「ラストは、もうツルピタでなくなった、ということですか?」バービー グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストは、もうツルピタでなくなった、ということですか?
想像してたより、かなり教条的というか、直球勝負でした。
それでもさほど説教くさくなく、楽しめたのは、主役2人のプロ度の高さのおかげですね。
人形としての説得力を持たせるために、生身の身体を隙なく鍛え上げたふたり。
特にマーゴット・ロビーは筋トレだけだとムキムキ💪になってしまうし、バランスの良い体にしなければならないわけで、この映画のための準備期間の努力を思うとそれだけで感動します。
ライアン・ゴスリングは、『ラ・ラ・ランド』の時もピアノを猛訓練で弾けるようにしたはずで、今回の歌とギターもきっと吹き替えなどはなかったのでは。
うーむ、腹筋だけではない‼️
私の部屋には、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のムビチケ特典ポスター(マーゴット・ロビー版)が貼ってあるのですが、あらためて見直すと、本当に人形のように整った顔でびっくりします。
人形のように整った女優さん、ではなく、マーゴット・ロビーのように整ったお人形。
この映画、かなりテーマ性(主張)の高い作品だと思うのですが、誰にとっても人生は楽ではないし、誰でもいつかは死ぬ。
そして、自分の頭で何かを考えること、どんなに理想的に見える社会であっても変えなければいけない何かがあることに気付くこと、そのために行動を起こすこと。
人形から人間になるというのは、そのような気付きについてのメタファーなのだと思います。
ラストに婦人科と言ったのは、もう〝ツルピタ〟ではなくなった?ということなのでしょうか。
グレシャムさんへ
ラストは特別な治療を求めてるんじゃなく、ツルペタでも問題ないよね?って言ってもらいたかっただけだと。この映画の主題は「自分らしく生きろ」なんで、治療を受けてまで別の何かになる必要は無いから。
リアリティは置いといて、と言う現代奇譚脚本ですから、そこは概念化されてる、って事でw
グレシャムさん、投稿数に気がついて教えて下さってありがとうございます。思えば遠くに来たもんだ!これからも笑ったり励まされたりしながら映画と皆さんとのやりとりを楽しみます💕