クリード 過去の逆襲のレビュー・感想・評価
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リビング・イン・アメリカ
アポロと言えばやっぱりコレよね。JBめっちゃ格好良いし。ロッキー(スタローン)が空気なのは色々とあったみたいだけども、端々に敬意を感じる作りだったので好感触でした。存外良い奴だけども、やっぱり許せない事はやっているデイムに気持ちを右往左往させられて、気持ちの置き場がフラフラはしておりましたが、クリードとしての〆としては良かったのではないでしょうかね。個人的には」メガロボクス:クリードバージョン(勝手に言ってるだけ)」も楽しみです
クロスカウンター!
ロッキーからのクリードまでがだいすき過ぎて公平なジャッジができませんからね、わたしは。
でも、うーんって感じ。
デイミアン役のジョナサン・メイジャーズさんがよかったと、ばちっと断言できます。
娘さんの事とか、クリードがデイミアンと戦うまでの過程とか、盛り上がりどころとかちょっとモヤる。
でもクリードさんの家がすてき❤️
残念
ロッキーシリーズは大好きだし、後継のクリード1,2とも良かった。 今回のは良くない。そもそも試合を全くしていないボクサーをタイトルマッチに上げる事もありえないし、最後のバトルシーンも頂けない。 次回のリベンジを望みたいが、これで完結だっけ。 最後のアニメも良く分からなかった。
原点回帰か?
これは原点回帰の「ロッキー」を意識した作品。
視点がクリードなので、逆の立場から描いてるんだけど、ただ対戦相手のブランクから一発でのタイトル戦なんてありえない。もう少し地に足のついて成り上がってきた挑戦者として欲しかった。そこまでの闘いがグレーだったとしても。
なので、その相手とクリードが闘うといっても観てるものとして気持ち的な盛り上がりが起こらなかった。
IMAXでみる豪邸
ロスの高台の豪邸!スターが描く金持ち描写はすごいな。 刑務所帰りの友人に成功をみせつける無邪気さ。 征服者カーンもそりゃムカつくでしょ。 拳で殴り合わないと分かり合えない憐れな男たち(褒めてる) アラフォーは過去を清算する季節。後悔も、過ちも、赦しも。 私たちは悪くない。悪いのは監獄というシステムだ!(とは言ってないけど) 実際、前科あったとはいえ、拳銃出しただけで18年は長すぎる。監獄システム。 白(善)、黒(悪)の構図はあれでいいのか?ブラックは悪じゃない。 それにしてもロッキーについてメンションすらないのね。あとメキシコ系のあいつマザコンすぎでは。 デカい音でラップ聞けて満足。 ビアンカの曲も結構良いし。 照明がよくないのかな?なんか肌の色味が変だった。 クリプトドットコム、DAZN、ラルフローレンのステマも満載でアメリカNOW!って感じだった。
リスペクトを感じなかったです。。
ロッキーが好きなので、スピンオフのクリードシリーズができた時は嬉しかったです。ロッキーの親友アポロの息子アドニスが、ロッキーと共に成長していく設定にワクワクしたなぁ。 けど前2作に比べて、今作はロッキーの影すらないんです。。 クリードは引退してセレブなプロデューサーになっちゃって(笑)ハングリーのカケラもない。試合相手や再起のきっかけも薄い。迫力のあったボクシングの試合シーンは、日本アニメに影響を受けたらしい余計な演出で興醒め。 監督兼主演のマイケルBジョーダンはめちゃかっこいいんだけど、シリーズへのリスペクトも感じず何がやりたかったのかな。かろうじて制作にスタローンの名前があったけど、ロッキーの権利で揉めている最中だから、いろいろ難しかったのかもね。 期待が高かったせいか、ちょっと寂しい気分で劇場を出ました😅
セレブはつらいよ
ロッキーもクリードも概ね観てるので、前にこういう話あったよな?という今作。まあ、ロッキーの焼き直しがクリードなのだから設定や展開が似てて当然だが、両シリーズに特に思い入れがないせいか、ドラゴ潰して試合のチャンスを得るとか、18年ムショ暮らしでいきなり王者とかさすがに無理あるだろと思ってしまった。幕之内一歩は30年も連載やってて日本王者止まりだったのに(関係ない)。 こんな重要な過去バナを引退してセレブ暮らししてから出されるのもスッキリしない気分。デイムもアドニスを兄弟とか言っといて平気で裏切る信頼感のなさで、どっちにも肩入れできず。浅田真央似の娘が絵を破かれ友達を殴ったことを、アドニスが肯定し妻が否定する構図は、去年のアカデミー賞でのウィル・スミス事件を思い出させたけど、結局アドニスは単なるイキリで現役復帰して闘ったようにも感じた。 あと、みんな言っているとおり最後のアニメはなんだったのか。ディレクションはマイケルBジョーダンじゃないし…。日本人はアニメ好きだからおまけしときましたってこと? 他国でも上映されてるのだろか? …と、いろいろ書いたけど、ボクシングのシーンはめっちゃ迫力があって飽きずに116分は観ていられた。二人の肉体美もすばらしく、デイムもずっと服着たまま体を見せず、試合で初めて筋肉隆々を披露したのはうまかった。IMAXで観たらもっとよかったのかも。
結果が判っていても面白い…ネタはボクシングだが、内容はプロレス!
主演のマイケル・B・ジョーダンが本作で監督デビュー。 過去2作で放棄してきた人間ドラマを織り込もうとしている。 …が、心配無用。深くはないから。 主人公のアドニスは、引退試合を華々しいKO勝利で飾る。 ここで、引退の理由…身体に故障を抱えていることを説明しておけば、最後の決戦をより盛り上げる布石になったのに…と、思う。 引退後、次世代のチャンピオンであるチャベスを自身のジムに招聘して育成している。チャベスにはドラゴを挑戦者に迎え撃つ防衛戦の日が迫っているのだ。 生意気な現役チャンピオンはトレーナーであるデュークを軽視していて、スパーリングパートナーを壊しまくる。アドニスはそんな彼を諭す。 この新旧チャンピオンの確執のドラマでも良かったのではないかと思うが、全く関係はない。 少年時代の兄貴分デイムがアドニスの前に現れて、物語は動き出す。 アドニスとデイムの“過去の因縁”が物語の縦軸になるだろうことは、映画の導入部に置かれたアドニスの少年時代のエピソードで容易に想像ができる。 そして、動き出した物語は当然のように強引に進んでいく。 このシリーズは、いや『ロッキー3』以降、ストーリーは迫力のファイトシーンを見せるための導線に過ぎない。 『ロッキー』『ロッキー2』には場末で暮らす者たちのドラマがあった。特に夢もなく日々を淡々と生きている彼らも、恋をし、贔屓のスポーツチームを応援し、幾ばくかの儲け話に胸を高鳴らせたりする。 そんな市井の人々の期待を一身に背負って、愛する女のため、自分の誇りのため、命をかける男の姿があった。 だが、もうそんなことは不要だ。 迫力のファイトシーンを盛り上げれば良い「ボクシングアクション映画」というジャンルを産み出したのは、他ならぬロッキーシリーズなのだから。 本作にドラゴ(息子)が登場するのは嬉しいが、扱いは実に軽い。 アドニスのスパーリングパートナーを務める展開にも何ら演出はなく、胸熱な場面にはならない。 アドニスの母は、お涙頂戴シーンのために人生を終える。この事はアドニスが戦うことに何ら影響していないのだから気の毒だ。 本作にロッキーは登場しない。アドニスの引退試合にも、アドニスの母親(アポロの妻)の葬儀にも、顔を出さない。アドニスが復帰を決めても、だ。 フィラデルフィアで老後を過ごしているので、ロスまでは来られないのだと納得しておく。 スタローンは本作も製作に名を連ねているが、これは権利の関係であって中身には関与していないのが実態だろうと思う。(本作のストーリーをあまり気に入っていなかった…という話もあったとか) 無茶苦茶な展開で、デイムがチャベスのタイトルに挑戦できることになる。ドラゴは当て馬の体だ。 アドニスが説得して、チャベスが承諾すると、タイトルマッチが組まれる。関係各団体との交渉過程は割愛されているが、タイトル認定団体も興行上の都合を最大限考慮したのだ…と、理解しておく。 その試合会場で、アドニス夫婦が記念撮影をしていたのはサウル“カネロ”アルバレス(ご本人)に見えた。 アンゼたかし氏の字幕ではWBCしか示されていないが、チャベスが持っていたベルトは3本だった。WBCの緑のベルトの他、黒のベルトはWBA、あずき色のベルトはWBOだろう。IBFの赤いベルトがなかったようだが、映画に協力しなかったのだろうか…。 因みに、ボクシングの世界チャンピオンベルトは「持ち回り」ではなく、チャンピオンその人の所有物になる。アドニスが自宅にチャンピオンベルトを飾っていたのは、自分の物だからだ。 タイトルマッチでは、チャンピオンはベルトを携えてリングに上がる。 挑戦者が勝って新チャンピオンが誕生すると、リング上と直後の会見の場は前チャンピオンから借りたベルトを腰に巻くのだが、そのベルトはちゃんと前チャンピオン(所有者)に返却され、新チャンピオンには後日認定団体から新調されたベルトが届けられる仕組みだ。 だから試合後のデイムが不良仲間たちとたむろしている屋外でチャンピオンベルトを持っていたのは、あり得ないかなと思う。 ついでに言うと、新調されたベルトは進呈されるのではなく、新チャンピオンが購入するのだから面白い。 今は団体ごとにデザインが統一されているが、昔はチャンピオンが自由にデザインしていた。だから、具志堅用高のチャンピオンベルトには試合中継を独占契約していた「TBS」のロゴが刻印されていたのだ。 “腰に巻く”と書いたが、最近のチャンピオンはベルトを腰に巻かない。肩に掛けるか、セコンドが高く掲げてタイトルマッチのリングに上がる。私は、ベルトはちゃんと腰に巻いてほしいと思う。 また、試合前のベルト返還のセレモニーも行われない。「持ち回り」ではないことが周知の事実だからだ。そんな儀式にこだわっているのは、日本のプロレスか総合格闘技くらいなのだ。 …余談が過ぎた⤵️ さて、アドニスとデイムの確執とは一体何だったのだろうか。 デイムが逮捕された時にアドニスが逃げたことで恨んでいたのは解る。 だが、アドニスはデイムに裏切られたと知って怒る。母が隠していたデイムの写真が何かを示していたようだが、ちょっと理解できなかった。 デイムは復讐目的でアドニスに近づいていて、このタイトルマッチがアドニスへの復讐になっているのだとすると、デイムの反則を取らなかったレフェリーが絡んでいるとか、そういうことなのだろうか…。 最後の和解のシーンでアドニスがデイムに詫びているが、どうも釈然としない。 そんなことより、反則を使ってチャベスに勝ったデイムに怒ったアドニスが、真っ向勝負でスポーツボクシングを貫き、デイムに過ちを気づかせる…そんな展開の方がスポ根の王道を行けただろうし、試合後の控室での感傷的な場面ではなくリング上で和解まで持っていく勢いが出せただろうと思うのだが、どうだろう。 決戦シーンではシリーズで今までにない演出があって、新鮮でよかったと思う。 勝敗が決する瞬間にビル・コンティのメロディが流れるという定番演出には、判っていても胸が熱くなる。 チャベスvsデイム戦は「SHOW TIME」の中継で、デイムvsアドニス戦は「DAZN」の中継という設定。名物リングアナウンサーのジミー・レノン・ジュニア氏とデイビット・ディアマンテ氏それぞれご本人が出演しているのは、シリーズのセオリーだ。 リアリティの有無に関係なく、このシリーズには米ボクシング界が協力しているし、期待もしているのだ。
スタローンが出てこないのに。
スタローン出てこなくても、しっかり『ロッキー』。 『ダイハード』も『インディジョーンズ』もなし得なかった、主役の世代交代を成し遂げた稀有な作品。 名前が変わろうが、スタローンが絡んでなかろうが、それが『ロッキー』であるなら、見ないでどうする。 色々大味だし、ツッコミどころも満載だし、ストーリーもご都合主義。…まさしく『ロッキー』じゃねーか! さあ、あの日の少年達よ、面白いかどうかなんて陳腐な価値観はカラスにでも食わして、鳴り響く祭囃子に血をたぎらせるのだ。
引退
相手役が印象的だった。
井戸の底から空を妬ましく見上げる目というのだろうか…まとわりつく過去を体現してるようでもあり、ナイスなキャスティングだった。
対クリード戦に向けて鍛えあげてきた肉体が、またその執念を物語っているかのようだった。
なかなかにスムーズな展開ではあったものの、幼馴染とのタイトル戦に向かう動機がいまいち弱く感じた。立ち向かう敵というよりは、過去の精算みたいな印象が強いし、12R戦った割にはクリードの顔は綺麗だった。動機がどうこうよりも、ダメージを負いながらも向かっていく精神にこそ、ロッキーのDNAがあるんではなかろうかと思う。
ただ、試合後のロッカールームのシーンは胸にくるものがある。
もっとお互い死力を尽くした感があれば尚更だったと思われる。
つまりは、試合のシーンがあまり良くなかったのかなあって感じ。
途中、2人だけの世界なんて表現もあったりして、タイトル戦ではない表現もあったりするものの…手に汗を握るような感覚はなかった。
何より、物語が長いというか延びてる感が…。
コレが最終章らしく思い入れが強いのも分からなくはないが…ただ、この作品のファンには堪らないのかもしれないな。
俺にはハマらなかった。
どこまでも沈んでいくような黒く重たい泥のような相手役の雰囲気に、全部持ってかれた感じで、その泥を吹き飛ばす程の覇気がクリードにはなかったように思う。
冒頭、デンプシーロールのような表現があったのは楽しかったけど、ああいう体勢ではないようにも思う。
一歩の方が説得力ある。
格闘家目線(?)でネタバレで解説します。
(一作目、二作目はとてもおもしろかったです! しかし観るのに体力のいる映画なので見返しておらず、色々忘れている状態です)
冒頭、クリード、もう引退試合なんですね、選手生命は短いなあ…
妻とイチャイチャするのよかった
出所したデイムにチャンプとの試合を組んであげるクリード。同門試合って有りなんですね? こんな無名の挑戦者でお客さん呼べないと思いましたが、きっとデイムのバックグラウンドをいっぱい宣伝して、貧困層やアウトローの人気を獲得したのだと思います。
母が隠していたデイムの手紙に添えられた写真の男、誰?
新チャンプとなったデイムに挑むことにしたクリード! 特訓シーンがこのシリーズの好きなところです。みるみるムキムキになっていき、古傷をカバー!
そして決戦…けっこう短かった。もうちょい起伏があると満足度が増したと思いますが、この映画はオッサンふたりの美し過ぎる筋肉美を堪能するための映画なのです。
デイムは最終ラウンドで顔面にストレートを立て続けにくらって敗れます。
デイムは若い頃に服役して試合に出れなかった分、ケガをすることもなく、絶頂期の身体をコールドスリープしたかのように現在に持ち越せたのです。しかしアゴへの衝撃は筋肉ではカバーできません。試合経験の少なさからガードを疎かにするしてしまい、敗因となりました。
おそらく年齢的に傷の回復も遅いのでしょう。
それは、結果チャンプに戻ってしまったクリードも同様です。故にクリードの新たなステージは、火星の、アニメの世界へと突入するのです。
(という理解になりました。二人ともカッコよかった!)
燃える。
監督が言ってるように日本アニメに通じるスポコン展開。わかりやすい。ロッキーサーガにするべくネタつながりはあるがこれ単体で楽しませても良かったのでは。友情と家族愛とど根性。おおどうすぎる。短編アニメは飛ばし過ぎかなー。そこまで拡げなくても…と。
お前は野獣だ
クリードシリーズの3作目ですね。
スタローンが出ないのは寂しいですが…。
今回、序盤でアドニスは引退し、次代のチャンプを育てています。
そんな中、幼なじみのデイムと再会し…。
マイケル・B・ジョーダンとジョナサン・メジャースの身体の仕上がりが凄いですね。
最後のファイトシーンは引き込まれました。
劇的なKO決着も良い感じです。
ビアンカとの間にアマーラという娘が生まれているのですが、このミラ・デイビス・ケントという子の演技はとてもチャーミングでしたね。
将来性のある娘さんなのではないでしょうか。
ロッキーシリーズやクリードシリーズが好きな方にはお勧めです。
(MCU俳優が多いですね。キルモンガーにヴァルキリー、征服者カーンと3人そろってます)
これで終わりでよい
残念ながら、想像を超える面白さはなかった。ストーリーも予想通りに進んで行き大大円を迎えました。つまらなくもないけど、個人的には全く胸熱にならず終了。敵はもっとクズにしないと話が盛り上がらず、クリードに感情移入もし難い。前半のクリードの試合展開もラストの伏線になっておらずただロッキーのオマージュシーンを入れただけのように感じた。
なんかユニバース化したいみたいだけど、ここらでクリードシリーズともお別れのように思いました。やっぱりロッキーシリーズの方が私は好きです。
きっちりまとまっていて悪くない
満足感もあって悪くない。自分の中でクリード=挑戦者のイメージがあったので、すでにセレブとなっている姿が違和感だったが、まあそれはそうだよな。付録映像は、日本アニメのファンだと聞いていたので期待してたけど。。本人満足してるのかなあ。
前2作が良すぎたのかもしれない
今作は賛否分かれそうだな。と思いました。 ロッキーが出ないのは前作ラストから分かってた部分はちょっとあったけど、その部分をどう捉えるかは人によって分かれそうだな…と思いました。 それにドラゴが何の説明もなく出てるのはボクサーとして活躍してるんだ…嬉しい気持ち半分と少し描写増やして欲しい気持ち半分。 前作までのボクシングシーンと今作の魅せ方も少し変わったのも違和感を持つ人もいるかも。前作までは試合を見てるような感覚が強かったけど今作はアドニスなど主観とか内面的な漫画的な表現が多かった気がします。 でも敵役のデイムのふとした時の得体の知れない感じは凄かった。そして彼のファイトスタイルもどう捉えるか。
ロッキーの登場しない違和感を独立した作品と割り切るかで見方も変わるが監督デビューとしては悪くないかな
クリードシリーズは、前二作の出来も良くやはりロッキーの晩年を描く部分のウエイトも多くて、世代間差のあるバディ物の様相だったのだが、今回はスタローンは出演せずに、アドニス・クリードと家族と過去の友人を中心にしたドラマで、副題にある「過去の逆襲」に相応する内向的かつ内省的な立ち位置の独立した作品として見よう!(結論)
ネタバレあり
マイケル・B・ジョーダンの初監督作品として、ゼロから観ると悪い作品では無いが、ロッキーや過去のクリード作品とすると些かで、見方も変わりこれまで以上に、内向的かつ内省的な描写と内容で、戸惑ってしまう側面が強い。
ロッキーシリーズは、いつも最終的には自分との闘いに勝ち負けより挫折しても、立ち上がる姿を描き続けてきていたので、踏襲してるとは、思うが重要なメンターでもあったロッキーがいない違和感はどうして残る。
過去の逆襲して来るのは、自分の代わりに罪を背負いボクサーとしての未来を不意にしてしまった男デミアンだが、悪役の側面よりもいつかは向き合わないと進めない過去(トラウト)として突然現れ、アドニスを揺さ振る。
デミアン役のジョナサン・メジャースの得体の知れない不安を想起する姿と着衣姿だと年齢的な中年体型を想起するが、チャンピオンとの試合で初めて鍛え上げられた肉体をみせる場面は、コイツ強いゾ!観客に印象づける。スポーツ映画は、俳優の肉体や動きにどれだけ説得力があるかが重要でドラマは定番でも過程も含め重要だと思う。
過去作と繋がりとして、アドニスの家族や強敵でもあったヴィクター・ドラコが再登場する件もあり、育ての母を失う悲劇もあり、迫力がある試合場面と個人には突然無観客会場になるシュールな試合描写(鈴木清順か?)などの見せ場もあり楽しめるが、試合後の締めが若干長くてやや説明的にも感じるので、ここら辺はキレが欲しかった。個人的には『ロッキー3』のような終わりが最高かな。
ちょいと気になるのは、娘の暴力性についてのアンサー的な描写や刑務所仲間を使っての工作をして無理矢理に試合に持ち込み、勝った後に典型的なヒールになってしまうデミアンの描写に深みがあっても良かったのでは?と思うが、ロッキーの登場しない違和感を独立した作品と割り切るかで見方も変わるけど、監督デビュー作としては悪くない。
余談
しかしマイケル・B・ジョーダンは、泣き顔がサマになる肉体派だよな
あとアポロ・クリードの青春とチャンプへの道を60年代から70年代の世相を交えた『クリード0』(カール・ウェザースは祖父とかの役で)やロッキーのトレーナーとしての晩年を描いた本流の続編『ロッキー7 完結編』(スタローン主演脚本)は観たい!とマジ思う。
本編後にスタッフロールが終わった後に、アニメ版クリードの日本語版予告が流れてきて、初めて企画と内容を知ったが未来の火星?が舞台のボクシングアニメになる様子だが、あしたのジョーを原案にSFアニメにした『NOMAD メガロボクス』とダブるぞ。果たして出来栄えいかに?
シリーズ初鑑賞
ロッキーは見たことあるけど、クリードは初鑑賞。 王道展開で安心して観れるけど、もっと深みが欲しかったです。 映像的には頑張っているけど、中身が追い付いてない。 目玉のボクシングシーンがあまりにもあっさり終わってびっくり。 古傷を狙ってくるとか、反則してくるとか何だったのか… 特別映像のアニメは本編とあまりに違うのでいらなかったと思う。
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