ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
全2024件中、1641~1660件目を表示
このゴジラ、今までで1番おデブさん。
名作シン・ゴジラの後に制作するってことはとんでもないプレッシャーがかかっていたんじゃないかな。でも完成してるって事は結構楽しいんじゃないかとハードル上げて着席。
あら、第二次世界大戦まだ終わってなかったのか!神木君演じる敷島は特攻隊員なのに、死にたくなくて嘘ついて大戸島に着陸。そこでゴジラに出会う。あれ?このゴジラ小さくね?って新鮮さを感じてたら、次に登場した時には放射能の影響なのか、でかくなってた。これ、新しい設定だよな。
ゴジラをやっつける作戦がメインの展開かと思っていたら、敷島が出会った美波ちゃん演じる典子とのラブロマンスがジワジワ。
戦争で家族を失う辛さを体験している当時の日本人達が、ゴジラから家族を守ろうとする。冷戦の影響で国が兵器を使う事ができず、元軍人の民間人がチームを作って頑張る。驚きの設定だ。主役の2人以外の、佐々木蔵之介、吉岡秀隆、山田裕貴、安藤サクラ等、脇役陣も皆んなキャラが強くてめっちゃ良かった。命の大切さがメインテーマだったのかな。ラストなんて超ハッピーエンドでウルルル。まさかゴジラで泣けるとはね。すげ〜楽しかったです。
面白かったけど
面白かったけど…
何だろう、泣かせるぞ泣かせるぞ、って感じが
ありありと見えて逆に醒めちゃったと言うか。
ゴジラの登場シーンとか人を咥えてぶん投げるところとかジュラシックパークみたいで恐怖感はありました。
人間ドラマの方が心情移入できないと言うか…
人間ドラマを描くなら最後のシーンはなくても良いのかなと思いました。人間がゴジラに勝ったんだ、で終わっても。でもそれじゃあゴジラじゃないんですかね?
シン・ゴジラのあの奇抜な感じは賛否両論ありましたが私は好きだったんですよね。シン・ゴジラ派には合わなかったのかなー。
圧倒的災害として描かれるゴジラ。
大戦に敗北を喫した戦後の日本が舞台の本作。
ゴジラが圧倒的な災害として描かれていて“よっ!待ってました!"といった感じ。
戦争後の退廃した日本がまず背景としてあるからゴジラの脅威と、それに対する絶望感がより際立たされてたと思う。
スクリーンいっぱいに暴れるゴジラの脅威に圧倒されながらも、同時に戦争を経験したその直後の時代の生活が印象的だった。
特攻を命ぜられた兵が生きて帰ってきたら人々から平気で恥知らずと非難されて、またその当人も生き残ったことに対して申し訳ないと感じる時代。
話には幾度か聞いたことがあったが、およそたった80年前の日本に実際にあった価値観。
映画を通して強く感じた圧倒的な死生観の違い。
命を懸けるという行為が現在よりも当たり前にあった時代だからこそ"生きること"が当たり前ではないことがメッセージのように感じた。
こんなに感動するとは思わなかった思わぬ名作。
怪獣映画苦手な人にもおすすめな作品でした。
ほぼ無条件で推せる、今週おすすめ
今年374本目(合計1,024本目/今月(2023年11月度)6本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
※ お手洗いにいって抜けていた部分があるので、5分ほど抜けているところがあります。
内容としてはもうかなりの方が多く書かれているので多言を要さずここではカットします。
個人的にはリアル日本における敗戦後のアニメ・映画産業の中で生まれた「初期」のゴジラと、今のCG等を駆使して描かれるそれの折衷的な部分は結構感じました。趣旨的には「当時の時代背景にこだわって、撮影手法もそれにこだわった」ほうが良かったのかもしれませんが、そうすると実際問題、20代の方など行かないと思うので仕方がない(換言すれば、こういった「歴史的価値のあるアニメ」にまでデジタル化の波は来ている)といったところと思います。
どうしても一般的にアニメ作品と比べてもこの映画はその成り立ち的に「日本の戦後まもないころの事情」(GHQが占領していた時代)も出てくるため、映画が意図しようがしまいがどうしても憲法論的な論点はどうしても入ってしまいます。ただ、それは「結果的にこの映画が負ってしまう」だけであって、積極的に憲法論を論じようという趣旨までは感じませんでした。
採点は以下のようにしました。
どうしても「映画の趣旨的に」ある程度そのように「GHQは是か非か」「自衛隊は是か非か」といった、アニメとは若干異なる政治思想論点が出うる映画ですが、単純に映画として楽しめる作品です。
なお、若干光の描写が気になる映画でもありますので、自信のない方は後ろ側の席を選ぶことをお勧めします。
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(減点0.3/GHQなどについてもう少し詳しく描いてほしかった)
・ どうしてもこの映画はその成り立ちの趣旨上、GHQがいかなるもので、日本で何をしたのかということは論点に入ってきます。もっともGHQを描く映画ではないので(そういう映画は確か「日本誕生」か何かであったはず)、そこは薄目なのですが、この部分は高校日本史でも実質スルー扱いで(3年3学期というのが事実上ないため。センター試験や私立2次でも配慮される)、この辺、もう少し詳しい描写があればな、といったところです(ただ、過度にGHQを美化したりあるいは「こんなものいらない」というように描くのも変なので、「史実に適して適切に」ということです)。
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偏屈ジジイの私には予定調和過ぎて海溝へ沈没
すごかった
メチャクチャ面白くて大満足!! ただの怪獣映画にとどまらず、骨太の人間ドラマと大迫力のスペクタクル映像で見応えたっぷりの125分
今回のゴジラは水色に光るトギトギの背びれや獰猛な顔が印象的で人類に容赦なく襲いかかる破壊の権化として描かれています
それに必死で立ち向かう人々の物語が1945年の終戦直後を背景に、ただの怪獣映画では終わらない、熱いドラマが描かれ、予想を遥かに上回る傑作として完成されています
日本でこのクオリティのパニック超大作が作れるのかと、とても感心し嬉しくなりました
グローバルマーケットに通用する、完成度の高い素晴らしい作品だと思います
IMAXというもあるかもしれませんが、とにかくVFX映像と爆音が凄まじく圧倒的
海で艦艇に襲い掛かるゴジラ
銀座の街を破壊しまくるゴジラ
とお約束のくだりを経て、
クライマックスは吉岡秀隆さん演じる野田が考案した”海神作戦”での人類対ゴジラの相模湾ラストバトル
海上・海中での猛攻撃から神木隆之介さん演じる敷島浩一が乗る戦闘機”震電”でとどめを刺す(残念ながら実際には刺せなかった様ですが)まで、手に汗握る圧巻の映像に終始釘付けにされあっという間の2時間でした
舞台が戦後日本というビジュアルがとてもノスタルジックで良かったし、その映像に完璧に染み込んでいるキャスティングがすごく良かった
神木隆之介さんがとても勇ましく、時に苦悩する敷島を熱演、今までで一番好きな演技です
浜辺美波さんも相変わらず綺麗で凛とした佇まいが素敵でした、トム・クルーズさんの「ミッション・インポッシブル デッドレコニング part one」で縦になって半分車体が無くなった列車の内部に掴まってぶら下がるアクションと同じ様なシチュエーションもこなして頑張ってましたし、最後は生きてて良かったです
そして吉岡秀隆さんも重要なキャラクターを演じ、久しぶりにハマり役だと思います
それ以外にも安定の安藤サクラさん、青木崇高さん、佐々木蔵之介さん、山田裕貴さんなど確かな演技派が脇を固め、珍しく1人もミスキャストを感じず素晴らしいと思いました
やはり日本製のゴジラ映画が一番!と痛感した傑作、山崎貴監督、お見事です
死ぬ覚悟で生きる
2024.3.11追記
日本映画史上初
2023年度アカデミー賞
視覚効果賞受賞
おめでとうございます!
1945年の日本
日本中の都市は
アメリカの爆撃を連日受け続け
それでも降伏しなかった日本へ
8月に原子爆弾を広島と長崎へ使用
150年来の友好国はたった
4年でここまで悪化した
今作はゴジラをそんな
戦後の混乱期直後に出現させたら
どうなるかというまさしく
「人の心とかないんか?」
というテーマ
脚本監督の山崎貴も
個人的に打率が低く
またどうせ俺ゴジラやって
非難殺到ってオチじゃないのと
高をくくっていたのですが
まぁせっかくだから観に行って
おくかと観賞
感想としては
非常に良かった
山崎貴監督の兵器好きな部分
戦後生き残った人々のメンタリティ
敗戦から何を感じ取ったか
前述の通り戦後全てを失った
日本人達が再び酷い目に遭う
様は心が締め付けられる
思いがしますがだからこそ
未曾有の大怪獣を前に
極限状態で色んな考えや思いが
衝突する
衝突させられる
ここが狙いかと膝を打ちました
主人公の敷島浩一も
特攻を命ぜられたが逃げ出し
するとそこへゴジラが出現
仲間を守るためにやってくれ
と言われた機銃も怖くて撃てず
部隊はゴジラに惨殺されてしまいます
それからゴジラにうなされる敷島
復員し新しい生活が始まっても
闇を抱えたまま苦しみ続けます
大石典子とアキコとも生きていこうと
決意すると東京にビキニ環礁の
水爆実験で巨大化したゴジラが出現
熱線で銀座を吹き飛ばし
典子は浩一をかばって吹き飛ばされ
浩一はまたゴジラに人生の岐路を
阻まれることになります
浩一の戦争はまだ
終わっていないのです
死ねと言われて生きたいと思ったら
ゴジラが来て
家族と生きたいと思って上を向くと
巨大なゴジラが死をもたらす
初代ゴジラは1954年の
復興期に浮かれてきた日本人に
戦死者の英霊が化身となって
東京にやってくるという
テーマだったと聞きますが
今作はそれより突っ込めて
いるかもしれません
どうした山崎貴
浩一の悲しみと怒りは
神木隆之介の熱演も相まって
移入出来ないわけがありません
ゴジラを倒さなければ「俺の戦争」
が終わらない
ゴジラを倒すために立案された
わだつみ作戦を実行する
元海軍の人々も
「うまくいく保証があるのか」
「俺には妻も子供もいる」
「誰かが貧乏くじ引かなきゃだめでしょ」
「死ぬと決まったわけじゃないなら
前の戦いよりよっぽどましだ」
色々な声が上がります
でも皆死線を生き抜いた人々
どれも間違いではありません
そんな意見をぶつけあうシーンは
本当に戦争に行ってきた
方々が作った初代ゴジラへの
敬意も感じられるとこあります
敗戦したとは言え
日本国民が一丸で
物資も食料も差し出して
当時最高のテクノロジーを
結集して戦った世界大戦を
生き抜いた日本人の気概と精神を
描き出すという意思がハッキリ
表現されていました
そして
特攻を今度こそ決めてやると
決意した浩一に
逃げたことを知っていた
橘は死ぬ覚悟を決めた浩一に
生き残るための仕掛けを施します
それがなければ
俺の戦争が終わったことを
伝えられなかった
良い終わり方だったと思います
ゴジラ映画シリーズでも
屈指の作品になったと思います
やっぱりゴジラは人間と戦わなきゃな
たしかに粗はあるし
山崎貴がどこまで勘案して
こうなってるかはわからんけど
プロットで勝ってる映画だと
思います
左翼が発狂してるのも予想通り
一つ言わせてもらえば
モノクロ上映どうかな?
これが本来のゴジラである
お疲れ様でした
コジラ史で一番前の時代で行きます
と言った監督に東宝は「本当ですか?!」と反応したらしい
それはそうだ、芹沢博士も居ない時代だ
ただ、そこでどう倒すのかはずっと興味があった
どう倒したかは観て確かめてほしい
海のシーン
正面を向いたゴジラが怖くて良い
又、ゴジラが熱線を出した時の背びれ?がかっこよすぎてワクワクした
残念なのは日常パートがあまりにも三丁目のなんとかになっている事
びっくりしたのは三丁目テイストが出てきた途端、かなりの観客が退場されていた事
上陸後のヒロイン?が爆風?でスーっと吸い込まれていく時はポーズが不謹慎だけど笑えた
アルキメデス・永遠の等々
とにかく監督の作品をつなぎ合わせて出来た作品だとは思った
ツギハギ怪獣ゴジラ
ゴジラはシン(死んでは)ないけどお疲れ様でした
ゴジラ映画の新境地、でも継承されるヒーロー像
なるほど、第一作目の時代の一世代前だから、このお題ね。
戦争で徹底的に破壊された東京、コンクリート製で焦土から辛うじて生き延びた銀座のビル群まで破壊された。連合国が進駐した街並み、しかし米ソ関係の緊張感から軍事的な協力は得られない。と、特攻隊や軍隊の生き残りがまたしても国を市民を守るために立ち上がる。倉庫に隠してあった戦闘機とか、爆破処分前の軍艦とか、なるほどね。このあたりの時代背景とか、ストーリ設定もそれらしく無理はないかな。
ま、そういった脚本の丁寧さに加え、朝の連ドラコンビの演技力。お二人ともスマートなので、当時の日本の食糧事情にも通じるスタイルで適役かな。強引なご都合的展開も主役を生かすためにやむなしだね
核実験を繰り返し自然を破壊し、自らも戦争で互いを傷つけあう人間たちをあざ笑うかのようなゴジラの姿。登場シーンは思いのほか少なくてもしっかり存在感。やっぱり人間の愚かさへの批判が根底かなあ? 言葉を発しないダークヒーローでありながら70年語り継がれるのは、そういった無言のテーゼかもしれない。これは、伊福部昭のテーマ曲とともに、永遠に継承されるか。
CGが多くちょっと残念な感じもあるが、技術を駆使するのは当たり前。背中のギザギザが浮き上がってくるシーンは新鮮で秀逸。お気に入りのゴジラーシーンになった。
ゴジラ映画史も兼ねて
凄く楽しみにしていて直ぐに見に行ってきましたが、個人的に感想を書くとなると邪魔臭くなる種類の映画なんで、この手の作品の感想はいつも何処から書こうか迷ってしまいます。
何が邪魔臭いのかというと、こんなに長い歴史のある“ゴジラ”というキャラクターの作品となると、個人的な“ゴジラ”との関りも書いておかないと文章として残す意味がなくなってしまうので、それも前説として書かせて貰います。
で、ゴジラ誕生70周年記念公開という事で、私は68歳なので1作目のゴジラ映画はリアルタイムではありませんが、第1回目の怪獣映画ブームの時に幼少期を過ごし、私もどっぷりとそのブームに溺れた子供時代でした。
とは言っても、『シン・ゴジラ』の感想の最初に書いたのですが、「基本的に“ゴジラ映画”には二種類あり、一つは1954年版の第1作目のゴジラ映画、もう一つはそれ以外の全てのゴジラ映画」と私はそう思っていました。
第1作目の『ゴジラ』以外のその後の日本のゴジラ作品はずっと、子供(少年)の為の映画だった訳で、なので少年期を過ぎると卒業してしまう様なクオリティであった訳です。
通常成人になると着ぐるみの怪獣映画など子供騙しとしての価値でしかなく、いい大人が見るジャンルの作品ではなくなり、子供時代の楽しい思い出としての価値しかなかった訳です。なので、既に成人していた平成ゴジラなどは、映画としては“どうでもよい映画”でしかありませんでした。
でも昔熱狂した映画好きには、「もしハリウッドなどで本気で作ってくれたら、大人が見ても面白い作品が作れるかも知れない」なんて、何処か心の奥底で願っていたらそれが本当に実現し、それからもどんどん映像技術が進歩して、ひょっとしたら日本でも(着ぐるみではない)リアルな映像で大人が見れる怪獣映画が見れるかも知れないと思っていたら『シン・ゴジラ』が出来た訳です。
ハリウッドのゴジラバースは基本は日本の子供向け“怪獣プロレス”オマージュではあるが、映像そのもののクオリティが雲泥の差があり巨大生物のアクション映画として楽しめ、『シン・ゴジラ』は第1作目以外は全て無視した、怪獣に“大災害”という新たなメタファーを取り入れたポリティカルムービーとして楽しめました。
その後にもアニメ版ゴジラも作られて、全く新しい世界観でのゴジラキャラだけを生かした作品にしていたりで、ゴジラキャラそのものが多様化の時代になったので、今後のゴジラは1作、1作別世界のゴジラとして登場でき、大人も一緒に楽しめる時代になったという事で、オールドファンの私にとっては嬉しい時代になったと言えます。
長々と前置きを書いてしまいましたが、本作は山崎貴が監督ということで、感想を一言でまとめると山崎貴カラー全開の作品になっていました。
それ以上でも以下でもない、ど真ん中の山崎『ゴジラ』で私は楽しめました。
もう少し詳しく言うと、今までの全『ゴジラ』映画に無かった“人間ドラマ”を主軸にしたゴジラ映画は初めての試みだったと思います。
細かく言えば、第1作目('54)やハリウッドゴジラバースの1作目('14)などは“人間ドラマ”も取り入れていましたが本作との方向性が違いますし、その他の全作品の人間ドラマパートはステロタイプの典型でしたので、この路線のゴジラは初めてでした。
まあ、厳密に言うと山崎貴作品の人間もステロタイプと言えなくもないのですが、この映画ではそれを深堀りする意味がないのでやりません。
あとは『ゴジラ』映画に於いて、今の技術でクリエーター魂をくすぐるのは何と言っても“構図作りの面白さ”でしょう。
今までに見たことのない、本当の怪獣が出現したらどのように目に映るのか?どのような光景が出現するのか?、これを考えるのがゴジラ映画を作る一番の楽しみだと思いますが、『ゴジラ−1.0』も新しい絵を沢山見せてくれたので、私は大いに満足しましたよ。
ゴジラの曲
VFXと音響は良かった
かなり期待してIMAXでみました。
結果は真顔で鑑賞することになってしまいました。
正直自分は何を見ているんだと映画と自分にツッコミを入れながら
映画に集中ができず、でもいつか面白くなるはずだと想い最後まで見ましたが
時間の無駄でした。
まずゴジラ映画である必要性があまり感じられない。
冒頭の方ではジュラシックパークかな?と思い
次に戦後の日本の陰鬱さを描いてるのかと思ったら
結局皆んないい人でお終い。
近所のおばさんがいい人になるのが早すぎ
人間ドラマは味付けのひとつなので作品の中では無視して
そこは我慢
良かった点を上がるならば映像とBGM
ゴジラといえばのBGMが流れたときは全てを
忘れてワクワクしました。
悪かった点は多すぎなのですが
テーマがはっきりとしてない気がします。
反戦をテーマにしたいのか
絶望感を演出したいのか
何もかもが中途半端でこの展開だと皆んな喜ぶだろ?ってのが
透けて見えて自分は受け付けなかった。
興奮もしなかった、感動もしなかった、考えさせられることもなかった。
周りの観客の無反応がすべてを物語っていた。
一番それがわかる場面が一番最後のゴジラに敬礼
え?なんで?ってなりました。
虐殺しまくった生物になぜ敬礼してるの?
もし、特攻して倒した敷島にしてるならわかるが・・・
なので、自分自身はもう二度と見たくないゴジラ映画ですね
不死身ちゃん。目指せゴジラ。
なんとも後味の悪い終わり方。
敗戦して心残りがある戦争経験者達が集結して、
ズタボロの戦後日本が出せる力を集結して、
主人公敷島は生き残り同士支え合っていた
大切なのりこが吹き飛ばされて、
養育していた戦争孤児アキコを置いてきて、
命を掛けようとして、やっっと倒したゴジラが、
体内から爆弾に粉砕されてもなお、再生されていく。
敷島にとって、
もし命を捨てていたらのりことは再会できなかったし、
のりこが生きていたことが一筋の希望だが、
のりこは片目をもしや失っているのかもしれない。
銀座でゴジラの大量の放射能を浴びたかもしれない。
敷島は放射能による黒い雨を浴びていた。
生き抜いた2人の命のこの先にも不安がよぎる。
一方で、アキコが2人と血が繋がっていない設定は、
敷島が浴びた放射能の遺伝子影響をアキコが受けていないことを示唆する。
ゴジラがどうなるか、敷島の仕事が今後どうなるのかわからないが、戦争孤児アキコをなんとか守って育てていくのだろう。
アキコのような命を先人が守ったお陰で、
孫やひ孫へと命が続いて今がある今の日本。
核の牽制や止まない戦争で、
この国がもう1人の命も犠牲にして欲しくない。
血縁でなくても、
スミコがノリコと敷島とアキコの世話を焼き、
敷島がノリコとアキコのために稼ぎ、
ノリコが敷島とアキコのために働きに出て、
敷島のために橘が飛行機を整備する。
命ある者達が亡くなった者を想い、
命ある有り難みを噛み締めて、
知恵を集結させてゴジラに立ち向かう。
ゴジラは終わらぬ戦争や核戦争の象徴なのかもしれないし、頻繁に日本人が見舞われる天災の象徴なのかもしれないが、日本を担っていく子供をなんとか守り、若者の幸せと明るさを守りたいという意志を感じた。
親が燃えながら「生きろ」と言い遺した言葉を抱くノリコの生きる執念が、すごい。
ちょうど有楽町駅のJR車両に乗っていた位置でゴジラが電車をかじり持ち上げる。おそらくゴジラ像のあたりで、弄ばれる電車になんとかぶら下がるのりこ。
下を見て、ドボンと水中に落ちたのは皇居の日比谷側のお堀だろうか。
その後、泳いで地上になんとかあがり、再び銀座5丁目あたりまで戻ってきて、ゴジラから逃げるため走るが転び、そんな中バイクで駆けつけたのか、広い銀座でのりこを見つけ出した敷島に手を引かれ立ち上がり、一緒にゴジラを目撃。
目の前で、ゴジラがいる和光前から有楽町方面に放射された核攻撃を見て、その爆発波動に吹き飛ばされる寸前、敷島を石造物影に突き飛ばして守り、背面に向かって飛ばされたが後頭部を打ち即死することもなく、生きながらえた。
ゴジラ並の不死身よ、美波ちゃん。
敷島は、飛行機の腕は確かだが恐怖で特攻できずに、
大戸島に不時着した夜ゴジラに見舞われた。
島でも恐怖のあまりゴジラを撃てず、「生きて帰ってきて」と両親に言われていたこともあり、命に執着した。
そして、大戸島でゴジラのせいで命を落とした隊員達の無念を背負ってしまった。
終戦を迎え生還すると、両親は空襲で他界していた。
心に戦争をずっと引きずり、
夢では逃げた罪悪感と恐怖、ゴジラと目の前で命を落とした隊員達の惨劇にうなされ、晴れぬ心。
その敷島が前を向ける動機になるほどの、
圧倒的!な存在がなければ、
命をかけてゴジラを撃つ使命感は敷島に湧いてこないはずだが、その役目を背負う美波ちゃんが見事に、
「ザ・男達の理想像」を表現し尽くしていて。
令和版の吉永小百合みたいなポジション。
令和ではまかり通らない男の勝手な女性像だが、
役でなくても綺麗可愛いか弱く強いが
全て詰まっている、最強美波ちゃん。
この子のためなら、稼ぐし危険も怖くない!
そう思わせる最強女性のりこ。すっごい。
なぜか毎回生き残ってしまい過去に怯える敷島に、
「生きてるヨォ〜」の声がけが面白かった。
安藤サクラの演技も、
すごいってこれまでで散々知っていても、
やっぱり今作もすごくて。
大切な3人の息子達を戦争で失い、
やり場のない怒りからすっかりひねくれてしまった意地悪おばちゃんすみこに本当に見えるし、でも命を育てた経験があるから、困ると思いながらもアキコを無碍にできず、アキコのお世話で生きる目的を取り戻していき、若いのりこの自立の後ろ立てになれるまで優しさを取り戻してゆく。
安藤サクラ自体が育児しながら女優をし、
社会的自立と子育ての両立に奮闘中だからこそ、
後半のすみこを演じるのは簡単だったと思う。
でも実年齢より相当上の初老のおばちゃんの所作を、
傷付いた心を秘めた嫌味の鎧口調でこなして、
見た目も何もかもが意地悪おばちゃんにしか見えないのがすごい。
神木隆之介も、噛み潰す葛藤がとてもうまいし、
作品に威勢をもたらす佐々木蔵之介。
ドクターコトーはテンパー眼鏡。
山田裕貴は、戦後世代の象徴として存在し、戦争を知らずに終戦に至れた若者の、見ずに済んだから、無知だからこそ保たれている天真爛漫な気概ある明るさをその通り表現していた。
俳優さん達だけ見ても、
日本には守るべき人という宝がわんさかあると再実感する。
何があっても立ち上がり復興する日本人と、
何をされても再生し更に進化するゴジラは、
共通点があるから日本人は好むのかな?
シンゴジラで氷結粉砕されたゴジラだが、
今作では急激な圧力高低差で海底に沈めた後一気に海上に引き上げてもなお死なず、口から体内に大量の爆弾を撃ち込まれて体内からの爆発ダメージで果てる。
でもきっとまだ生きてるよ、ゴジラは。
何がなんでも這ってくるし、ただじゃ起きずに進化してくる。
「絶対に生きる」を体現すると、ゴジラになるんだな。
守りたい存在がいるからこそ命が惜しい一方で、
その守りたい存在が生きていく明るい未来を守りたいから、命をかけて国を護ろうと覚悟する強い意志。
誰も好きで命を投げ出さないが、当事者として国を守らなくてどうするとなんとか覚悟を決めている。
その覚悟を利用して命を軽視した過去の戦争は勿論愚策だし、その中でも繋がれた命で構成された今の日本は、
国を守れるのかな?
子供達の未来を守れるのかな?
方法は難しいが、「生きて抗え」、本当にそう。
ゴジラもね。反戦を叫びながら、ゴジラには躊躇ない軍事作戦が繰り広げられるが、生きて抗え。
撮って欲しい監督のもとにまた来てね。
本作は、ガッズィーラ!ではなくちゃんと、ゴジラ。
お顔は目玉なんて潤いまで感じられるし、VFX満載だが、その割に辿々しい不器用な動きも出没場所も忠実にゴジラ。
官僚とか第何形態とか無関係で、所謂なゴジラ。
良き良き。
戦争被害も原爆被害も私でも未経験で、
見聞きしたおぞましさと戦後の困窮なところに、
追い討ちをかける放射能ゴジラ。
やっと復興してきた戦後日本を容赦なく叩き潰そうとするその絶望を、子供が想像できるようになるのは大人になってからだと思う。電車が!って場面を現実ならと想像し怖がれただけで充分!
特撮ものってこれでいい。
大満足。ストーリーは正直、残り半分くらいでハッピーエンドが見えた笑。伏線?も分かりやすく落としてたし笑。ただ平成ゴジラ世代に小学生だった自分からすると、昔わくわくして見てたゴジラってこれなんだな。って。最初の悪役の絶望的な強者感。でも最後は絶対倒すことが分かってる勧善懲悪、ハッピーエンドの予定調和。最近のアニメや映画のストーリーって凝ってるものが多くて、それはそれで面白いんだけど、なんか妙に大人びてる感があった。特にシン・シリーズは昔見た特撮ものってこれじゃない感があったのよね。いつからだろうストーリー考察とか流行りだしたの・・・技術がどんどん進んで映像がリアリティ化され、同時にストーリーにもリアリティを求め初めて・・・そもそもファンタジーだもの、矛盾があってもいいじゃない。終わったあとの爽快感。予想通りのハッピーエンドの幸福感。子供向けの純粋な説教感笑。特撮の根幹ってこれだよねって思える作品。
残念…(ネタバレあり)
絶賛する気満々で観たけど、残念ながら「細かいこたぁいいんだよ!」とはならなかった。
「人生最高の作品」「今年No.1」と言う方は普段何観てるのでしょう。
■ドラマパートが学芸会。せっかくVFXが良いのにぶち壊し。例えば市民有志の集会の場面でも演技がわざとらしくて盛り上がれない。勿論最後まで泣きようがない。54年版のが遥かにセンスがよい。
■反戦メッセージもそこだけセリフっぽい異物感。今の時代から役者に言わせてるような。なんでも言葉にすればいいってものじゃない。
■GHQが介入してこない理由が足りない。かといって稲川素子事務所の白人モデル達の安い演技を見ずに済んでホッとしたのも正直なところ。
■青木崇高が機内の座席を見る変な間(ま)で、特攻させないとわかる。
■浜辺美波のあっさりな退場で、逆に死んでないとわかる。
■浜辺美波の電車のデッドレコニング状態は失笑だし、後の流れに無理あり過ぎ。彼女の職場に神木が駆けつけるほうが自然。
■安藤サクラの無駄遣い。
■神木隆之介、こんなに演技下手だった?皆上手い役者のはずなのに下手に見えてしまう。
わかり易さはキッズも観るからしょうがないが、わかりにくい=面白くないと考える倍速で観るような今の若者対策もあるのかと考えてしまう位。鑑賞後に語れるのが首の黒い紋様位ってどうなの。
あ、でも「敷島」という名字は巧いなと思った。
監督やっぱ保守だよね。
全2024件中、1641~1660件目を表示