M3GAN ミーガンのレビュー・感想・評価
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AIが進化した、その先には…
【鑑賞のきっかけ】
制作の一人、ジェームズ・ワンは、衝撃的なラストが評判を呼び、シリーズ化された「ソウ」の生みの親であり、そのホラーとサスペンスをミックスしたような作風が気に入り、新作が出るたびに鑑賞してきました。
本作品は、劇場鑑賞は逃してしまいましたが、動画配信されているのを発見し、鑑賞してみることとしました。
【率直な感想】
<古くて新しいテーマ>
SFの世界では、映画でも小説でも、人間が作った機械が、人間に刃向かってきて、殺人を犯したり、反乱を起こしたりという作品が多く見受けられます。
本作品のミーガンは、おもちゃの人形ではありますが、AIを搭載した最新技術によるもので、一種の高性能のロボットと言えるでしょう。
このロボットが、次第に人を傷つけ、命を奪うようなところまで発展していくというホラーテイストで描かれたSF作品であり、興味深く鑑賞しました。
自分を作ってくれた「人間」の命を奪うという設定に対しては、様々な作品で「何故か」という議論がされているのですが、私が納得しているのは、「人間に近づき過ぎたから」というもの。
つまり、本作品で言えば、ミーガンは、AIが搭載されていて、植え付けられた知識を発展させて学習していく機能を備えており、どんどん人間の思考回路に近づいていきます。
一方、この地球上で、同類を意図的に殺してしまうのは、ホモ・サピエンス=人間だけです。
ロボットは、人間そっくりになっていくことを目指して作られているので、思考回路が人間らしくなったなら、人殺しも行うようになってしまうだろう、という論法です。
本作品では、とても興味深いシーンがあります。
それは、人間への攻撃を始める前に、ミーガンを作った研究者のジェマに「死」について問う短いシーン。
ミーガンは、交通事故で両親を失った少女、ケイディを守ることを使命としていて、彼女との会話の中で、「両親の死亡」のエピソードを知ったものの、生物でないことで、「死」というものを理解できないので、ケイディの叔母でもあるジェマに質問したと思われます。
しかし、ジェマは回答を避けるだけでなく、質問そのものも拒絶してしまいます。
その後、ミーガンが「死」について、どのように理解したのかは、作中で示されませんでしたが、「人を殺す理由」については、ラスト近くになって、自分の考えを口にするシーンがあります。
【全体評価】
本作品は、エンタテインメント作品なので、こうした「死」や「人間はなぜ人間を殺すのか」について考えなくても十分に楽しめる作品となっています。
でも、AIが身近になり、今後はミーガンのようなロボットも登場してくる未来が見えてきたこの時代、人間がこうした倫理観や道徳観に根ざす事柄について、機械に対して、どのように教え込んでいくのかが重要だということを、本作品のメッセージに含ませているように感じ、<古くて新しいテーマ>として、論じてみました。
エンタテインメントとしての面白さは、十分に感じられる仕上がりとなっていたと思います。
タイトルなし(ネタバレ)
結局あのダンスは何なのかよくわかりませんでしたが、不思議な魅力がある映画でしたね。
こども用ドロイドという事でしたが、違う目的でも用途はありそうです。
命がけかもしれませんが。
ヒットキャラの誕生
予告編の謎の中毒性でずっと観たかった作品。
予告の編集が秀逸。
プライムでいよいよ配信なので観た。
既視感はあるが面白かった。
王道中の王道。
よく出来た王道作品。
ホラーやサスペンス映画のフォーマットを綺麗にトレースしてる。
この作品を支えてるのは
100%ミーガンと呼ばれるAIロボット。
顔は綺麗でどことなくあどけなさが残った少女の様。そこに人形らしい目や無機質な動きが、不気味かつミステリアス。
それでキレキレのダンスをかっこよくキメる作品自体のノリ。
とても魅力的です。
海外でバズってるなんてネットでは書かれているが、嘘が本当かは置いておき、ヒットキャラが持つ魅力は兼ね備えている。
これがスマッシュヒットの火付け役でしょう。
ホラー映画だが、ガッツリホラーと言うよりサスペンス作品かな。
エスターに近い。
エスター+チャイルドプレイ+ターミネーター+ちょっとアイアンマン
ロボットと一緒にミーガンを作るシーンは少し笑ってしまった。
王道ゆえやっぱりツッコミどころは多い。
まず、子供相手のおもちゃをコンセプトにしてる割には力が強すぎる。
(多分子供を守るためだろうが)
そして全ネットワークに秒でハッキングできる高スペック
もはや軍事兵器に導入出来るレベル。
実際に売られてたら500万〜1000万はしそう笑
このジャンルの作品にこう言うツッコミしちゃ元も子もないがちょっと気になったもんで笑
何はともあれ評判通り面白かったしミーガンが魅力的。
お勧めします。
おもちゃ版ターミネーター
メカデザイン、色彩構成、シンプルな舞台、美学のあるグロ
メカデザイン、色彩構成、シンプルな舞台、美学のあるグロ。どれも目に楽しく…
特にミーガンというAIロボは執着か使命感かその危ういポリシーが醸し出す独特の魅力が最高だった。
ずっと見ていたいような不思議な感覚、ケイディがミーガンから離れると狂いそうになるのがよくわかった。
しかしどうだろう、無責任に引き取り、ブチギレながら自分のコレクションをカッターナイフでこじ開けて与え、対話を放棄し、得意分野で勝負とばかりに子供にロボをあてがった本人はほんの数分の対話でケイディの信頼を取り戻し、殺人AIと化したミーガンを2人でボコボコに。
ミーガンを愛する者は一人もいなかったのか?
なんだか悲しいようで、その干渉には浸らせてくれないし。
あんなに怪しい魅力たっぷりだったのにチャッキーみたいになっちゃうし。剥げちゃうし…愛してた子供をクソガキ呼ばわりしちゃうし…
あくまでAIロボはめっちゃ怖いエネミーって言いたいだけの映画だった。
なんかもっといくらでもテーマ乗せられるとこあったと思うんだけどなぁ。
こうするなら感動するような歌を歌わせたり、きれいな瞳にしないでほしかった。
そしてジェマの考えなしはお咎めなくて草…
途中まですごく好きな映画になりそうだったので残念だね。
現代版チャッキーって感じ
まぁ順当に面白い
AIが発展したら、という題材において行き着く定番のホラーとして順当に面白い出来に仕上がってる。その上でミーガンというキャラクターの魅力や、家族の死を乗り越える成長など抑えておきたい部分はしっかり抑える王道な作りとキャラクター性で飽きない作り。
ブルースが活躍するのもなかなか面白い展開で、実は最初に笑顔を見せたのはブルースに対してだったりするので伏線だったりする。
とは言え、まぁ想像を大きく上回る……ということもなく。ホラーとしてもそこまで怖い訳ではない。ホラーが苦手な人が楽しむ分には最高かも知れないけれど。
順当にホラー感を楽しめて、順当に物語を楽しめて、映画という娯楽としては満点。夏の暑い日に薄いバドワイザーごくごく飲むみたいな感じで、SFホラー見たいなぁ、って時に観るような、ホラーののどごしを味わえる作品。
所々笑える
ある意味夢のロボット
単純に面白い
AIの暴走という概念は昔からSF化されてきたが、これもそのひとつだ。
両親を失った少女ケイティが玩具メーカーで働く叔母に引き取られるが、おばの開発した新作ミーガンがケイティに与えられ、同時にミーガンの学習能力を育てていく。
この作品もお決まりのパターンがあるが、テーマの中にトラウマを持った少女が最後は何が大事なのか理解し、自発的に考えて、AIの歪んだ思考癖にNOを突きつけることで、成長する姿を描いている。
AIの暴走による殺人と、バグによって起きるおかしな動きにエクソシスト感を出しつつ、胴体が取れた後にはターミネーターのようになるあたりは、映画の対象がケイティと似た年齢なのだろう。
「与えといて奪うのか」という子供の持つ大人への意見は、子供と大人の対立軸の基本だと思った。
手堅い
イヤなやつが4名ほど当然のように死ぬだけなので、あまりカタルシスがない。殺され方もかなり地味(耳ってそんなに伸びる?という驚きはある)。ホラーではないが、友達と観ると盛り上がれるとは思う。
こんな関節ばかりなのに
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