2023年公開作品
U-NEXTで鑑賞
監督は『映画 ギヴン』の山口ひかる
脚本は『珍遊記』『えいがのおそ松さん』『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』の松原秀
粗筋
自宅にトト子を招いてタコ焼きパーティーを開くことになった六つ子
トト子だけでなくいつものメンバー全員が参加
パーティーはお開きになったが今度はお泊まり会
延長戦に突入
それだけの話
アニメおそ松さんが好きで好きでたまらない熱狂的なファン向け
つまらない
せめて30分くらいにしてほしい
『おそ松さん』はおそ松さんを含むを六つ子の日常を描いた作品である
六つ子は漫画の世界だけで人類史において五つ子は存在しても六つ子がいたという記録はない
『おそ松さん』は『おそ松くん』の続編であり当時小学生だった六つ子が今では成人になっているが基本的に全員ニートでダメンズである
赤塚不二夫の死後に『おそ松さん』のTVアニメシリーズ第1期がスタートしているので表向きフジオプロは関わっているものの当然のことながら赤塚不二夫は一才関わっていない
原作の『おそ松くん』は一応六つ子が主人公だが主役扱いは初期だけで本来脇役だったイヤミやチビ太が主役を食ってしまうという赤塚作品にはよくありがちな展開が定着した
それは細川たかしが主題歌を歌ったアニメ版第二シリーズもそれが踏襲され六つ子の印象はほぼない
肝付兼太のイヤミと田中真弓のチビ太と松井菜桜子のトト子が今でも強く印象に残っている
肝付氏は結果的に寿命を縮め田中は代表作の一つとなり松井はマジで頭がおかしいんじゃないかと自分に思わせた
しかし『おそ松さん』はあくまでも六つ子が主人公でありそれは愚直までに貫いている
今の時代に6人揃ってニートという設定が逆にウケ共感を呼び男性声優6人でそれぞれに個性を与えたことで女子の人気が高まり母性を擽るとまでの意外な高評価を得た
個性とはいえそんなものははっきりいってどうでも良いレベルで6人とも無職なんだけど
原作の『天才バカボン』の週刊連載の後半や月刊少年マガジン連載時を彷彿させる不条理破天荒下品が再現された形もウケた要因かもしれない
TVアニメは4期まで続いたが流石にマンネリ化しコンプライアンスを気にしてか第一期のような型破りさはかなり薄まったという意見が多い
それは第二期の後半が出始めたという意見も
六つ子はニートだがアニメを制作する側はもちろんニートではなく労働者
六つ子のニートという設定は無職にウケるという成功体験が今では悪い方向に進んでいる
古い慣習を破壊し改革が成功してしまうと革命家は忽ち保守に落ちぶれ問題が起きれば一応改善しようと試みるもそれは小手先で基本的に現状維持を崩さない老害になってしまい体制が崩壊するまでそれは延々と続く
声の配役
長男のおそ松に櫻井孝宏
ナルシストな次男のカラ松に中村悠一
アイドル好きな三男のチョロ松に神谷浩史
冷笑家な四男の一松に福山潤
野球好きな五男の十四松に小野大輔
甘えん坊な六男のトド松に入野自由
自称おフランス帰りの胡散臭いオッサンでホームレスだったりリッチだったり浮き沈みが激しいイヤミに鈴村健一
屋台のおでん屋のチビ太に國立幸
魚屋の娘で六つ子のマドンナ的存在のトト子に遠藤綾
発明家のデカパンに上田燿司
背広姿に革靴で口からなんでも吸い込む特技を持つダヨーンに飛田展男
「だじょー」は相変わらずだがカリスマ経営者として「ミスターフラッグ」と呼ばれ大富豪になったハタ坊に斎藤桃子
六つ子の父親の松造に井上和彦
六つ子の母親の松代にくじら
シングルマザーでありながら地下アイドルの橋本にゃーに山下七海
にゃーの幼い娘のみーに下地紫野
独立行政AI研究所からお届け物として松野家に届けられた双子ロボットのオムスビのシャケに山本和臣
独立行政AI研究所からお届け物として松野家に届けられた双子ロボットのオムスビのウメに山本和臣
タクシーの運転手に鷲見昂大
タクシーの乗客に橘潤二
女性Aに角倉英里子
女性Bに夏谷美希
司会者に高橋信也