アステロイド・シティのレビュー・感想・評価
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ウェス・アンダーソンの最新作!独特の世界観がスクリーンに広がる!
【あらすじ】
アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街で、5人の天才的な子供達の授賞式が行われる。しかし、式典の最中に宇宙人が到来し…。
【感想】
公開後すぐに観に行きましたが、レビューできていませんでした。
ウェス・アンダーソン監督の作品は好きなものが何作もありますが、スクリーンで見たのは今作が初めてです!
正直最初は淡々とストーリーが進んでいくので、少し眠くなってしまいました。
中盤の宇宙人登場により、少しずつウェス・アンダーソン監督の世界に引き込まれていきました。
アステロイド・シティの街並みもかわいくて、センスが光っていました。
特に私はウェス・アンダーソン監督の作品特有の登場人物が淡々と早口で話すのが好きなので、それをスクリーンで味わうことができて素敵な劇場体験になりました。
ウェス・アンダーソン監督の最新作が公開されたら、また劇場に足を運ぼうと思います。
【お気に入りのシーン】
宇宙人の登場シーン!
You can't wake up if you don't sleep.
You can't wake up if you don't sleep.
眠らなければ起きる事は出来ない。
asteroidcityを駆け抜けるウッディー・ウッドペッカー(間違い、ロードランナーでした。すみません)『ビィーピィー』鳴かなかった!
『また、原爆の実験よ』って水爆実験の誤りだよ。この頃は原爆じゃなくて、『ATOMIC SOLDIER』って写真まであって、米軍はその写真をひた隠しにしていた。しかし、カウント・ベイシー等が『atomicbom』と言う爆破の瞬間のカタストロフィな写真をアルバムに使うなどして、水爆実験による人体への影響の研究とか言って誰でも知っている事だった。アルフレッドヒッチコックの『裏窓』と言う映画にもその写真が出て来た。僕は1957年生まれなので、ギリギリこの実験時期から外れているが、幼い時は虚弱でTVばかり見ていた。イヤイヤ、TVばかり見ていたので、虚弱だったが正しいかなぁ。兎も角、
なお、この街は架空であるが、『駅馬車』で有名な『モニュメント・バレー』で近くには『死の谷』と言う不吉な名前の谷がある。ネイティブアメリカンの居住区でもあった。
また、NASAや米軍の施設があり、少年雑誌やオカルト雑誌がしばしば『UFO』特集を組んでいた。
そう言った要素がキラ星の如くこの話には入ってましてね。
何だか分からない鑑賞者の皆様へ。
分からなくて当たり前ですよ。
ショートコントで見れば良いんじゃないかなぁ。小津安二郎監督の影響も有るのかなぁ?
じゃあおやすみなさい
独特な世界観でお馴染み、ウェス・アンダーソン監督最新作。9月は忙しくて逃していたが、先週から復刻上映していたため、せっかくならということで映画館で鑑賞。前作「フレンチ・ディスパッチ、ザ・リバティ カンザス・イヴニング・サン別冊」はきちんとタイトル覚えるくらい好きな作品で、今回も結構期待していたが...。映画を見て、監督が込めた意味を理解しようとすること自体、意味が無いんじゃないかとなぜだか深く反省させられた作品だった。
序盤も序盤でめちゃくちゃ寝てしまい、訳が分からない映画がもっと訳分からなくなってしまった。映画鑑賞において睡眠なんてご法度。そんなことわかってるけど、本作ばっかりは何回みても寝てしまう気がする。世界観と映像に対するこだわりようは相変わらずで、未だに渋谷で催されていた監督の個展に行けなかったことを後悔しているくらい好き。にしても、盛り上がりが一切ない映画はいくら芸術と言えどキツい。
※filmarksから引用
よーわからんまま借りてよーわからんまま終わった
いきなり始まる舞台劇に「はぁ?」となった。
こりゃいつも感じるB級ホラーのヤバい匂いとちょい違うが、別種のヤバさがある。
笑顔なく抑揚のない声で淡々とセリフをしゃべり、意味があるのか無いのかすら分かりにくい。
観ているこっちは「なんじゃこりゃ」である。
メインステージと言うべき、黄色い砂漠を突っ走る列車に果物と自動車と核ミサイルが載せられているカオスにこの作品は何が言いたいのか?
綺麗なセットなのかかきわりなのか分からない原色系で彩られた建物、服装が目を引くのは間違いないけど、変わった雰囲気の人々が儀式めいた会話の繰り返しで「ずーっとこの雰囲気で行くのか?」とぶつぶつ言いながら、最後まで来てしまった。
頑張って観て、舞台の表(砂漠の世界)と舞台裏(お芝居の裏側)を使ってるのは分かるけど、急にモノクロのシーンとか入っても何で、ここだけモノクロにした?とか考えてる間にストーリーが進んでより物語が難解になった。
TSUTAYAで借りて、返却最終日に慌てて観て解らないまま返却してしまった。他の方のレビュー見てたら解釈も色々あったから、DVD買うか?もっかいレンタルか?
悩ましい…。
なりきり!宇宙人お面(全3種)
劇場の入場者特典で「なりきり!宇宙人お面(全3種)」の配布あり。家に帰ってからお面つけて風呂場の家族に声かけたら悲鳴あげてました。ごめんて
この映画、バランスはよくないし宇宙人が力技すぎるけど私は好き。大好き。登場しなかった亡き妻と舞台裏で会うシーンが好き、こんな奇跡みたことない。扉越しで行われるはずだった別離のシーンは訪れませんでした、肩透かしでよかったです。安堵しました
別れが苦手な人に優しい物語です
寂しいけどこの先もきっと大丈夫だと思える
宝箱に入れたくなるような作品
あと娘たち…最高にかわいかったです
ヘンとの遭遇
1955年、アメリカ南西部の架空の町“アステロイド・シティ”。
この砂漠の町にかつて隕石が落ち、巨大クレーターが観光名所になっている。
宇宙科学賞の授賞式が開かれ、受賞者である天才子供たちとその家族が招待される。
そんな中、突如として宇宙人が現れる。
町に軍がやって来て情報や関係者を隔離。しかし子供たちは公に公表しようと…。
ウェス・アンダーソンが遂にSFを…? あのシーンなんて『未知との遭遇』クリソツ。
ウェス・アンダーソンがただのSFを撮る訳がない。そう。本当の意味でただのSFではなかった。
開幕していきなり紹介。この“アステロイド・シティ”で繰り広げられる群像劇は、ある劇作家が創作した舞台劇。登場人物たちも役者が演じている。
虚構=劇中劇と現実=舞台裏が交錯して展開。
珍しい題材と奇抜な設定ながら、見る者の意表を突く作風はいつもながらのウェス・アンダーソン・ワールド。
そう考えると、“アステロイド・シティ”の美術にも納得いく。
リアルな町並みと言うより、ジオラマのような感じ。よくよく見ると、背景の岩山なども画や張りぼてっぽい。
しかしながら、カラフルなセットやビジュアルセンスは健在。このセットそのままにして、“アステロイド・シティ”擬似体験が出来るツアーでもやって欲しいくらい。
現実の舞台裏になると、一転して白黒。
アンダーソンは舞台の裏の人間模様に興味あったらしく、ブロードウェイ黄金時代へのオマージュを込めて。
凝った画面構図やビジュアルや設定、その中で繰り広げられる虚構と現実のシュールでユニークな人間模様。
ジェイソン・シュワルツマンら常連組。トム・ハンクスがアンダーソン作品初参加。
豪華キャストの面子はアンダーソン作品過去最高かも。だって、ジェフ・ゴールドブラムやマーゴット・ロビーの贅沢な使い方と言ったら!
とりわけ特にウケたのは、あの宇宙人。
映画史上最も地味に登場。来訪の目的もそれ…?
シュールで何処かキュートな見た目。アニメーションで表現された遊び心も。
もはやコメディとか群像劇とかではなく、“ウェス・アンダーソン作品”それ自体が一つのジャンルになりつつある。
凝った画面構図やカラフルな美術、風変わりな登場人物たちや独特の世界観…。
ハマる人にはハマる。好きな人には毎回楽しみ。
つまりそれは…
ちなみに私は、アンダーソン作品は好きだ。古くは『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、近年も『ムーンライズ・キングダム』『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』にはハマった。
昨年の『フレンチ・ディスパッチ』はまあまあ。
そんな熱烈な支持者でもなく、偏見もない、純粋にアンダーソン作品を楽しませて貰ってる身として、今回は…。
散々知ったかのように御託を並べ立てたが、ビミョーだった…。
いや、つまらなかった訳じゃない。『フレンチ・ディスパッチ』はちとハマらなかったが、今回はさらにハマらなかった。
題材や設定は面白味あったんだけどね…。
アンダーソン印で、“未知との遭遇”の珍騒動を見たかった気がする。描かれるのは、いまいちよく分からない群像劇。
二段構成なのもいまいちピンと来ず。
コメディとしても群像劇としても『ムーンライズ・キングダム』や『グランド・ブダペスト・ホテル』の方が圧倒的に面白かったし、二段構成も先日Netflixで配信された短編『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』の方が見せ方や巧みさがあった。
熱烈なアンダーソン支持者からすれば、本作も凝った作りや深みがあり、安心安定唯一無二のアンダーソン・ワールド。
だが、今回の私の素直な感想は…
ポカ~ンと、ヘンとの遭遇であった。
相変わらずのウェス・アンダーソン!なのだが…
う〜ん…
まあまあだったか…
さほど期待もしていなかったのだが。
とはいえ、やはり、ウェスだからねえ〜
全く期待するな、というのもムリがある。
相変わらずのピカイチのセンスの良さは、画面の隅々にまで行き届いてはいる。
う〜ん、が、しかし…
もう、かつてのようなマジックは…
なかったんだよ、なあ〜
宇宙人の登場シーンには、流石に笑ったけど。
やっぱり、ああいうのは抜群に上手い。表情といい微妙な間の取り方といい、ホント絶妙。
ちなみに全部CGにしか見えなかったが、実際はジェフ・ゴールドブラムが演じていたらしい。
と言っても、殆ど目の動きだけだったと思うのだが、あの独特の身体の動きも、彼の芝居を元にマニピュレートしたのだろうか?
だとしたら余計に笑えてくる。
ちなみに最大の見せ場というかクライマックスは、おそらくマーゴットの登場シーンだったと思うのだが…
あんまり、グッと来なかったしなあ。
父親役のジェイソン・シュワルツマンも、悪くはなかったが、戦場カメラマンなら他にも適役はいたんでは?
元々は、シュワルツマンが劇作家と主役の両方を演じる予定だったらしいが、むしろ劇作家の方のみにして、主役をエドワード・ノートンにした方が良かった気はする。
但し、そもそも最初からシュワルツマンのために書かれた脚本らしいから、そういう訳にもいかんか…
スカーレットの役も、たぶん元々の設定としてはモンローのオマージュだったのかもしれないが、あの黒髪じゃエリザベス・テイラーにしか見えない。ブロンドにしちゃうと、あからさまにモンローに寄ってしまうので、それは避けたのかもしれないが、そこは思いっきりブロンドに振り切って欲しかった。
ていうか、登場人物それぞれのキャラ立ちが、ウェスの作品にしては、みんな揃いも揃って、何故か今回はイマイチ…
ここが一番のマイナスポイントだったか。
マヤ・ホークなんて、もっと出来たと思うけどなあ。
トム・ハンクスだってイイ線は行ってたが、もっと出来たはずだ。
やはり結局のところ、50年代への憧憬が強すぎて、あまりイジれなかったということ?
でも、そこは敢えてイジリ倒さないと!
オモシロクはならんよ。
というか、それこそがウェス・アンダーソンの真骨頂だったはず。
あと、巨大クレーターが舞台設定の基本だったんだから、これは最初の方のシーンで、ドカンと俯瞰で上空から真っ昼間の自然光の中、壮大に撮ってくれないと!
それが出来ていれば、冒頭のツカミもバッチリで、気分も相当アガったはずだ。
まあ、そもそもなのだが、アメリカンな50sのノスタルジーに対して素直にピンと来ない人にとっては、あまり向いてない映画なのだろう。
それにアフリカ系のジェフリー・ライトが何故か将軍を演じていたが、この時代の黒人差別を完全に避けていては、脳天気な白人の懐古趣味にしか見えない。
それが狙いだったのかもしれないが、であれば、その白人の脳天気ぶりを、もっと批評的に痛快に笑い飛ばして欲しかった。
マヤ・ホークが演じる女教師に絡むカウボーイ風情などでは全く物足りない。
その一方、核実験をブラックなコントのネタのように扱うのは、やはり日本人としては微妙だ。
あまりに非人道的な過去を、皮肉にせよ、笑いに持っていくというのは、正直ドン引きなのだ。
はあ…
次回作は頼むぜ!
ウェス君!
高等な世界観
ウェス・アンダーソン監督の脳内を覗いて見たい!!
ウェス監督の脳内は複雑!!
監督が天才である事は確かでしょうけれど、
観客に親切か?と言うと多分ちょっと不親切。
でも「グランド・ブタペスト・ホテル」「犬ケ島」
「フレンチ・ディスパッチ」はとても面白かった。
この映画は、どっちかと言うとちょっとだけ苦手。
良かった所。
☆★☆宇宙船から宇宙人が降りて来て、
隕石を持ち上げて持って帰るシーンの面白さ!!
画面が透明感のある黄緑色に変わり、宇宙船も緑、
宇宙人は真っ黒い棒のような形態。
多分、宇宙人のセリフはなかったと思う
(でもクレジットには宇宙人=ジェフ・ゴールドブラムとある?!)
なんか仕草の可愛い宇宙人で愛らしい
(擬音かなんかあったのかな?)
そしてラストの方でもう一回宇宙船が帰ってきて、
ドスンと隕石を落として、返してくれる。
やはり画面は黄緑色の光線みたいだった。
宇宙船が軍隊が来て人々は足止めになったり
アステロイドシティは封鎖される。
この辺りはすごく物々しい。
そしてラストでは封鎖が解除になり皆・家へ帰ることになる。
★★変だった点、
TV解説者や劇作家(エドワード・ノートン)の場面が黒白画面になり、
言ってることとやってる事がまるで分からなかった。
戦場カメラマンのオーギーが、この役を劇作家から貰った後で、
ズボンを脱いでノートンとキスしてたのは、どうゆう意味?
☆☆微妙だったシーン。
スカーレット・ヨハンソンの一瞬のヌードシーン。
☆☆☆劇作家のモデル、
今知ったが、エリア・カザンだったらしい。
(エイドリアン・ブロディの白アンダー・シャツがセクシーだった)
★★★場面転換、
アステロイドシティのパステルカラーの楽しさと、
TV解説者と劇作家の場面のモノクロシーン。
何幕何場を告げる目次、
そこの場面転換でいちいち気持ちが途切れてしまう。
☆☆☆1955年の設定。
(第二次世界大戦の痛みも薄れ、ベトナム戦争前)
古き良きアメリカのノスタルジーもあるのかな?
(アメリカは戦争に負けた事がない・・とのセリフがあった)
☆☆戦争写真家オーギーとその義父(トム・ハンクス)
オーギーは3人の可愛いくて生意気な娘3人と天才の息子が居る。
妻を最近亡くして、火葬した遺灰をタッパーウエアに入れている。
結局タッパーウエアの遺灰はアステロイドシティの土に
埋めて帰る事になる。
普通の監督ならば、幼い3人の娘の痛みを感情的に描写するのだが、
あくまでも情緒的には描かれない。
☆☆☆マーゴット・ロビー、
役名は女優とだけある。
しかしマーゴット・ロビーのアップはやはり美しさにはため息。
☆☆ウィレム・デフォー
劇作家のスタッフの演技教師役。格好良い。
☆☆マット・ディロン
ガソリンスタンドでオーギーのクルマを壊す役。
豪華キャストは見応えがありました。
シュールな映像の面白さや、とぼけたウィットを楽しみ、
ストーリーの盛り上がりとか、エモーショナルな感動とかは、
ウェス監督の目指してる世界とは別なのかも!ですね。
初ウェス・アンダーソン。
若くして話題作を次々と世に送り出してきた天才監督と巷で評判のウェス・アンダーソン。なかなか彼の作品を観れず今回初めて配信にて鑑賞。
難解というより、意図的に観る者の感情移入を拒むような、作品世界に没頭することを拒むよう作られた作品。
米ソ冷戦下での核開発競争など50年代のアメリカを舞台にしながら明確なメッセージをくみ取ることも難しい。
正直見てる途中から理解しようとすることが馬鹿らしくなる。つい先日鑑賞した「去年、マリエンバートで」の方がまだ見やすいと思えるくらい、観る者が理解しようとすればするほど突き放されて観ていて苦痛になる作品。
観る者に簡単には理解されたくないという作り手の意図が多々感じられる作品は古今東西多い。「2001年宇宙の旅」のようにあえて説明を排除した作品から、「8か2/1」のような私的な作品まで。
本作は後者の私的作品にあたる作品だと思う。ウェスは両親とも若くして失っており、彼の作品ではその喪失感が常に描かれてきたらしい。
自分の私的感情を他者に容易に理解されたくないという思いが込められているのか。しかしそうだとすると観客は本作をどう楽しめばいいのだろう。
ウェスらしい映像はふんだんに盛り込まれてはいるが、やはり映画自体は全く楽しめなかった。
初ウェスだったが、ちょっと作品の選択を間違えてしまったか。
ウェス・アンダーソンの王道…要心構え
もろもろあって、かなり久しぶりに映画をみれました!
大好きなウェス・アンダーソンの新作…でしたが、心構えが足りなすぎずついていけず、楽しみ切れなかった…。
アステロイド・シティで起こるもろもろの人間劇を劇団が演じる…という仕立てなのですが、いつものように劇中劇と劇中劇中劇を行ったり来たりの展開に最初の最初で入っていけず、物語に没入できずになってしまいました…。
アステロイドシティの50年代風カントリーのポップな色合いや娘たちの可愛い衣装や出てくるお店や汽車などのギミックの可愛さはいつも通り心奪われ、1本の作品の登場人物それぞれのストーリーを平行して描いていく、そのキャラクターやストーリーもとても面白いのですが…のっけから全体像をつかみきれず…。
ただ、全体像をつかみきれなくても、母を亡くしたこと=受け入れがたいことを受け入れながら、それぞれの理解の度合いなりに消化をしていこうとする子供たちの姿や、妻を亡くした夫の葛藤には感情移入してしまいました。
ちゃんと心構えをして、もう一回見に行ってきます!
上映期間の最後に観ることができた
「グランド・ブダペスト・ホテル」に魅せられて、今度の映画も観たが、いつものメンバーが、たくさん出てきた。私の好みは、やはりジェイク・ライアンか。難解というが、そうでもない。
舞台は1950年代で、新たなお芝居(実際には映画)の紹介仕立て。最初に、公演される芝居(映画)を紹介するテレビ番組がモノクロで流れるが、楽屋風景を含み何度でも戻ってくる。幕が上がると、スペインの荒地にセットを組んで撮影された映画がカラーで出てくる。
映画のストーリーは、全くありえない話ではないが、まずは虚構。それに対し、楽屋の話は、演出や俳優の実際の姿を伝える。ちょうど、「グランド・ブダペスト・ホテル」で、ボーイたちが客の真実を知っていたのと同じか。
この映画でしか、味わうことができなかったことが、二つある。いずれも、モノクロで出てきた楽屋の部分。
一つは、話の後半で、映画の主人公オーギー役のホールは、出演していた劇場のバルコニーに出てタバコを吸っている時、映画の中では、闘病の末、亡くなってしまう妻役の女優と遭遇する。彼女は、もし映画に出ていたら、言うはずだった脚本のセリフを述べた。大都市の裏町を思わせた、この場面には情感が満ちており、最もrealityがあった。
もう一つは、終盤に近く、やはり常連のエドワード・ノートンの扮する映画の劇作家コンラッド・アープが苦悩を訴えると、それを聞いていた俳優たちが、次々と「起きたいなら眠れ(日本語字幕」(You can’t wake up if you don’t fall asleep)と唱和したのだ。私は、この場面で一番心が震えたが「起きることができない眠り」が、対比されているのではないかと思った。大変、驚いたことには、コンラッド・アープは(劇中だが)この6ヶ月後、自動車事故で亡くなるのだ。
この二つのエピソードに気づいてから、映画の表面上の流れは、エイリアンとの出会いにあり、その中心の一つは、ジェイク・ライアンの扮するオードリーの長男、ウッドロウだが、もう一つの流れであるオーギーの妻の病死と、オーギーの3人の娘、トム・ハンクスの扮する義父との関わりの背景が見えてくる。一見、虚構に満ちている映画部分の背景に、realityを持つ楽屋風景がある。それ以外にも、幾つもの伏線が用意されていて、オードリーとスカーレット・ヨハンソンの扮する女優ミッジとの関わりは、その一つである。
ここだけ取り上げても、いかにウェス・アンダーソン監督が考えて脚本を書き、監督しているのかが判る。時間がある限り、多くの皆さんに、この数々の優れた道具立てを楽しんでほしい。
レトロな街に集うちょっと変わった人々
中西部の隔離された街に集う人々と、そこを訪れた異星人との接触により起こる色々な出来事をコミカルに描く。
レトロな街並みやちょっと風変わりな人々たちのちょっとした行動がコミカルで心地よく感じられた。
また異星人たちもちょっと可愛く描く点も好み。
けど淡々と進む物語なので、好みはかなり分かれるんだろうなあ。
十全に楽しむなら予備知識が必須だがわからないことも面白い
キャラクターを楽しむ
9月からの上映で、観たのが上映最終週。ミニシアターかTohoシネマズか迷ったが、どうせなら大画面で広く快適な方でとTohoへ。小部屋だったが、空いていたのでラッキー!と行ってみたら、ほぼ満席。隣は男子学生3人組で、私の隣の方はチュロスを食べているところだった。嫌だったけど上映中は食べないだろうと思っていたら、最後までポップコーンを召し上がっていた。ああ、ミニシアターにすればよかった。
この監督らしいきれいな色使いは好きです。今回はブルーとイエロー。この役はビル・マーレイだろうと思ったらトム・ハンクスで、カッコ良すぎ。いろんな変なキャラクターがいて、有名な俳優が沢山出ていて、面白いのだけど、ストーリーはつまらなかった。表舞台と裏舞台の設定になっていたが、裏舞台はなくてもいいかな。何でその設定にしたかったのかなと思った。
全223件中、41~60件目を表示