いずれあなたが知る話

劇場公開日:

いずれあなたが知る話

解説

テレビドラマ「鉄オタ道子、2万キロ」や映画「一礼して、キス」のほか、ピンク映画や自主映画も手がける古澤健監督が、日常に潜む孤独と愛情を描いたノワールサスペンス。

古びたアパートでひとり娘の綾を育てているシングルマザーの靖子は、弁当屋の仕事をしているが、その稼ぎだけではやっていくことができず、風俗でも働き始める。そんなある日、綾が誘拐されてしまう。靖子にとって綾は人生のすべてであったはずだが、しかし靖子は綾を取り戻すという選択をしなかった。その日から、靖子は秘密のルーティンを始めるが、誰にも知られていないはずのその行動を、ある男がじっと見つめていた。

主演はテレビドラマ「漂流者」などにも出演した大山大と、行定勲監督作「窮鼠はチーズの夢を見る」などで活躍する小原徳子。小原が自ら構想して書き上げたオリジナル脚本作品で、大山がプロデューサーを務めた。

2023年製作/68分/日本
劇場公開日:2023年5月13日

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映画レビュー

3.5彼女たちも観る自分も壊れていた

2024年5月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

大好きな小原徳子さんの脚本・主演となれば観ないという選択肢はない。プロデュースは同じく主演の大山大さん、監督は古澤健さん。

貧しいシングルマザー(小原さん)とその娘を盗撮する隣のストーカー(大山さん)の異常な愛情。

と思いきや。

彼女たち自身も、彼女たちを取り巻く環境、人々も歪だった。皆んな壊れていた。しかしそれに安堵する自分がいた。

そう、何ともかっこ悪い生き様をさらしながら息をしているけど、それでいいんじゃないかと。

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エロくそチキン2

0.5つまらなかった。

2023年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

途中から「まだ終わらないのか」と、そして早く終われよと思っていた。
もっと淡々と描けばいいのに、演出らしきものが鬱陶しくなった。
そうした処でやはりつまらないと思うが。

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寝巻

4.0小原徳子初脚本にして、驚愕のラスト!

2023年5月26日
スマートフォンから投稿

#いずれあなたが知る話 は、古澤健監督のノワール・サスペンス映画である。
本作品の特徴としては、全体を漂う不穏な雰囲気と予想が付かない意外な結末である。
ノワール・サスペンスという謳い文句の通り、シングルマザーの靖子、隣人でストーカーの勇雄など、登場人物は一見普通に見えて、それぞれ闇を抱えている。
今回、初脚本の小原徳子は、ストーリーに粗削り感が否めないが、些細な出来事に本スジを織り成す見事な展開である。ここは、初脚本を古澤監督の演出がうまくカバーしてると思われる。
この作品は、68分の中編でテンポがよいので、複数回見ても飽きさせないし、1回目と2回目の印象がまったく違うのも、この作品の良さではないか。
作品以外でも、毎上映後にキャストの方たちから「感謝」と「おもてなし」で、お見送りされるのは初めての経験だった。

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Bird Life

4.0分析することを楽しむ映画。

2023年5月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

心地良く気持ち悪い。
楽しく狂気。
このサイケデリック感は癖になります。

謎な人間性に対しても分析を楽しめる。
(おばあちゃん一つ取ってもこれだけで飲みに行けるくらい謎)
こう言っては何だが玄人好みの作品。

カメラワークもストーキング目線で進むのかと思ったら
ん??これは何目線なんだろう?
って思わせるシーンも多く、その謎を解いてゆくのも
面白みのひとつ。

主演&脚本の 小原徳子 が好きそうな物語だなーって
思いながら楽しみました。

リンチやクローネンバーグ的な
初見で何故?をたくさん体験させる面白さもある。

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溶かしバター大盛りポップコーン