ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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戦争があったから繋がれたあなたと私
ゴジラファンでも山崎監督ファンでもありませんが、観て良かった、大満足です。
日本映画の代表作になりえる?と噂もある本作、今のうちに映画館で体感せねば!と思い足を運びました。
ゴジラが迫りくる場面は恐怖よりも、ゴジラの格好良さにワクワク、そして圧倒的な力の差に無力感でいっぱいに。
血生ぐさい描写がないからそう感じるのかも?実際ゴジラに噛みつかれたら手足頭が粉砕して誰だかわからない状態になってしまうでしょうけれどもそのようなグロい表現はありません。
音楽の使い方も絶妙で、何度も耳にしたことのあるメロディーがこの映画を通じて、ゴジラ…圧倒的な力を持つもの、に立ち向かうテーマだということが直感的、感覚的に理解できました。逃げててもムダだ、できることをやるしかないんだ。ということです。
私にとっては人の心が壊れる描写の方が何倍も怖かった。自分はこんな状況で生きる意思を持てるのだろうか?それでも身体(本能)は生きようとするのだろうか?と。
共通の敵がいないと私たち人類は力を合わせることはできないのでしょうかね。。安藤サクラさん演じるスミコさんの存在=日本人の持つ気質が表現されていてとても良かったです。それぞれの役者さんの演技力のばらつきは皆さんがおっしゃるように少し気になる点もありますが、作品自体に影響を与えるほどではないかと。
話の展開もわかりやすく少々説明くさい演出はあるものの変に頭を使うことなく、映画の中にスッと没入できる作りになっています。
戦争の顔をしたゴジラ
シン・ゴジラは「シン(神)」「ゴッドジーラ」で、嵐や地震、大雨、日照り、疫病の流行など、人がふさぎきれない自然災害の化身だったように思います。
だから無慈悲で無差別ではあるけれど、悪意や敵意は感じなかった。
でもこのゴジラは戦争の化身そのもの。
我々を「敵」と見なし、殺すつもりで襲い掛かってきます。
だからこそ、「戦争を終わらせられていない人」たちが、「今度こそ生きて帰ってくる」という思いを胸に、知恵と勇気を振り絞って倒さなければならなかった。
野田博士の「我が国はあまりにも人命を軽く扱いすぎた。我々は生きて帰らねばならない」というセリフは、この映画の肝と言えるだろうと思います。
でもそれでもやっぱり、佐々木蔵之介演じる秋津淸治の、「誰かが貧乏くじ引かなきゃなんねえんだよ」がとてつもなくかっこいい。
コロナ下において、「なぜ自由に行動できないんだ、政府がなんとかすべきだ!」と被害者面をして、私たち庶民が持てる唯一の武器、マスクさえ放棄する人がたくさんいました。コロナもゴジラと同じような怪物なのに。
それでも医療従事者たちは、最前線で、命をはって戦ってこられたと思います。
まさに「貧乏くじを引いて」いたのは彼らだと思う。
でも、歴史は、貧乏くじを進んで引いた奴らが作ってきた。
貧乏くじにしない勇気と覚悟で貧乏くじを引く人がいたからこそ、今があるのだ思います。
誰もが貧乏くじを引かせてもらえるわけではありません。
だけど、水島のように、銃後で出来ることはないかと知恵を絞れば、大きな力になれるかもしれません。
ゴジラは決して死なない。
だからこそ、私たち一人一人が、私達なりの貧乏くじを探さなくてはならないのだと思います。
未来への願いを感じる作品
歴代最高に「怖い」ゴジラと手堅くまとめたドラマ部分
これまでゴジラは街を襲うが人を襲うという感じではなかった
今回のゴジラは生物的に描かれ、サメやヒグマといった猛獣が人を襲うような恐怖を与える
実際映画前半はジュラシックパークやジョーズのようだ
人との距離が近いこともあって怖さに関しては歴代最高だ
ドラマ部分は手堅くまとめてあり特撮部分とのつながりもごく自然である
もちろんドラマだけ見ればご都合主義、予定調和、ありきたりとも言える
ただドラマ部分はメインではない
そう考えると物語のわかりやすさや万人向けを狙ったものであって、これで十分と言える
むしろ怪獣映画にこれだけ普通のドラマを普通に組み込んだこと自体、これまでにはなかったものとして評価できる
神木隆之介や安藤サクラをはじめとする俳優たちも安定の演技を見せている
ひとつ残念なのは基本プロット(設定)にあまりに無理があることだ
GHQがゴジラ対策から手を引く、というのは百歩譲って認めるとしても、それほどアメリカがソ連との関係を気にしている中、連合国各国が敵国日本に軍艦を貸すなどありえない
ましてや政府でもない民間人にそれを自由に使わせるなど絶対あり得ない
実は陰でGHQに粘り強く掛け合った政治家や役人がいました...といったことをやるとシンゴジラになってしまうのであえて描かなかったのだろうが、一言だけでも説明が欲しかった
ただし残念なのはそのくらいであり怪獣映画なんだからそこは大目に見よう、と思えば十分見れるのであって、映画の価値を大きく下げるものではない
減点⭐️−2、加点⭐️+5億点!めちゃくちゃ面白い
もう最高、本当に最高の映画です。めちゃくちゃに面白くて、とんでもなくおすすめです。
何にが最高って、まずは圧倒的絶望シーンです。例えば「シン・ゴジラ」の何が最高ってったら絶望の内閣総辞職ビームで東京壊滅ですよね?そういう圧倒的壊滅的絶望シーンがこれまた「シン・ゴジラ」に負けないくらいいや超えてるくらいの迫力で出てきますので、もう恐怖におののくわ脳汁沸騰するわで大興奮!!
そしてここで終わってはいけない必須な要素は、そんな圧倒的壊滅的絶望を、人々の協力と知識と努力と工夫で大逆転する激アツ展開ですよ!!例えば「シン・ゴジラ」だとヤシオリ作戦ですよ在来線爆弾ですよ、こういうのがまたゴジラマイナス0.1にはある訳ですよ!!時代は戦後直後のボロクソの日本、じゃあどうやって大逆転させるのか??もうそこの人間模様やらやり方やら激アツなんですよ。
と言った感じで圧倒的壊滅的絶望からのーーーー!日本人まだ終わってないぜええええ!!!展開に胸躍る。そして諸々のミリタリーオタク的にも激アツ要素アリ。脳汁と涙と興奮の渦を映画館に作ってくれるんですよ!
最後のスタッフロールの音楽、そして「音」までしっかり聴いて下さい、「ものすごいもん見てもうた、、、!!!」と映画館の席から10分は立ち上がれないくらい衝撃を受ける事間違いなし!!
観てないあなたは マイナス0.1
観ればあなたも⭐️5億
上映中3回は泣きました
まさか怪獣映画で泣かされるとは!それも3回も!
面白かったと言うより凄かったと言う感想。
とにかくゴジラの絶望感が凄かった。
確かにストーリー的に御都合主義な部分も見受けられたが俳優さんの演技でその御都合主義も吹っ飛んで「良かったーー!」って泣いた。
手に汗握る攻防、主人公の葛藤、戦後を生き抜く人々の奮闘。
冒頭からゴジラを登場させる事によってこの映画の主題がクッキリ分かる。
この映画における主人公の目的が冒頭でハッキリ分かる事によって観客もスッと感情移入出来る。
幾度となくボロボロになりながら絶望の只中に居ながらそれでもゴジラに立ち向かい奮闘する日本人の姿がそこに描かれている。
単なる戦争賛美ではないし、戦争を否定してる映画でもない。
怪獣映画なんだから。でも戦争という我々日本人が生きていくには絶対に切っては切り離せない呪いの様な物にも生きて抗って行くという希望がこの映画にはあります。
とにかく日本人が活躍してる映画なのが心底嬉しい!本当に日本人に産まれて良かった!
すごいかった、が
人間ドラマがひどすぎる
人間ドラマについては、脚本、演出全てがひどい。
キャラの描き方
・安藤サクラの存在感が薄すぎ(どんな人なのかよくわからない)
・神木くんや佐々木蔵ノ介の大げさなセリフ回しと棒読みセリフ
・孤児の子供って必要?申し訳ないが演技になっていない
・爆風で吹っ飛ばされたのに生きてるって?
・戦後の悲惨な風景や空気感が全然伝わってこない(陳腐な美術)
山崎監督ってホント一流監督なの?
加えてアクションシーンもゴジラの恐怖感が伝わってこないし、何故日本に出現するのか等々描き方が中途半端。
こんな映画撮ってたら一生邦画は海外を超えられないわ。
海外でも放映するらしいが、恥ずかしいから止めてほしい。
低評価レビューが信じられない
そりゃね、気になることはいくつかあった。
例えば伏線がわかりやすすぎて話が見え見えだったり、言葉で説明しすぎだったり、色々とね。
だけど、庵野監督のシン・ゴジラに不満を持っていたから、ゴジラ-1.0はそれに比較して全然良かった。
庵野版は人間ドラマとして全然面白味がなかった。しかし、山崎版には臭いとは言え人間ドラマがしっかりあった。
だから、すごく感情移入しやすく、単純に泣けたのである。
そして、白組によるハイレベルなCG/VFX。
特に海上で展開されるゴジラと人間のバトルは臨場感がたっぷりで、スケール感はハリウッド映画でもみられないほどのレベルだった。
それを、一説によると総制作費15〜20億円くらいで作ったってんだから偉い!
逆に言えば人件費安すぎで、労働搾取映画かよと怒りたいくらいw
最高だった点は、ゴジラが圧倒的に怖かったこと。これほど怖いゴジラは見たことがない。
こんなに素晴らしいゴジラをどうして星一つとか、信じられない。
いろんな人がいるからしょうがないけどね。
ドラマ部分がもうひとつ
人間が出てくる場面はなんか緊張感が欠けるというか、嘘くさいというか・・ざっくり言うとミッションインポッシブルとトップガンと三丁目の夕日とアルマゲドンを混ぜたような話です。
ドラマ部分で萎えて、ゴジラ部分で盛り返すという、プラマイの波を繰り返して終わりました。
それでも、ゴジラの迫力を感じたいなら絶対に映画館でみるべきと思いました。
強い怪獣ワクワク
戦争の悲劇を2度と起こさないために風化させてはいけない。そんなことはわかってる。
今の若い世代の人たちは本を読む程度でしか知り得ないほとんど昔話のような感覚になっている。
映画館で戦争映画を上映しても観客は知れている。ましてや今は時代が変わりつつあり、誰がわざわざ貧困で血が流れ汚れていて、大切な人を失う気持ちを味わうために戦争映画を見るのだろう。
今を生きる人たちは皆頭がいいのだ。その映画を見れば考えるきっかけになるし、方法はいくらでもあるはず。今回はゴジラ。
このゴジラは歴代最強と言われるくらい強くてインパクトがある。
我々は求めている。強くてかっこよくて背中が光り、口から破壊光線を放つ怪物を。
戦時中で疲弊した市民も映画を見てる我々もゴジラが何を考えてるのかは知らない。あの独特な声で鳴く以外声を発さないのもあるし。
彼は怪獣でも人間でもなく、『ゴジラ』という生命体であり、庵野秀明作のシン・ゴジラで垣間見たあの記憶を改めて思い知らされた。
力強い良い映画
力強かった!
元兵隊たちの、戦争直後の生き抜こうとするひとたちの、そして海の、軍艦の、戦闘機の。あちこちに強さが溢れている。
戦いの映像がとてもわかりやすく、つなぎ方が滑らかで、しかもダイナミックで、この手の映画に慣れていない私でも無理なく楽しめた。
神木さんも、私はとてもいいと思った。
敷島が迫力のない優男の雰囲気なのは最後までかわらないけれど、だからこそキリリと真剣な顔をして戦闘機に乗り込みところ、そして一気に迷うことなく突撃するところは涙あふれる感動モノ(;_;)
この映画に私なりにすこしケチを付けるとしたら…
典子が生きていたシーン!興ざめして盛り上がっていた気分は一気にダウン。(次作に繋がるから避けがたいのかもしれないけど、もう少し違う作り方があるのでは…?)
それに、敷島のデスマス調のセリフと、
佐々木蔵之介扮する男がよくあるおきまりのタイプで少しつまらなかったこと。
わたしは今までゴジラには全く興味がなかった。
でもいま、映画館で買ったゴジラグッズを、「これ悪くないな」と思いながら満足して眺めている。笑
平凡
何かただのでかいサメ映画みたいになってた。これゴジラの必要あった?地上でやったことなんて最初ほんのちょっとと銀座を壊す所くらいか?(夢オチ除く)戦後間もなかったり、銀座ぶっ壊されて大惨事なのに全然大惨事感がない。「見せ場は作った」と投げっぱなしで全然その後の苦労とか、良い意味での汚れた感じが全くなかった。
戦後、誰もが自分だけで精一杯の中さらに得体の知れない怪物と戦うという作戦にわりと大半の人たちが残ってるのも違和感が凄かった。戦後だよ?そもそも全体を通してもっと汚れ役が居て良かったと思うのに、皆善人すぎるよ(笑)
わだつみ作戦も既視感強すぎてシンゴジに悪い意味で引っ張られすぎじゃないかと。作戦内容も多分大丈夫の一点張りだったし、理論上可能かもしれない、そこまではいいとして罠に引っかかる可能性の問題とか全然考慮されてないし、それに大人しく引っかかるゴジラの滑稽さときたら...。そこは後に出てくる仲間たちが船で囲いこむ(一瞬で藻屑と化しても)とかいう流れにするとかあったんじゃないか。そもそも、吉岡秀隆は何処からデータを得たの?ゴジラのこと何も分かってないよね?ゴジラの放射熱線を撃ったあと次が来るまでのデータとか何処で得た知識なの??シンゴジはそういう部分をしっかり描いてくれてたから説得力があったけど今回はなさすぎて置いてきぼり感が凄かった。クレーンも1度折れてるのにその後の耐久度の高さとかどうなってんだと。
ラストも人間がゴジラ倒せちゃうんだと失笑。残骸が残っててそこから復活するからとか言いたいんだろうけど、あれはやっちゃダメだと思うしやってほしくなかった。ドンパチ大好き人間さま1番のハリウッド製のゴジラですらそれはやってないでしょ(笑)
「一部で言われてる」と話題の演技も実際酷かったと思う。何か力入りすぎててこれじゃない感凄かった。本人たちではなく、演技指導が悪かったんだと願いたい。
そして、これは完全な個人的感想だけど、造形含めて今回のゴジラ全然カッコ良くない!そういう意味でのマイナスなら納得な作品でした。
山崎監督だけど評判が良いからと重い腰を上げて4DXSCXと大枚叩いて観に行ったのにこれはガッカリでした。
ゴジラって怖い
なぜ皆んな感動するの?
最も重要な部分は神木隆之介の演技がハマるかどうかだと思う。自分はハマらなかった。特に朝ドラ「らんまん」を見た直後なので暗い主人公を演じる神木に違和感があったのかもしれない。これは明るい主人公の「らんまん」直後に起用した製作陣が明らかに悪いと言える。
またご都合主義や説得力不足が多い点も気に入らない。なぜ海に落ちたヒロインは危険なゴジラ進行方向の人混みへ戻ったのか。そのまま海辺にいた方が安全じゃないの?そしてなぜ神木は逃げ惑う人混みから一直線にヒロインを見つけることができたのか。神木は超能力者か?
ゴジラが痛い思いをしてまでなぜ何度も東京に上陸したがるかも分からない。縄張りの一点張りは無理すぎるのでは?何よりあの飛ばされ方して5体満足で生きてるヒロインは不死身なの?ご都合主義がすぎる。
更にゴジラの倒され方が納得いかない。いくらダメージを負ってるとはいえ爆弾積んだ特攻で終了?途中の機雷の方が威力強くない?。あれで終了は説得力が無さすぎる。
結論チープなストーリーを映像の迫力で誤魔化しているだけの映画に感じた。製作陣から何としても感動させるんだという意気込みは伝わったが、あのご都合主義&説得力不足の内容では感動できるはずがない。感動した人が多くいるようだが本当に理解できない。よほど日頃からチープな作品を見ているか、増税の嵐で日常生活に疲れているかのどちらかだろう。心の底から理解に苦しむ。
ドラクエの山崎監督
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