私、オルガ・ヘプナロヴァー

劇場公開日:2023年4月29日

解説・あらすじ

チェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23歳で絞首刑に処された実在の人物を描いたドラマ。主演を「マチルダ 禁断の恋」のミハリナ・オルシャンスカが務めた。

経済的に恵まれた家庭に育った22歳のオルガ・ヘプナロヴァーは、1973年7月10日、チェコの首都・プラハの中心地で路面電車を待つ群衆にトラックで突っ込み、8人が死亡、12人が負傷する「事故」を起こす。犯行前、オルガは自身の行為は多くの人々から受けた虐待に対する復讐であり、社会に罰を与えたとの犯行声明文を新聞社に送っていた。両親の無関心と虐待、社会からの疎外やいじめによって心に傷を負った彼女は、自らを「性的障害者」と呼んだ。大量殺人という形で社会への復讐を果たしたオルガは、逮捕後もまったく反省の色を見せることはなかった。

本作が長編デビューとなる、トマーシュ・バインレプとペトル・カズダ監督が、ドキュメンタリー的なリアルな描写でオルガというひとりの女性を描いていく。

2016年製作/105分/チェコ・ポーランド・スロバキア・フランス合作
原題または英題:Ja, Olga Hepnarova
配給:クレプスキュールフィルム
劇場公開日:2023年4月29日

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映画レビュー

3.5 65点ぐらい。無差別

2025年8月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

事実に基づく話で、実在した人物オルガ・ヘプナロヴァーを描きます。

チェコスロバキア最後の死刑囚ということだけど、何したのか知らないまま観て、衝撃を受けた。

むかし東京で起きた例の事件と同じ…

調べると何したのか出てくるけど、詳細は伏せておきます。

何も知らないまま観て、ビックリしてほしい。

同じような事件が時々起こるけど、人生がイヤになって精神的に病んでいって、面識もない何も関係ない人たちに当たりたくなるんですかね…

映画としては、静かで退屈で面白くないです。

ただ、こういう事件を起こす人の経緯って、こんな感じなんだ…と勉強になります。

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RAIN DOG

3.5 タイトルなし(ネタバレ)

2025年8月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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ナイン・わんわん

4.0 彼女が告発するのは一体誰なのか、考えずにはいられない一作

2025年6月21日
PCから投稿

美しいモノクロームの映像ですが、それが映し出すのは主人公オルガ・へプロナロヴァー(ミハリナ・オルシャンスカ)の際限のない渇望と絶望です。

彼女は自分自身を「サイコパス」と称するが、果たしてその通りなのか。彼女が繰り返し告発する「お前たち」とはいったい誰なのか、観終わってからも答えのない問いが頭を離れなくなります。

タクシー運転手などの労働に従事するオルガですが、決して貧しい家庭の出身という訳ではなく、むしろ経済的に裕福な両親は、何とか彼女の突拍子のない要望をかなえようともします。しかし彼女は彼らの干渉をことごとく拒絶。その一方で、自分自身の欲動に従って振舞ってみても、最終的に誰も彼女を受け止めきれません。その結果、彼女は徐々に孤立していきます。

こうした出来事が積み重なって、一つの大きな悲劇に結び付いて行くのですが、それでも彼女に寄り添うカメラの視線に動揺は見出せません。それはようやく彼女が、自らの存在を社会に認識させた、というある種の達成感の反映なのかもしれません。

彼女がなぜこの悲劇を引き起こしたのか、その動機を彼女は手紙という形で書き記しますが、その主張を自己陶酔、自己満足と切って捨てることも可能だし、その意外な吐露に衝撃を覚えることも可能でしょう。

果たして本作を観た人はどんな感慨を抱いたのか、聞いてみたくなる作品です。

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yui

3.0 生きづらさはよくわかる

2025年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

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mitty

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