ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
全2020件中、1321~1340件目を表示
水戸黄門
「どうせこうなるんでしょ」
「ほらね、やっぱり」
・・・では無く
「こうなって欲しいな」
「待ってました!」
と感じた映画。
前者は基本的に嫌いな「泣き演出」過剰な邦画に感じる不満。後者はそれが当てはまらない水戸黄門。
その境界線は曖昧で難しい。使い古された陳腐な脚本と取られるか、「王道」と言われるか。
本作はまず世界レベルの映像があり、ジョーズやジュラシック・パーク初代に匹敵する生物の恐怖の演出に成功しており、そこだけでも大スクリーンで観る価値あり。そんな王道パニック映画と浪花節邦画を奇跡の割合で融合させて成立している傑作。
シン・ゴジラと比較されているが、どちらも初代ゴジラへのリスペクトとテーマの本質は同じ。人間ドラマに関する脚本と演出は真逆。
個人的には甲乙つけがたい。
あと高尾と震電にはミリオタ魂を揺さぶられた。
今年最高の映画になった。
でもユア・ストーリーの事は許してやらないよ
傑作
それでも生きろと言う言葉がこんなにもありがたい
生きてしまったからこそ彷徨い
生きてしまったからこそ次こそはと思ってしまうが
やっぱりそれでも生きたいと思ってしまうし
生きろと言ってくれる人が居ることがこんなにも嬉しいことなんて思えるだなんて
スゴイ感情の映画です
映画クレヨンしんちゃんよろしく
野原一家ファイアー!の一致団結のような結束でゴジラに挑みます
観る側が、なにクソとチカラがみなぎらないわけがない!
ゴジラが現れる頻度は少ないので
ほぼ人が中心のストーリーですが非常に見応えがあった。
神木さん演じる敷島の葛藤や怯え何度もどん底に突き落とされる様はツラくなんとか救われて欲しいと心底思える演技はとても素晴らしかった
日々、十人十色人にはわからないツライことがあって
でもどんなにツラくとも
やっていくしか打開はできない
敷島が、あんなにこれで最後と思っていたのに
橘に生きろと言われたことがこんなにも嬉しいと思える映画もない
IMAXでゴジラを楽しむだけの映画
これまでゴジラ関連の作品を見たことが無く、今作が初です。なので見当違いな事を書くかもしれませんが、そこはどうかご容赦ください。
圧倒的な映像美とゴジラの造形、文句なしに最高。あの皮膚のゴツゴツ感に、背中の突起、光線を出すモーションからの光線の破壊力の演出、ゴジラの再生されていく様子、建物が紙クズの様に壊されていくシーン、全てが緻密でかっこよく、少年心をめちゃくちゃ刺激され、特撮をあまり見ない私からすると、ほぼ全ての映像に新鮮さと驚嘆さ、また非常に高い高揚感を与えてくれた。このゴジラを見るためだけに、映画館に足を運ぶべきだ。
ただ、他のレビューでも散見するが、映画の内容は、二の次感が否めない。私も細かいところが気になってしまって、作品全体を通してそこまで、良い点数にはならなかった。
役者が全体を通して説明口調、自分の感情をペラペラ喋る。せっかく豪華な俳優を起用しているのに非常に勿体無い。
船の上で機関銃を撃っているにも関わらず、銃の反動が一切なく、全く体がブレない敷島(神木さん)と水島(山田さん)。
ゴジラにどう考えても近すぎるリポーター。
人でごった返している銀座で運良く見つかる大石(浜辺さん)。
ゴジラに街を破壊されて、放射能まみれにも関わらず、調査員の雨しか防いでくれなそうな薄すぎるカッパ1枚という装備。
ゴジラの駆除という明らかな国家案件にも関わらず、科学者がたった1人で立案した作戦を遂行する甘さ。その作戦に100人足らず、という明らかな人手不足。などなど、細かく挙げるとキリがない。
だが中でも取り上げたい事が2点。大体の人と被るが。
1点目は、敷島の特攻。
戦場に心だけが取り残されている敷島の葛藤は理解できる。立ち直りかけた矢先、大石が亡くなり、また気持ちが振り出しに戻るのも理解できる。自分がゴジラに特攻する事によって、亡くなった整備士達へのある種の罪滅ぼし、大石への想い、自分の気持ちに整理をつけ完結させるという事もまだ理解できる。
ただ、橘(青木さん)の「生きろ」というたった一言で、脱出して生き延びるという選択は理解出来ない。敷島は様々なモノを背負って戦闘機に乗り込んで、覚悟だって決めていたのに、あの一言だけで選択を変えさせるのには、あまりに説得力に欠ける。2人のあのシーンのやり取りを個人的には、もっともっと深掘りして欲しかった。まだマシになった。
まぁ敷島がまた「逃げた」という捻くれた解釈もできなくはない。
2点目は、大石の最期
あの状況から大石が生きているのは無理がありすぎる。入院姿も包帯を巻いてるだけで体は不自然なほど綺麗。胡散臭いハッピーエンドだった。
考察でゴジラの細胞が転移?した、みたいなのが挙げられており、根拠として大石の脅威的な再生能力、最後の意味ありげな首の黒い模様としている。
もしそれが本当なら、何故、大石と同じ場所にいた大勢の人をはじめ、ましてや、しっかりと黒い雨にも浴びている敷島にはそれらの転移が見られないのは不思議でしょうがない。
終いには、病院側が人命を助けるため、治療としてゴジラ細胞を埋め込んだ、などの映画では一切描かれてない、妄想や陰謀に近いめちゃくちゃな事を言い始めていた。
これには流石に笑った。
あれこれ言ったが、決してこの映画は駄作では無い事を強く言いたい。個人的には非常に惜しい映画だった。これで内容も完璧だと、映画史に残る映画になったのでは?と感じる。
感覚的には映像で⭐️5まで引き上げて、内容は−⭐️.5という感じで⭐️4という評価を付けた。
内容云々より、なんといっても映像美、この映画はこれに尽きる。
最後にこんなしょうもない感想を読んで頂きありがとうございます。
どんな意見でも気軽にコメントして頂けると幸いです。
旧軍ファン涙目?(特に海軍)
ゴジラ映画、さほど期待せずに見に行ったが・・・・
(山崎監督だし)
今回は感服した。
沈黙の艦隊も吹き飛ぶような面白さ(と言っていいのか?)。
一部演出に、いつものお涙頂戴か?と思わせるものもあったが、最後は泣けた。
映像面では、ゴジラより背景描写や艦艇がどうやったものか、かなりリアルに感じた。
戦中、戦後あたりの時代背景なので、それなりの汚しもなされ、
これ、実写映画版「この世界の片隅に」も作れるんじゃないの?と思わせるもの。
(TVドラマ版は映像がきれいすぎて・・・)
また、「戦艦大和の最後」はもとより、各種戦争映画とか。
逆にゴジラを語らないと、これだけのものが出てこないのが哀しい・・・
ゴジラやドラマはおまけとしても、重巡高雄や駆逐艦群(陽炎型、睦月型?神風型?、松型?海防艦?)を見る価値はあろうかと。あるいは架空戦記の定番、「みんな大好き」な極地戦闘機震電とか(ラスト、なるほど震電だなと~実機は設計不良でろくに飛べなかったとの話も)。
ゴジラのおどろおどろしさは、子供の頃に観た、「ゴジラ対ヘドラ」のほうが上か・・・
(今見ると、とんでも映画の類なのだが)
今後、ゴジラをやるなら、ヘドラでやってもらいたいとも思う。
本当にやってもらいたいのは、ミッドウェイのヨークタウン撃沈だが。
(ミッドウェイ海戦がらみの映画で、ほぼ完全無視される話~架空の潜水艦の話よりよほど面白いのに)
不満点としては、
・戦中戦後の話なのに、現代風な言葉遣いに感ずること。
・飛行機の動きがやっぱり軽い感じ?
・一つ屋根の下に暮らして何もなしって・・・ねぇ・・・
(ストーリー上、そうならないんだろうが)
どうせ大きなお友達がメインなんだから、もうちょっと浮いた話も欲しいわな。
・最後の戦いは地理的な面で、ちょっとちぐはぐ(距離感が合わないような)に感じる。
・ゴジラは迫力満点なものの、あまりに大きすぎて、しっくりこない感じ。
(もはや敵なしの雰囲気・・・広島型原爆2~3発くらいあるんじゃないかと思える)
・そもそもゴジラが上半身まで海面から出せるのか?とか(ご都合主義な面?)
・震電、そもそも開発者呼んで来い!とか(それじゃ映画にならないのだが)
・高雄は迷彩塗装再現で、もうちょっと尺を伸ばしてくれていたらなと(大傾斜時に砲塔回転、発砲していたが、実際は不可能と思われ)。
・ビキニ環礁後の話だから、長門は出せなかったか・・・
最後に、囮として散った駆逐艦の乗組員たちの冥福を祈る。
(死なないはずだったのに、かわいそう・・・)
期待しすぎた。日本の役者の薄っぺらさよ
戦争の矛盾を描き、既視感のないゴジラ映画に!
子どもの頃から数えると、もう何回ゴジラ映画を観たのだろうか。これまでハリウッド版まで40本近くも作られ、ゾンビ映画のように既視感で溢れてる。もうネタ切れだろーって思ってたらいやぁ甘かった。ゴジラ映画で、泣きっぱなしになるとは思いませんでした。心を何度折られても、人間は立ち上がれるんだな。
戦争の後遺症が残る日本で、元特攻隊員を主人公にした設定が良い。職人俳優神木隆之介さんが、生き残った罪悪感を様々な表情で魅せる。戦争経験のない若者役の山田裕貴さんが上手く対比して、心情を重くする。浜辺美波さん演じるヒロインは、昭和の名女優のような佇まいで息を呑みましたよ。
ゴジラの美しい造形やリアリティ、昭和の銀座を再現した絶望的な破壊シーンはとてつもないクオリティ。ハリウッドには到底及ばない制作費だろうけど、山﨑監督と白組のシゴトは世界に誇れるものがありますね。
戦争の矛盾に涙した「永遠の0」や「アルキメデスの大戦」を観た時の感情が、ゴジラで蘇るとは思ってもみなかった。敗戦後すぐの1954年に作られた初代ゴジラ映画は、戦争と原爆の悲惨さを世界中にメッセージしていましたね。あれから70年近く経っても未だに世界中で戦争が起こっているなんて、人間は愚かで悲しい。
ほぼ全てのゴジラ映画を観てきたけど、反戦反核に原点回帰し表現が進化したゴジラ-1.0 は、ゴジラ史上最高傑作ではないでしょうか😊
214 隆之介ヘタレ 美波ちゃん綺麗! ゴジラカッコイイ!
CGに違和感があると一気に醒めてしまう拙にして
特撮と見間違うほど見事な出来。
ゴジラとの対比は人間目線に統一されているので巨大感も損なわない。
シンゴジラ(もう7年前!?嘘やろー)の世界観もハマったけど
あらためて昭和復興の時代を追体験でき非常に満足です。
で、ここからはマイナス要素。
ゴジラのデザインは最高ですが
放射能の影響で巨大化、熱線を吐くのはまあいいとして
攻撃に対して再生可能というのはちょい飛躍過ぎ。
背中のヒレが隆起するのも理解しずらいし
そもそも吐く息に放射能が混じっていて爆発する、ぐらいの
攻撃がちょうどいいと思うのですが、戦争明けにして
この威力は強すぎる。
次に演出面。
この監督はエキセントリックな部分が多いんですかね。
神木隆之介は静も動も目盛り振りすぎ。
佐々木蔵之介も山田裕貴も怒鳴りすぎ。そして
当時の方たちがそこまで人生観を突き詰めていたかというと
そこまで余裕があるのか、と疑問が残る。
こういった後世の者が今の目線で当時を語るというのも
拙的には引いてしまうんですよね。
安藤サクラも昭和おばさんをいい感じで演じながら
急に単なるいいおばさんになるし
美波ちゃんも戦争明け感出してたのに髪型はサザエさんやけど
顔は令和美人。
コト―先生が実は日本の未来を担っている第一人者というのも
本人のセリフだけでなくもう少し背景の描写に工夫してくれても
いいのになと思う。
音楽は伊福部マーチが出てこないとゴジラじゃないし
佐藤直紀の曲は単独では非常に映像とマッチしているのに
二つが重なると少々異音に聞こえてしまうのが痛いところ。
で最期
正直ぺギラ東京襲撃を思い出してそれまでの伏線から
結構目がしらが熱くなっていたのに
なんじゃーそらー(松田優作風)
まあこうしないと橘さんが悪者になってしまうしね。仕方ないか。
そういったマイナス点もありながら
しかしゴジラ映画代表作のひとつになることは間違いないでしょう。
80点
シネマサンシャイン池袋 20231007
4DXSCREEN
パンフ購入
パンフレットは非常に情報満載でした。
生きて、抗え。
おばちゃん、いいお年頃だし
今まで数々のゴジラ観てきたゎ。
あんまし覚えてないけどぉ。
覚えてないってこたぁ残らないって事でもあるんじゃないかしら?
で今回のゴジラ−1.0よ、
面白かったゎ。
今までで最高じゃないかしら?
初めて人に薦めてみたいと思ったもの。
話の展開もテンポいいし、豪華実力派俳優たちの演技がまたいい。
神木隆之介君と浜辺美波さんの朝ドラコンビがまた見れて嬉しかったゎ。
あの時代特攻隊の生き残りの方々の苦悩は計り知れないけれど。
生きている、生かされたからには、抗えと。
ゴジラに特攻攻撃。
圧倒的な破壊力と絶望感の中でも。
生きる、生きてる事の意味。
ん?なに?語ってるんだ?おばちゃん。
イヤ、だってそう考えさせられた、映画だったゎさ。
今のご時世にピッタリかもね。
そういえば~あの幻の戦闘機の飛んでるところが見れてちょっと「おぉー」と思ったゎ。
後から知ったけど、監督はあの【永遠の0】の監督と同じ方だったのですね。
おばちゃん的にゎ神木隆之介君の特攻シーンにキュンですゎ。
ドルビーアトモスで鑑賞しよう
ゴジラの鳴き声間近で浴びたいなら是非Dolby Atmosで観るのをオススメします!すごいよぉ!足音とかリアルです!そして今回のゴジラはストーリーもわかりやすくゴジラの表情なども楽しめるので最初から最後まで楽しめます!
デジタルのゴジラすごい!
時代も進化したなぁと思いました!
ストーリーはぼちぼちツッコミ所があるのですがもう仕方ないと思う!ゴジラはもう最強だから何やってももう勝てないわ笑
なんと言っても子役の子が毎度毎度可愛くて演技が上手いから泣かせにくる。
可愛い!
ゴジラはやはり日本の再生を望んで生まれてきたんじゃないかなと思う。
今回は終戦直後1945年の話なんだけども1945年も現在の2023年も共通する点は一つ!
もっと日本は前向きに考えてこそこそ悪いことやずる賢い考えは無くせと言っているのではないか?
ゴジラは銀座や東京を破壊して日本の再生を実は願っている神ではないのか?
そして家族は大事にしろ!命は大事にしろというメッセージせいが込められてるのではないだろうか。
機械化が進む日本はコミュニティー能力は低下し常に下を向いて歩いている。
ネット社会になり対面で話す事は減り出会いすらもアプリで解決するような世の中になっている。
今まで体を張って生きてきた日本人はすっかり弱い生き物になっている。
特に男性、、、、。逃げちゃダメだ!
つまりこの映画は前を向け日本!と言いたいのだ笑
「尾っぽから背ビレ」
ゴジラは確か水爆実験の後では
久しぶりのゴジラ映画観ました
何度倒されても復活する不死身の怪獣だね
今までなかった戦後間も無くの設定は新しい脚本ですか
予告編で旧海軍の駆逐艦が見えたから海上での
戦いかなと思ったら そうだった 米国に武装解除されたから
主砲も機関砲も外された駆逐艦に海防艦に2等駆逐艦かな
勿論CGだろうけどよく時代公証したようです
一瞬だけど重巡洋艦高雄が出て来るとは 驚きでした
近年の日本映画のCG はやっとハリウッドに追い付いたかな
90年代のCG は酷かったからね 海上での駆逐艦の走行場面も
そんなに違和感はなくて良かった 駆逐艦雪風は太平洋戦争を
生き抜いた唯一の駆逐艦だから知る人は考え深いだろね
ゴジラはねなんか歩き方がロボットのようでちょっと不自然
かなあ あと戦争末期に開発された戦闘機《震電》は
何処かで見たデザインだなあと思ったら《映画スカイクロラ》
でしたね ラストシーンで主人公が震電に積んだ爆弾もろとも
ゴジラと自爆することで彼の戦争が終わる筈だったのに
意外などんでん返しでした
人のストーリーもしっかりと見せてくれる
とても満足いく作品だと思うが…
いやもう、あり得ない!
まず主人公の敷島(神木隆之介)の外見ですが、まったく軍人に見えません。髪型はいつものままの長髪で、無精髭が伸びることもありません。外見も言動も、まるで令和のナイーブな若者そのままです。
母の「生きて帰れ」という言葉を守るため、戦闘機が故障したと偽って特攻を回避し、一人整備基地に降り立ちます。そこまではまだ理解できますが、その基地がゴジラに襲われたとき、20ミリ砲の照準でゴジラを捉えた彼は、なぜか引き金を引きません。部隊が全滅するのをただ傍観し、みんなを見殺しにしてしまいます。いやもう、あり得ない!なんなの?生
きとし生けるものを殺しちゃいけない宗教かなんか?動物愛護団体の活動家?
敷島が焼け野原になった東京へ戻り、破壊された家のまえに佇んでいると、お向かいのおばさん、太田澄子(安藤サクラ)が出てきていきなり罵られます。「お前ら軍人がもっと頑張っていたらうちの子供達も死なずに済んだのに!!」軍の上層部の人間へ怒りをぶつけるなら分かりますが、こんなこと一帰還兵にいいます?しかも顔見知りの若者に…。太田澄子が頭のおかしな人にしか見えません。いやもう、あり得ない!
敷島は海の仕事でゴジラに遭遇しますが、危機一髪のところで命拾いします。ゴジラが東京に上陸するかも知れないと察知した彼は「どうして国は緊急避難命令を出さないんだ!」と叫びます。それはいいとして、その後彼は逃げようともせず、家でゴロゴロ過ごしてしまいます。そのせいで愛する同居人の大石典子はゴジラに襲われてしまいます。逃げ惑う人々で大混乱の銀座のど真ん中、逃げ遅れた典子!なぜかそこに敷島が!いやもう、あり得ない!
ゴジラを退治するための「海神作戦」を立案した科学者、野田健治(吉岡秀隆)が演説します。「日本軍はひどかった!軍人の命を軽く扱いすぎていた!飛行機の鉄板は薄いし、脱出装置もないし、ましてや特攻なんて!私達は一人も死なない作戦を誇りとして戦いましょう!」日本軍の武器開発担当者だったという設定なのに、まるで他人事のような軍部批判を繰り広げます。自己批判はまるでなし。いやもう、あり得ない!
「海神作戦」当日。まずい、うまくいかない!そこへ衛生局の船が「助けに来ましたよー」いやもう、あり得ない!
敷島と典子が再会するラストシーン。お母ちゃんに会いたかった子供を押しのけて典子の胸に顔を埋め泣き出す敷島…。これが一番あり得ない!子供が母に抱きつくのをお前は後ろから見てろ!!
なにしろ主人公敷島のキャラクター造形が不自然すぎて、まったく感情移入できませんでした。彼の心の葛藤も作り物にしか見えません。
あと、最後全員で敬礼するシーンがありますが、あれは誰に対してなのでしょう?もしかしてゴジラに対して?いやもう、あり得ない!
なんとも退屈な一作でした。この監督が撮った三丁目の夕日のゴジラの方が、よっぽど良かったように思います…。
?「マイナスワン」とは??
自分はゴジラファンでも特撮マニアでもない(家でシン・ゴジラを鑑賞したことはある)ですが、シンが面白かったから今作も面白いんだろうな、と深く考えず軽い気持ちで劇場へ赴きました。
VFX、CGがとにかくすごい。ゴジラが本当に存在しているかのような画と技術に圧倒されます。なのでめちゃくちゃ怖い。単に凶暴なゴジラってだけではこんなにも怖くならないでしょう。個人的に一番好きなシーンは中盤の海上でのシーンです。
そしてよく目にする「人間ドラマがいらない」「セリフが臭い」、これは分からなくもないです。ただこれは「ゴジラにそういうシーンはいらない」という意味なのか「ゴジラに限らず自分はそういうもの全般が好きではない」という意味なのかは分かりませんが。自分も後者の考えを多少は持っているとは思いますが、今作はそれを最小限に抑えている印象を受けました。
で、最小限に抑えていながら(本邦映画・ドラマ比)個人的に引っかかる点が色々あります。一番引っかかるのはタイトルのマイナスワンを表すものが劇中に出てきたか?と言いたくなるところです。すごい絶望的状況になるんだろうなと思ったですが、銀座を破壊したシーンを見ても「??」状態に。ゴジラが怖かったのは確かです。銀座の場面に限らずどの場面でもめちゃくちゃ怖かった。けどそこでストップしてしまう。熱線による破壊シーンですべてを"片付ける"ような展開に置いてけぼりにされてしまった感じがあります。監督は主人公の敷島は典子に思いを伝える事が出来ず、東京がまたボロボロになり自分の戦争はまだ終わらないという心理的にも物理的にも絶望的な状態になった事を描写したかったのかな?とは思いました。
ラストの典子は実は生きていました、という展開もえっ?!と思いました。じゃ、じゃあマイナスでもなんでもねえじゃん!首筋に黒い何かがあらわれるけどそれを加味してもマイナスでもなんでもねえよ!!それがすなわち目の前で熱線を見た新生丸のメンバーや海神作戦のメンバーも放射線障害で先は長くないってことを意味するのだとしても!!首筋の黒いそれとバラバラになったゴジラが再生して、「本当のマイナスはこれからだ....」みたいな終わり方って、、、もっと絶望に叩き落としてくれよ!!!!!!とは思いました。
というかまずそもそもなんで典子は生きているんだ??そして敷島の書いた出鱈目な手紙に怒り敷島をボコボコにした橘が言う「生きろ」←???澄子おばちゃんは赤子の明子を心配しつつ「あーあせっかくの白米が」とも言っていた。何のプロセスも無しにわだかまりが無くなったかのような描写にもクエスチョンマークが付きました。
そういう傍から見れば気にすんな細かいことは良いんだよ!と逆に突っ込まれそうなしょうもない一個一個のひっかかりが積み重なった結果、星3/5になりました。いわゆるご都合主義的展開でも気にせず見れる人は見ても後悔はしないと思います。
自分はドルビーアトモス(TCXスクリーン)、4DX、ドルビーシネマと計三回鑑賞しましたが、先に書いた通りVFXは本当に素晴らしいんです。そしてホラー映画でもないのにゴジラが怖いと思わせる描写がすごいのですが、その分引っかかる部分が本当にもったいない。
あ、スクリーンの大きさはTCXが一番良かったです。大きなスクリーンに文字通り余すことなくいっぱいに投影されていたので。
日本でこしらえたゴジラ映画は最高!
ゴジラ映画の中でもストーリーが良く、映しだれる映像の美しさがとても良かった。
改めて、日本のVFX技術の進歩は素晴らしいと思った。
怪獣映画は建物を破壊し暴れ、怪獣を排除するまで描かれるだがこの映画では敗戦後をゴジラを通して絶望感から再興する人々の力強さと優しさを感じた。
自警団的な民間人による本土防衛はご都合主義的なモノではあったが内外共にモノに囚われず良かった。
ゴジラのパワーは人間をモノともしないのだが退役兵の一致団結したパワーの凄さは凄かった。
ゴジラ映画は洋物も存在してるがやっぱり日本人が作ったゴジラ映画の方に軍配をあげたい。
今年観たと邦画の中でも上位にランクしたい映画でした。
ゴジラでしたね~
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