片思い世界

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劇場公開日:

解説・あらすじ

「花束みたいな恋をした」の脚本・坂元裕二と監督・土井裕泰が再タッグを組み、広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人を主演に迎え、強い絆で結ばれた3人の女性が織りなす日常と究極の“片思い”を、オリジナル脚本で描きだす。

相楽美咲、片石優花、阿澄さくらの3人は、東京の片隅に建つ古い一軒家で一緒に暮らしている。それぞれ仕事、学校、アルバイトへ毎日出かけていき、帰ってきたら3人で一緒に晩ごはんを食べる。リビングでおしゃべりをして、同じ寝室で眠り、朝になったら一緒に歯磨きをする。家族でも同級生でもない彼女たちだったが、お互いのことを思いあいながら、楽しく気ままな3人だけの日々を過ごしている。もう12年、ある理由によって強い絆で結ばれてきた3人には、それぞれが抱える“片思い”があった……。

3人と同じ記憶を胸に秘める青年・高杉典真を横浜流星が演じ、小野花梨、伊島空、ロックバンド「moonriders」、田口トモロヲ、西田尚美が共演。

2025年製作/126分/G/日本
配給:東京テアトル、リトルモア
劇場公開日:2025年4月4日

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(C)2025「片思い世界」製作委員会

映画レビュー

4.0神は時に神風を吹かせます

2025年4月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

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共感した! 25件)
ななやお

3.5こんな世界があるかもしれない

2025年4月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

是非これから見る予定の方は、何も情報を入れずに見に行ってほしい。その方が作品を楽しめると思う。

序盤でそういうこと!?と予想外な展開に驚いた。振り返れば微妙な違和感がたくさん散りばめられていたのに、そこを見抜けなかったのが少し悔しい笑
ありそうでなかった、坂元脚本が描く世界観がとても面白くて、不思議で暖かくて、でも少し寂しくて、私の好みの世界観でした。
こういう世界が本当にあったらいいな。

日本アカデミーで最優秀助演女優賞の受賞歴がある、杉咲花ちゃんと清原果耶ちゃん。ドラマに映画に引っ張りだこの国民女優広瀬すずちゃん、この3人が主演というだけでワクワク。3人の演技力がこの独特な世界観を見事に作り上げていた。
それは美術面でもそうで、3人の住む家のごちゃごちゃしているのに温かみのある、ジブリに出てきそうなインテリアコーディネートが素敵だった。着てる服も三者三様で、使う色にもこだわりを感じられて素敵だった。

同じ坂本さんが書かれた、オリジナル脚本作品『ファーストキス』と比較すると、こちらは独特なセリフ回しは抑え気味。
少し中盤失速したと感じてしまったのと、クライマックスのひとつである音楽劇のくだりのところがあまり好みではなかったので、個人的な好みは『ファーストキス』だったけど、こちらの方が広がる余韻があった。
あと『ファーストキス』でのタイムリープに粗を感じた人は、こちらの方がまだ良いと思うかもしれない。

最後の合唱シーンはずるい…。あんなの泣くでしょ…。予告の時から思っていたけど、この合唱曲が本当に素敵だった。

人生なんて急に何が起こるかわからないし、世界はまだまだ解明されていないことがたくさんある。そういう不思議な世界で、私たちは生きているんだな感じた。

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AZU

3.5主演3人をフレーム内にとどめておく手段としての“思いの一方通行”

2025年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

資料によると、脚本の坂元裕二は、広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人が主演、「花束みたいな恋をした」でも組んだ土井裕泰監督で撮る新作の企画を自ら発案。ただし、そうした座組が固まり撮影日程も決まってきた段になっても、脚本は「何も出てこない状態」だったと明かしている。

坂元自身も観客も望むのは3人のアンサンブル演技。3人が一緒にフレームの中になるべく長く収まっている、3人だけで“世界”を成立させるために、3人が外部からある程度孤立した状況を設定する。そんな狙いから、主人公の3人が特別な絆で結ばれ、家族同然に暮らす3人の間では何でも分かり合えるが、それ以外の人への思いは一方通行になる、というある種ファンタジックな要素を含むストーリーに決めたのだろう。

広瀬、杉咲、清原はいずれも映画主演作、ドラマ主演作ともに複数、それぞれ朝ドラでヒロインも演じ、演技力・人気ともに20代半ばの世代ではトップクラスの女優たち。3人が何気ない日常を和気あいあいと過ごしたり、誰かの苦悩や葛藤に寄り添ったりといったシーンでの掛け合いは安定感抜群で、いつまでも眺めていられそう。

ただし、3人のアンサンブル演技をたっぷり見せるためにひねり出された“思いの一方通行”という特殊設定が、映画を不自由で不自然なものにしてしまった感も否めない。

似た設定を用いた作品として思い浮かぶのは、90年代に大ヒットしたあるハリウッド映画(タイトルを出すだけでも本作のネタバレになるので書けないが、「片思い世界」を鑑賞済みの方なら洋画の題もピンとくるはず)。あちらでは、その設定の不自由さを克服する手段が中盤で提示され、それが後半の展開の推進力にもなっていた。「片思い世界」でも、ラジオから流れる声がそれに近い役割を担うかと思わせるが、微妙というか、中途半端というか。

坂元脚本・是枝裕和監督作「怪物」のラストでは、観る人によって現実ともファンタジックな世界ともとれるシーンの奥深さに圧倒された。あの傑作に比べると、今作は特殊な設定に縛られてしまったかなと思う。

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高森 郁哉

3.5非日常的な物理現象から物語を構築する坂元裕二の攻めたオリジナル脚本。その成否は見る人によって大きく分かれる?

2025年4月4日
PCから投稿

本作は「花束みたいな恋をした」のスタッフが再集結した作品なので期待値が高かったのですが、決してハードルを上げずに見るのが良いと思います。
「花束みたいな恋をした」は何と言っても脚本の良さが光っていました。
本作も坂元裕二のオリジナル脚本ですが、「花束みたいな恋をした」とは大きく異なり、強いて言うと作風は「ファーストキス 1ST KISS」に近いです。
それは、どちらも物理的な話が物語の中核を構築している、という点においてです。
ただ、「ファーストキス 1ST KISS」ではタイムトラベルという物理現象が物語で重要な設定となっていましたが、作品の面白さは、その物理的な設定を超えて、恋愛映画としての会話劇にありました。
その一方で本作は、物理現象の設定の比重が大きく、その世界観にどれだけ馴染めるのかで作品の評価が分かれるのでしょう。
本作の場合は、その物理現象の設定に映像表現が付いていけていないようなシーンも散見され、ある意味で、実写では難しく、アニメーション向きな面があるのかもしれません。

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細野真宏