零落

劇場公開日:2023年3月17日

零落

解説・あらすじ

「ソラニン」「おやすみプンプン」などで知られる漫画家・浅野いにおが漫画家の残酷なまでの業を描いた同名コミックを、俳優のみならず映画監督としても活躍する竹中直人のメガホンで実写映画化。

8年間連載してきた漫画が完結し“元”売れっ子漫画家となった深澤は、次回作のアイデアが浮かばず敗北感を募らせている。すれ違いが生じていた妻のぞみとの関係も冷え切り、自堕落で鬱屈した日々を過ごしていた。そんなある日、風俗店を訪れた彼は、猫のような眼をしたミステリアスな女性ちふゆに出会う。自分のことを詮索しないちふゆにひかれた深澤は、ちふゆとともに彼女の故郷へ行くことになるが……。

斎藤工が主演を務め、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」でヒロイン役を務める趣里がちふゆ、「台風家族」のMEGUMIが深澤の妻・のぞみを演じる。

2022年製作/128分/PG12/日本
配給:日活、ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2023年3月17日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16
  • 画像17
  • 画像18
  • 画像19
  • 画像20
  • 画像21
  • 画像22
  • 画像23
  • 画像24
  • 画像25
  • 画像26

(C)2023 浅野いにお・小学館/「零落」製作委員会

映画レビュー

3.5 美しさと抜け出せない孤独と、表現者としての苦しみと

2023年3月26日
PCから投稿

監督としての竹中直人というと、かつて『東京日和』で魅せた柔和さに微かな哀しみを織り交ぜた感触が忘れられないが、今回の作品は変わらぬ映像美を持ちつつも、全編を通じて張り詰めるような心象風景が胸を侵食していく。主演の斎藤工はこの精神状態をずっとキープするのにさぞ苦労したことだろう。というのも、本作の主題には「表現者の生き様」と直結する部分があるからだ。ひとつの作品を終えた虚脱感をいかに克服するか。大衆が望むものと自分が追究したい芸術性との落差をどう埋めるか。葛藤というより無限地獄に等しい産みの苦しみが横たわり、いちばん近しい人に最も辛く当たるなど、表現者としてと言うより人間として堕ちていく姿が生々しい。斎藤も竹中も、娯楽系とアート系を自在に行き来する表現者であるからこそ、彼らがこんな作品を作り上げることにフィクションとはいえ興味深さを禁じ得ない。それにしてもどよーんとしてしまう作品ではあるが。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
牛津厚信

2.5 見どころは趣里だけかも・・・

2025年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 13件)
kossy

0.5 12点

2025年8月25日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
ま

2.0 なかなか観ていてつらい映画だとは思います。

2025年3月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

割と好きな作品。原作のマンガを読んでいたのに途中からスペリオールを読まなくなって最後どうなったのか?知らずに映画版を鑑賞しました。町田(奥さん)の「自分のマンガが売れなくなったからって私に八つ当たりしないで」って台詞は辛かったな。クリエイターって本当に大変なんだろうなぁと再認識。個人的には富田みたいなタイプが一番苦手です。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ケンドー鹿児島