アステロイド・シティのレビュー・感想・評価
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目覚めたければ、眠れ。
旧作ほどスピード感はなかったものの、ウェス節は健在。
皮肉と暗喩と風刺に溢れ、絵本のページをめくるように進む物語。
米中ソの宇宙開発戦争や核実験、
アメリカ政府がひた隠す宇宙人情報…
そんなものと並行して続けられるブロードウェイ的なショウビジネス。
人の死も核の危険もまるで別世界の出来事のように、人々はその一日を生きていく。
まるで、舞台を演じるかの如く。
show must go on。
何があっても続けるしかないのだ。
目覚めたければ、眠れ。
そうだと思う。
この作品がまるで夢のように辻褄が合わず、
それでいて現実味があって、
夢のように美しい色合いで…
現実なんてそれこそ、夢かもしれないのだから。
余談だが、これが初ウェス・アンダーソンだったら、きっと、ウェス好きにならなかったかも笑
シン・エヴァンゲリオン以来の玉砕
難解な映画という前評判はありましたが、ここまで難しいとは思いませんでした。個人的には「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」以来の完全な玉砕でした。
劇中劇という構造はたまにあるけれども、本作を難しくしているのはその構造だけではなく、とにかく主題が何なのか掴めないこと。一応宇宙人が出て来るので、SFかと思えばそうでもないし、親子の絆の話かと思えばそうでもない。恋愛話かなと思ったけどそうでもなく、また原爆(水爆?)実験の様子が出て来るので「オッペンハイマー」的な要素があるのかと思えばそうでもない。兎に角話を掴めたかなと思った次の瞬間には逃げられている感じの連続でした。また、セリフ回しがとても早口で、当然翻訳に頼る当方としては、膨大な文字量を追うのに必死で映像に集中できないという問題もありました。
一方で、セットかと思うような青い空の下(実際はスペインで撮影されたそうですが)、徹底的に明るい映像は印象的だったし、それとは対照的に、映画の中の現実世界を描いた部分は白黒かつ暗い映像にしていたのも1950年代の時代感がよく出ていたと思います。また音楽も時代を反映したメロディ満載で、映像と音楽は非常に良かったと思いました。
ただ内容の理解が進まず、総合的には冒頭にも言ったように玉砕でした。そんな訳で評価は大変微妙な★3とします。
ウェスアンダーソン映画の空気感
犯人はヤス
ダダ滑りしたジョークと深い意味がありそうで実はつながっていないストーリー
そのままエンドロールに入ってしまい、自分が致命的な何かを見落としてしまっているのかと反芻していると、最後の最後でネタばらし
たった一言で映画全体がどういう意図で作られたのかの謎解きをするえげつないミステリー
途中でいびきをかいてしまった後ろのおじさんは、ある意味監督の意図をしっかり受け取れていて、この映画にどっぷり浸かれていたってことになるのかな
わかったふりをする評論家への挑戦状的な映画なんでしょうなぁ
覚悟して観たけど寝た
ポップコーンを食べながら観たい
好きなトーンの映画だが・・・
ユニークで斬新な作品。トム・ハンクスの再発見
ユニークで斬新な作品。監督の癖だろうが、ストーリー、作品、脚本を含めなかなか面白い作品だった。
また、この作品に出演したトム・ハンクスの演技が作品が引き締まった感じがした。トム・ハンクスの演技は久々に観たが脇役もなかなか。ただ、この作品はウェズ・アンダーソンの事を考えないで観た方がいい作品。
残念だったのは舞台のシーンははっきり言っていらなかった。
ウェズ・アンダーソン監督作品は癖があり好き・嫌いが分かれそう。
なんだこりゃー
理解できないのに楽しい
架空の寂れた都市で行われる科学イベントに宇宙人が現れる……という内容なんですが、このストーリー自体がひとつの舞台演劇であるという構図になっていて、さらにはこの映画自体がその演劇を解説する番組という立て付けになっており……
一見しただけではさっぱり意味はわからんのですが、架空都市の設定や独特な色使い、裏で進行する芝居の内幕、ユニークかつコミカルな宇宙人や「超秀才」たちの振る舞い描写など、好きな要素がたっぷりあります。
色々と解説を読み、配信になったらまた見たいと思いつつ、理解しきることはないんだろうな、と思わせる作品でした。
ロードランナー走る
ウェス・アンダーソン監督の映画は、「アンソニーのハッピー・モーテル」以下ほとんど見てきたが、一言で言えば何か面白いことをやってくれそうな期待があるから。で、毎回工夫をこらしてあれこれ愉快なお話を披露してくれるのだが、ここぞという決定打に欠ける印象がある。終わってみれば、何だったのかと。
今作も書き割りのような舞台で、あまり人間性を感じられない雑多な人物たちがバタバタと動き回る。それはドラマというよりはピタゴラスイッチでも見ているような印象を受ける。
舞台はどこを想定しているのかわからないが、ネバダ州では1950年代盛んに核実験が行われていたらしく、広瀬隆が「ジョン・ウェインはなぜ死んだか」で告発していたのが記憶に残っている。
ロードランナーが度々登場したのが嬉しい(ワイリー・コヨーテは出て来なかったが)。
アステロイドシティ
#アステロイドシティ という架空の街にエイリアン👽が舞い降りて!シティは閉鎖、そこに居合わせた人達は隔離される という劇中劇を観る我
豪華キャストがおバカなシチュエーションを真面目に演じる可笑しさw スカヨハのコメディって初めてかな🤔 マヤホークも益々お綺麗になって✨バービーランドに匹敵するパステルな世界を楽しむ🥰
マヤホークの肩書きにユマサーマンの娘はもういらないね
・
エイリアンとの遭遇シーンは全員でしょ?めっちゃ楽しかったんだろうなぁ〜ww まざりたい😅
・
トムハンクスなんかは主演じゃなくても出たい現場を選んでいるんだろうね✨TスウィントンとかWデフォーにもそれを感じるのはウェスアンダーソン監督だからなんだろうな!
23-106
ウェス・アンダーソンというブランド
うーん。
ちょっと、睡魔と戦ってしまいました。
ウェス・アンダーソンがブランド化してるから、
死語かも知れないけど、サブカルチャー寄りの人が、
これを好きって言うステイタスに酔う感じ。
わたしも、その部類だけど、ちょっとこれはキツかったかなー。
オレンジと水色の感じとか、
モノクロとカラーの使い分けとか
宇宙人とか、
衣装とか、
個々のディテールは、ものすごーく好きなセンスだし、
コジャレてるなーとは思うんだけど…、
観終わった後、何かを考えることはなかったなー。
20代~30代前半というか、中二病までは行かないけど、夢見がちな感じ?
でも、少しだけジワジワくる感じはあるんだよなー、
ただ、いつもより少ない...。
もう一回、めっちゃ元気なときに観てみようかなー。
なかなか
予想外の満足感
今まで何となく、ぽつんと置いていかれる気がしてウェス・アンダーソン監督作品を見逃してきました。
今回あらすじが最高に好みだったのと、公開後のレビュー点数が★3あたりをフラフラしていることに却って安心したので、鑑賞することにしました。
結果、本当に予想外に良かったです。早々に疑問点は放棄、まったく頭使ってなくて申し訳ないですが、とても楽しかった。
途中から脱落したのは、夏に観た少年と鳥のアニメと同じだけど。こちらはサービス精神と美意識でとっても楽しませてくれて、不思議と心穏やかでした。(鳥のは悪趣味で手抜きで心底ムカついたw)
鑑賞後、コーヒーの紙コップを片付けようと潰したら白い蓋がポーンとUFOみたいに飛んでいってしまったw
スマホショップの前ではお兄さんが、巨大なネコのバルーンを膨らませていたw
そんなしょうもない奇妙なこの世界の出来事が、何だかいとおしく思える。それでいいじゃない、と味わいの余韻は軽やか。
エンドクレジットの楽曲の最後「おい、終わったよ。起きなよ」のようなニュアンスで笑ってしまいました。「お客さん、終点ですよ」みたいなユーモアも含めて、とても楽しい作品でした。
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