ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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シン・ゴジラの圧勝
迫力◎、人物描写は、、、
公開後2週間程経過し鑑賞。
レビュー見てもずーと高評価のまま。批判する人も少なく、期待大の状態で挑むことに。
これまでのゴジラシリーズのゴジラとは迫力が格段に違いますね。何というか、、、猛獣感が半端ないです。「ゴジラがこっちを見ている感」すごくあり、恐怖を感じられる描写です。
そして、何より銀座破壊のシーンは映画史に残る襲撃シーンなのではないでしょうか。人がいとも簡単に亡くなる無慈悲さとアクションのバランスがちょうど良い加減です。
もう少し、街が襲われるシーンを見ていたかったな、、。
浜辺美波さん、やはり可愛かったですね。ただし、戦後復興と浜辺さんのエレガントさがどうしてもマッチしているとは思えませんでした。
これは好みが分かれるとこですが、俳優陣も著名な方が多すぎて、現実味が少し薄れた感が否めませんでした。(まあ、現実ではないのですが)
ラストシーンは良く、涙が出そうになりましたが流石に無理があるよな、、。
人間ドラマだね
今まで見てきた邦画で1番かもしれない
2回視聴。
自分の感性に突き刺さったようで、映画でこんなに泣いたのは初めてです。
ドルビーシネマなど音響の進化の影響か、臨場感が凄まじく自分もそこにいるかのように感じられました。
キャラクター達の必死さが伝わってきて最終決戦では息を飲んで見入ってしまいました。
敷島の苦悩や決意にも最終盤になる頃にはしっかり感化され、これほどゴジラを倒して欲しいと思えるゴジラ映画は中々無いのではないでしょうか。
序盤には指摘の多い演技のクドさが気になるところもありましたがドンドンと気にならなくなるくらい迫力と臨場感が凄いです。
VFX技術もここまで来たのなら邦画はまた新しいステージで世界と戦えるのではないかと思わせてくれる作品でした。
ゴジラ、海へおかえり
ゴジラを『ジョーズ』の巨大ザメのように人類が対峙する正体不明の怪物として描こうとしたのはわかるし、VFX映像は会心の出来だったが、ストーリーはせっかくよい食材を揃えたのに肝心なところで調理の方法を間違えたような作品だった。
ラストは、あれはゴジラに戦闘機をぶつけるんじゃなくて、主人公・敷島がゴジラを攻撃せずにちょうどナウシカが王蟲を導くようにゴジラを彼の棲みかへと帰すべきではなかったか。
そうすることで敷島が1945年に大戸島でゴジラを攻撃しなかったことに別の意味が生まれるとともに、彼が徹底して“不戦”を貫くことがこの映画の放つメッセージを決定的なものにしただろう。
「特攻」というものが見せるスペクタクルが映画的に「絵」になって観客にカタルシスをもたらすことは理解できる。しかし、元海軍の男たちの海の“祭り”として描かれる「わだつみ作戦」同様に、「この国と愛する家族を守るため」という美名の下に行われる「特攻」という有害な男らしさの発露はここでは結局のところアメリカとの戦争の「敗戦」へのリベンジとして描かれているに過ぎない。負けたのが悔しい、次は絶対に勝つ、と。
撮影の順序は逆だが、朝ドラ「らんまん」で一つ一つの植物の名前にこだわり「雑草という名の草はない」と語る主人公を演じた神木隆之介をあえて特攻隊の隊員として描くのならば、戦闘機一機一機にはそれぞれ名前のある生きた人間が乗っていたこと、彼らは自機とともに生きて帰ってくるべき存在だったことをこそ強調しなければならなかったはずだ。
大戸島でゴジラが人間を襲ったのは恐怖に駆られて整備兵の一人が銃撃したからだし、ゴジラが敷島たちの乗る機雷を爆破する木造船を襲ったり東京で大暴れしたのは米軍の原爆実験で被爆したことへの怒りだった。
ならば憎むべきは戦争だし、核兵器だろう。この映画の中でゴジラの口に戦闘機をぶつけて倒すことは真の問題解決ではないはず。
爆弾を積んだ飛行機で目標に突っ込んで自爆することは、戦争を否定することにも核兵器の存在やその使用を拒否することにもならない。
かっこいい軍艦やゼロ戦、実戦に間に合わなかった幻の戦闘機に夢中になるのはせいぜいプラモデル制作の中だけにとどめておいてもらいたい。
1954年の“初代ゴジラ”の精神を受け継ぐ物語を描くつもりなら、戦争や特攻という非人道的行為を自分自身の不全感の解消に利用することなどやめて、永遠に海の底へ沈めておくべきだ。
ゴジラという怒りの化身を生み出したもの──それは私たち人間の中にこそある。
過去1ゴジラ
ゴジラパートは面白く分かりやすく、シン・ゴジラを超えて面白い。CGもハリウッド作品と遜色ない、CG部分の尺は短くやはりハリウッドとは違うが。
人間パートが弱すぎてチャンチャラおかしい。民間防衛隊って馬鹿すぎる設定。そんなわけないだろうって、政府や国連は何してたんだ?アメリカが冷戦のために参戦しないって小学生でも分かる馬鹿さ加減。こんな生物兵器ほっとかないだろう。
主人公と典子の関係が気持ち悪すぎる。二人共ジェンダーなのか?仏なのか?男女ってそんなわけ無いだろう。
やはり山崎貴はゴジラ担当で監督はもう一人立たせたほうが良かったのでは。
結局はハリウッド版ゴジラには勝てない。
シン・ゴジラと比べて人情を全面に押し出しているが押し付けがましく下らない。三丁目の夕日にゴジラ現れても乗れない。
恐れ入谷の鬼子母神
自分も含め映画ファンは「監督山崎貴」に不安を覚えての鑑賞だったと思う
ゴジラ界隈の部分に関しては概ね不満は無いのだが、ドラマ部分は個人的には全く乗れなかった⤵️
役者の多くが演技が大袈裟で、とにかく大声を出しすぎ
青木崇高、安藤サクラが開始早々神木隆之介をかなり強く非難するのだが、案外簡単に転向するのが最初の「はぁっ!?」
中盤からの吉岡秀隆も「はぁっ!?」
佐々木蔵之介のあの決めゼリフに関してはもう…
出演者全員いい人なので、話がペラッペラ(あ、言っちゃった テヘペロ)
「三丁目の夕日」や「永遠のゼロ」が大丈夫な方は大満足なんじゃないですか⁉
結局、浜辺美波が最強!ってことで ハイオワリ!(電車のシーンは劇場で一人笑いましたよ)
これが20年や30年前なら素晴らしい作品
VFX最高!
素晴らしかったです。
勝手に樋口監督のシン・ゴジラの続編みたいなイメージを持ってしまっていたんですが(またゴジラ?と思っていた)、全然違いましたね。
樋口監督の現代にゴジラが現れたらという話ではなくて、ALWAYSゴジラとでも言える(吉岡秀隆も出てるし)本気のゴジラ映画でした。何よりゴジラの造形やVFXが素晴らしい。シン・ゴジラはあちこちにVFXのアラが目立ちましたが、この映画は細部までよく描けてます。さすが山崎監督。VFXの技術では絶対に敵わないと思っていたハリウッド映画にも、このクオリティなら対抗できるかもしれないと思いました。
震電のアイデアもよかったですね。実戦には使われなかった(間に合わなかった)お尻にプロペラを持つ独特の形の戦闘機ですけど、こんな形で活躍させるとはやるなぁと思いました。
音楽やエンドロールなど昔のゴジラをリスペクトしているのも良かったです。
シン・ゴジラと対照的なつくり
シン・ゴジラとは、対照的なつくりの映画である。
シン・ゴジラは、総理大臣以下の政治家や官僚が右往左往する様を絡めながら、徐々にゴジラの恐怖を煽るが、この映画は、いきなり強烈な殺戮シーンがあり、しかもシン・ゴジラでは見せなかった死体が並ぶ。
何故か東京を目指すゴジラを如何にしてやっつけるかというのは、シン・ゴジラと同じ。極めてシンプルなストーリーなのだ。
ドンデン返しが2つある。
整備した戦闘機震電でゴジラに特攻をかけた主人公浩一は、話の流れで玉砕するかと思いきや、際どくパラシュートで脱出するのだ。かつて仲間を見捨ててゴジラから逃げた浩一を罵倒した整備士橘が、浩一を助けるのである。
もうひとつは、ゴジラから身を挺して浩一を守り、爆風に吹き飛ばされて、死んだと思ったヒロイン典子が生きていて、死地から生還した浩一と再会する。チト都合が良すぎるような気もするが、後味は悪くない。
驚いたのは、アキコ役の永谷咲笑ちゃんの演技である。たどたどしいセリフが可愛いし、泣くべきシーンでは、顔を歪めて泣くのである。どうやって演技をつけたのかしら。
ゴジラは、完全には死んでいない。深海で再生しつつあるシーンで映画は終わる。続編を予告しているのである。
この映画は、初代「ゴジラ」へのオマージュである。即ち、反戦映画であり、反核映画である。音楽も伊福部昭サンのものを一部使っており、上質なエンターテイメントに仕上がっている。旧軍人の敗戦トラウマの払拭がテーマになっているが、決して軍国主義を礼賛している訳ではない。
なのに、某新聞の映画評では、見当違いの批判を繰り広げている。バッカじゃなかろーか。
中途半端な反戦思想は子供にはちょうどいいが大人には浅い ゴジラの造形は斬新、動きはVFXが悪い方に出た
庵野秀明の”シン・ゴジラ”はとてもよく出来ていたが、あれはあくまでゴジラのパロディ映画だった
エヴァンゲリオンあっての作品で、ヤシオリ作戦なんてまるまるマンガ
ゴジラは使徒であってゴジラではなかった
真ゴジラならぬ偽ゴジラ
なので不満の残る内容だった
今回は時代設定が終戦直後
昭和の再現度が素晴らしい
主役の名前の敷島なんかも、昔のヒーローによく使われていてレトロですね
あとVFXはさすが
迫力ありますね
一番のお気に入りは、浜辺美波が吹き飛ばされるところです
突風に吹き飛ばされた瞬間の残像は迫力がありました
ストーリーは誰も死なせないがテーマなのかな
都合よすぎで子供向けのシンプルなもので大人には物足りない
展開が見え見え
神木隆之介の配役は、なるほどあまちゃんな話の内容にはピッタリ
戦争経験者の苦悩を本気で追求する気なら他の役者を使っただろう
つまり、今回の作品はゴジラ生誕70周年のお祭り映画なんだ
浜辺美波がゴジラに追いかけられるシーンも含めて、歴代の名場面を再現させて繋いでいる
ゴジラも一つ一つは名シーンの連続
かっこいいゴジラ、怖いゴジラ、これぞゴジラといろいろ見せてくれるが、なんで暴れてるのか?とか、この場面で、なんでカッコつけてポーズ取ってるのか?
意味不明なんですよ
VFXでやりたい放題だから、動きも異様に早いと思ったら、急にゆっくり歩き出したり
ひどいのは、初登場シーン
なぜか最初からめちゃ怒ってるし、人食うのかと思ったら、ほうり投げるだけだし
子供番組を意識しすぎ
口に入れて食わないのはおかしい
というわけで
ゴジラの動きは不満タラタラです
造形は、これまでのゴジラて一番派手
異様に大きな背びれ
放射能熱線を吹く時の背びれはもっと派手
この辺りはとてもいいのに
熱線はいた後に口のまわりが焼けて細胞が崩壊するなんて、変にリアル
なんか、中途半端
ゴジラ駆除作戦も、効果があったのか全然わからない
深海魚釣り上げた時のように、胃袋が口からとび出すとか目がとびだすくらいの演出が欲しかった
特別出演は誰かいたのかなあ
橋爪功がエキストラで出ていたのはわかったけど・・・
シンゴジラ越えの近年にない傑作
台本に動かされた最新CGのゴジラ、人物たち
立川シネマシティの爆音上映で2回鑑賞しました。
まず良かったと思う点。
最新のCG技術で製作されたゴジラ、迫力や緊迫感が半端ない。
ゴジラが出てくるシーンは常にドキドキしっぱなし。
放射熱線出る前の背びれが伸びるとことか、あーヤバいヤバい!ムリ死ぬ!感しかなくて最悪で最高でしたね!
そして音楽!収まるべきタイミングにビタっ!とハマって最高に気持ちよかった!
思わず「キター!!そうそう!コレを観に来たんだよ!」と叫ばずにいられなかった。
あとは俳優たちの迫真の演技。
戦争を抉られたメンタルの表現が自分のメンタルにもダメージを通しました。
目の前で戦友が死んでいく状況の体験、実際はあれ以上なんだと思うと、無慈悲な力での殺し合いはやっぱりよくないものです。
安全圏からしか言えないのがもどかしいですが、世界は平和であって欲しい。
次は悪かったと思う点。こっちのが長いです。
ゴジラも人物も物語の都合よく動きすぎ。自然な必然性がない。
まずゴジラが何を目的に太平洋のど真ん中から日本を目指していろいろぶっ壊しに行ったのかが不明。
野生のクマに動機を求めるのか?と反論がありそうですが、クマには食い物を探すという必然性があります。
生きるためなんです。でも今回のゴジラ、日本に何をしに来て、なんでそんなに執拗に日本を狙うのでしょう?
上の必然性のなさに気付いたのは、嫁といっしに2回目を観て(嫁は1回目)、感想を話し合っている時だったんですが、
初見の時点でも違和感はありました。
最後の作戦実行時、ゴジラは作戦の想定外の行動を取り、事前に攻撃する予定だったポイントを予定より早く通過してしまいました。
この後、神木くん演じるパイロットが戦闘機を使って海に誘導しようとするんですが、なんやかんやでうまくいってしまいました。
想定外の行動を取ったゴジラがなんでそこでまるで尺の都合でもあるかの如く、都合よく海まで行ってくれちゃってるの?
ってなりました。
人物は人物で、やっぱり物語の都合よく動きすぎです。
初見で正直言って「こりゃひでえ」ってなったのは、多分この作品をあまり高く評価したくないと思ってる方なら
みんなそうだと思いますが、パイロット生き残りと「ノリコさん探しました…見つかりましたよ…!」のくだり。
パイロットに操作説明してる時に明らかにペイルアウトの手順を説明してそうな動きをしていて、
まさか生き残ったりせんやろな?と思って予想通りだった時、「これ、嫁に勧めても大丈夫だろうか…」と思いました。
電報のくだりもそうです(自分は初見ではあまり気にしてなかった)。
ノリコさん生きてました、は特にひどい。
あれほどの爆風を喰らってなぜあの程度の怪我で済んだんでしょうか?必然性が無さすぎます。
おそらくこの映画最大の蛇足です。これに喜ぶのは演者のオタクだけだと思います。
この映画のボリュームゾーン世代は最後に生き返らないと・生存してないと納得がいかないのでしょうか?私が歳を取っただけ?
必然性のなさ・都合の良さは他にもあります。
太平洋戦争終戦直後、旧日本軍の兵器は米軍に片っ端から接収されていて出てこないはずだと思うのですが、
いいタイミングでフィリピン?から帰ってきた艦艇やら、戦闘機に搭載するのにちょうどいい爆弾やら、
戦闘機やら戦車やらがズラズラと揃います。もう少し苦労してもいいのでは?あと、そこまで準備大変そうなら、
米軍・ソ連軍を登場させてもええんちゃう?ってなりました。そっちの方がまだ必然性や夢があったのでは?
準備のトントン拍子感から、「これ、戦争直後が舞台である必然性がないよね…」となりました。
今思えば、冒頭のノリコさんがパイロットの家に転がり込んでそのまま居着くところから、登場人物の
行動の必然性のなさに気付くべきだったのかもしれません。
何十年も前、かつて栄えていたインターネットの掲示板で、ゴジラ映画に対するこんな感じの見解を見かけ、
それ以来、この言葉を胸に向き合うようにしています。
「ゴジラ映画の人間ドラマパートは休憩時間、クオリティを求めてはならない」
この心の準備ができていたからこそ、台本の都合よく動く話に対して都合よく目をつぶり、ゴジラの恐怖に
向き合うことができました。なので評価は⭐️3つです。
前提なしで細かいところを気にすると、楽しめません!
それだとおそらく⭐️1つだし、奥様に一緒に観に行こうなんて絶対誘いません。
この前提で言っても、ゴジラが出てくるシーンだけは本当に最高だった!
シンゴジラでかなりハードルは上がってしまってましたが、期待以上のゴジラ映画でした。
ゴジラパートだけはほんとに素晴らしかった!!
2回目の鑑賞では途中をスキップしてゴジラが出るとこだけを繰り返し観たいレベルでした。
シークバーが欲しい。
映像は満点 設定とテーマが、、、
映像は文句なく満点で素晴らしく、銀座でゴジラが自らの熱線によるキノコ雲を見上げるシーンは圧倒的な力の描写に自然と涙が出た。
IMAXと4DXSCXで鑑賞して、特に4DXの方は至福の映像体験だった。
それだけで本当は他の要素がどうでもかまわないくらいなのだが、やはり見過ごせない点が2つ。
①米軍はなぜ軍事行動を起こさないのか。
ゴジラがはっきり姿を現していない段階なら「ソ連を刺激する」という理由もまだ分かるが、占領していて自分たちもいる土地に上陸して破壊しているのだからソ連どうこう言っている場合ではないだろう。
ゴジラが破壊した銀座は、初代ゴジラの時とは訳がちがう。アメリカによる占領中であり、銀座のすぐ隣の有楽町にはGHQの司令部があってマッカーサーがいるのだ。アクションを起こさないはずがない。
本来ゴジラ退治のメインになるはずの米軍を黙らせておくなら、それ相応の設定が無いと成り立たない。
②反戦? 戦争肯定?
パッと見は反戦のメッセージを入れている様に見えるが、よく見ると反戦ではなく無謀な戦い方を国民に強いた戦時中の日本政府への批判と感じる。
だから無理な設定でも米軍を出さず、国民(民間)の力でゴジラを倒すストーリーにしたのではないか。
登場人物達の行動理由は「戦争をしてしまった事の反省」ではなく「戦争で活躍出来なかった事への未練」だと思う。
戦争で成し遂げられなかった思いを、ゴジラを倒す事で晴らしている様に見えてしまった。
海外公開での反応が気になる。
とはいえ、典子の生還の理由と首筋のアザがゴジラ細胞による物なら次作もまた観てみたい。
初ゴジラ
新たな神話
ゴジラ。日本が生み出したハリウッド含め世界に通用する、怪獣。
誕生は反核思想をまといながら、人類に脅威を与える恐怖のモンスターとして。戦争が重なる。
長いシリーズの中、迷走する時代もあれ息の長いキャラクター。日本におても、ハリウッドにおいても。かつてはローランドエメリッヒが映像化し、物議をかもし、2000年代に入りギャレスエドワーズが映画化。見応えあるハリウッドのGODZILLAを作り、またキングオブモンスターではキングギドラなどまでハリウッドが貪欲に映像化した。
本家日本で庵野秀明が視座を新たに、シンゴジラとして。
2023年、新たなゴジラ映画が作られた。
舞台を大戦直後とし、焼け野原となった日本、東京にゴジラが襲来する。凶暴化し深海から目覚めるのは、やはり水爆核実験により…
まず特筆すべきは映像。VFXによって描写される東京、ゴジラ襲来などのシーン。冒頭のシーンから銀座襲来、海上での艦隊決戦など、見応えある描写の数々。圧倒される。
音響も素晴らしくまさに体感映画。
ドラマパートがやや定型的な印象は否めないものの、求めすぎかもしれない。
主人公をもと特攻隊員としたところ、自分の戦争は終わっていない、というセリフ。彼の生き方に特攻から逃げたという気持ちが暗い影を落とす。ゴジラ襲来というフィクションと時代をリンクさせるシナリオ、俳優陣も良い。
戦時の特攻攻撃がでてくるあたり、演じる神木隆之介が最後にまさにゴジラに特攻してしまうのか、と危惧したが…
メッセージは生きて帰ってこい、というもの。生き残れ、
という価値観。
山崎貴監督、ALWAYS3丁目の夕陽で名をあげたが、
昭和、戦争、庶民などのエッセンスをゴジラ映画に詰めて、
創り上げた。
またひとつ、ゴジラという神話に新たな傑作が
加わったというところではないでしょうか。
現実の戦争が惨状を拡大させ、終わる気配も見せない…
エンドクレジット、伊福部昭のゴジラテーマ曲が勇壮に響く中、深い余韻を残し映画は終わった。
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