私、オルガ・ヘプナロヴァー

劇場公開日:

私、オルガ・ヘプナロヴァー

解説

チェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23歳で絞首刑に処された実在の人物を描いたドラマ。主演を「マチルダ 禁断の恋」のミハリナ・オルシャンスカが務めた。

経済的に恵まれた家庭に育った22歳のオルガ・ヘプナロヴァーは、1973年7月10日、チェコの首都・プラハの中心地で路面電車を待つ群衆にトラックで突っ込み、8人が死亡、12人が負傷する「事故」を起こす。犯行前、オルガは自身の行為は多くの人々から受けた虐待に対する復讐であり、社会に罰を与えたとの犯行声明文を新聞社に送っていた。両親の無関心と虐待、社会からの疎外やいじめによって心に傷を負った彼女は、自らを「性的障害者」と呼んだ。大量殺人という形で社会への復讐を果たしたオルガは、逮捕後もまったく反省の色を見せることはなかった。

本作が長編デビューとなる、トマーシュ・バインレプとペトル・カズダ監督が、ドキュメンタリー的なリアルな描写でオルガというひとりの女性を描いていく。

2016年製作/105分/チェコ・ポーランド・スロバキア・フランス合作
原題または英題:Ja, Olga Hepnarova
配給:クレプスキュールフィルム
劇場公開日:2023年4月29日

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映画レビュー

0.5たーいーくーつー

2024年11月20日
Androidアプリから投稿

実話なんでしょうね、事前知識なくても分かります。だって作り話をこんなにつまらなく描くことは難しいだろうから。苦悩する若者?ふざけてはいけません。この人は犯罪者。どんなに過酷な環境にいようとまっとうに生きている人もいるわけで、犯罪に走った人をこんなに美しく描く必要ありますか?日本で宅間守を悩める美青年として描きますか?って話です。事実を世間に知らせたい?だったらドキュメンタリー作りなさい、犯罪者を犯罪者として描いたものを。

あとこれは映画のせいではないけれど、AmazonプライムなぜこれをGにレートしているのだ?性行為は出てくるし、テロ行為も出てくるし、自殺についてもずっと語ってる。この企業ホントヒドイね。

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三毛猫泣太郎

4.0【”孤独の果てに若き女が実行した凶事。私、オルガ・ヘプナロヴァーはお前たちに死刑を宣告する。”彼女が、家族や社会から疎外されたと思い込む過程を淡々とモノクロで描く様が寒々しく、恐ろしくも哀しき作品。】

2024年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

ー フライヤーによると、今作は1973年にチェコスロバキアの首都、プラハの中心地で路面電車を待つ群衆の中に突っ込み、8人を殺害し12人を負傷させ、絞首刑に処された女性、オルガ・ヘプナロヴァーの実話を映画化したものだそうである。ー

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・序盤から、オルガを演じる端正な顔をしたミハリーナ・オルシャニスカは常に不機嫌そうな顔で、家族と接する。
 銀行員の父と歯科医の母を持ち、経済的に恵まれた生活を送っているはずの彼女は何に苛立っていたのか。

・その理由が徐々に明らかになる。彼女は精神的に不安定であり、大量の精神安定剤を服用し自殺未遂を起こすし、精神病院に収容されても囚人たちから暴行を受けるのである。

・そんな彼女に、母親は笑顔一つ見せない。これは、私の勝手な推測であるが後年、彼女が供述していた”家族からの暴行”とは、母親や父親の彼女への”無関心”だったのではないだろうか。
 多くの人は、生まれてから親から過大なる愛情を持って育てられるものだと私は思っているのだが、彼女はそうではない。
 だが、同じ境遇の人は他にも多数いるだろう。では、何故?

・それは、彼女が成長する中で芽生えたレズビアンの資質である。レズビアンが悪いと言っているわけではない。彼女は、最初に愛したイトカを始め数々の女性と関係を持つが、悉く別れている。1970年代初めのチェコスロバキアでレズビアンは、社会的にはマイノリティである。彼女が後年供述した”社会からの暴行”はこれを意味していると思われる。

■この陰惨極まりなき極北の映画が優れているのは、そんなオルガ・ヘプナロヴァーが、”自分は社会的被害者であり、故に社会に復讐する。”と言う誤った思想形成が如何にされたのかを、ドキュメンタリーの如く、淡々と描く手法であり、彼女を演じたミハリーナ・オルシャニスカの屹立した哀しき存在感に尽きると思う。

<彼女は、凶事を行った後も淡々と警官に自身が行ったと告げ、刑務所に来た母が初めて涙を見せても表情を崩さず、弁護人に対しても”精神薄弱とは言わないで。”と言い、極刑を告げられても表情を変えない。
 だが、収監され2年後に絞首刑に処される時に、彼女は激しく抵抗する。
 そして、映し出される絞首刑にされたオルガ・ヘプナロヴァーの姿は、衝撃的である。
 更に、その後に流れる無音のエンドロールが、この極北の作品における彼女の怒りと絶望とその果ての死の後味の悪さを際立たせているのである。>

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NOBU

3.5最後の死刑囚

2024年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

主人公はチェコスロバキアで、比較的に恵まれた生活をしていた。
しかし、ちょっと変わっていたため、両親や近所の人は、積極的には関わらなかった。
自殺未遂事件を起こし、精神病院に入れられるが、そこでいじめに合う。
退院してからは親と別居ぢ、自堕落な生活をおくっていたが、次第に自分自身を社会から虐げられた存在と思い始める。
そして、社会へ復讐する目的で、トラックで歩道を走り、多数の死傷者を出すに至る。
妄想のような気もするが、不思議な後味を残す作品でした。

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いやよセブン

4.0残念ながら、この映画は日本人の好きなただのホラー映画である。

2024年7月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

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