アステロイド・シティのレビュー・感想・評価
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むむむ・・・
前日に「PATHAAN」をアタマ空っぽにして鑑賞したツケが回ったのか、脳みそフル回転でもなかなか理解が追いつかない、久々に観終えて疲労感を覚える作品でした。
作家や脚本家の説明やリハーサルシーンがインサートされてくるので、アステロイドシティで繰り広げられているのが現実なのか劇中劇なのか、整理がつかないままどんどん展開していきます。
それでもなんだかジワジワ来るし、中毒性を覚えるんですよね。
そして映像はアンダーソン監督らしい、スクエアで左右シンメトリーが多用される「あー、そうだよね」なものでした。
爆笑じゃないけれど笑えるし、1950年代のアメリカも味わえる作品でした。
何回か観るとまた印象変わるのかなぁ。
さっぱりわからないಠ_ಠ
モノクロの舞台裏とカラーの劇で構成される劇中劇。
最初にモノクロで導入部の解説があり、以後行ったり来たりなのだが、これが邪魔くさい。
話の腰を折られるので集中できない、ぶっちゃけカラーの劇だけでよかったのでは?と思う。
キャストは豪華だけにもったいない。
どうもウェス・アンダーソン監督は合わない。
犬ヶ島はよかったが…
それでもおまえはウェスアンダーソンを見に行くのか?
と、毎回問われてるような気がして結局毎回観に行ってるな。ファンもファイナンスも世界観も確立され、世界中出たがる俳優陣も山とおり、もう背景すらコントロールして完璧な制御下である意味コンセプチュアルなフィルムアートを鑑賞してるような感覚になる。
だだっ広い何もないアメリカの西部、そこは原爆実験と宇宙の痕跡のある場所。宿と食堂と軍と地元民。それらをウェスアンダーソン風にまとめるとどうなるか、こうなる、とくる。間に挟まる劇作家のエピソードも絶妙な外し具合でなんだかウェスアンダーソンの盆栽を見てるような感じ。セリフがまったく頭に入ってこないのだけど、まあいいか、たいしたこと言ってるのかどうかもよくわからないのだけど、観たよ、と思いながら反芻する。グランドブダペスト以降こういうのが極まってきている。次は何をどうするんだろう
ある意味‼️❓タブーに抵触する‼️❓恐ろしきメタファー‼️❓
核兵器と自動販売機と宇宙人がテーマになる舞台劇風の映画。
舞台劇風なので、100%大嘘ですよ、が前提のコメディと思いきや、ある意味、本気度が高い。
時代的に核実験なのはあうけど、その恐ろしさをアメリカの庶民は誰一人知らない。
また、外国は治安が悪いので自動販売機がない、その理由をアメリカの庶民のほとんどは知らない。
UFOとは未確認飛行物体なので、ほとんどは中国やロシアの飛行物体であるが、未確認だからそう呼ぶ、宇宙人はいるだろうが、エンタメやマスコミで取り上げているようなものではない、宇宙人とされているものは全て違います、NASAも CIAも国防総省もそう分析してる。
とゆうことで、映画のテーマは、嘘話で人権侵害することはどうゆうことかとゆうこと、日本では関東大震災での国やマスコミのデマによる虐殺、など。
総じて、変な演出による、コメディ劇仕立てのサイレントホラー、異色なのでほとんどの人は気づかない、オソロシヤ、よろしくお願いします🤲
あまりコメディっぽくない
アステロイドシティで
授賞式にきた子供とその親たちが
宇宙人をみたことにより
機密保持のためにアステロイドシティに隔離される
セリフなどがユーモアがあるが
短い場面をツギハギにした感じがあり
あまりコメディっぽく感じない
途中で劇の舞台裏みたいなシーンもあるが
「アステロイドシティ」は劇中劇みたいな感じだった
一応章ごとに分かれており
1章はアステロイドシティにきた親子たちが、宇宙人を目撃してしまう
2章は宇宙人をみたことによって機密保持のためにアステロイドシティに隔離されてしまう
3章は子供が外に情報を出したことにより、隔離が解けて終わるという感じ
全体的に「超秀才」とか子供の俳優はよかったが
登場人物が多いだけでそこまで生かし切れてなかったように思った
映像だけ楽しめた。
毎度ながらシンメトリー構図にカラフルな街並みがみていて無茶苦茶楽しい。が、群像劇の展開にいまいちついていけず睡魔が…登場人物も面白い人ばかりだったんだけどあんまりのめり込めなかった…
旅の途中で、家族と。
2023年。ウェス・アンダーソン監督。近くで頻繁に核実験が行なわれるアメリカの砂漠地帯。数千前の隕石とクレーターが残る寂れた場所で、子供の科学発明の授賞式が行われる。集ってくるそれぞれの家族、休暇で訪れた女優、校外学習をする子供の集団、の真上に、なんとエイリアンが現れて、、、という話。映画作りの設定(映画の中では演劇ということになっている)や役者自身の体験にまで話が及んで物語の枠組みを揺るがしていく、アンダーソン監督お得意の展開。
妻を失ったライターの男は4人の子供(うち長男が受賞者)を連れて妻の実家へ遺骨を運ぶ旅の途中。車が故障してさほど親密ではない妻の父を呼びだしている。妻の思い出に泣きくれる男だが、女優と(エイリアンも?)の出会いによって新たな一歩を踏み出せるような気がしている。これが大きな物語の流れ。そこに、エイリアンの登場、政府や軍による監禁と隠ぺい、ジャーナリズム精神によるその暴露(電話線のハイジャック)など「犬が島」的な逸話が加わっている。エイリアン登場までは物語の枠組みへの言及・説明が多く、過剰に設定や過程や意図を説明しようとしているが、それがなんだか嫌味や皮肉に見えてくるのは気のせいか。その分、説明できるはずがないエイリアン登場の脱力感、拍子抜け感はハンパない。この落差がすごい。
NO VACANCY
1955年、人口87人の砂漠の町アストロイド・シティで宇宙人騒ぎが起きて足止めされる人々をみせるという劇と舞台裏を放映するTVショーという体の作品。
5000年前に隕石が落下したクレーターが観光名所になっているアストロイド・シティで車が故障した男と子供たち、そして化学賞を受賞して招待された子供たちとその親が集まって巻き起こって行くストーリー。
モノクロでTVショーとして舞台裏をみせるシーンを頻繁に挟みつつ、メインは劇中劇をみせて行くけれど、舞台裏と劇中劇とどちらをみせたいのかさっぱりわからず。
メインで流れるのは劇中劇だけど、やはり劇中劇という体だから、そこで起きることは全てフィクションの中のフィクションということで俯瞰で観てしまい、ストーリーとしての面白さはこれっぽっちも無いし。
一応コメディということだけど、これっぽっちも笑える様なネタも無く、強いてコミカルさを感じるところを言うなら宇宙人と3姉妹ぐらい。
自分には面白さが全然理解できず、物語の面白さを求めて観たらダメなヤツですかね。
虚構と現実の絶妙な按分比
一目で『ウェス・アンダーソン』の作品と了解される
画面を構成する幾つかの定型。
チープなマット合成や、ミニチュアチックな建物、
パステル調のしかし鮮やかな色味。
長く観ていると目がちかちかとしてしまう
『デイヴィッド・ホックニー』もかくやの表現。
一瞬にして、監督が創造した物語り世界に入り込ませるテクニックは見事。
そこではスラップスティックじみた出来事に
時として挟み込まれるペーソスが繰り返される。
また、オールスターキャストであることに於いても。
『ウィレム・デフォー』や『マーゴット・ロビー』等が
ほんの些細な短い登場時間で出ていることの凄さ。
観客だけでなく、俳優たちをも惹き付けるサムシングがあるのか。
「アステロイド・シティ」は「モニュメント・バレー」を思わせる
砂漠のど真ん中のさびれた町。
近隣では核実験が行われ、時として立ち上るキッチュなキノコ雲。
しかし時代設定の1955年を勘案した時に、
これは一面の真実。
『広瀬隆』が〔ジョン・ウェインはなぜ死んだか(1982年)〕で書いたように
周辺では実際に核実験が頻繁に行われていた。
ただ、当該の町はあくまでも架空。
演劇の舞台として創造され、
更にその制作過程がテレビ中継され多くの視聴者が見、
その外側で我々観客が映画館で鑑賞するとの複雑な構成。
一方で、登場するのは実在を思わせる人物。
人気女優の『ミッジ・キャンベル(スカーレット・ヨハンソン)』は
『マリリン・モンロー』か。
当時の彼女は『ジョー・ディマジオ』と結婚しており、
時として暴力も振るわれていたハズ(のちに離婚)。
また、演劇学校で「メソッド演技法」のワークショップに参加しているのも
描かれている通りで現実と符合。
またこのシーンには『ジェームズ・ディーン』を彷彿とさせる人物も登場し、
彼も「メソッド演技法」を多用したハズ。
それにしても改めて思うのは、
こうした知識があるほど楽しめる要素は
監督は勿論散々勉強しているのだろうが、
彼の国の観客たちにも、相応の認識がある前提だろうか。
何時も悩んでしまう。
おっと閑話休題。
この時代に他の著名人も愛用したパイプ煙草をことある毎に吸う
戦場カメラマン『オーギー(ジェイソン・シュワルツマン)』と
『ミッジ』が物語の主軸。
彼は数ヶ月前に妻を亡くしたばかり(の、設定)、
後者については前述の通りで、
共に喪失の痛みを感じている。
そうした登場人物の心の傷を
幾つもの「壁」を越えて
我々は感じ取ることができるか。
ドタバタとした喜劇調に
目くらましされてしまう気も。
虚構の中に現実が入り込む世界観や
入れ子構造も含めて〔グランド・ブダペスト・ホテル(2014年)〕でも使われた技法は今回も健在。
特徴的な画面表現も含め
今後もこれが続くと鼻に付くようになるのでは、と
杞憂に終われば良いが。
もっともそれを「※※※※らしい!」と、
賛美する人も出て来るようだが・・・・。
なんかとても可笑しくて楽しい映画でした
僕は基地の街で少年期を過ごしたんだけど、こっそり覗き込んだ時に見えた″塀の中のアメリカ″をなぜか思い出した。
天才キッズ(僕もああいうゲーム、子供の頃、よくやったなあ、天才キッズじゃなかったけど)とへんてこな宇宙人(僕もああいうの見たかったなあ)、そして次々と出てくるスター達。あれっ?もしかしてトム・ハンクス?ジェフリー・ライト?エイドリアン・ブロディ?ティルダ・スウィントン?マット・ディロン?ウィレム・デフォー?……最後に…あれっ?マーゴット・ロビー?なんか楽しかったぁ(スカヨハだけは出てくるの始めから知ってた)。
音楽も懐かしさいっぱいで良かった。
で映画の内容?よくわからんかったけど、睡眠不足だったけど(目覚めたければ眠れって?)、ぜんぜん眠たくならなかった。なんか懐かしくて可笑しくて楽しい映画でした。
映像、世界観が最高❣️
今回も独自の世界観ある景色が綺麗だった。私はウェスアンダーソン監督は目で楽しむに尽きる。
特に色使いが最高!!
肝心な映画のストーリーは難解(笑)
一切理解できなかった。
ツボが毎度分からない。。。
ウェスアンダーソン監督作品が好きな方じゃないと辛い2時間です。
一見さんお断り映画(笑)
ブツっと話が途切れて「え?それで?」の連続
アートとか抽象的とか、そういうわけではないけど、とにかく話がわからない。
会話の内容はわりと具体的なんだけど、前後の話とのつながりがわからない。
宇宙人が隕石を拾いにきて、戻ってきて返してくれる・・・笑うところであるのはわかるけど、何の比喩であるのかはわからないのでモヤモヤ。この繰り返し。
眠かった。でも雰囲気は悪くない。箱庭のような街で、色んなものがゴチャゴチャしているけど、のどかで楽しそうな人々。
アステロイドシティに行ってみたいなぁと、ぼんやりしながらの鑑賞でした。
極端な大荒れ枠になるのが確定しそうな状況…
今年294本目(合計944本目/今月(2023年9月度)4本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
まず、一言でいうと「2022年に放映された文系ネタ満載の「フレンチ・ディスパッチ」の理系バージョン」という点は言えます。理系ネタ95%といった感じです。
そしてそん「フレンチ・ディスパッチ」も文系ネタ満載「すぎて」、「眠かった」だの何だのといった投稿が多かったのですが、文系が理系に変わっただけで、結局同じ気がします。
映画として珍しく、最初に「このストーリーは架空」「1955年代を想定している」といったことが表示され、章立て形式で進んでいくという、これまた「フレンチ~」と同じような展開です。
ストーリーというストーリーが認識しづらく(日本語字幕が珍妙なほどに意味がよくわからない)、その架空の「アステロイド・シティ」に関する人々の生活を描く映画、以上の理解は普通の人には(特にアメリカ文化について学習しない一般的な日本人には)無理ではなかろうか…といったところに、理系ワード(これも、数学・物理・化学・地学・生物、と実にバラバラ過ぎる)が飛びまくる、もう「フレンチ・ディスパッチ」の理系バージョンといって差し支えないのでは…というところです。わずか5%程度文系ネタ(といっても、法律ワード)が飛んできますが、事実上理系映画という観点が極端に強く、見る方を「極端に」制限するのが結構厳しいです。
「感想を書きましょう」といっても、多くの方には感想の書きようがないのでは…という本当に極端な映画で、「フレンチ・ディスパッチ」の理系バージョンでした」という投稿が続出しそうな気がします。
予告編ではこうした点は伏せられていたため、私が見たtohoシネマズでもなんと満席になっていたのですが、多くの方が途中で帰るといった特異な自体で、これもこれでミスマッチがひどすぎるなぁ…といったところです。
正直「採点拒否レベル」になってしまう映画の分類になりそうな気がしますが、そういうわけにはいかないので…。
相当高い理系的教養を要求してくる(上記の通り、数学+理科4科目)という特異な映画で、まぁ1955年設定である以上、ITネタがでない点が「唯一の救い」と言えます。
こういった事情もあり、ストーリー展開の理解の助けとなる字幕も理系ワードが飛びすぎで何がなんだか…であり(日本では理学部であれば、数学科にせよ物理学部にせよ分岐するので、すべてに詳しいという方はいない)、本当に理解が困難だったりします。
アメリカではどういう評価を受けたのかわかりませんが、日本ではちょっとこれはないだろう…というところです。もはやクイズ大会の様相になっているため、それを想定してみるしかないというところです。
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(減点0.4/理系ワードの出しすぎ)
・ これだけ出ると、「眠たい」や「寝た」という投稿等も理解はでき、どうするとここまでマニアックな映画にしたのか(あるいは日本で供給したのか)が謎です。高校理系クラスでは太刀打ちができず、物理にせよ数学にせよ、学部レベルを超えて修士課程レベルの知識を問うてくるあたり、「鬼」というしかないレベルです。
(減点0.1/字幕の翻訳ミス)
・ less than は「未満」であって「以下」ではありません。
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(減点なし/「ゲーデル」って誰?)
オーストリア・ハンガリー二重帝国(「エリザベート1878」参照のこと)生まれの数学者で、ナチスドイツによるユダヤ人迫害を逃れてアメリカに逃れてきた人物です。
数学基礎論(数学をどのように展開していくのか、という哲学的分野に近いジャンル)や、公理的集合論(高校1年で学習する「物の集まりを集合といいます」を超えて、集合を厳密に定義するジャンル)が専攻の数学者で、後者に関しては有名な業績を残している人物です(ただし、このことも学部3年か4年の卒論レベルの知識がないとわからない)。
※ 公理的集合論を社会の実務で使うことはほぼありません(保険数学等でわずかに使う程度)。
明るいんだけど、暗い。退屈だけど、面白い。
ほんとはきちんとした意味があるんだろうし、ちゃんとした解釈をできる人もいるんだろうけど、
「わぁぁ、綺麗だなぁ。かわいいなぁ。ワクワクするなぁ」と思い続ける104分でした。
全体的に明るい雰囲気の話なのかと思っていたけども、パステルカラーの明るい雰囲気の舞台には、「1950年代の未来へのワクワク感もありつつ、不安もある」空気感が充満していて、そこを上手く表現しているのはさすがだと思った。
物語として盛り上がりがあるわけではないので、見ていて退屈な気持ちになるんだけど、なんだかこの世界観に魅了されました!
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