岸辺露伴 ルーヴルへ行くのレビュー・感想・評価
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ちょっとテンポが悪いなぁ。
テレビシリーズを全話を見た上で、満を持して映画館へ。
うーん、悪くはないけど、途中が少々ダレ気味になるし、終わったかと思ったらいきなり「過去編」がで始まるし、その辺りのテンポがぶっちゃけ良くない。
あと、美波さんの台詞が聞き取りづらかったのは私だけかな。もしかしたらフランス訛り(?)なのかも。
若き岸辺露伴と謎の黒髪の美女のパートも、やはりちょっと分かりにくい。
やはりTVシリーズのようなスピード感が欠けていたのが惜しかった。
あと、鑑賞後の舞台挨拶だったのだから、ネタバレを気にしながら話すのはおかしい。むしろその裏話が聞きたかったのに。
きれいな劇場版への流れ
2023年劇場鑑賞117本目。
上映後舞台挨拶中継付きで鑑賞。
ネタバレオッケーのはずなのですが、取材陣がいるので結局ネタバレを避けたフワッとしたコメントになったのが残念。この後上映前舞台挨拶もあるのでそっち取材したらいいのに・・・。主演陣で木村文乃だけ都合で中継だったので、中継で中継を見るというシュールな状況になっていました。
映画化が決まる前から本編であるジョジョの奇妙な冒険も、スピンオフである今作の原作も読んでいて、ドラマもリアルタイムで視聴していました。なのでこの前の正月のドラマの最後でルーブルを匂わすシーンがあり、ああ、劇場版やるんだな、とニュースを見る前から察しました。
原作をもう読んでいたので、この作品を映像化するならルーブルに行かざるを得ず、テレビドラマの予算では難しいと思っていたからです。ただ、原作は中編だったので映画にするにはちょっと尺が余るかなと思っていたのですが、90分どころか120分近くあってどうするんだこれ、と心配していました。
あれ、こんなシーンあったっけ、という感じで膨らませに膨らませてありましたね。テレビ版の一話完結の小気味よいテンポが好きだったので正直もうちょっと短くても良かったも思いますが、劇場版ならではの予算を使った、見ごたえのある作品に仕上がっていたと思います。
不気味で美しい作品、、ルーブル行ってみたい‼︎
ジョジョはアニメ全部見てる!
ドラマも今回のために全部見た!
•とても不気味だったけど、過去の後悔が襲ってくる設定はすごい好きだった。
•なぜ黒い絵が岸辺露伴の祖母の家に!と思ったらまさかの血縁!めっちゃ驚いた!
•過去を後悔しないよう精一杯生きたいと思う!
尺が長過ぎ
自分はNHKのドラマを見ていません。しかし、原作(JoJo 4部:岸部露伴の登場部)は何度となく見ています。そんな自分の感想です。
①全体的にですが、一つ一つのシーンが間延びしています(尺が長すぎ)。やたらシーンが冗長でちょいとテンポが悪すぎな気がしました。自分的には30分はちじめてほしい。
②原作を見た人間からすると、ヘブンズドアのスタンドをCG合成で見たかったです。あの表現(いきなり顔に本がはっつけられる)だと、岸部露伴本人の超能力にしか見えません(といってもスタンドを発現させることも一種の超能力なのですが)。
③誰かが言っていたような気がしますが、最後の時代劇のパートも不要な気がしますね。更に山村仁左衛門と岸部露伴の2役はやり過ぎの気がしました。(予算の都合かな?)
④突っ込みどころ(?)かもしれませんが、自分には、最初と2番目の犠牲者の発症理由がわかりませんでした。なぜにあそこで、発症したのでしょうか?
⑤Z13の所在地を見つけた人は、PCを開けたままどこに消えたのでしょうか?
⑥山村ななせは、どういう存在なのでしょうか? ヘズンズドアーが効いているので、生きているのでしょうが、昔から延々と生きているのに歳をとらないというのも。。。
⑦原作を見た人間からすると、あの絵がスタンド(残留思念として残っている)なんでしょうね。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
ドラマを観た人ならほぼ間違いなく満足するはず
原作は未読。
この作品を見るために
アマプラでドラマをイチから見て観賞。
この作品の魅力はなんといっても
高橋一生さんが演じる岸辺露伴。
なんというか、別に荒木飛呂彦先生の世界観っぽくはないんだけど、かなり魅力的なキャラとして仕上がってるので『原作知らないけどこの露伴が好きだから作品見にきた!』というファンも多そう。
自分もどっちかというとそうです。
はじめて露伴の過去に迫り、
記憶の闇を紐解いていく今作。
日本にはダークファンタジー要素のある作品は少ないのでこの時点で割と珍しい感覚ですが、そこにサスペンスも加わる事で他ではなかなか味わえない種類の満足感があります。
作品を見る前は『CGをほぼ使わずにファンタジーを作るのはギャンブルでは?』などと思っていましたが、結果的に面白い作品に仕上がっていて満足です。
ただ個人的には
ちょっと過去回想が長かった印象はあり、その部分は少し眠くなってしまいました。
あと物語の尺的には映画が合っているとは思うのですが、クオリティはドラマ版と大きな差があるわけではないかな、とも思いました。まぁドラマ版からしてちゃんとクオリティが高いからかもしれませんが。
※ドラマを見ずになんとなく劇場に足を運んだ人がどう思うかはわからないですが、基本的に『ドラマの劇場版をドラマ見ずに観賞する』という事は自分はしないし、する人の気持ちは正直わからないのでドラマ通して観た人がほとんどだという前提で感想を書いています。
岸辺露伴 最後まで行く
予習がでらに〜と思って見た、ドラマが面白すぎて。当日だったから2話しか見れなかったけど、2日前だったらイッキ見してたな〜、悔しい。そんな、どタイプの作風だったので劇場版もかなり期待していたんですが、やっぱり最高でした。
話に繋がりのない、1つ1つのエピソードが独立している作品なので、ドラマを見ていなくても大丈夫。ジョジョの知識はゼロだけど、この実写化、もしやめちゃくちゃ凄いんじゃないか??コスプレ感も無ければ、ストーリーに違和感もない。しかも、絵からも伝わる独特な世界観をしっかり再現しながら、キャラクター1人1人の魅力を引き出している。非常に美しい脚本で、これこそ絵画のよう。
実写化大成功の鍵となったのは、主人公・岸辺露伴を演じる高橋一生。漫画から飛び出したような、色気と魅惑でたっぷりな人物。近年稀に見る、憑依レベルのハマり役です。全然知らないキャラなのに、岸辺露伴でしかないと思える、高橋一生の表現力。劇場版となる本作では更に美しさが際立っており、頭から離れないセリフも多い。名前も含めて、主人公番付けベスト5入りするくらい大好きです。
飯豊まりえ演じる泉との掛け合いも、本作の見どころ。泉くん、今回大活躍でした。露伴先生の担当編集者になって、色んな面で磨かれたのかな??「泉くん、君は100に1回いいこと言うね」←これ大好き笑 泉というキャラの面白さ、濃ゆさに負けて、美波が全然好きになれなかった。日本語の演技が下手すぎて...。しかも、必要?安藤政信だけでいいじゃんか。
岸辺露伴シリーズは、他では絶対に味わえない奇妙で吸い込まれる世界観と、全身を襲う重厚感と緊張感がたまらなく気持ちいい。好き嫌い別れそうな作品、特にこの劇場版のエピソードはそうだけど、ハマったら抜け出せなくなるタイプだと思う。奇想天外で、かなりファンタジーなストーリーだけど、その中に人間の深層心理をつく、文学的でリアリティのあるテーマがある。〈この世で最も黒く、最も邪悪な絵〉そこに隠された、人間が抱える《黒》とは。。。
ラストは若干無理矢理な気もしたけれど、今回の内容に合った落とし込み方で、個人的には結構好き。ただ、ドラマ2話「くしゃがら」の森山未來のような面白おかしいキャラが居なかったのは惜しいかな。でもでも、2回目見たくなるくらい、ワクワクする映画でした。軽く10億は超えるような集客。また続編が作られ事を楽しみにしときます。
追記
面白おかしいキャラは居なかったものの、木村文乃は大変魅力的なキャラで引き込まれましたね。記述するのを忘れていました。ただでさえ、不思議でダークなこの作品が、〈黒〉というテーマを扱い、彼女のオーラと表現力でより一層、深みのある〈漆黒〉に仕上げていました。高評価になった大きな理由の1つです。
高橋一生、さすが
相手の生い立ちや秘密を本にして読みむことが出来、また指示を書き込むこともできる特殊能力、ヘブンズ・ドアー、を持つ漫画家・岸辺露伴は、若い時、好きだった女性から、この世で最も邪悪な、最も黒い絵、の話を聞いた。それから時が経ち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材のためにパリへ行った。しかし、美術館職員に、黒い絵、の存在を知る者は居なくて、データベースによってわかった保管場所は、今は使われていないはずの地下倉庫、だった。そこで・・・てな話。
ドラマ版は観た事なく、劇場で初露伴だったが、高橋一生がさすがの演技を見せてくれた。
ミステリーのストーリーも良かったし、伏線回収もしっかり出来てて面白かった。
飯豊まりえは相変わらず可愛かったし、ミステリーな女性役の木村文乃は美しかった。
面白かったし気になる点も特にないのですが…
原作からの改変箇所も特に気にならず、ストーリーとしても楽しめたし、
特に非があるとは思えないのですが、観終わった後のカタルシスが軽い感じがしました。
上手く言語化出来ないのですが、映画を観たぞ、というよりも面白いドラマを観たなという感じです。
理由の1つは画面の作り方でしょうか。映画館の大画面でルーヴルが映えはするのですが、全体的に映画館で観なくてもよかったのかなという印象が拭いきれませんでした。
高橋一生さんはハマり役だとは思うんですけど、ちょっと回を重ねる毎に段々岸辺露伴と高橋一生の境界線が曖昧になっていくというか、露伴から高橋一生に近付いている様な感じもしました。
その辺がいまいち乗り切れなかった部分でしょうか。
最後に、ジョジョのスピンオフではありますが、ジョジョの知識がなくても問題なく楽しめると思うのでそこは気にする必要はないかなと思います。事前に原作読まなくてもいいです。ただ、岸辺露伴がどんなキャラクターなのか知っているとより楽しめるとは思いますので予習したい人は原作の第4部を読んでおくと露伴の人となりがわかるかなとは思います。
待望の映画化だが、そもそもルーヴルの必然性が感じられない
もともとがルーヴル美術館から出された企画で原作が作られたようだが、映画を観ると、「ルーヴルへ行く」必然性が感じられず、映画化に際してのスケール感を出すためだけに海外ロケをしたように思えてしまった。
それは、250年前に日本で描かれた絵がルーヴルにあることの不自然さもさることながら、前半の露伴の若かりし頃の回想と、終盤の謎の女性の過去にまつわるエピソードが、日本独特の情緒に溢れていて、ルーヴルのパートとの間に大きなギャップが感じられるからでもある。
ルーヴルの地下倉庫で、一度にたくさんのことが起こった末に、一気に問題が終息してしまうのも呆気ないし、何の伏線もなく「後悔」や「罪悪感」に苛まれる人々の姿にも唐突感を感じてしまった。
模写に紛れて贋作を作ったり、オリジナルを売りさばくエピソードも、必要だったとは思えない。
全編を通して日本を舞台にした上で、サスペンスやミステリーをジワジワと盛り上げるような作り方をした方が、一貫性が保たれて良かったのではないだろうか。
ところで、オリジナルの「黒い絵」と贋作の「黒い絵」が全く違う絵柄なのは、どうしてなのだろうか?にもかかわらず、贋作の「黒い絵」にも、オリジナルと同じ「邪悪な」効果があるのは、やはり絵の具が関係しているのだろうか?だとしたら、その絵の具は、御神木のないフランスで、どのようにして手に入れたのだろうか?
それから、スタンドは、使い手本人や死人(幽霊)に対しては使えない(例えば、東方仗助のスタンドの治癒能力は、自分には使えない)と思っていたのだが、勘違いだったのだろうか?
血縁
ドラマ8話分を予習して鑑賞。ドラマを見てから原作を読みましたが、高橋一生さんの再現度が凄まじすぎます。吐息の数といい、喋りのテンポといい、立ち振る舞いといい…。今作でもその再現度は実在していました。
今作をジャンル分けするとしたらオカルトホラーに該当すると思っています。各描写に所々悍ましい描写が挿入されていますし、ヘヴンズ・ドアも中々に奇怪な能力、幻覚だったりも登場するので、ドラマ版と変わらない不気味さが堪能できます。
黒い絵の秘密を探ってルーヴルへ向かい、その疑問を根底から解決するミステリーものとしての面白さも兼ね備えています。
最初のオークションのシーンから付き纏ってくる男性2人組、絵は奪われるも道中で再発見。外人の書いたオリジナルのはずが、実は複製で本当は日本人が描いたものという事実が発覚。その過程から真実を見つけるためにルーヴルへという道のりが展開されます。ここまでの気の抜けたシーンはクスッと笑えますし、おどろおどろしいシーンはおぉ…と口を開けてしまう小さな衝撃がありました。
一つの絵が原因で、その人の血の繋がりから戦争の記憶や大切な人を亡くした記憶、過ちが正される様子や過去の取りこぼしなど、誰もが経験したことのある苦い経験がフラッシュバックして現代の自分の身に跳ね返ってくるという幻覚が現実になる恐ろしいシーンもしっかりと映画に収められていました。
木村文乃さんのナナセがとても色っぽいです。大人の風格というものを子供露伴に見せつけてからの、大人露伴に見せる黒の似合う女性の美しさがそこには存在していました。今作のテーマの一つの「黒い絵」にマッチしているなと思いました。
なんやかんや泉くんが振り回されながらも、巻き込まれずに済みつつ、邪悪な絵の耐性もあるので、泉くんは今作の最強格と言っても差し支えありません。真実に早く辿り着きますし、あっけらかんとしているのでなんだか微笑ましかったです。
ドラマでやっていたものをいざ映画の尺でやってみるとなると、どうしてもテンポの悪さが目立ってしまったのは残念でした。
ぶつ切りのように終わるシーンはまだしも、ルーヴルから帰ってきてからの回想がちと長いかなーと思いました。ルーヴルでの謎解明でスパって終わってもよかったのになとモヤモヤしながら観ていました。
露伴の血の繋がりの話を最後に持ってきたかったのは分かるんですが、そこまでのシーンがお膳立てだったのかなと思うとなんだかもったいない気がしました。
ルーヴルが舞台のシーンの尺が思っていたより短かったので消化不良感が否めず、ドラマの尺で見る分には最高な作品、映画だと少しノイズが走ってしまいますが、それでも完成度は高いですし、高橋さんの憑依力や小物の再現度はとても高く見応えのあるものになっていました。またドラマで見ていきたいなと思うシリーズです。
鑑賞日 5/26
鑑賞時間 9:30〜11:40
座席 G-17
小松菜奈さんの山岸がまた見たい‼️(参考情報追記しました)
ジョジョの奇妙な冒険の第一部から第三部はジャンプに連載中、夢中になって読みました。私にとっては、レイダースから始まるインディ・ジョーンズシリーズの初期三部作と対を成す存在です。
で、岸辺露伴は?といえば、第四部の『ダイヤモンドは砕けない』に出てきたことは知ってるのですが、同シリーズの後半からは、仕事やら家庭環境の変化であまり集中して読めなくなり、かなり記憶は曖昧です。
でも、荒木飛呂彦先生ですから。
面白かったのは間違いないのです。三池崇史監督が微妙な出来にしてしまった映画でも、小松菜奈さんの山岸は絶品で、もう一度見れたらいいのに❗️といまだに思ってます。
どこまで、ご自身に寄せているのかは知る由もありませんが、露伴のこだわりや興味の向け方などは、きっとどこかに荒木飛呂彦先生自身の精神活動の投影があるはずで、そう思いながら見てるとリアルな取材活動の一端に触れているかのような楽しさが味わえます。
私はさほどマニアックではなくファンと名乗るのがおこがましいレベルの知識量で、承太郎もカーズもしげちーも好きだけどさほど詳しくはありません。それでもジョジョが好きなんです❗️という程度のファンですが、やはりこの世界観は不思議と気持ちがざわつくし、なにかとそそられるのです。
木村文乃さん、本当に黒が似合いますね。
とても綺麗でした。あのまま、ファブルの時のようなアクションがあっても乱れなさそうなくらい落ち着きのある清楚さを纏ってました。
【追記】
このミステリーがすごい!
という雑誌で荒木飛呂彦先生のインタビューがありました。
その中からいくつか。
・岸辺露伴的な映画として、ロマン・ポランスキー監督の『ナインスゲート』をあげ、「主人公のジョニー・デップ、ちょっと露伴っぽいです(笑)」
・露伴好きのミステリー読者に勧めたい映画として、
『変態村』『脱出』『愛がこわれるとき』『狼の死刑宣告』『デス・ウィッシュ』などをあげてます。
露伴はセクシーだが、メイン女性キャラの描写が今ひとつ
ドラマ版、原作漫画も履修済みで鑑賞。
高橋一成さんの演じる岸辺露伴は完璧。また一成露伴の長い指、いい感じに筋肉質な腕や首筋などのセクシーなビジュアル面がスクリーン一杯に映し出されるのでかなり目の保養になります。
ただ本作のメインキャラであるナナセが露伴の青春時代に思い入れのある人物なのにも関わらず、一成露伴を上回る程の色っぽさが無かったのが残念。(そういう演出だったのかもしれませんが)
改めて思うと、六壁坂やホットサマーマーサなど、蠱惑的な女性がメインのエピソードのドラマ版は個人的に今ひとつだった事もあり、本作でもそれが出てしまった感じです。
若い露伴がナナセに惹かれてこっそり描いているのを知って、「あなたの漫画が見たい」と言って熱心に描いて持ってきた漫画を泣きながら引き裂く情緒不安定でヒステリックな感じとか、
荒木飛呂彦先生が描く、魅力的だけどリアルでは近寄りたくない異質な女性像がドラマ版チームでも表現出来たら最高なのですが。
映画版の追加エピソードなどがちょっと冗長な感じがして眠くなりますが、映像、音楽は拡張高いので劇場で一見する価値はあると思います。
ルーヴル後のパートが生む物語の厚み
テレビシリーズで人気の本作。
テレビ版では漫画のネタの為にリアリティを求め怪異に首を突っ込む露伴先生が、今回はまさかの…!
驚きの後半パートが、黒い絵の怪異を怪異だけに終わらせず、露伴と物語に更なる奥行きと陰影を与えている。
漫画家として異彩を放つ露伴が、先祖の血脈をたどる部分が、パリで撮影したルーヴルパート映像に負けず劣らず素晴らしい。
このパートは荒木先生がもともと原作に入れようとしたパートだがページ数の都合でやむなく削ったパートとの事。
どうして露伴がこれ程までに異彩を放つ漫画家になったのか?
その原点はここにあり!と、深く感じ、その説得力たるや。
その原点を素晴らしい映像と震える芝居と共に、露伴の血脈をたどる旅として締めくくる素晴らしいエンディングだった。
さすが映画は一味も二味も違いますね。
連綿と続く過去の名作映画の世界観とテンポ感。
例えて言うなら歴史のある懐石料理のお店で、一流料理人の作った懐石料理をゆっくりと頂く事に等しい。
歴史のある建物で美しい庭を眺めながら、美しい器に盛られた、手の込んだ料理を一品ずつ、ゆっくりと頂く。
一流料理人の作る懐石料理を頂くのにテンポ感も映えも必要ない。
もちろんどんどん料理の出てくるインスタ映えの店も好きですが、ゆっくり楽しむ懐石料理の良さも好き。
懐石料理にテンポが悪いとか、映画なんだからもっと凄い事しろ、などと文句を言うのは自由。
スパイダーマンもマリオも楽しかったけど、岸辺露伴ルーヴルへ行く、は本当に素晴らしい。
観たい映画を観て、好きな映画は褒めて、合わない映画はけなす。個人の自由だ
しかし最も大事な事は、自分の目で確かめることじゃあないか?
と露伴先生も言っておられます。
気になる方はレビューなんぞに惑わされず、是非劇場へ
この映画は多くの人に刺さって、何度も観たくなる中毒性があります。
そして何度観ても飽きない素晴らしさもあります。
確実にロングランする名作です。
やや間延び感は否めない
この世で最も黒い絵の存在を思い出した漫画家の岸辺露伴は、絵を一目見るためにルーヴルへと向かう…。
実写ドラマの劇場版作品。プラスアルファの要素は入れてはいるが、短編の原作と概ねの流れは同じなためどうしても間延び感が否めず。俳優や雰囲気は良かったです。
ドラマがそもそも映画なみだったので...
年末に3話だけ放送される(昨年は2話だけ)ドラマがそもそも映画なみのクオリティなので、それの劇場版ということで自分がハードルを上げすぎたかもしれません。ルーブルのシーンが意外と短いわりに、前半の回想編と最後の過去の因縁編が長く、構成としてあれで良かったのかなと思います。回想編はジャニーズの彼も頑張ってましたが、まわりが全員一流俳優なのでちょっと見劣りをしちゃったかな。劇場版は飯豊まりえ演じる泉さんが実は「デキる奴」だったというサプライズ
黒
ドラマ盤を観て岸部露伴にハマり
映画観たくて公開初日に劇場へ🎬✨
ドラマファンを裏切らない!
楽しめました☺️
岸部露伴はもう高橋一生以外考えられないので、実は青年期も高橋一生演じて欲しかったなぁ
泉と露伴のやりとりにクスッと笑い。
黒い絵は本当にホラー😱
衣装、音楽、そしてなかなか撮影許可が下りないルーヴル美術館も素晴らしく
また続編ドラマ観たいですね
パンフもとても良いです👍
祖母のサングラス🕶️似合ってましたね露伴先生✨
ルーヴルが認めた9番目の芸術ジャンルは「漫画」!
この漫画もドラマも観ていないが、
ルーブルへのリスペクト
アーティストの執念
マンガ系譜の由緒
黒への拘り
良いストーリーに、
ストップモーションを交えた良いカメラ割り、
無駄を削ぎ落とし、
ルーブル所蔵作家のアピールと、
沢山の意図が盛られていたなぁ
^^
ルーヴルが認めた9番目の芸術ジャンルは「漫画」!
なぜこの映画を観に来たかは、
下記の通りである。
ルーヴルが欲しがった9番目の芸術、“漫画”。
世界最高峰の美術の殿堂であり、
200年以上の長い歴史を持つルーヴル美術館が21世紀、“漫画”にその扉を開いた。
フランス語圏には古くから独自に発展してきた“バンド・デシネ(BD)”という漫画文化があり、フランスで漫画は「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」に次いで(諸説あり)“第9の芸術”とされ、近年では評論や研究の対象となっている。
ルーヴル美術館に展示された有名な作品『瀕死の奴隷』をテーマに描かれた、荒木飛呂彦の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が圧倒的な存在感を放つ。
荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のシリーズの中でも高い人気を誇る岸辺露伴が、
ルーヴル美術館に収蔵されているといわれる『黒い絵』をめぐって冒険する、というミステリー仕立てのストーリーとなっている。
荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、
高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、
指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブン
ズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。
青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。
それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。
しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、
データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。
^^
"後悔"
原作は未読だが、ネット上でネタバレサイトが多いので、敢えて閲覧せずに観賞
勿論、本編の方はリアタイ直撃世代なので主人公も存じ上げているし、NHK番組は欠かさず視聴済 でも、"スタンド"の実写化は陳腐とは言え、その時代のジャンプ読者だった自分からすれば、やはりあの表現は心時めくモノがある 一連のシリーズだと、所謂特殊能力として唯一無二の存在となっている主人公として、物語の広がりがそろそろ限界なのではないだろうかと老婆心ながら感じるのは、お節介の極みなのだろう(苦笑
今回はルーブル美術館でのロケなので、世界最高峰のアートに囲まれての絢爛豪華なサスペンスかと思ったのだが、そこまで彼の地を必要不可欠としているストーリーなのかと言えば、少々首を傾げる 勿論、下からの天井を見上げる壮大な天井画の撮影や、ルーブルの外観の広大さは、テレビよりもスクリーンに映える煌びやかな背景なのだが、実際のストーリーはそのバックヤードでの倉庫での舞台が第一のクライマックスである なのでフランスパートの必然性を正直感じられなかった自分とすれば、日本パートのあの元旅館の下宿や、ご神木のある場所、山村仁左右衛門のストーリーシークエンスの第二のクライマックスの方が日本ならではの陰湿とした雰囲気を帯びつつ、世界観を充分堪能出来たのである 原作に乗っけたネタは、ルーブルに行く一つのフックとして機能していることは良く出来ているのではないだろうか 問題は"蜘蛛"のメタファーが難解である 仁左右衛門も妻もダイレクトに蜘蛛に通じるエピソードがない 単なるイメージとしての蠢く奇怪な物体という印象のみで、これは蛇足だったのではと思うのだが・・・
そして、何よりも何よりも、一連のシリーズに於いて、音楽の菊池成孔に於ける、今作品のぺぺ・トルメント・アスカラール+長唄+インドネシア音楽の融合に、一番の幸福を堪能させて貰った作品でもあるのだ
もし、今シリーズに菊池成孔が加わっていなかったとしたらと思うと、寒気すら覚える、そういう意味でフランス語堪能な彼が今作に携ることはこれこそ邂逅だろうと強く感じる
"過去" "罪" "後悔" 人間の業をアートに昇華する、普通の生活とはかけ離れたその世界観に誘う作品として大変満足を頂いた次第である
全313件中、281~300件目を表示