夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
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あるある、的な
PMS(月経前症候群)のため月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢さんは、会社の同僚・山添くんが炭酸水の栓を開く音を きっかけで怒りを爆発させてしまった。仕事にやる気がなさそうに見える山添くんだが、実はパニック障害を発症し、生きがいも気力も失っていたのだった。ある時、流しで薬を拾い、山添くんの病気のことを知った藤沢さんと彼女がPMSで苦しんでいることを知った山添くんの間には、お互い同志のような感情を持つようになってきた。そして2人は、自分の症状は改善されなくても相手を助けることはできるのではないかと考えるようになり・・・さてどうなる、という話。
そういう病気が有るんだと知れたことは良かったと思う。
しかし、なぜかあまり感情移入出来なかった。
俳優が悪い訳じゃ無いのになぜなんだろう?
ありそうな話というだけに感じた。
暖かい気持ちになります☺️
私も福祉関係の施設で仕事をしていて障害に対して身近に感じています。
私自身も職場のストレスから気分障害の診断が出た事もありますし💧(今は職場を変えて大丈夫ですが)、その時にパニック障害も疑われたので自分で調べた事もあり、知っていました。
以前「ツレがうつになりまして」という映画も見て、病気と向き合うには一人では改善に時間もかかるし
凄くすご〜く大変😥だし、病気に対して後ろ向きになってしまうと思いますが、理解のある人達がまわりにいるだけで前向きに病気と向き合っていけると思います。
この映画は冒頭の部分は主人公が病気を会社に伝えてないのもいけないけど、結構大きい会社だとやはりそのへんは採用の合否になりそうな気はします。
同僚の方達は理解ありそうな雰囲気でしたが、退職時に「あっさり通り」とナレーションが入っていたので会社側からフォローのアクションはなかったって事ですよね😥。5年後の職場で経緯は見れなかったがPMSやパニックに理解があるというか普段の人柄や仕事への向き合い方で見てくれてるのかな❓とても良い環境の職場で藤沢さんも良かったと思いました(山添さんは病気が発覚して飛ばされた感じもありましたが😞)。
その後は似たような境遇の恋愛にならない友情というか恋愛感情無しのお互いがお互いを心配(❓)病気を気にできる関係や周りの人達との関係にとても暖かい気持ちになりました。
物語によくある山場のようなシーンは一切無いですが、私はこの作品は好きです😊
この作品で障害での大変さなどが少しでもわかってもらえてだれかの頭の片隅にでも留めて頂き、もし身近に居たら分け隔てなく接してくれる事を願います🥺。
この物語に出てくる人に限らずだれしもですがなにかしらの気持ちを抱え、日々を生きていると思いますので頼れる時は誰か頼って良いのかな❓って思いました。
恋愛ものでないところがすごくいいです
三宅唱監督の作品は、2022年の『ケイコ、目を澄ませて』が素晴らしかったので、今回も楽しみにしていました。
人からは分からない病気や症状、また苦しみを抱えて生きていかなくてはいけない時に、こんな風に生きていけばいいのではないか…そう示してくれているようです。
優しいばかりの世の中ではありませんが、絶望することもない。この映画が評価されていることそのものに、私は希望を感じました。(以下ブログ)
彼女で始まり、彼で終わる
PMSの症状的には分かりみが過ぎる!彼女は人に気遣う分、反動がすごいんだよね。一つのことを成し遂げようとする充実感的なものが穏やかに描かれている。そんな些細なことでも頑張ろうと思える。
喫茶店で安子とタイ子ちゃんとヤバ藤妻が一堂に会す場面はニヤニヤが禁じ得なかった。
パニック障害とPSM
言葉で聞いていてもこの手の病気の辛さは本人しか分からないもの。会社関係や友人等に事前に伝えるのもハードルは高い。
三宅監督はこの手の作品を派手な演出をせずに観るものに自然と伝える演出はお見事。
上白石さんの演技も素晴らしい。
実際に自分の会社で同じ症状が出た人がいたら、この映画を見るまでだったら、ドン引きしていたはず。
それだけでも意義がある。
お互いの病気を知ったその日からの心情の移り変わり、セリフ自体の変化を主演の二人は見事に演じており、静かな映像なのに飽きがこない。
プラネタリウム、、何年も行ってないが行きたくなった。
人の優しさがスクリーンのそこにもあそこにもにじみ出ています。
生きづらさを感じていても
それを周りの人に表現することが
難しい人もきっといるのだろうな。
目に見えている言動だけを鵜呑みにしないで
人に優しく接することが
自分にはできていただろうか
と思い返すきっかけを与えてくれる映画でした。
原作小説→映画→パンフレットの順に堪能。
原作者、監督、キャスト、スタッフの思いを知り
作品の素晴らしさを一層味わうことができました。
多様性や個々の事情を思いやる気持ち
結論がでる話ではないので微妙ですが、中小企業の社長光石研さんはハマり役でした。2時間枠に収めるなら合格点のストーリーですが人物の経緯が浅いので観るだけの作品になってしまったのが残念😢です。
生きて行こうとする前向きな気持ちは伝わってきました。
19
移動式プラネタリウム
上白石萌音が、移動式プラネタリウムのナレーションするシーンは、ジーンときてよかったなぁ。
なんだけど、ストーリーの起伏が少なく感じるのは自分だけ?
教材会社の社長の弟、それから山添の元上司の家族の件とか、もう少し深掘りしてもいいのでは。
北極星が、数万年という長い時間をかけて、他の星に変わってしまうとは。これは、驚き。死兆星も別の星になるのかなぁ。
大好きな作品
原作は原作の良さがあり映画は映画の良さが盛りだくさん!どちらも病気だけに焦点を当てているのではなく、ほんの少しでも相手のことを知ろうとする優しさ、少しでも助けられることがあるかもと歩み寄る優しさが押し付けがましくなく、相手にしてあげることによって自分もほんの少し助けられているような…すごく、すごく優しく心温まる作品でした。
PMSとパニック障害、どちらも聞いたことはあるけど詳しく知らない病気について強引に描写されているわけではないのに、表情や姿勢などで表現されていてお二人の演技が改めて好きだなと感じました。
松村北斗さんと上白石萌音さん、お二人の纏う空気感がすごく大好きです。
三宅唱監督、他の俳優陣もすべての方たちの良い関係性が映画やメイキング等に溢れ出ていて幸せな気持ちになります。
とても心が楽になるハートウォーミングな良作
病気で絶望の淵に立った若者たちが周りの人々に助けられ、現実を受け入れながら心救われていく物語
パニック障害を患った山添を演じた松村北斗さん、「すずめの戸締まり」での宗像草太のVCでも思いましたが、声がとても素敵です
PMSを患った藤沢を演じる上白石萌音さん、突然キレる迫真の演技はさすがでした
と、この両名の心打たれる熱演が本当によかった
藤沢が山添の髪を切るところ、
それまで絶望に打ちひしがれた主人公2人が相手の苦しみや辛さを認識し交わり始め、心から笑い合うくだりがすごく良かった
渋川清彦さん演じる山添の元職場の上司が山添が元気になってきて仕事でのプラネタリウムの話をするのを聞きながら涙するシーン、もらい泣きしそうになりました
プラネタリウムでの藤沢のナレーション
人生苦楽あるけど、毎日夜が来て、夜が明けると新しい日が始まる
だから、つらい気持ちもそう長く続かなかったり、いつか乗り越えていけると希望を持って生きていこうよ、みたいに前向きになれる良い内容でした
舞台となる主人公たちが働くこじんまりとした少人数の会社“栗田科学”、光石研さん演じる社長も良い人だし、他の温かい人々にも囲まれ、少しずつ心救われ幸せな気持ちになっていき、居心地も良くなっていく
このささやかな幸せがずっと続けばいいのに、と思って観てました。。。
上白石萌音ほど事務服が似合う女優はいない
PMS(月経前症候群)の藤沢さんとパニック障害の山添君がお互いに寄り添いながら新しい生き方を探していくホッコリ幸せな話。
珍しく愛だの恋だのはありません。ひたすらホッコリ。
しかし、PMSってあんなに大変なんだな、知らんかったです。
それと上白石萌音ほど事務服が似合う女優はいないな。
理解して手を差し伸べる優しさ
「間」がよかった。
セリフも音楽もなく、自分や同僚の症状に向き合っている2人の姿がいい。
恋愛でも友情でも依存でも甘やかすでもなく、「理解して症状に冷静に対応する」。
実はこれ病気に限らずで、言ってしまえば全ての(特に気難しい性格の)人と付き合うのと似ていたりするんですよね。
気遣いとお互い様の精神をもって、寛容さを広げ、優しくありながら、相手が具合悪い理由についてどこまで理解するのかということかと。
歳をとってくるといろいろ病気を持つようになります。
私も持病があり、発症したばかりの頃にふらつく状態でも、心ない元同僚には理解が得られず、怠(なま)けてる弛(たる)んでると厄介者扱い受けたことがあります。
自分自身、頭では「以前はこうじゃなかった」「もっとできるはず」と、病気になったことを認めたくないし、その悔しさと恥ずかしさに自分を責めたり。
そんな経験から、前半の2人の気持ちが痛いほどわかり、なんだか感情移入が半端なかったですね。
だから、同病相憐れむというよりかは、2人の優しさと、前向きに生きる希望に満ちた心のあり方にじーんときちゃったのでした。
それを、飽きさせずに、見応えあるフィルムにしていたスタッフ&俳優陣に拍手。
素敵な映画に出会えました
映画のストーリーも原作の事、映画監督の事も確認せずに、この『映画.com』の評価の高さに惹かれて、この映画を観に行ったのですが、素敵な映画に出会えました。
映画の脚本・構成において、各所場面をあえて入れない事・省略する事で、くどくど説明する展開にならず、間延びしてしまう事も無く、無理せずに各所毎の経過を入れ、間を想像出来る自由度を持たせて進められる構成に引き込まれて行きました。
音の扱い方も、日常の音やナレーションを中心を使われながら、強いドキュメンタリータッチに感じないように、電子木琴や電子ピアノ(正確な楽器名称は不明・?です)の心地よい音・テンポを映画の流れにうまく使われていると感じ、この映画の音や音楽に関われている方のセンスにも、感動しました。
この映画は、久しぶりに翌日また観に(音や音楽の使い方に注目してみたくて)行ってきました。
今までは、映画を観た後で、この『映画.com』のレビューの中をチラチラと眺めて見る程度だったのですが、この映画を観た後、この映画にどのような感想や情報が入れられているか気になり読んで、同意見の方や違った感じ方や意見など、参考になりました。
原作本を読まれてから映画を観られたレビューを見て、原作本『夜明けのすべて』も読んで見たくなりました。
今回、映画のパンフレットも。
また、原作者:瀬尾まいこさん、映画監督:三宅 唱さん、脚本:和田 清人さんの作品も、チェックしてみたいと思いました。
映画『スペース カウボーイ』と映画『アポロ13』も、また観てみようかなぁと思っています。
栗田科学は理想郷
会社に着けばログインし、ログアウトまでトイレに行く時間も作業効率も計られて営業成績をあげるのに四苦八苦しながら、上司や部下に気を使いギスギスした環境で仕事をしている人も沢山いるし、ちょっと体調不良が続けば切られることもある社会で、栗田科学は理想郷だ。
ある意味、のほほんとおやつを分け合ったりできるぬるい会社だがとても優しい会社。
淡々と日常が描かれる中で、人との関わり合いで人に言えないしんどさが癒されていくのはじーんと染み入る。
悪人が誰も出てこない世界観にも希望がもてる。
パニック障害もPMSも両方経験があるし、家族や友人、身近にも両方いるけれども、みんな上手く付き合って何とか生きている。
いちいち人には言わないけれど頑張っている。
そんな人に寄り添う映画があってもいいんじゃないかと思うので、こういう作品をたくさんの人が観てくれるのは嬉しいなと思う。
すーごい心地の良い作品でした
理解することってすごくシンプルな事なんだと思いました。
すごく高尚なこと、偉いこと、特別なこと、難しいことって印象が私の中にあります。だって、他人のことって時点で難しいし
ある意味、無関心が1つの正解なのかなって思っていたんですが、それって相手からしたら哀しいのかな…?
分からないです。
生きていく
なんと優しさに溢れた作品なのだろう。
PMSを抱えながら生きる、上白石萌音演じる藤沢さん
パニック障害を抱えながら生きる、松村北斗演じる山添君
を軸に、彼らと共に働き生きていく人々の物語。
生きづらさ、についての物語でありつつも、主役2人だけが
それらを懸命に乗り越えていく、という事だけが主題でもない。
藤沢さん、山添君の葛藤や不安や静かな悲しさなどは描かれていくが、彼ら2人だけでなく人はみなそれぞれに事情を抱えながら生きていく。
日々働いている。時に心身を休ませながら、人とゆるやかにつながりながら…。
主役2人だけが特別ではなく、みな何かを背負い、抱えながらも共に生きていく、そのような物語であると感じた。
だから声高く頑張って!とならず、ゆるやかに優しく大丈夫、とふっと背中を押してくれる作品になっている。
原作瀬尾まいこ 監督三宅唱
映像化するにあたり独自のシークエンスにしたり、映画としての設定にしている部分、ラストも原作とは異なるという。
が、原作を脚色し、そのエッセンスを大事にしている映画であろう。
特にプラネタリウムのエピソードの追加、そこから宇宙に連なる人間の存在を
ことさら上段にかまえるでなく、ごく自然に主題化しているところ。監督の手腕によるところだと思う。
四季の移ろい、時間の流れ、ささやかなユーモアあふれるエピソード、時に静かに切なさを感じさせるショット、魅力にあふれている。
エンドクレジットの映像の幸福感…
これは今を生きる私たちに必要な物語。
映画はすべてを解決させてはいない。
現在進行形、主人公たちの人生も続いていく。
現実を生きる私たちも、また。
月に指をかざす映画、アポロ13でしたか…
私はそちらがわからなかった
アポロ13、好きな映画です
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