優秀長編アニメーション映画賞を受賞した。

魔法の森に住むテディベアとユニコーンは、先祖代々にわたって戦いを続けてきた。テディベア軍の新兵訓練所で特訓の日々を送るアスリンと双子の兄ゴルディは、消息を絶った部隊の捜索のため森へ向かうが、そこで危険な生物や無残な姿となった隊員たちを発見。彼らの聖書に記された「最後のユニコーンの血を飲む者は、美しく永遠の存在になる」という言葉を信じ、ユニコーンの生息する森の奥深くに足を踏み入れるが……。

2022年製作/92分/PG12/スペイン・フランス合作
原題または英題:Unicorn Wars
配給:リスキット
劇場公開日:2024年5月31日

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(C)2022 Unicorn Wars

映画レビュー

4.0絶対に「嫌な思い」をさせます!という切実な覚悟

2024年7月31日
PCから投稿

全編、悪意と諧謔に満ちたこのアニメーションが、これだけ丹念に、高いクオリティで作られていることに、作り手の覚悟を感じる。可愛いキャラクターに惹きつけられた人たちに満遍なくクソを投げつけるような、全方位に向けられた地獄絵図。キャラが可愛いデザインであればあるほど、戦争、差別、権力、搾取、僻みや嫉みのグロテスクさが際立ち、最終的にはその刃先が観客へと、いや、全人類に向けられてとてつもなく居心地が悪くなる。一切のエクスキューズや息抜きを与えない「嫌さ」のオンパレードは、きっと単なる露悪趣味ではない。ここまでヒドイ現実を描いてもなお、アニメという絵と動きの魅力を加わっていることで、見やすくアレンジしてくれているのだ。「まだまだ現実のほうがえげついですよみなさん」と退路を断ってくれてありがとう。

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村山章

3.5気持ちが悪い

2024年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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吉泉知彦

3.5アニメだからPG12でOK

2024年8月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

目玉うるうるのテディベア?が血や内臓や脳みそをドバドバ流すというギャップに驚愕するアニメ。話は戦争の悲惨さはもちろんのこと、宗教の狂気や家族・兄弟との愛憎、マチズモなどなどいろんなものがぶち込まれた創世記という感じ。鬼軍曹はフルメタル・ジャケットのハートマン軍曹だし、アスリンがパンダの仮面をかぶるところはスター・ウォーズEP3のダースベイダー誕生っぽい。

軍の上官が語る戦争を継続させる理由はオーウェル「1984年」を想起させ、現実のところでプーチンやネタニヤフの顔が浮かんだりもするが、雑なまとめとしては、ラストシーンで描かれるとおり「人間ヤバい」。

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ジョンスペ

4.0激辛アニメ

2024年7月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

憎悪・対立・暴力、その究極としての戦争の根源にあるものについての寓話なのだが、我が意を得たりと「反戦」(←括弧付きね)に直結させるのはいくら何でも捉え方が表面的過ぎるだろう。「せんそーはんたい」とお経を唱えながら歩いたり、軍用車両の通行妨害するよりはずっと反戦的だ。
異物や異端者について理解する能力が無いのに権威を守るために分かったように振る舞う聖職者や為政者と、自分の頭で考える事を放棄して盲従する「人民」がセットになった時、猛火の焼け野原から立ち上がってくるのが…
恐らくカトリック的倫理観が根底にあるのだろうが、何とペシミスティックな世界観だろう。
制作者が仏教徒か回教徒ならどんな作品になっただろうと想像するとちょっと面白い。

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ひろちゃんのカレシ