アステロイド・シティのレビュー・感想・評価
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虚の中の虚の中に実はあるのか?
始まってすぐ『アステロイドシティ』は劇中劇であると明かされる。
これによって「物語」に対する興味が一気になくなってしまった。
おそらく、画面サイズが小さかったり、白黒だったりするパートが現実パートでそれ以外が劇中劇というか本編なのだろうが、その両パートの繋がり等を理解しようとするほど熱心には見られなかったし、そこまでする気になれなくなってしまった。
そもそも、全てがコントロールされた「作り物」の虚構の世界がこの監督の持ち味なので、更にその上の虚実が出てくると考えるのを辞めたくなる。
後半突然、いつものルールを破り斜めのアングル等を使って「目覚めたければ眠れ」というシュプレヒコールが行われる。
「俺は目覚めたくてウトウトしてたのではない!」と思いつつ、わざと眠くなる様な作劇をしているのか?と邪推をしながら、「そんな事する人じゃなかったでしょ」とウェス・アンダーソンに想いをはせてみるのでした。
あと、トム・ハンクスのポジションって絶対にビル・マーレイのポジションだよね。また喧嘩したのかな?ビル・マーレイならもう半分は★を足せたかな。
砂漠に青い空の背景を見た瞬間、原爆の話とわかる。
話は複雑に構成されて、
幾つものメッセージが遺されている。
1950年代のパスクアメリカーナの映画ではないことは確かだ。
わかり易くすると、
あのバーベンハイマーとの3部作と考えて観てはどうか?
日本でも早くオッペンハイマーを観たいものだ。
自分が感じた好きなメッセージは、
青少年少女達が、
爺さんや親御さんや軍隊を軽々と出し抜いていくところが頼もしくて愉快だった。
(^○^)
「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督が、
砂漠の街に宇宙人が到来したことから巻き起こる大騒動を独特の世界観で描いたコメディ。
1955年、アメリカ南西部の砂漠の街アステロイド・シティ。
隕石が落下して出来た巨大なクレーターが観光名所となっているこの街に、科学賞を受賞した5人の少年少女とその家族が招待される。
子どもたちに母親が亡くなったことを言い出せない父親、映画スターのシングルマザーなど、参加者たちがそれぞれの思いを抱える中で授賞式が始まるが、
突如として宇宙人が現れ人々は大混乱に陥ってしまう。
街は封鎖され、軍が宇宙人到来の事実を隠蔽する中、子どもたちは外部へ情報を伝えようとするが……。
キャストにはジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートンらアンダーソン監督作の常連俳優陣に加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビーらが参加。
2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
世界観を楽しむことで精一杯
ウェスアンダーソンの世界観が色濃く出ている今作。
前作のフレンチディスパッチの淡々としたテンポ同様のテンポの作品であった。
所々寝落ちしてしまった。周りの鑑賞者も寝落ちしている人が続出しており。
万全なコンディションで臨まないと完走できない難易度の高い作品だった。
直近2作のウェスアンダーソン作品は完走が難しく、次回作は映画館で鑑賞するかは要検討だなと思った。
目覚めたければ眠れあたりで目覚めました。
不覚にも程がある
2幕始まって少ししたあたりで眠くなってしまって寝てしまいました。
目覚めたらおじさんが宇宙光線銃ぶっぱなして軍の三つ編みの人といがみ合ってました。
タイミングがあればもう一度観に行こうと思います。
ウェス・アンダーソンの優しい色使いとお約束のエイドリアン・ブロディと茶目っ気たっぷりな作品であることは起きてた部分だけで理解できました。
豪華キャストを探せ!
2023年劇場鑑賞204本目。
ウェス・アンダーソンっぽさ全開の演出で結局よくわからない話。
オープニングのちっちゃい文字からジェフ・ゴールドブラムだけ読み取れて探していたのですが誰か分かりませんでした。なんかトム・ハンクスっぽい人いるなと思ったら本人なんかい!
後からキャスト確認したらスカーレット・ヨハンソンを始めエドワード・ノートンやらジェフリー・ライトやらウィレム・デフォーとか一人も記憶にない!(笑)
何味か分からないからシリアル食べたあとにこんなすごい食材使ってましたと言われたような作品でした。
見る人を選ぶ作品だなー
豪華なキャストでワクワクしながら見始めました
しばらく見ている→全く面白くない、ガマン
もうしばらく見てみる→やはり全く面白くない、ガマン
最後にすごいオチがあるのか→全く無い(ネタバレになるか?)
こういう感じの映画、面白い人も居るのだろうけど、私は選ばれなかったようです
キャストだけで見ようと思っている方はご注意です!
なにがどう独特なのか、が問題なのだ❗️
いやぁ参りました。
どこでどう作動したのか、しっかりと眠気スイッチがオンに❗️
目覚めたければ眠れ❗️って俺のこと?
と冷や汗かきました。
独特の世界観だということは分かる。
人工的な背景やセット、いつでも晴れ、どこまでも明るくて眩しくてカラフルな街と人。
ノッポで人懐っこそうでとぼけた愛嬌のある宇宙人。
あれだけの俳優さんが参加したくなるのだから、さぞ楽しい雰囲気の現場なのだろうな。
マーゴット◦ロビー見逃さなくて良かった❗️
トム◦ハンクスがゴルフ場から電話してる時に画面の左上の方に映っていたグリーンのピンを握っていた人。何か可笑しなことをしてくれるのかと思ったら、そのままだったな。
スカーレット◦ヨハンソンはじめ、いるだけで存在感のある俳優さんのシーンは別としても、なぜか断片的に印象に残るシーン、切り取られた映像が記憶に残る。決して面白い場面ではないところも。
なんとも不思議な映画で、独特なことは分かるけど、なにがどのように独特なのか。
私にはうまく説明できません。
宇宙人かわいい
監督の過去作品、「ムーンライズキングダム」や「グランドブダペストホテル」に比べるとややわかりにくい。冷戦当時のアメリカとソ連の宇宙開発競争、何百回と繰り返され観光資源にすらなっていた核実験などの背景を知ると深みが出てくる。
アンダーソン監督の並行移動するカメラワークは健在だが、どこを見ても画面が色彩豊かで美しい。
地味な義父を演じるトム・ハンクスも良い。
じわじわスルメのように楽しむ作品。
あの宇宙人が出てきた瞬間の映画館の空気たるや。これだから映画鑑賞はやめられない。
監督らしさは出たが、いかんせん平板、感情なし意図的でわかりにくい。
この監督は、細かい作り込みで楽しいけど
こと今回に至っては
アメリカ西部砂漠 と舞台劇 が結びつきが難解🧐
➕俳優も敢えて意図的に無感情だから 眠くなってきた
1955無敵のアメリカの夢はなんと無く伝わった
しかし舞台劇がそもそもサッパリ意味わからず
事実関係がわかりやすい宇宙人➕砂漠も、俳優が意図的にセリフ多いの、棒読みに近い
から無機質すぎて、私には辛かった。
あっ有料パンフは購入しましたよ
最初の方の説明でカラクリは明快にわかります【ネタバレだから言えない】
ただこの 有料パンフは 最初の数ページ以外 文字が以上に多くて流石の私も読まないなぁ
風景建物の造り込みは良し、ただし、砂漠と 暗い画面の舞台だから飽きてきた
まあ人によって理解力は違うから、評価違う方もいると思います。
ただし、通りすがりで入る作品では無く、確固とした意志で見るべき ある程度 映画ツウの人のための作品に思えた
あと、普通映画開始時刻は10分予告編・広告で時間余裕あるはずだけど
それを見込んで客席入って行ったら、すでに本編始まってた 生まれて初めての映画遅刻でございました。
ただ土曜朝に本作観にくる人々、咳😷一つ、ポップコーン🍿でガサガサなどあるはずもない
【映画鑑賞の猛者】が集う雰囲気がたまらんかった。その雰囲気は良かった
しかし、雰囲気に浸れただけで、落ちこぼれて ひねくれる映画ドシロウトジジイであった。
文字が以上に多くて →文字が異常に多くて パンフでございました。【おしまい】
「approved」
洋服で喩えるならば"デザイナーズブランド"といっていいのではと思う程のルックを全面に押し出すウェス・アンダーソン監督作品
ストーリーテリングさえも綺麗にパッケージングされているようなイメージしてしまう 計算され尽くした色彩設計やカメラワーク、スプリット等の映像処理、画角と撮影距離の絶妙さ、小説や詩のような台詞と、早口の回しに依る抑揚の制御、まるでテーマパークのような(実際の設定だがw)、セットや大小様々な道具達 結局回収されない建設途中のハイウェイや、意味げのあるロードランナー(ユニバーサル配給だから本来ならばウッドペッカーでは?w) 未だ未だこんな数ではない小ネタが仕込んであるんだろうと思うのだが、所謂"意識高い系"が喜ぶ出来映えではないだろうか
自分は努力もしてないので高みに登る事を放棄しているが、金さえ払えばこういう内容も鑑賞出来る『映画』というエンタメはとても楽で有り難い^^ 制作陣の努力の上にあぐらをかいて、澄ました顔で、スクリューボールドラマとしてのギャグやユーモア、そして無邪気で愉快な子役の演技を観れるのだからね・・・
なので、今作品を或る意味、"美術館"で絵画鑑賞するというアプローチで意識した人が愉しむことを享受できるのではないだろうかと思う
宇宙人飛来後の現場関係者への検査や尋問等シーンでの各仕切りの上に内容の札が立て掛けてある小ネタ等、こだわり抜かれたセンスを、ベタと捉えるかどうかは各観客の"自己暗示"具合に係っているだろう(苦笑
背景を知ると多少
1950年代のアメリカ
大戦が終わり冷戦と核開発に明け暮れ
宇宙開発もソ連と競争し政府が
宇宙人の存在まで本気で考え始め
子供たちも宇宙に無限の可能性を
持っていた時代
世間はテレビ放送が始まり
テレビドラマ等が開始
その中で俳優はそれまでの
やたらセリフを誇張したものでなく
その役の性格や背景を取り込み
自然に演ずる「メソッド演技」
に変わっていく・・
という背景を知っていると
多少なーるほどと感じる作品では
あったが不思議な映画であった
あたかも今敏作品のような
テレビ放送の中の中という
入れ子構造を行ったり来たり
そのためメイン画面は実写では
あるものの遠影もピント
合いっぱなしの舞台装置みたいな
不自然なビジュアル
なんか妙に見慣れてるのは
「バービー」で同じようなのを
見たからか・・最近流行りなの?
だから作中の登場人物が
舞台演技のように極端な行動を
取ったりしつつ
急に素に戻るなどの場面を
ちょくちょく入れたり
テレビ放送のナレーションの
おっさんが間違えて劇中に
入ってしまったり
そういうとこで笑いを取る
感じです
(と書いてる時点でそんなに
面白いわけではない)
作中のキャラクターを作り上げる
ごとに境目が無くなっていく
感じが面白いね!という
感じなのでしょう
難しい映画なんでしょうが
キャストが豪華で
そこは見ごたえがありました
ウィレム・デフォーまで
出てくるとは思いませんでした
1950年代のアメリカ
体制に翻弄される世間と
抗う将来性を持った子供たち
色々なメタファーあるんだと
思いますがまぁ
色調の面白い映画だったな
くらいの感想にとりあえず
しておく感じです
もー❤️!最高🎉
セット、衣装、構図、カメラワーク、カラーetc.
すごい、最高です。
本編とは別に
メイキングビデオを見られたので
ドキドキ💓
オープニングから、ワクワク😀が
Maxテンション!
一気にウェス・アンダーソン・ワールドにダイビング
アンダーソン監督は、「ヒューゴの不思議な発明」(マーティン・スコセッシ監督)の玩具店の店主(実は「月世界旅行」の製作者ジョルジュ・メリエス)を見つめるヒューゴのような子供の目をしていたのかなぁー?
あっ!そうそう
今、別の映画館で上映している
グレタ・セレスト・ガーウィグ監督「バービー」(着せ替え人形バービーの実写映画化)
と、いうのも、何かシンクロしてる!
ガーウィグ監督は、
「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」の監督だけど
留学生トレイシー役(声)で「犬ケ島」に出演してたんですね!
安心のパステルカラー
「バービー」のドぎついギトギトした色彩に拒否反応を示した人は、この映画の色味に癒やされると思う。
こういう色を見たいんだよ〜。
このウェス・アンダーソン世界に入ると、普段ギトギトのトム・ハンクスですらサラッサラ!
顔の油が浮いてる人、ゼロ!
鳥とか例の登場人物とかCGが酷いのと、中国人キャストに拒否反応でマイナス。
でも全体としては、いつも通りの感じ。ゆる〜い。
この色味を眺めるだけで、酷暑の疲れから癒やされたので、それ以上は求めません。
※最初BEなんたらのダルいドキュメンタリーが流れ出し、こんな短編を上映前に流すの?avexの?!と思ったら、上映ミスだった…。
夏の終わりにぴったり
ウェス・アンダーソンの新作が観れる、それだけで嬉しいですよね。
作品は彼らしいシニカルなコメディ。
いつものビビッドな色彩と今回はモノトーンもおり混ぜた、子どもと大人の
夏休みのような物語でした。
みんなでキャンプして、出会いやトラブルや冒険がいっぱいで。
そうして楽しい時間に終わりが来て、みんなそれぞれの家に帰っていく。
先日、見知らぬ家族が10組程集まってキャンプするイベントに行ってきたんですけど、その時の事をすごく思い出しました。
イベントが終わった後の、心地良い疲れとボーッとする感じが正にこの作品。
夏の終わりにぴったりな、実に気持ちの良い作品でした。
なぜか誰もが懐かしく思える、あの時代・空気感
プログラムを見ると、この仮想空間というかパラレルアメリカのフィクション空間の中には、1950年代の、冷戦時代の、世界で一番ピカピカだったアメリカのもう一つの側面の、リアルな歴史的人物と出来事が丁寧にオマージュ(この言い方が正しいのかは別として)・パズルのピースとして隙間なく詰まっていることがわかった。まあユタ州あたりでUFO
目撃が多いのは、アメリカの機密軍事演習の副産物としての現象っていうのは西海岸に住むアメリカ人には常識らしいけど。
あくまでも病的なまでのシンメトリーな映像美、上映中の「バービー」ともダブる人工美的な青空と地平線空間、劇中劇の二乗みたいな凝った舞台装置、ウエス・アンダーソン監督の世界観に完全に染まった俳優たちの均質な演技という様式美に観る側も絡めとられ、あっという間にエンドロールを迎えた。
不思議な空気感を味わう映画
前半はずーっとニヤニヤしながら見れた。設定の理解と早口の字幕にやや苦労しながらも、一つひとつの小ネタが楽しくて仕方ない。絵面や色合いも本当に綺麗でウキウキする。わーこれは久々好きなのきた。。!
宇宙人が出てくるという程度のあらすじだけ見てたので、登場人物みんなおかしいけどどれが宇宙人。。?と思いながら見たら、まさかの宇宙人でてきた。映画館全体が温かい笑いに包まれた。
Brainiacs?の発明品や、永遠に終わらない遊び、天才たちの変人ぶり。子供たちの面倒くささ、遺灰の扱い、謎のエイリアンソング。長そうで短い開会の挨拶、クレーターへの狭い入り口。不動産自販機。一つひとつシュールな笑いが楽しかった。
たまに聞き取れたところでは、どうしても全ては訳しきれず、字幕はアメリカネタがだいぶ削られてた気がする。「発明品はアンクルサムのものだ」と言ってたのは普通に「米国政府」になっていたし。形容詞を早口で捲し立てるところで、なぜか水着のくだりだけなかったな?とか。
きっとアメリカ人は10倍楽しいんだろうな。
後半、どうやって収束させるのかなと思ってたら思ったほど収束せず、だんだん追いつくのに疲れて眠くなってきた。。寝なければ起きることはできない!と言うセリフがあったからかな。ちょっと意識失いました。
ということで最後までニヤニヤが続くことはなく、よくわからないまま終わっていたが、いずれリベンジするとして、今はこの不思議な空気感を楽しんでおこう。
上映後、Tシャツが鬼のように売れていた。みんなウェスアンダーソンが好きなのね。。?
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