「このラストはいい。」怪物 Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
このラストはいい。
最初は怪物とは誰のことなのか、、、と思いながら観てたが、、、。
麦野の母親も、子供の異変を心配し、学校に乗り込んで行く気持ちはよく分かるが、見ようによってはモンスターにも見えるし、保利先生もその場を適当に取り繕う自己責任の欠落した教師に見えるし、校長先生も真摯に向き合うことをしない陰険な人に見える。子供たちも大人の分からない闇を抱えて何をしでかすか分からなく不気味にすら見える。
それぞれの視点から見ると全く違ってどんどん引き込まれていく。さっきまで嫌悪感を覚えていたのに。誰も悪くない、誰も悪くないのではないか。
なんと真っ新な子供たちの悩み、気持ち、複雑だが何も変わらない普通のことだょ、と。
台風が去った後の晴天の中を、吹っ切れたように清々しく走る子供たちにじんわりきた。
坂本さんの曲もすごく染み込んできて、より一層じんわり。さすがです。
誰も悪くなくはないか。依里の父親だけはアカンやつや。
こんにちは!
そうです!委ね系(笑)
私の個人的な好みはスッキリ系ですが、是枝監督はこういういかにも直球にはやりません!なタイプですよね(笑)
またよろしくお願いします。
Qooさん、共感&コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり「それぞれの視点から見ると全く違ってどんどん引き込まれていく」感じがよかったですよね。それだけに、学校の描き方にリアリティがないのが惜しまれます。不信感を募らせて乗り込んできた保護者の前で、用意された台本を棒読みする校長と飴をなめる担任がいる学校なんてあり得ません。学校を貶める過剰な演出が、かえって本作のテーマを安っぽくしてしまっているようにも感じてしまいました。
Qoo さん
共感&コメントありがとうございます。田中裕子さん、安藤サクラさん、、お二人とも日本を代表する名女優さんたちですよね。安定の領域で安心して観られます。
瑛太さんも大変なことになりましたが毅然とした対応、役者さんとしても一流ですね。それに子供たちのこれからが本当に楽しみです。エンディングは色々と観る人の捉え方次第だと思いますが晴々とした映像と教授の美しい旋律との融合、感動です
コメントありがとうございます😊
そう、あの言葉があんな感じで無邪気に遊んでるときの声だったかと思うと、予告の時点でもう偏見抱いていたんですよね。いろいろ気づかせてくれる作品でした。
〝複雑だが何も変わらない普通のことだよ。〟
とても優しいこの言葉を二人に届けたいですね。
失礼します
共感ポイント&コメントありがとうございます
ラストシーンは多幸感がこれでもかと溢れ出ていましたね
自分達だけが存在する世界を表現した秀逸な画作りだったと冷静に考えても唸ります
「嫌悪感」わかります。最初、「なんだ、この映画は!」と思いました。でも、進むにしたがって、みんな怪物ではないことがわかってきました。あまり、期待せずに見ましたが、なるほど、みんなほめるわけだと思いながら見終えました。
自分は、校長先生は、最後まで苦手でした。
(依里くんの父親も、人となり、あるいはああなってしまった背景などを知れば、怪物でなくなるのかもしれません)