「目が離せない」PATHAAN パターン U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
目が離せない
やっぱりエンディングが強すぎる。
焼肉を食べた後に貰うミントのガムのような効果かなのか、全部さらっていきやがるw
もう、オープニングアクトから途切れない。
ヒロイックなカットと、何故か靡く髪。
…正直、癖になる。
主人公もヒロインもひたすらにセクシーでカッコ良い。話の筋がどうであれ、その紹介カットはマストで…なんなら話の筋を無視してまで描かれる。
しかも、くどい!
だが…辟易しながらも観てしまう。
作品の顔なのだから売って当然、看板なんだから観客も期待してるでしょと言わんばかりだ。
実際、本国ではその通りなのかもしれない。
兎に角アクション満載で…それのどれもが面白い。
アングルなのかな?
やってる事は特別な事はないようにも思うし、なんならハリウッドよりはチープな感じもする。けれど、雰囲気がいいというか外連味がたっぷりで、充足感が高いのだ。
鍵と鍵穴を奪うミッションなんかも、ガラスの斜面を滑り落ちたトメのカットなんて、あんな体勢でなくてもいいのに、あんな体勢だw
氷上や雪山をバイクで走るのも楽しいのだ。
爆破なり煙なり、随所に挿入されるHSがコレまた小気味いい。
更に今回はハードボイルドかつコミカルな場面もあったりと、かなり楽しい。
ヒロインが裏切るとこのサスペンスも好きだ。
まぁ、インターバルが挟まれるので、オープニングアクトが2度ある感じも嬉しい。
インド映画を存分に堪能できる1作だと思われる。
なんつうか…演者のタレント性が高い。
どこの映画作品を観ても、基本的には「人」を演じそこから派生するモノを演じるわけなのだけど…インドのスタンスはそことは若干違うように思える。
「人」ではなく「神がかった人」とか、それこそ「ヒーロー」とか…日常では出会わない存在が主人公達には付与されてるように思える。
潔くフィクション、みたいな事だろうか。
でも、オリジナリティとしては悪くないのだ。それもコレも、あの彫りの深い顔のおかげなのかな。
兎にも角にもビジュアルが強い。
役者しかりトメのアングルしかり。
大好物なのである。