アイスクリームフィーバーのレビュー・感想・評価
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刺さる人には絶対刺さる
好みの分かれる作品だと思いますが、私は大好きです。 過去見てきた映画の中でもトップ5に入るほど好みの作品でした。 オシャレで可愛くて美しい映像。 言葉にできない感情を見事に映像で表現してくださっています。 「恋愛」という言葉にはおさまらない、言語化し難い感情を、表情や行動で見せてくださったように私には感じられて。 そう、こういう経験を確かにしてきた。 けれどどう言葉にしていいのかわからなかったんです。 どうにかして、誰かにこの感情を伝えたかったんです。 という気持ちを、汲み取って共感してもらえたように思えて。 優しく包み込んでいただきました。 何度も、また、大切な人と見たい映画だと思います。 母と見られてよかったです。
おそらく原作小説既読とパルコ応援枠??
今年238本目(合計889本目/今月(2023年7月度)24本目)。 (参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。 今週はインド映画が3枠もあるという特異な週でこれもまた大変ですね…。 さてこちらの作品です。 タイトル通り、カラフルな色や味のアイスクリーム(一般的なアイス屋さんで売られている、一般的なもの)を売るお店と、女性同士の恋愛が絡んでくるストーリーです。 どうも原作小説が存在するようで、それを知らないと理解が難しいかな…とは思いますが、一応理解できないわけではない、といったところです。 謎なのが、この映画なぜか「パルコ枠」で、妙なまでにパルコを押してくる(私が見たシアタス心斎橋も、もともとはパルコの中に入っているとはいえる)ところで、大阪パルコまで協力に出てくるんですが、どこに出てきたのかはわからず…(舞台はずっと東京かどこかのようで、大阪はそもそも出ていないようです)。 ただ、個々個々わかりにくい点はあっても、原則2パーティ(4人なので、各2人)の交代で出てくる小形式のタイプで、少しずつ情報が明らかになっていくという事情もあるので、最初はわからないなと思える部分も個々わかる部分もかなりあります。 おそらく想定としては20~30代の女性を想定したターゲットでしょうが、(そのような事情を理解している限り)男性の方でも十分楽しめる内容です。 採点としては多少気になった点はあるもの(事務管理関係)、解釈が微妙で0.2で引いてもフルスコア切り上げなので、指摘なしフルスコアの扱いにしています。 時期的にどうしてもリアル日本がこの超猛暑で、コンビニのアイスも良いものですが、いわゆるアイス屋さんで食べる本格的なアイスもまた食欲をそそるものがあり、そういう趣旨(もっとも、一般的な映画館では通常、アイスを売っていないし、持ち込むこともできないのが普通)で見るのもおすすめです。
お洒落なミニシアター映画
吉岡里帆のA面と、松本まりかのB面から構成された2つの物語。私は断然、松本まりか編が面白かった!(笑) ちょっと吉岡里帆編は不思議な物語。 そして主演は松本まりかっぽかった。(笑) 渋谷のミニシアターで観るのがピッタリハマる映画。 若い子のデートなら男性が退屈しそうな映画。 久しぶりにこれ系で満足いく内容でした。余韻が残る。 エンディングテーマが流れ、やっぱり曲までお洒落だなって思っていたら、小沢健二だった。 納得。久しぶりにオザケン聴きながら、次の映画館に渡る私であった。
独特な雰囲気で映画らしい映画のちょっと外
予備知識も無く、好きな俳優さんが出ていたので鑑賞です。オープニングから独特な雰囲気で面白い演出と映像でした。同じ映画撮れる人はいなそうで、映画らしい映画と言えると思います。 ストーリーも、オムニバスのような複数のストーリーが重なっていく感じで、「なるほど」といい感じです。 出てくる女優さんが綺麗で可愛い。また撮り方もプロモーションビデオのようです。 コムアイと詩羽が出てくるあたりもファンにはたまらないでしょう。 ただ、ちょっと味付けが独特も言うか、ちょっとうるさく感じるかしれません。好みが別れそうです。 私もちょっと音楽がうるさく感じたり、こんなに味付け濃くて大丈夫かと思いました。 そういう意味では、映画らしい映画ではありませんね。 同じストーリーを別の薄味好きの監督が撮るとどうなるのかと思ってしまいます。後味がとても良い映画でした。 アナザーストーリーのショートフィルムがあるそうです。観れなくて残念。本編に入れてくれ。
映画じゃないらしいですよ
2023年劇場鑑賞167本目。 冒頭で「私たちは言っている これは映画じゃない」みたいな感じの文章がドーンと出た瞬間「あ、これおもんなそう・・・」と思った予感は大正解でした。 なんかオシャレにしようとしてことごとくダサくなっちゃってる感じがしました。吉岡里帆は美人すぎてモトーラ世理奈が顔だけの一発屋作家という設定に顔で勝っちゃってよく分からなくなってるし、水曜日のカンパネラの人は罰ゲームにしてもやりすぎな髪型だし、もう一人の主役の松本まりかはなんか本筋に全然絡んでこないし。 音楽はうるさいし(音楽を止めてセリフを挟んでまた鳴らすのだけは良かったですが)、一番嫌だったのは映画のラストピタッと静止画になってエンドロールみたいな演出がよくあると思うのですが、あれを劇中十回くらいやるのでいちいちこっちも終わったみたいな変な感じになって気持ち悪かったです。 映画だよ、これは。ただ、だせぇ映画。
常連になります。
個性的なキャラクターの登場人物だけでなく、演出・カメラワーク・音楽・音響に至るまで個性的で楽しめました。誰にでもオススメという感じの映画ではありませんが。 ストーリー・脚本は観ている時は少し退屈に感じましたが、意外と伏線も多く後半は登場人物の繋がり方も面白くて、観終わってみるとなかなか面白い映画でした。 吉岡里帆さん可愛かったです。吉岡里帆さんがアイスクリーム屋の店長なら常連になります。
デザインされたいい話
2年くらい前にテレビ東京で「東京デザインが生まれる日」というデザインについての不思議なテレビドラマを撮っていたアートディレクター千原 徹也の長編映画初監督作品。 ファッション、インテリア、ロゴから画面の画角(不思議な画角でほんとビックリした)まできっちりデザインされていた そこまで交わることのなく並行して進んでく吉岡里帆と松本まりかの物語はオーソドックスでわかりやすく爽やかな作品だった。 こんなにスタイリッシュではないけど、ちょっと80年代ニューセンチュリーやATGの青春物味もなぜか感じられて、エンディングテーマの小沢健二の歌も夏っぽくてよかった。
カメラと音響が酷い‼️❓
内容はともかく、映像がブレまくり、見難い、気分が悪くなる。 音響が意味なくうるさい。 松本まりかの部分は、なるほど、と思わせる展開だけど、吉岡里帆の部分は、なんだこれ的展開、ただ単に、今流行りの同性愛的なのでどうだの安直さ。 まあ、女優の表情は大きく観れるのでファンなら、是非。 吉岡里帆の顔はアルパカみたいだ、恋愛漫画家とゆうドラマの鈴木亮平が吉岡里帆に吐く台詞、なるほど。 イメージビデオみたいな📹映画、暇ならどうぞ。
アイスクリームがらみの群像劇
心に負った傷を癒やす方法は人それぞれ。体を動かしたり、何かを見たり、何かを食べたり。他人からするとそんなことで?ということでも本人にはとても大事だったりする。 本作は傷ついた人たちの群像劇。いずれもアイスクリームが関わってくる。予告編程度の情報しか入れていなかったから、群像劇だと知ってちょっとしたプレゼントをもらった気分。吉岡里帆とモトーラ世理奈の話は、恋なのか、好意なのか、ただの興味なのか、微妙な線上を行き来する感じがいい。姪が訪ねてくる松本まりかの話もあるから同性愛っぽさは限りなく薄い。群像劇っぽい登場人物たちの微妙な遭遇や、時間軸のズレとかを堪能させてもらった。なんだ!いい話じゃないか。原作は未読だからわからないが、原作の力?それとも監督と脚本の力?映画.comの説明では原作を原案にしてって書いてあるからかなり脚色してるのだろう。初メガホンとはいえ、千原監督侮れないな! スクリーンの分割とか、音楽とセリフのタイミングとか、他にもなかなか攻めた演出をしていて面白い。ただ、カメラの揺れがヒドくて見づらいシーンが多めだったのは少し気になった。あれワザとか?でもさすがはアートディレクター。音楽系のアーティストがちょい役でたくさん出演してて驚く。監督本人も最後ちょっと出演してて(あれ、そうだよな)、面白かった。 いずれにしても人が癒やされ、前に踏み出そうとする姿は勇気をもらえる。単純な自分に嫌になるのだが、アイスクリーム食べたり銭湯に入りたくなってしまう。自分がそれで癒やされるとは限らないのに。いや、サクレなら元気をもらえると信じたい(舞台挨拶を観た人にしかわからない話)。
最早
原作未読 初めて今作を知ったきっかけはまさに渋谷シネクイントの予告及びポスター
それにしても吉岡里穂の小ささなのか、モトーラ世理奈の巨大さの強調なのか、得体の知れないビジュアルのアンバランスさに逆に引っかかりを感じたファーストインプレッションである
ロケーションは渋谷、2組の女性達の群像劇が同時進行で進む 画面アスペクト比が多分1:1の真四角に映されて、隅が丸くトリミングされているのをみると、どうもインスタグラムを意識した様な画作りを狙っているのだろうか? そのフォーマットから描かれる映像は、というより動画的に近いモチーフを感じさせる内容になっていて、深い人間描写というよりも、ほんの少しの機微を感じ取られる心象を表現しているようである
姉に恋人を取られた妹の元に訊ねてくる姉の娘 働いてるアイスクリーム屋に或る日客として訪れる大柄で黒づくめの女性 それぞれの話は決定的には交差せず、アルファベットABCのアートオブジェが玄関前に設置されているマンションの上下階の部屋を隔てている構図でのストーリー展開である ニアミスはするものの影響はそれ程は読み取れない
姉との確執が心の蟠りとなって消せない妹だが、姉の死によってそれが消化できずに生きている 方やブラックなデザイン会社で働いていたがその4年間唯々仕事のみに時間を費やされ心身共に疲労困憊になって生きている理由を見失い、流されるままアイスクリーム屋の店長で過ごす日々
"冷たくて甘い"というキーワードにて、その冷酷でしかし甘さも又得られる『人生』をメタファーとして表現したアイスクリームを軸に、辛さも優しさも常に交互に訪れる日常をスタイリッシュに描いたのだろうと感じた 舞台が渋谷なので、エンディング曲のオザケンといい、過去と現在の街の移ろいも挿入しつつ、後味をサッパリとさせている風味もいわゆるZ世代を意識してのことだろうか・・・
ベランダの天井の花のマークや、マカロニえんぴつのボーカルの出演等々、映画作品という表現ではない、"映像表現"としての作品は、一つの可能性として自分は評価したい モノローグが文語体的台詞なのも一つの演出 映画と言うより現代アートとしてのインスタレーション作品としてみれば興味深い作風である そして最早クィアではなく、普通に同性同士が恋愛する世界なのであり、特別視することではないのであろう
キャストがとても良かった。アーティスティックで、もはやここには男性...
キャストがとても良かった。アーティスティックで、もはやここには男性はいない。男性は興味ない存在。姉妹が結びつきを確認する後半シーンが良かった。シスターフッドバンザイ。
うすいつながり
全く関係ないと思っていても、どこかでうすくつながっている。偶然かもしれないけれど、人生ってそんなもんかも。心地いいテンポで、見やすかった。初監督作品でありながら素晴らしい。好きなテイストです。 見終わった後は、アイスクリーム食べたくなるよ!
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