ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
全2023件中、1581~1600件目を表示
もう一度プレミアムシアターで観たい!
生きろ。
全てを破壊す超獣により戦後の日本人が目を覚ますのは、生物の最も根本にある生き延びるという本能。
これが、これこそが日本が生み出したキング・オブ・モンスター映画。
ハリウッド版とは恐怖と絶望の描き方がまるで違う。
私的には前作シン・ゴジラよりも格段に楽しめました。
時代背景の影響もあり、単なるモンスターパニック映画ではなくヒューマンドラマの要素が強いのも特徴。
子供でも見れるとは思いますが、これは完全に戦争を理解した大人向けの作品。
音楽の重厚感が素晴らしく、挿入のタイミングも秀逸で鳥肌が立ちました。
1つ注意する点は、ゴジラがなぜあそこまで巨大化して放射能の力を手にしたのか?という説明がチラッと一瞬しか映し出されなかったので、ゴジラを知らない人はそこだけ事前に予習しておいてもいいかもしれません。
私は通常スクリーン(最大級のサイズを選びましたが)で観ましたが、それでも凄まじい迫力と轟音の今作はできる限り大きなスクリーン&高音響で味わいたいものです。
可能であればIMAX、Dolby、ULTIRA、BESTIA等のプレミアムシアターで観る事をお勧めします。
コレが観たかったんや!!
戦争で生きて帰る事を許されなかった者達が、
終戦直後の復興真っ只中の東京を再び荒地にする最恐最悪の怪物を相手に今度は生きて帰るつもり無く戦いに挑むが最高じゃないか。
今回のゴジラはコアさえ破壊されなければ何度でも復活出来るセル状態で、その強さは歴代最強なんじゃないかな?
あぁ、俺も成り行きで浜辺美波に家に押し掛けられたい・・・
「あれは、、ゴジラ、、」 「うぅうー、あああー」 (二回目観てきました)
観たかった「ゴジラ」がここにある。
ドラマ・パートの演出がちょっととか、説明台詞が多いとか、気にならない。
思った通りの展開になっても、分かってても泣いてしまう。
オリジナルのテーマ曲を作った伊福部昭の功績は大きいな。
映画ファンでよかった。
余談ですが、
世代的に、映画館にゴジラを観に連れて行ってもらったのが、ミニラが出てきた頃なので、ゴジラがシェーしたり、加山雄三の真似したり、子どもながらにも子ども馬鹿にするなと思って、それ以来、ハリウッド版(トカゲのは除く)まで観ていなかった。ハリウッド版やシン・ゴジラも面白かったけど、やっぱり今作のような直球があってこその変化球ですよね。
2回目観てきました。2日前に観たばかりなのに、全く飽きることなく楽しめました。
説明台詞は多いけど、名台詞ばかりだし、俳優さんたちが良いから、もっと聴きたくなってくる(普段は台詞で説明する映画は好きじゃないです)。
死ぬな、生きてた。生きろ、生きてた、生きてた。に泣いてしまって、また黒いアザ見逃すところだった。
戦争直後の、その日生きていくのにさえ精一杯だったところから、日本の未来のために、子どもたちのために再び頑張ろうとする人たちの姿に、亡くなった両親がちょうどその世代だなと思ったら、胸が熱くなった。
観たかった映画がここにある。
ほんとに映画ファンでよかった。
集められた元海軍の軍人さんの中で一際目立ってた、背の高い髭の、若い頃の加藤健一さんに似た人、なんていう俳優さんでしょう?
ゴジラを「トラウマ」として描いた傑作。
結論から言います。
大傑作です。
100点満点中の200億点です。
今後ゴジラが作られるとして、個人的にこの作品以上に満足する物はたぶん出てこないです。
歴代のゴジラは色々な顔があります。
ヒーローであったり神のような存在であったり。
しかし自分が好きなのは、ゴジラの恐怖と脅威の部分。
特に初代とGMKが大好きです。
シン・ゴジラのレビューでも言ったんですが、自分にとってゴジラとは「獣」であり「化け物」であって、「絶望の化身」なんです。
なぜ東京に上陸するのかも分からない。
人を人として認識しているのか、明確な殺意があるのか動物の本能なのかもよく分かってない。
得体の知れない上に、その巨体で街を蹂躙してあっという間に壊滅させる。
こんな恐ろしい存在ないですよ。
本作の大戸島の虐殺シーン。
あの恐怖と緊張感。ゴジラで一番怖かったかもしれない。
明確にゴジラが人間を直接襲うというレアなシーン。
機関銃もあるのに、誰が見ても「倒せるわけない」と一瞬で理解できる絶望。
これだよこれ…俺が見たかったゴジラだ…
なんかまだほぼ恐竜だったけど…
スピルバーグの某パークみたいだったけど…
そして、なんやかんやあって成長したゴジラの初お披露目。
……えっ距離近っ……
いやいや無理じゃん船が小さすぎるじゃん。サメとオルカ号のレベルじゃないじゃん。
ブロディ署長も苦言を呈すじゃん。
ていうかもはや船の大きさとかの話じゃないじゃん…
こわ…怖すぎる……
あんなのに遭遇したら1ヶ月分くらい漏らす自信ある…
身体の中のもん全部出るよ…
そして「応援が来た!これで勝つる!」からの放射熱線ね。
何だよあの威力……
お前カメの方の映画で仙台を消滅させたあいつかよ……
誰が勝てるんだよ……
「絶望」の模範解答だよ…
からの東京上陸ね。
いや、予告で見てたからどんな地獄になるかはだいたい分かってた。
けどね…大画面で改めて観たら迫力が全然違った。
デカい。近い。怖い。
あんなのが10m先に居たらもう背骨ひっこ抜かれたんかってくらい腰が抜ける。立ってられへん。
そしたらここしかないってタイミングでゴジラのテーマかかって実際に腰抜けました。ほぼ4DXです。
そして再び放射熱線。
もうね、無慈悲。人の心とかないんか?
無いよな。キミ怪獣やもんな。
神木くんもそりゃあ慟哭するよ……
地獄のらんまんだよ……
背ビレのギミックがカッコ良すぎる。
「放射熱線のかっこいい予備動作ランキング」があったら歴代ナンバーワンだと思う。
心が少年の人であれ嫌いな奴いる?いねぇよなあ!
そして登場する伝説の戦闘機と戦艦。
もう何?バトルシップ?
そういう方向の映画なのね?
うれしい楽しい大好き。
最後の作戦の現実的なようで絶妙なケレン味感がたまらないですね。
ここでDr.コトーが「実は"オキシジェン・デストロイヤーというものを開発していて…」とか言ってたら、あそこの会議室の机全部ひっくり返してた。
作戦中の伊福部メドレーも最高でした。
何番煎じと言われようがやっぱりあれがないと。
どうやったってあれはアガるよ。もう身体がそういう風にG細胞に侵食されてます。
G細胞といえば、ラストシーンで典子が感染しているのを匂わせてましたね。
考察で「典子が生き残れたのは、G細胞に感染していて死んだ状態から再生したから」という説を見て漏らしそうになりました。
あれって単なる被爆のメタファーじゃないの……?
発想が怖すぎる。
そしてGMK大好き山崎貴のあのラスト。
直前でこれ以上ないくらいのハッピーエンドで泣かせといて、不穏な空気残しすぎだろ。
敷島の今後が心配でしょうがないよ。
でも嫌いじゃない。ミレニアムの破壊エンドとか、ガメラ3のラストとか大好きだから。
余談ですが敷島といえば、船で頭を怪我してからずっと包帯巻いてましたけど、あれ特攻隊のハチマキを暗示してるのかなあと思ってます。
本当に最初から最後まで大満足の作品でした。
ただちょっと気になった点があって、ドラマパートの分かりやすいくらい分かりやすすぎる演出ですかね。
例えば典子がいなくなって、ああ秋子かわいそうだなと観客が思うシーンで案の定泣かせる演技させたりして。
全体的に説明過剰だなあと思いました。
まあこれをフォローするなら、元々が怪獣特撮っていう子ども向けのジャンルなので、あえて大衆向けに誰が見ても理解できるような親切な演出と演技指導にしたんでしょうね。まあそれは賛否起こるだろうなと思います。
賛否で言うなら、結末も好き嫌い分かれそうですね。
本作だとメインキャラが誰も死なないこと自体がテーマなので、好みとして敷島や典子、新生丸の乗組員は死ぬ展開の方がドラマとして良かったと思う人はもちろん居るでしょう。
そこが一番の評価の分かれ目だと思います。
僕は大好きです。誰が何と言おうと、ゴジラファンとして一生この作品を推し続けます。
ゴジラVS個人
シンと明確に差別化するために、個人にグッと寄せたドラマにしてきたのは良いんだけど、知恵と工夫で人間が勝つっていう意味では似たような感じになってるかなあ。。。どちらも初代ゴジラオマージュだから仕方ないけどね。
世代的に怪獣同士が殴り合っているのがゴジラだと感じるので、ハリウッドゴジラのアプローチの方がしっくりはきているかな。。
その手があった!
感想見に来てないで早く劇場行けって
この感想を読んでいるということは鑑賞終了してますよね?
ユアスト事件が忘れられないため不安を抱えながらの鑑賞でしたが、全くの杞憂
開始5分で(あぁ…この映画は安心していいんだな)と胸を撫でおろしました
以下総評
恐竜に近い体型の序盤ゴジラ +2,000点
安藤サクラの良い芝居 +50点
山田裕貴良いキャラだね +50点
高雄が来た!これで勝てる(バトルシップ感
+5,000点
た、高雄ォォォォォ!!!!! +500点
電車ガブガブ尻尾ブンブン +1,000点
放射熱線背ビレギミックカッコ良すぎだろ
+10,000点
典子ォォォォォ!!!!! +100点
海神作戦のネーミング +1,000点
し…震電!? +500点
雪風ェ!?響も!? +10,000点
和製ダンケルク +500点
特攻シーン +1,000点
脱出装置の説明してたんか… -500点
典子生きてたんかワレェ… -1,000点
総計 100点満点中 20,200点
らんまん…
ゴジラは絶望感を味わうアトラクションだと思って見てます。本作は絶望度は4.0ぐらいでした。シンゴジラの東京を火の海にした時の方が、あ…死ぬ…ってドキドキ感がありました。
青い光出し始めたあたりで、立ち尽くすんじゃなくて、立ち尽くす人と、逃げ惑う人と混在して欲しかったかな。はよ逃げろよwって突っ込んでしまった。
後半の海戦シーンはとても良かったです!ゴジラを使った海戦映画と思えば、スッキリします。海中からの熱線も、あぁかっこよ…てなりました。
役者陣の演技は素晴らしいの一言。生きる、というところを強調されてましたが、何かのメッセージ的なものは読み取れませんでした。役者陣が素晴らしすぎるため、後半に向けて、観ている方として少し期待過剰になってしまったかも。(なんせ、らんまん二人組ですし)
VFX邦画歴代トップ
震え、涙、笑い
映像・演出・演技(20)
映像に関してはまったくもって申し分ない。壮麗かつ壮大なゴジラの姿は見る者に恐怖か、はたまた神の如き姿を観測した感動か、いずれかによる震えを催させるだろう。熱戦放出時の背中の棘の動きも破滅へのカウントダウンを刻む爆弾の次元装置のようであり、恐怖を助長させていた。音楽も映像と完璧にマッチしており言うことは特にない。脇を飾る俳優の演技は主演が喰われないよう標準的であったが、主演の神木竜之介の演技は頭ひとつ抜けており、心理描写が強い本作品において親和性が高かったと言えるだろう。
文句なしの
20点
世界観(20)
戦後の復興期に現れた脅威としてのゴジラが描かれており、今まで見たゴジラの中で1番絶望感が強く、ラストは震えが止まらなかった。積み上げたものがその労苦を冷めやまぬ時期に壊させる世界観、時代設定を選んだ手腕は見事であるといえるだろう。
20点
脚本(20)
脚本は序盤の伏線が中盤、終盤で見事に回収される構造になっており、ラストの盛り上がりが段違いに強かった。ストーリーの緩急も申し分ない。しかし、序盤は主人公を取り巻く生活描写が若干長く感じた。(ラストの感動を作るには必要であったが。)
17点
キャラクター造形もしくは心理描写(20)
『シンゴジラ』の無駄を極限まで省いた作風と対照的に、本作品はキャラクターの心理描写が群を抜いており、映画のかなりの割合を主人公の内面を描くのに使用していた。戦争の恐怖、後悔、自己嫌悪から抜け出せない主人公の姿をくどいくらいに描くことによりラストの最終決戦がこれほど感動的に見えるのだろう。心理描写に割く以上仕方のないことだがキャラクター造形は標準的。
キャラクター心理描写優先評価で
15点
メッセージ性(20)
本作におけるゴジラとは何であろうか?
それはズバリ『戦争』である。戦争を生き残ってしまった本作の登場人物はゴジラと対決することにより、先の大戦の様子を追体験する。そして戦争と決別する。そして、明日を掴むため生きるための戦いを仕掛けるのである。
本作にはゴジラに戦争を思わせる意匠が施させている。先述した熱戦放出の時限爆弾のようなギミックや、ラストの復活を仄めかす描写はヒトがヒトである限り決して駆逐できない戦争の姿を示しているようだ。ラストの敬礼も終わりゆく戦争に対するものだと考えれば納得がいく。
この描写は観客に何らかのメッセージを伝えるのに十分であろう。
18点
総評
巧みな心理描写と映像の魅せ方、そして時代設定が見事に合わさり、筆者は恐怖の震えと感動の涙、そして傑作に出会えた喜びの笑いが同時に溢れ出る奇妙な感覚を覚えた。この感覚になったのはこの映画が初めてである。ぜひ映画館でこの感覚を味わって頂きたい。
(個人的なベストシーンは、銀座に現れたゴジラが熱戦を放ちヒロインの典子共々東京を破壊した場面での主人公の無力な咆哮である。大いなる存在に対する動物としてのヒトの反応を象徴的に表していると言えるだろう。これを見れただけで映画館に足を運んだ価値がありました。文句なしの傑作です。)
90点
因果と喪失に決着をつける物語
戦争から逃げた因果、逃亡先でもまた逃げて家族を失わせた因果、罪悪感を引摺ることで愛と知りながらも受け入れることはできず、銀座へと出て行った最愛の人すら失った因果
戦争による日本の喪失、身近な仲間の喪失、愛する人の喪失
すべてに決着をつけるため、男はゴジラを倒す覚悟を決めました
面白いに決まっとるやろ!
最高でした❗️
公開初日に観ました!ゴジラ本気で怖かった。拳を握りしめ、口開けっぱなしで観てました。人間ドラマも予想しやすい展開が好きでした!ドラマ部分がベタだという意見が多いですが、そこがわかりやすく、納得しやすかったので、ゴジラシーンを純粋に楽しめました。
気になったのは、[ここネタバレ]熱線吐く前の背びれが順に出てくる大事なところ、メカっぽく見えましたが、もっと表皮が盛り上がり肉肉しい感じで出て欲しかったな。私だけかな。
やっぱりゴジラは厄災の方が良い
見たい以上のゴジラが見れた。
初回予告とゴジラのデザイン見た時から期待できたので初日初回で鑑賞。
冒頭の初期形態(?)からの整備兵を容赦無く襲う暴れっぷりにこれは当たりの映画と確信。
海上戦では木造船をあっさり沈め、口に入れられた機雷を爆破されても瞬時に傷を再生するヤバさを描きつつ、高尾に肉弾戦でダメージを与えた上で熱線で轟沈させる演出に興奮。
クライマックスの銀座襲撃は逃げる人間を踏み潰し、口に咥えた電車をぶっ飛ばして、腕と尻尾を使って銀座の時計塔など建物を破壊しまくり、トドメにキノコ雲ができる威力の熱線を吐くなど重厚かつ躍動感たっぷりに暴れるゴジラの映像に合わせて掛かるゴジラのテーマに興奮が止まらずスクリーンに釘付けだった。
最終決戦はやや展開が見えたけど震雷の奮闘など見応えは十分。
人間ドラマは悪くは無かったけどゴジラの二回目の登場までが長かったので前半はもっと短くても良かった。
久しぶりにもう一度見たくなる映画なのでゴジラファンだけで無く見たいと思ってる人は見て損の無いお勧め映画。
神はそう簡単には死なない
生きろ
この言葉が、これ以上響く映画は無い。
これが本当の、君たちはどう生きるか。
庵野秀明からのとてつもなく重いバトンを受け取った山崎貴監督。三丁目の夕日でも登場させるほどゴジラ好きで知られる監督だが、その愛は我々の想像を遥かに超えていた。今後語り継がれるゴジラ映画として。そして、これまで見たことがない、味わかったことの無い絶望が、戦後の日本という暗黒の時代を通して深く胸に刻まれる、戦争映画として。山崎監督は、120点を超える完璧な答えを生み出してくれた。
愛していると言いたい。なのに、言えない。
訪れるはずだった死から逃げた自分には、生きる意味なんて見出してはいけない。多くの死を目の前にして、幸せになろうなんて考えてはいけない。戦時中、生き残った人の多くはそう思ったことだろう。生きることを選択したはずなのに、生きることを後ろめたく感じてしまう。神木隆之介と浜辺美波の関係性は、当時の日本そのものであり、見ていられないほど胸が痛くなる。2人に幸せは訪れるのだろうか。それだけで2時間は語れる。
これまで何千本という映画を見てきて、こんな涙を流したのは初めてだ。戦後、やっとの思いで復興を遂げた日本。そんな中で、得体の知れない超生物・ゴジラが上陸し、街と人々の心をめちゃくちゃにしていく。これ以上の絶望があるだろうか。フィクションとはいえ、世界レベルのCG技術と演出によって、現実と架空の壁がぶち壊され、やるせない気持ちで胸がいっぱいになった。震えながら涙を流したなんてこと、今まで無かった。
もう、多くは語りません。
完璧。その言葉に尽きる。歴代のゴジラ映画がやりたかったことを全てやりきったと思う。今後、いくらゴジラ映画が作られようとも、本作を超える作品は絶対に現れない。そう断言していい。自身の生涯ベストだと、今後一生言い続けることでしょう。傑作という言葉で括っていいのか分からないが、とにかく素晴らしい。とても考えられない重圧と責任感だったろうが、よくやってくれた。こんな作品を見れたことに感謝でいっぱいだ。ありがとう、山崎貴。人生最後に見る映画は、これかもしれないな。
生きろ。
そのマイナスがいつか、プラスに変わると信じて。
単なる怪獣映画にあらず。
全2023件中、1581~1600件目を表示