ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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山崎貴さんが描く物語は『生』と向き合う、そんなテーマが感じられた
永遠の0、STAND BY ME どらえもんなど今やNO1ヒットメーカーの山崎貴監督が描くゴジラということで期待いっぱいに鑑賞。
結論、良かった。
途中まで演出?なのか主演の神木隆之介くんはじめオーバーリアクションに暑苦しかったけど。
今回のゴジラはシン・ゴジラのような不気味な恐怖感はないけどかなりスタイリッシュに美しさもあるフォルムでどこか可愛らしさもある、でも迫力はいっぱい。
山崎貴さんが描く物語は『生』と向き合う、そんなテーマが感じられた
死んだら駄目です!(至言)
2023年映画館鑑賞61作品目
11月3日(金)イオンシネマ新利府
ドリンクSポップコーンSセット引換券付き1400円
ドルビーアトモスで鑑賞
監督と脚本は『リターナー』『ALWAYS 三丁目の夕日 』『BALLAD 名もなき恋のうた 』『永遠の0 』『STAND BY ME ドラえもん 』『寄生獣』『DESTINY 鎌倉ものがたり』『アルキメデスの大戦 』『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー 』『ルパン三世 THE FIRST』『ゴーストブック おばけずかん』の山崎貴
この感動と興奮をレビューとして書かなければいけないとき何を書いていいかまず戸惑う
自分ごときの駄文でこの作品は汚したくない思いが込み上げてきた
ゴジラに出くわした銀座の人々のように逃げたくなる
まあそれでも書くんだけど
まずゴジラがでかい
カメラアングルが良い
子供向けにアイドル化したゴジラではない獰猛な本来のゴジラ
あの背中のギザギザが良い
青光りするところとか
エリマキがついているゴジラは間抜けだけどギザギザがないゴジラはもっと間抜け
あれはとても大事
今まではそのときそのときの現代なりのゴジラだったが今回は原点回帰
厳密にいうと最初のゴジラと比べそれよりも前の時代から物語は始まるけど
最初は敷島を責めてた太田もやがて協力者に
登場した頃はその演技力も手伝ってゴジラに負けない迫力
それは最初のゴジラに登場した国会議員役の菅井きんと双璧の気迫
典子演じる浜辺美波も良かった
「死んだら駄目です!」こんな声も出るのかとちょっと驚いた
安藤サクラに刺激を受けたのかいつになく気概を感じた
もし海外進出するなら外国人は『浜辺美波』ではたぶん読みにくいので『shindara damedeath』にしたらどうだろうか
そんな馬鹿馬鹿しいことを書き込みたくなるほどのパワーワードだった
銀座に出現するゴジラのシーンが壮観
現場で実況するラジオ局の人たちは最初のゴジラのオマージュか
これが本当のジャーナリズム
ネットの書き込みとか芸能人のXを丸写ししてるだけの炬燵記事馬鹿に直接皮肉の一つも言ってやりたい
またかよとタイミング悪く走ってくる電車は定番中の定番
最後の方は鉄棒にぶら下がるような形となった典子
どこかで観たようシーンだが思い出した
『ゴーストブック おばけずかん』で天高く雲梯にぶら下がるガッキーだった
佐々木蔵之介も吉岡秀隆も良かった
キャラが立っていて役にはまっていた
山田はイケメンだがあれをやったせいか今にも「だっふんだ」とか「怒っちゃやーよ」とか「とんでもねーあたしゃ神様だよ」とか言いそうだけどもちろん言うことはなかった
子役が天才的に可愛い
田中美央だがどんな美女かと思いきやゴリラのようなオッサンでがっかり
名は体を表すらしいが全然そうじゃない
五利ゴリオに芸名を変えた方が売れると思う
死んだら駄目です
生きるための戦い
ゴジラの口の中に特攻したと思ったらやはりパラシュートで脱出
まさかの典子生き残りは少し興醒めした
主要人物の死はヘドラ以来だと感じたが生きていた
それでも『はいからさんが通る』で震災からも生き残った紅緒さんに匹敵する生きることへの執念を感じた
それを思うとレオ円盤生物編の宇宙基地全滅とか子役時代の冨永みーな降板とか酷すぎるなと改めて思った
ゴジラもどうやら死んでいないようだが続編あるのかな?
それともあのボコッボコッってやつは『北斗の拳』のザコキャラがケンシロウに秘孔を突かれて死ぬ直前のようなやつで死にかけているんだろうか?
動画サイトやDVDとかテレビでいいやと思わないでほしい
これは一度は必ず映画で観てほしい
ホームシアターを充実させて気取ってるこがけんみたいチンケな芸人こそ映画館でゴジラマイナスワンを観るべきだ
なるべくならドルビーアトモスでゴジラの声とゴジラのテーマと浜辺美波の「死んだら駄目です」を感じてほしい
客ガチャとかアホかよ何様だ貴族かよ
特攻の生き残りで帰還後に機雷処理するため新生丸に乗り込む敷島浩一に神木隆之介
戦争で両親を亡くし血のつながりのない赤ん坊を引き取り敷島に身を寄せる大石典子に浜辺美波
新生丸では唯一戦争経験がない若者の水島四郎に山田裕貴
特攻時代から敷島を知る戦闘機の整備士の橘宗作に青木崇高
海軍の技術者で秋津からは「学者」と呼ばれている新生丸の乗員の野田健二に吉岡秀隆
敷島の近所に住むおばさんで空襲で子供を亡くした太田澄子に安藤サクラ
新生丸の艦長の秋津淸治に佐々木蔵之介
駆逐艦雪風の元艦長で民間によるゴジラ駆除の最高責任者の堀田辰雄に田中美央
ゴジラに殺された島の整備兵の齋藤忠征に遠藤雄弥
わだつみ作戦に関わる東洋バルーン係長の板垣昭夫に飯田基祐
典子の連れ子の明子に水谷咲笑
役場の人事課の職員に阿南健治
水橋研二も出演していたがどこに出ていたかはっきりと覚えていない
周囲に溶け込んでしまうせいだろう
その点では阿南健治は決してそんなことはないので強く記憶に残る
ゴジラが登場する銀座のシーンで橋爪功がいたような気がするがノンクレジットだったので幻だろう
橋爪功はまだ生きているいるしどうせ幻なら三浦春馬や竹内結子だったら良かったな
永遠のゴジラ
全く何作作ればいいんだよ~と予告編を見たときは思いましたが、実際に観てみると感動のラスト。星5あげちゃいます!
ゴジラ映画でラストに感動した作品ってありましたっけ?
最後まで一気に見終えました。
VFXの技術進歩はスゴイですね。
昔はキグルミ、今は背景までCGなんですから素晴らしいです。
初期作品へのオマージュに加えて圧倒的な迫力!
人物設定に多少無理はありましたが、そこは山崎映画ということで…
永遠のゼロに続いて…エンテ翼が登場とはとは参りました。監督のこだわりなんでしょうかね?
てっきり「桜花」とか「秋水」が出てくるのかと思いました。
滞空時間を考えれば無理ですけどね(笑)
アキコちゃんの泣く演技はスゴイですね。本気で泣いているのでは?と思っちゃいました。
あの小さな子があれだけの泣きっぷり、名演技です。
4DXを観ればゴジラの歩く地響きや咆哮をボディソニックで体感できたでしょうから、そっちにすれば良かったなあと少し後悔しています。
最後にG復活の兆しや動く黒い痣(G細胞?)などの伏線まで盛り込まれてますね。
次回作はG0.0?
まだまだゴジラは続きます!永遠のゴジラ!
原点回帰のゴジラ!
こんなゴジラは観たことがない!
ストーリーは日本のもハリウッドのも含めて一番面白かった
凄い内容で感動した❗️
ストーリーは日本のもハリウッドのも含めて一番面白かった
ただゴジラの出番は少ない
しかしそのゴジラのデザインや光線発射前の背鰭が青白く光りながら一枚一枚少し伸びるのも斬新❗️
日本のCG技術がこんなに進んでるのかと驚いた❗️
ゴジラの最後は神木隆之介の局地戦闘機・震電が口に突っ込んで顔面爆破して肉体崩壊
戦争で使われ無かった局地戦闘機・震電なんて出すなんて凄すぎる❗️
ほんとに良いと思った所は神木隆之介も浜辺美波も行きていた所
行きていた事で本当に涙が出てきた
いちいち死なさぜずに行きている事での嬉し涙なんか中々ないと思った
銀座のシーンで橋爪功がカメオで居た(笑)
最後の浜辺美波の首の所にアザみたいだヴェノムみたいなのが気になる
そしてゴジラも再生始めて終わったので続編は是非おんなじ監督でお願いしたい❗️
局地戦闘機・震電情報
震電(しんでん)は、第二次世界大戦末期に日本海軍が試作した局地戦闘機である。前翼型の独特な機体形状を持つ、そのため「異端の翼」と呼ばれた。最高速度400ノット(約740km/h)以上の高速戦闘機の計画で、1945年(昭和20年)6月に試作機が完成、同年8月に試験飛行を行い終戦を迎えた。略符号はJ7W1。
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購入番号:040425
劇場名 :109シネマズ湘南
上映日 :2023/11/04(土)
上映時間:11:45 ~ 14:05
上映劇場:シアター2
上映作品:ゴジラ-1.0
最大抵抗
ジャパニーズゴジラシリーズをリアルタイムで劇場で鑑賞するのは初めてです(シン・ゴジラはコロナ禍のリバイバル上映にて。アニメゴジラは未鑑賞。それ以前の平成ゴジラたちももれなく劇場では見れてないです。)。山崎監督の悪い癖が発動してしまうのか、それとも劇的なゴジラが誕生するのか、さまざまな意味で上映前からワクワクさせてくれました。
1から10まで最高、とにかく絶望に次ぐ絶望、ゴジラという存在の恐ろしさをこれでもかと知らしめた大傑作でした。ハリウッドをも超える圧倒的映像技術に惚れ惚れし、立ち上がる人々の総攻撃っぷり、熱くしてくれるもの満載でした。
なんてったってゴジラの存在感が素晴らしかったです。ハリウッドでのゴジラはどうしても怪獣プロレスの相手だったり、ひたすら暴れ回れるマシーンの様だったのですが、今作ではしっかりとその姿を現して、人々を踏み潰し、食いちぎり、尻尾でもぶっ飛ばして、これでもかと街を破壊する様はまさにモンスターでした。
海上での砲撃は食らっても食らってもお構いなし、何倍にしてでもお返ししてやるというゴジラのえげつない攻撃力を堪能できます。島の戦いでも十分恐怖を感じたのに、本当にゴジラに勝てるのかという絶望に叩き落としてくれました。
銀座でのゴジラの暴れっぷり、怪獣映画最高のシーンなんじゃないかってレベルでした。
初っ端電車を投げ飛ばして進路を塞いだかと思いきや、その電車を噛みちぎってバキバキにして、戦時中も生き残った建物を全て跡形も無く破壊し、吹き飛ばした瓦礫で人々は潰れていき、最終的には背が青白く光り、熱線で街ごと破壊し、破壊の衝撃の爆風によって数多の人々を吹き飛ばしていくというもう絶望まみれの絵面にスクリーン越しでも恐怖を覚えてしまいました。
典子も衝撃で吹き飛んでいってしまい、絶望に陥ってる敷島に黒い雨が降り注ぐ、ゴジラが放射線の象徴だったというのを改めて印象付ける演出も粋だなと思いました。
正攻法ではゴジラは倒せない、ならば人間の知恵をフル活用してゴジラを倒そうと思い切った決断に踏み切ってそれらの作戦を事細かく説明してくれたのも分かりやすさに拍車をかけていました。
戦後間もない日本だからこそ、かすかに残っている戦争の記憶を払拭し、自分たちの戦争を終わらせると覚悟した男たちの背中は本当に偉大なものでした。
最後の総攻撃、もうこれは圧巻と言わんばかりの戦闘描写でした。
ゴジラを海底まで沈めて息を止め、止まらない場合は海面まで急浮上させて気圧に耐えられない様にするという2重のプランで挑む海上戦が見応え抜群で、ゴジラの攻撃もとてつもないですが、うまいこと沈めた後も油断せず再び浮上させるプラン、それもダメでも諦めずに挑み、そこに地上に残っていたはずの仲間たちが総集結してゴジラを追い詰める様子は執念がこれでもかと感じられました。
宣伝文句にもある"生きて抗え"の通り、敷島の特攻も脱出装置を使って回避し、特攻機をゴジラの口の中に突っ込ませて破壊するというド派手なラストも手に汗握るものに仕上がっていました。パラシュートで無事に抜け出した敷島含め肩を組んで讃え合い、無事に全員帰還したというのも最高な終わり方だなと思いました。
人間ドラマも感動に偏らずに戦後間もない時代に立ちあがろうとする人々の前向きに生きる姿や、ゴジラに対して恐れを隠せない様子、政府もGHQも頼りにならない現状から脱却するために思考を練ってゴジラを倒すために立ち上がる様子などなど、ゴジラが暴れていない間もその存在感は消さず、常に緊張感漂うドラマの描き方が本当に凄かったです。
今作の特徴的な部分として、死ぬのは名誉ではないというのを強く描いている事です。巻き込まれて死んでしまうという辛いものとは違い、特攻なんて簡単に命を捨てると同義でお国のためなんてただの綺麗事だなと歴史の授業を習っている時も思っていましたが、最初の島に上陸した際に敷島に修理兵が投げかけた言葉が「アンタみたいな人間がいても良いんじゃないっすか」という言葉はさりげないですが、今作や山崎監督の考え方を示すには十分な一言だったなと思いました。
音楽も耳馴染みのある曲たちがこれでもかってくらいに映画の中で活き活きしていました。ゴジラ登場のシーンのおどろおどろしい音楽も、人間たちが反逆の狼煙を上げる際に用いられているのがまた胸熱でした。ここまでこの曲がカッコよくなるのか…!と痺れました。
役者陣も好演連発で、本当にこの時代に生きてる人たちなんじゃないかってくらいのリアルさでした。感情むき出しになる佐々木蔵之介さんが1番好きです。
エンドロール前では無事だった典子が映されますが、首元には黒いアザが、そして肉塊になったはずのゴジラが再生している様子が…。ゴジラはただでは終わらない、そんな次回作への布石も込めたラストにはゾクゾクさせられっぱなしでした。
リアルタイムでゴジラを大スクリーンで体験できたのが本当に嬉しかったです。観る前の不安なんてもうどこかへ行き、もう一度体感したいという興奮に変わりました。新たなゴジラ時代の始まりです。
鑑賞日 11/3
鑑賞時間 14:40〜17:00
座席 N-28
ゴジラは昭和がよく似合う!
公開を今や遅しと待ちわびていた本作。もちろん公開初日にIMAXで鑑賞してきました。控えめに言って最高すぎる作品で、期待をはるかに超えてきました。一緒に連れて行った中学生の甥っ子も、ゴジラ初体験でしたが、すっかり魅了されたようです。
ストーリーは、終戦間近の太平洋上の大戸島の軍施設に突然現れた巨大怪獣ゴジラが、その後も北上を続け、やがて戦後の焼け野原からようやく立ち直りかけた東京に姿を現し、再び大きな災厄をもたらす中で、さまざまな思いで戦後を迎えた人々が、力を合わせてゴジラに挑む姿を描くというもの。
まず言いたいのは、怪獣映画でありながら、本作が非常にドラマチックであるということです。「ゴジラ」の主人公はゴジラでいいといつも思っているのですが、本作の主人公は紛れもなく敷島浩一、あるいは彼をはじめとする逆境に抗う人々です。敗戦の悔しさ、仲間を救えぬ不甲斐なさ、生き残ったことの罪悪感、家族を失った悲しみ、いつまでも拭えぬ恐怖、政府への不満や怒りなど、さまざまな思いを抱えて、それでもなお生きていくために踏ん張り続ける人々の姿が印象的です。
そんな人々をさらに絶望の深淵に叩き落とすゴジラの描き方が秀逸です。天をつくような超巨大生物でありながら、禍々しさと神々しさを併せもつようような姿で、耳をつんざくような咆哮をあげ、想像を絶するような破壊力をもつ熱線を吐くゴジラ。その圧倒的な存在感を最新のVFXで見事に描いています。そんなゴジラが東京を蹂躙するシーンで、どことなく醸し出す特撮感も絶妙です。日本でも、いや日本だからこそ描けるこだわりの映像表現が素直にうれしいです。
およそ人類が抗う術がないゴジラに対して、戦後間もない貧弱な日本がどんな対策を講じるのかも本作の見どころの一つです。現政府への皮肉も込めた、隠蔽体質、ことなかれ主義、責任逃れの弱腰政府に頼るのではなく、民間人が大切なものを守るために立ち上がる姿が熱いです。野田のアイデア→震電の登場→橘による整備のコンボも抜群の破壊力で、クライマックスに向けてテンション爆上がりです。ヒント多すぎでラストは読めましたが、それでもきれいな伏線回収によるドラマチックな展開に涙がこらえきれませんでした。
改めて昭和生まれのゴジラは、昭和がよく似合うと感じます。高層建築がほとんどなく、爆風で一掃されるような家屋の多い時代、ゴジラは天災に匹敵する脅威です。それなのに、人類には抗うための強力兵器もハイテク装備もありません。そんな時代だからこそ、知恵を絞り勇気を奮い、未曾有の危機に立ち向かう人々の姿が熱く描けるのだと思います。
今回はIMAXで鑑賞したのですが、大スクリーンと整った音響設備のおかげで、この上ない臨場感と没入体験を味わえました。これぞ映画館で観るべき作品と言える本作。ぜひ劇場でご覧ください。
主演は神木隆之介くんで、己の生きる意味について悩む敷島を熱演しています。「らんまん」での神木くんとの夫婦役も記憶に新しい浜辺美波さんも息ピッタリで、もう本当に結婚してほしいぐらいお似合いです。脇を固める、吉岡秀隆さん、佐々木蔵之介さん、山田裕貴くん、安藤サクラさん、青木崇高さんらも、それぞれの役で抜群の存在感を発揮しています。
人情ドラマに重きを置いているようで残念
永遠の0かと
冒頭のゼロ戦(主人公は「レイシキ」と言ってた)が着陸するシーンからこの映画の面白さが予感された。開始早々ゴジラが現れたけどジュラシックパークに毛の生えた程度でこれじゃない感があった。でもそれは杞憂に終わって良かったが。
母親役がいなくなり女の子が泣くところや主人公が命を懸けてゴジラを倒すために子供と別れるシーンでは涙が浮かんだ。あちらこちらでオジサンの鼻をすする音がした。
初めは戦争で子供を失いやさぐれて嫌な感じだった安藤サクラが母親代わりをしてくれて良かった。やはり彼女は上手い。
できれば永遠の0のように最後は逝って欲しかったけど子供も観に来る映画なのでハッピーエンドはいたしかたないかと。
客の大半は昔の子供たち(白髪頭のオジサン、おばさん)でしたが。
是非映画館で観ましょう。
もう何年も前に他界した父母は昭和一桁で、父はかろうじて赤紙はもらわない若さだったのでその後、高度成長期を走り抜けた世代。
母は学生時代、近くの軍需工場に学業そっちのけで毎日働きに行ったことをよく聞かされました。日本にそんな時代があったこと、まるで夢のようですか、昨今の世界情勢を見ていると恐ろしくなるばかりです。
そんなこともあり映画も戦争ものはあまり積極的には観てこなかったのでクリント・イーストウッド監督のニノが株をあげたあの作品も観ていませんでした。なので戦中戦後舞台ということで観に行くこと少しためらっていました。
とはいうもののここにも何度か書きましたがが個人的理由から土曜日(今回は祝日の金曜日)朝イチ観られる作品の中から選んでの鑑賞ということで「お前の罪を自白しろ」と天秤にかけ単に上映時間の早さで選択。何しろ封切り初日の初回上映7時30分に朝6時前起きで行ってきました。
これも何度か書いてますが名古屋の朝イチ上映回は大体客数が数えられるのが一般的なのに、今日は半分くらいの席が埋まっている状態。しかもほとんどが自分より先輩方ばかりで思わず若造になれた気分でした。さすがに1954年ゴジラの初登場をライブで観られた年代ではないもののキングギドラくらいからは現役だったと思われる諸先輩たちばかりでした。
※キングギドラをググってみるとwikiには「特撮映画に登場する架空の怪獣」とのこと。架空でない怪獣もいるらしいです。
ここからが本題ですが、何しろ着ぐるみではないゴジラの大迫力はさすが山崎貴監督・VFXの凄さに圧倒されっぱなしでした。そこに時代背景も相まってなかなか奥深い物語となっていました。正直ツッコミどころはたくさんありますが、もともと空想特撮物が全て辻褄が合うわけないので特に気にせず楽しめる作品でした。
もちろん主演お二人の緊迫した演技には感心ですが、今一番美しい女優さんと確信する浜辺美波さん、今回も綺麗でした。よかったです!また神木隆之介さんも『千と千尋』の坊の頃からやるな!って思ってましたし(ホントか?)『ノイズ』の時とは違って生きてくれてよかったです。
また三丁目や寅さんシリーズでは頼りなさげな吉岡秀隆さんの曲者ぶり。また重要な役どころので青木崇高さんがよかったですね。あと山田裕貴さんも絶対的に素晴らしいバイプレイヤーですね。
エンディングは(ゴジラファンには怒られると思いますが)顔が吹っ飛んでもジャムおじさんが新しい顔を焼いてくれたら復活しそうだなって思いました。
戦時中の設定はともかく最新VFX を劇場の大画面・大迫力で観られることをお勧めしたいと思っています。なんだかレビューにならなかったなぁ。毎度のことですが。
戦後のどさくさ
今年ももう11月となり、私の劇場鑑賞作品も本作で101本目となりました。いろんなものが値上げする中、映画観賞券も一般は基本2,000円ですから、当然劇場で観る作品は自分なりの基準で選別します。元々、特撮、特に怪獣映画はあまり好んで観るジャンルではないのですが、今作は「ゴジラ×山崎貴」となるとこれはお手並み拝見です。
で、感想は「今年劇場鑑賞した中で一番つまらなかった」と言うのが正直な思いです。高い評価も多いようなので申し訳ありません。個人的感想なのでご容赦ください。
まず、山崎監督作品のウリであるVFXや美術についてケチをつけるつもりはありません。ゴジラそのものの見た目は好みじゃありませんが、それも評価としては度外視します。ただ、脚本はこの上なく酷いですね。
まず、設定が雑。本作の主役は敷島(神木隆之介)という(元)特攻兵。一方「ゴジラ」という存在についてはほぼ取り下げられません。プロローグでの登場後、序盤のダイジェスト的に進む時間経過に挟み込まれる「1946年のアメリカによる核実験」をきっかけに巨大化する様子は解りますが、それ以外は「敷島のいるところにゴジラが現れる」としか説明がつかないほど、なぜそこで暴れているのかは解りません。そして、とんでもない被害をもたらされているのにもかかわらず、アメリカはソ連との睨み合いを理由に干渉せず、ましてや日本政府もダンマリで、ゴジラ退治は帰還兵が中心とはいえ全て民間に委ねられます。対抗するための兵器などもあっさり払い下げられ、戦後のどさくさな状況を、映画の設定自体に「どさくさ紛れ」で利用していたりと、いろいろ説明がつかないことが多すぎます。
そしてまた、展開についても意外性はありません。敷島のドラマに時間を割くことで、ゴジラの動きは説明通り。全くピンとこない住まいと銀座の距離感や、いつ(2回目の)上陸があるか判らない中での「人探し」などはちゃんと間に合います。
そして、終盤に準備された2つのサプライズも仕掛けが在り来たりですぐに読めてしまいます。これって「画面から消えただけ」だなと思ってしまうし、違ったのは「そっちのレバー」だった事くらいだったり。
だったらせめて絶体絶命な状況からの大逆転的なカタルシスくらいあってもいいと思うのですが、ずさんな「作戦」にもかかわらず、ゴジラさんも想定通りに動いてくれます。一応、プランAがダメならプランB、Cみたいな設定がありますが、全くハラハラするシーンもなく盛り上がりません。
いつもならそれでも「役者の演技はよかった」とフォローを入れがちですが、山崎さん演出の悪い癖なのか、主要な登場人物は漫画っぽいキャラクターばかりで、際立って良かったと思う方もおりません。決して役者のせいだとは思わないだけに、ひとしおに残念です。
と言うことで、皆さんの評価の高さに意外性を感じつつ、まぁ映画は「好み」ですから、私には合わなかったのだと割り切って、私からはこれ以上の点をつけようがありません。悪しからず。
昭和から平成、そして令和へ
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