劇場公開日 2024年5月17日

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ミッシングのレビュー・感想・評価

全487件中、341~360件目を表示

4.5監督、脚本、役者もいいが、音響効果を感じよ!

2024年5月20日
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鑑賞方法:映画館

吉田監督の演出力は『空白』でうちのめされているが、本作は脚本力にも目を見張る。会話の全編にわたる周到さと、見事に自然に日常性をもたせたエモーションでやりとりさせる台詞。出演者たちの演技(吉田監督の演出でもある)に乗せられると、映画であることを忘れさせられてしまうリアリティへ到達する。そして音響効果の高い技術で置かれている『背景音』の見事さにも驚く。世武裕子の音楽もいい。最近、気になる映画の音楽が彼女であることが多い。

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t2law

5.0石原さとみが大変身を遂げ、現代のアキレス腱を告発する

2024年5月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

 吉田恵輔監督作だから速攻鑑賞、現代の社会の歪を炙り出す、清濁併せ呑まされる絶望を思い知る、流石の傑作に仕上がった。ひとりの少女が忽然と姿を隠す。絶望のどん底に叩き付けられた両親の右往左往によって、今時のSNSを中心とした誹謗中傷、対する古来のメディアとしてのテレビ局の無力ぶりを描く力作です。

 神がかりでも、オカルトでも、ましてやモンスターの類では全くない現実世界、だから悪意ある他者の犯行か、何らかの事故かに絞られる。当然に若いご両親は極限まで苛まれ、出来うるすべてを行おうとする。この両親のことにも母親のエキセントリックな行動は至極当然で、全く違和感は感じません。当事者ならば私だってそうするでしょうと簡単にイメージ出来ますから。やや冷静な父親との仔細な衝突が過剰なリアクションに波及するやりとりがリアルで、これまた至極納得出来る。

 八方手を尽くすも、警察の捜査も壁にあたり、当初は氾濫したマスコミ報道もやがて収束気味って段階で映画はスタート。静岡県の沼津市を舞台に、駅前でチラシを配布するのもまさにご本人しかいない現実。結局のところ地元のローカルテレビ局が後追い報道を細々と続けるのみ。

 こうした前提条件を明確にした上で映画が描くのが、まずテレビ局の無能です。「報道は事実のみを追ってゆく・・」なんて大義名分唱える記者・砂田が本作の主役でもある。民放である以上、スポンサーからの収入が頼り、その為には視聴率を稼ぐしかない。テレビ局のオフィスにはデカデカと達成した視聴率の数字が壁一面に張り出される。余程のネタがない以上追い報道は難しい現実に砂田は身動きがとれず良心の呵責に悩む。ご両親の焦りにつけ込み、遂には10日も早い架空の誕生日を開催し、駅前でチラシをスルーされうなだれる姿まで要求してしまう。つい先日も現実に読売新聞が小林製薬の紅麹問題で、「届いた原稿のトーンがこちらでイメージしていたものと違った」ために関係者の発言を「捏造」したばかり。映像はウソをつけないなんて誤魔化しで、編集の作為からやらせの横行までやりたい放題。

 もう一方が匿名をいいことに一億総批評家の様相で、言いたい放題のSNSの現況をやり玉に挙げる。全くの赤の他人の無関係者にも関わらず、鬼の首でも取ったような勢いで、相手をたたきに叩く。本作では、よりによって念願のライブへ行った日に起こってしまい、被害者であるべき母親が叩かれまくる悲劇。そんな投稿見るなと父親は言うけれど、売られた喧嘩をスルー出来る程に冷静になんか成れませんよね、でさらに炎上してしまう。

 この二つの事象は、ご両親にとって唯一の世間へ広く繋がる手段でもあるわけで、頼らざるを得ないジレンマを浮かび上がらせる。全く久しぶりのライブの為に娘を母親の弟に託したことも、裏目となる事態。ついには過激な投稿者達を両親は告発する事態にまで発展。テレビ局も警察組織との慣れ合いを示唆される。東池袋自動車暴走死傷事故では大きな問題となった事象を、本作はハリウッド資本により提供された事実も肝要でしょう。

 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会だって決して諦めず今も活動を続けるわけで、本作の両親も今もチラシを配っていることでしょう。この問題作にあたり主演された皆様に深く敬意を表したいですね。寄り添いつつも冷静を逸脱しない父親役の青木崇高の頼もしさ、嫌疑を掛けられる母親の弟役の森優作の過去の悲劇、記者としての限界に苦悩するテレビ局員役の中村倫也は珍しく短めのヘアスタイルで閉塞感を訴える。

 そしてなにより母親役の石原さとみが圧巻の演技で従来の彼女のイメージをぶっ壊したのは確かです。ドラマでもCМでも、「私ってキレイでしょ」的なアピールが強すぎて大嫌いなタレントの一人でしたけれど、よかったよかった。保護したとの悪戯情報での茫然自失はまるで本物、夫婦の言葉の掛け違いのやり取りのタイミングなんぞ鳥肌ものでした。

 最後に、こんな場合に起きがちなのが、容疑者への冤罪の可能性です。見つからない永遠の辛さより、最悪結果でも決着が見えた方がまだまし。の意思が思わぬ冤罪を引き起こすにも留意しなければなりません。

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クニオ

5.0生きるのが辛い時はある でも生きるしかない

2024年5月20日
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監督が過去作からのテーマ通りの映画。
自意識と世間体のギャップと狭間でどう生きていくかだと思うけど今回は話がおもすぎるわ… 娘が行方不明で必死に探し帰りを待つ石原さとみは心配になるくらいの演技。警察署のシーンはもう見てられなかった。
青木崇高の夫役は終始曖昧な印象だったけどラストに近づくにつれて共感。中村倫也も凄い。抑えた演技だが秘めた思いが漏れ出すところは彼の立場をうまく表していた。
白眉は弟役の森優作。あてがきしかないと思うけどハマリ役。挙動不審なところや後悔を胸中にして過ごす日常感と、あの目。つぶらというより不安がつのると目が小さくなる病にかかってるとしか思えない説得力。
凄い映画を見た。

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けつお

5.0その『事実』が面白いんだよ

2024年5月20日
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泣ける

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uz

4.0虎舞竜

2024年5月20日
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アスラーダ

5.0虎舞竜

2024年5月20日
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この監督の公開作は必見というのは、映画好きからすると何人かいると思うんですけど、吉田恵輔監督もその一人

吉田恵輔作品の特徴として、笑いを必ず入れてくるのですが、今作「ミッシング」はブラックな笑いで、個人的には最高でしたね~

題材からすると、どこに笑いの要素があるのかと思われますが、ここ泣かせどころという場面で、監督のなんでもないような悪意の挿入で、自分の陰の感情をくすぐってくるんですよ

石原さとみって、どこかクソマジメな人というか(プロ野球の始球式で確信)、「進撃の巨人」「シン・ゴジラ」ではオーバー演技で賛否ありましたが、今作ではそれがイイ方向に作用して、不謹慎にも笑えるのですょ

真面目な人って、どこか可笑しみがあリますからねぇ(もちろん腹抱える笑いではない苦笑ですが)

決してコメディ映画ではないのですが(社会的メッセージもちろん有り)今作も吉田恵輔テイスト満開なのでした オワリ!

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うんこたれぞう

4.5最高の演技=本物の感情

2024年5月20日
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石原さとみさんの演技が素晴らしく、心震わせる作品でした。

脚本や演出は高品質ではあるものの、何度も扱われてきたベタなテーマ。
サブプロットや共演陣も一定の水準ではあるものの、かなり薄味。

そんな中、お母さんになられた石原さんが、
本物の感情に基づいて役を生きられているのが伝わってきます。
主演の力を大きさを改めて感じさせて下さいました。
素晴らしいご演技に敬服致します。

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saltsnow

4.5抉られる

2024年5月20日
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泣ける

悲しい

TV「A studio +」で石原さとみ本人が
「吉田恵輔監督と仕事がしたくて手紙を送り
脚本が出来たと返答が来たのが本作」
「新しい石原さとみが観せられた」
と仰るので、
コレは是非観なきゃと劇場へ。

と言っても
石原さとみの作品、ほぼ観た事ない😅
変わったんでしょうね、演技。

まあ現代を代表する女優の1人であるし、
その彼女が美貌はともかく、
リアルな悲しい母親を演じて、
その慟哭は観客の胸を抉るモノはあった。

娘の親としては、
これ以上無い程のキツイ題材だった。

前作で、ネット社会の承認欲求の前に、
リアルな人間関係の脆さを描いた吉田監督。

今回はその真逆の、所謂炎上、
誹謗中傷をピックアップし、
未解決事件の風化のアンチテーゼを描いている。

結局未解決のままではあるが、
ホントの社会との繋がりって、
ラスト駅前で会った母子の言葉なんだろう。
そこでの青木の嗚咽が一番抉られた😭

未解決だけど、笑顔にはなれないけど、
嬉しかったんだよね多分。

それにしても

相変わらず吉田恵輔作品キツイわー😩

お勧めしにくいのが本音😫

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クリストフ

3.5石原さとみが可愛くない←褒めてる

2024年5月20日
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石原さとみが何年も前から監督に直訴して主演を勝ち取ったって聞きました。それ程までにこの監督に惚れ込んだんですね。
だからかこの役は可愛さを封印して挑んでいます。

わざと自分に合わないリップを塗って唇をカサカサにしたり、髪色を変えたりと見た目から取り組んでて、今までの石原さとみとはひと味もふた味も違う演技を見せてくれています。

昨日も洗濯機に3歳の子供を入れて回すと言う虐待がニュースになってたけど、子供関係の話は胸が締め付けられます。

自分の娘が失踪したらと思うと辛く悲しい話ですね。

青木崇高さんも良い演技でした。

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MACKY

1.0涙活したい方向け

2024年5月20日
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khs69

1.0腑に落ちない

2024年5月20日
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にっしー

2.5出過ぎ・やり過ぎかな

2024年5月20日
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石原さとみさん出過ぎてる、ホラー映画の演技。まわりの俳優が自然でイイ感じだから全体として違和感を感じてしまうのですが、逆にそれだから映画としてギリギリの纏まりを表現できたのかも知れませんが、石原さんの演技は私は苦手です。
物語として家族・メディア・ネットの在り方を提示するものだけど、新しい発見があるようなものではない。大事なものを失った「執念」という言葉が失礼ながら浮かんでしまった。

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mucya

4.0覚悟を感じる映画

2024年5月20日
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重く辛い絶望や怒りがリアルで終始苦しかった。後半の様々な涙をみて泣かずにはいられなかった。気が遠くなる苦しみも、前に進む思いの強さやわかりあえる人がいれば光がさしてくるのだと、ラストの温かさに救われた。石原さとみさん、青木崇高さんが圧巻でした。

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まさまさ

5.0凄いの一言

2024年5月20日
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泣ける

悲しい

リアルな映画でとても良かった。
何故あの様な終わり方にしたのか…
舞台挨拶での監督のコメントで理解した。
とても考え深いあとからじんわりくる映画でした。

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先生

4.0熱演

2024年5月20日
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石原さとみも森優作も熱演でしたね。

幼女の失踪が軸ではありますが、クソな世の中に希望があるとすればというストーリーだと思いました。

にしても、これを見てなお、「姉弟の性格に難があるから誹謗中傷も仕方ない」みたいなことを書く人がいるんですね……イーストウッドの「リチャード・ジュエル」の評にも「この人の風貌なら犯人と思われても仕方ない」みたいなことを書いてる人がいて「お前映画見たのか?」と思いましたが、そういうのも含めて「狂ってる」と言ってるのがこの映画なんですけどね。

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Pocaris

4.5辛いです…

2024年5月20日
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悲しい

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Usako

4.5それでも日々は流れ時間は止まらない。

2024年5月20日
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悲しい

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ITOYA

5.0今年一番の衝撃作。

2024年5月20日
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これまでにも被害者家族にスポットが当たる作品があったと思うが、この作品は群を抜いたリアリティーで被害者家族を描くことで観客に迫る。
残酷な境遇に立たされる妻役を石原さとみさんが渾身の演技で魅せる。また、そんな妻を見守りながら支える夫役の青木崇高さんの存在感や演技も素晴らしい。
そして、マスコミ側の立場で悩みながらも信念を曲げないテレビ記者役の中村倫也さんの抑えた演技も良い。
さらにこの作品のミステリー要素のキーマンである妻の弟を演じる森優作さんの佇まいも凄い。
鑑賞には、辛さを受け止める覚悟を必要とするが、今の時代だからこそ、是非、多くの方に観て欲しい一作。

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ハンバーグ

5.0ハルジオン

2024年5月19日
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ブレミン

3.0頭から中盤過ぎまで強いて共感部なし、終盤2年後展開から人の心の流れが良くなった。

2024年5月19日
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悲しい

難しい

幸せ

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The silk sky