岸辺露伴 ルーヴルへ行くのレビュー・感想・評価
全327件中、141~160件目を表示
''奇妙''なフランスへの旅
あらすじはざっとこんな感じ。
若き日の岸辺露伴の記憶から、「この世で最も黒い絵」の正体と、その絵の作者を追って、フランスのルーヴル美術館へ取材に行くが、、、。
いつもの奇妙さも持ち合わせながら、高橋一生演じる露伴と飯豊まりえ演じる泉京香の名コンビが繰り広げる凸凹な掛け合いはやはり見ていて楽しい。
それと今回はホラー要素もドラマより強めで、ゾクゾクするシーンがいつも以上に盛り沢山だった。
こういう雰囲気がめちゃくちゃ好きなので、とても満足のいくものだった。
ドラマシリーズの劇場版というと、ドラマの時の良さが消えてしまう作品が今まで数多く、あまり期待しないで劇場へ足を運んだが、期待以上に楽しめたので良かった。
それと今回は演出家の意向か、高橋一生さんの方針なのかは定かでは無いが、ドラマシリーズよりも高橋一生さんの演技が暗めで、いつもの露伴先生を期待してしまった自分もいた。
ただ、ドラマシリーズの良さもありながらフランスロケということで映像美も素晴らしく、内容も深く見応えたっぷりの作品だった。
これでシリーズが終わってしまうのかは定かでは無いが、今後もこの岸辺露伴をもっともっと見たいという気持ちがあるので、楽しみに待つことにしよう。
A級ミステリーを匂わせ中身はB級ホラー
2023年映画館鑑賞30作品目
6月11日(日)イオンシネマ新利府
ACチケット1000円
NHKの連ドラ『岸辺露伴は動かない』未鑑賞
原作は『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦
監督はNHKの演出家渡辺一貴
脚本は『劇場版ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH』の他に『トッキュージャー』といった戦隊モノや『電王』など平成仮面ライダーも手がけてきた小林靖子
漫画家岸辺露伴が世界一黒いといわれる絵を求めてルーブル美術館を訪ねる話
岸辺には特殊なチート能力あり
人の顔を本にして記憶を読んだり書き込んだりすることができる
いかにも漫画チック
パリまでわざわざ行ってやってることはジャパニーズホラー
呪いによって幻覚を見るだけでなくリアルに体験できてしまうシチュエーションは日本のホラー映画あるある
高橋一生は声も手伝ってこういう役がよく似合う
木村文乃の今回演じたキャラってなんだろうな
結局のところ仁左衛門の妻なんだけど
それにしてもずいぶんはっきりとした亡霊だな
原作を知らず予告編だけ観て鑑賞することを決めた
これじゃない感はたしかにあるが娯楽映画としてはそこそこ楽しめたのは間違いないので星3が妥当
人気漫画家の岸辺露伴に高橋一生
露伴の担当編集者の泉京香に飯豊まりえ
青年期の岸辺露伴に長尾謙杜
ルーブル美術館の収蔵品を調査している東洋美術専門家の辰巳隆之介に安藤政信
ルーヴル美術館文化メディエーション部の職員のエマ・野口に美波
黒い絵を狙う二人組の一人ワタベに池田良
黒い絵を狙う二人組の一人カワイに前原滉
年配の骨董屋に中村まこと
若手の骨董屋に増田朋弥
露伴の祖母の猷に白石加代子
最も暗い絵を描いた絵師の山村仁左右衛門に高橋一生
露伴が青年の頃に出会う謎めいた女の奈々瀬に木村文乃
しょぼいスタンド表現
2時間は長い
面白かったが、2時間は長い。90分に調整するのが一番良かったのでは。
岸辺露伴は動かないの映画版。原作も他の作品と比べて長めなので30分に収まらないのはそうなのだが、それにしても2時間にするのは長すぎる。
原作通りにやれば60分。味をつけるために要素を追加するにしても、90分で収まったのではないか。
ルーブルに入り、黒い絵に対峙する辺りは非常に楽しめた。怪奇モノの面目躍如。これが観たかったと心の底から嬉しかった。
その他でも、オークションやファンにサインするシーンなども悪くはない。しかしそれらは高橋一生の露伴演技によるものなのだと痛切に気づいてしまった。
つまり、問題は過去編だ。若かりし露伴の演技とのギャップに、岸辺露伴は動かないに似合わないしっとりとした雰囲気。これらが組み合わさり大変退屈な時間を生み出していた。木村佳乃からも「普通の映画感」が滲み出ていた。
ほんとうに怪奇のパートはとてもおもしろかった。味付けのために追加された要素はあってもなくてもよかったが、映画の楽しみを損ねるほどではなかった。過去編さえ、怪奇モノとして溶け込んでいれば完璧だったのに…
いいね
上質なミステリーです
後悔の色は漆黒
ジョジョは未読、荒木飛呂彦さんのあの精緻な感じのイラストっぽい画が当初から苦手だったんです。今ひとつ動きが感じられなくて…。読んでもないのに申し訳ありません。
しかし、この露伴を観たら少し納得。
顔料に拘り、漫画を描くための取材のためならルーブルでもどこへも行く露伴。加えて人の心にまで入り込もうとする姿勢、きっと完璧主義であろう荒木さんのアバターなのでしょうね。
木村文乃さんが非常に美しく、物語に花を添えてました。一度終わりかと思ってからの文左衛門の話も素晴らしかったです。漫画が原作なのでしょうが、良脚本でした。
雰囲気は出てるけど、ツッコミどころも多い
原作は未読(ジョジョの方は昔読んだかも)。NHKドラマは最初のうちは見てました。
登場人物も良いし(特に泉最強)、途中までは面白く観ました。ただ、ルーヴルのクライマックス後に江戸時代に行ってから急に間延びというか、安っぽく感じた。
そうなると、そこまで気にならなかった疑問が次次と。
最初の黒い絵は呪いの力まで模写できてたの?。黒い樹液はどこから?
エマの上司が黒い絵の場所を突き止めただけで、狂って?階段に落ちたけど、見なくてもそうなっちゃうの?。しかも、都合よく、みんなの前で。
Z13の倉庫に入る前に、お決まりの電子機器は預けてっとか言わせといて、エマはちゃっかり電話受けてたけどいいの?。そもそも、電子機器預ける意味は?
倉庫の中であっさりフェルメールの絵を見つけたように思うけど、わざわざ日本までオークションに行って、露伴の家に盗みにいく必要あったの?。というか、その黒い絵は誰がオークションに出したの?
倉庫の割に、空っぽに見えたけど、もう全て運び出してたのかな?
じゃあ、フェルメールがなんで残ってた?
キュレーターと消防士が組めば、絵の中に本物を隠すなんてしなくても持ち出せるのでは。
新発見の絵なら、贋作作る必要もないし、あんなに暗い部屋で贋作作れるの?
本物の黒い絵が壁に飾ってたように思うけど、それまでに見た人(見て死んだ人)はモーリスだけ?
そもそも、本物の黒い絵よりもモーリスの描いたのの方が黒く見えたけど、、、、
なんか、他にもツッコミどころ満載のような気がします。
聞くところによると、以上の疑問の多くは、映画オリジナルで付け加えた部分のようです。
江戸時代も間延びしてたし、本当はもっと短くギュッとした方が面白かったような気もします。
私の観た日曜のお昼前の回は、部屋こそ小さいもののの完売でした。興行的には成功ですね。
続編は期待します。
つまらなくはないが長い。
ドラマからのキャストとスタッフが続投してるから雰囲気や演技は良かったけど長い。
そもそも原作が長くないから引き延ばし感は否めず回想シーンももっと短く90分くらいにして見所を詰めて欲しかった。
良かった
原作漫画とテレビドラマのファン。
あと、小林靖子さん脚本の作品のファンでもある。小林さん脚本の作品はほんとにハズレが無い。
原作テイストがよく出ていて良かった。
序盤の「絵具」についてのうんちくはいかにも。
ルーブル美術館の豆知識みたいのがちょくちょく出てくるのと、それらがいちおうストーリーにからんでるのも良かった。
ジョジョの世界観はバトル漫画のようでいて、実はホラーとかサスペンスなんだなー、というのを改めて思った。
個人的な好みでいえば、もっとガチで怖がらせにくるガチホラーの方が良かったと思うけど、テレビドラマはこのくらいのマイルドホラーのテイストなので、これで良いと思う。
ちょっとだけこうした方が良かったのではないか…、と思ったのは、少年露伴の服装があまりに今の露伴と同じすぎるというか、分かりやすすぎるので、もうちょっと意外性があった方が良かったのではないか、ということ。
あと、最後に出てきた「黒い絵」は、見たらいけない系のヤバい絵のはずなのに、ちょっと普通すぎるというか、単なる線画の漫画みたいで迫力がないので、もうちょっと演出でなんとかしてほしかった。
まあでも映画の大画面で露伴先生が見れて満足です。
知見の有無関係なく…
怪談噺ですね
荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンアウトした岸部露伴シリーズ。岸部露伴は、天才漫画家であると同時に、人の記憶・経験を本にして読むことのできるスタンド能力「ヘブンズ・ドア」の持ち主。本に書き込みを行うことで、その人の行動に影響を与えることもできる。独特の信念と行動原理を持っています。
この映画自体は怨念のこもった絵にまつわる、露伴の先祖の親族の女性に関する因縁話で、ルーブルの地下に眠るその絵を破壊する話。幽霊(?)と戦うピンチを脱するために「自分の記憶を消す」ことをヘブンズ・ドアで実現するのはアイデアとして面白い。そして「顔をこすれ」という手に書いたメモを実行することでヘブンズドアによる書込みを消す。これによって記憶を取り戻すのも良くできている。とても「ジョジョ」らしい。ルーブルでのロケ撮影がとても美しく、岸部露伴シリーズが好きな方なら見ても損しないと思います。テレビで放映するときは是非高精細で放映してほしい。しかし「スタンド」とか「岸部露伴」の予備知識なしに見るとちょっとキツイかもしれません。
岸辺露伴、案外ウロウロする
ジョジョ未履修+ドラマも見ずですが問題なし。 どこ切り取ってもいい...
「ヘブンズ・ドアー」
岸辺露伴・・
以前、ドラマ放送で
観ていた記憶が甦りました。
相手を「本」にしてしまう特殊能力
お顔のページをめくると
その人の記憶が読めてしまう。
更に、そこに指示も書き込めるという
びっくりな能力です。
漫画家を目指す露伴の青年期に
謎の女性が登場して
その後、露伴をパリのルーヴルへと
向かわせる。
そこには、悲しい過去が・・・
主役の高橋一生さん
リアリティを大事にと
独特の存在感で演じられていましたよ。
「黒い絵」に宿る謎
怖くて、悲し過ぎました。
露伴の青年期を演じられた
なにわ男子の長尾謙杜さんの
素直な表情も良く自然でした。
祖母が暮らす元旅館の家は
和の雰囲気で
とても、風情があるのです。
祖母役の白石加代子さん
黒くて小さいサングラス
可愛いというか カッコよかった!
謎の女性
奈々瀬役の木村文乃さん
長い黒髪で、妖しさを出しつつ
青年露伴に影響を与えるという
重要な役柄を演じらえていてステキでした。
ラスト、自然の中でのシーンもgood。
露伴のバディ、泉京香役
飯豊まりえさんが
常に、明るさを保っていて
「黒」がモチーフの作品に
光を射していたのも良かったです。
「黒い絵」を探しに
ルーヴル美術館のシーン
美術館展大好きな私だけに
もう少しあると良かったかなと・・
「モナ・リザ」前での
高橋さん、ステキでしたよ。
それにしても、
奈々瀬・・・
時代を越えての悲しい過去に
涙でした。
愛から生まれた後悔なんですもの
人の「後悔」・・
誰にでもある事だと思います。
そこから 多くを学べばいいと思う私でした。
他のキャスト様も印象的で
素晴らしかったです。
真実の黒に反射するもの。
面白いし、考察しがいはあるが、ルーブル要素薄め
もっとルーブルで重厚な物語が展開されるかと思いきや、少し拍子抜け。
脚本も世界観もテレビドラマ同様に惹きつけられるものがあるのだが、映画のために間延びさせている感が否めなかったし、映画のタイトルは間違っていないものの、ルーブル自体はそんなに重要ではない。
テレビドラマでもよかったのではとは思う。
ただ、岸辺露伴により着目し、泉も魅力的に描かれてはいるので、特別感はある。違和感なく演じられる2人はやはり素晴らしい。
いろいろと矛盾が感じられる点も、最終的には露伴の血筋である、絵の女性の「すべて忘れさせる、記憶を改ざんするようなスタンド」と思うとすべて合点がいく。
最後に、実は原稿が破れていないことからもわかるし、回想中の、若いとはいえ岸辺露伴らしからぬ言動や、祖母が何も覚えていないことからも、改ざんされていそうな印象は持つ。
原作を読んでみたい。
2023年劇場鑑賞74本目
独特世界観垣間見る。
全327件中、141~160件目を表示