劇場公開日 2023年1月6日

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恋のいばらのレビュー・感想・評価

全50件中、41~50件目を表示

3.5松本穂香と玉城ティナが冴えわたる!

2023年1月8日
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鑑賞方法:映画館

怖い

幸せ

今日は2023年最初の金曜日で、公開作品がめじろ押し。で、上映スケジュールを考慮して1本目に選んだのが本作。

ストーリーは、イケメンカメラマン健太朗の今カノ・莉子が、突然元カノ・桃から「リベンジポルノが心配だから健太朗から写真データを取り返すのに協力してほしい」と声をかけられ、自身も心当たりがあったことから二人は共犯関係となり、その過去がしだいに明らかになる中で、三人の関係が変化していくというもの。

序盤は、以降の展開の伏線を丁寧に描いているとはいえ、正直言ってやや退屈な印象でした。そんな中、オーラを完全に消し去った松本穂香さんの演技が光っていました。図書館に勤め、自宅は物であふれかえり、今カノの莉子を探し当てて協力を迫るという、地味で内向的でヤバめな元カノ・桃を完璧に演じていました。

一方、桃と対照的な今カノ・莉子を、玉城ティナさんがこれまた素敵な演技で魅せてくれます。ダンサーを目指してストイックに励み、健太郎との恋に幸せを感じつつも、桃の出現により心にさざなみが立ち、それがしだいに大きくなっていく感じがよく伝わってきました。

そんな二人の共同戦線の様子がなかなかおもしろかったです。今カノと元カノが仲よくなる構図はなくはないとは思いますが、莉子が桃への距離を近くしていったのは、それだけ健太朗から心が離れていったということなのだと思います。

そしてここからがおもしろくなっていくのですが、桃の口から明らかになっていく真実と、それを受けて語られる莉子の思い。普段の表情や言葉といった表面的なものだけでは読み取れない、心の奥の本当の思いが露わになってきます。愛情、不安、恐れ、嫉妬、焦り、悲しみ、怒り…。誰かに恋するということは、同時にこんなにさまざまな感情を引き起こすのだということを改めて見せつけられた気がします。これがタイトルにつながっているのでしょうか。

ラストにきて、序盤の写真集にまつわるシーンが効いてきます。莉子が、自ら用意した写真集を置き、桃がプレゼントしたものは捨てるという心理。健太朗が、これまで撮影した多くの女性たちの写真をコレクションのように整理する心理。「女の恋は上書き保存、男の恋はフォルダ保存」とよく聞きますが、まさにそれです。きっと莉子も桃も、これから新たな恋で健太朗のことは上書きしていくのではないかと思います。

主演は、松本穂香さんと玉城ティナさんで、その演技については前述のとおり。健太朗役は渡邊圭祐さんで、仮面ライダージオウのウォズ以来、すっかりイケポジが定着した感がありますが、本作でもきっちりハマっています。

2023年の1本目の鑑賞作品としてはまずまずといったところでしたが、観客は2人だけというほぼ貸し切り状態のおかげで、思った以上に満足感を得られました。

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おじゃる

4.5さわやかなクズ

2023年1月8日
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2023年劇場鑑賞2本目。
なんにも情報無しで鑑賞。
玉城ティナと松本穂香が渡邊圭祐の今カノと元カノを演じています。最初から玉城ティナのある行動が意味不明で、なんで?時系列は・・・アクセサリーで別に過去というわけでもないし・・・と引っかかり続けていたのが忘れていた頃に解決するのが良かったのと、渡邊圭祐が最後スカッとジャパンでウルトラソウルにのせて秋元才加がクズ男にビンタするコーナーがありましたがそれに似たような目にあっても最後めちゃくちゃさわやかで何だこの人(笑)って思いました

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ガゾーサ

3.5おしゃれな城定作品は薄味

2023年1月8日
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鑑賞方法:映画館

 松本穂香と玉城ティナの魅力を引き出すことには成功しているんだけど、オシャレな城定作品になってしまって、なんか薄味。

 劇中で出てくる手作りのお城は、めちゃくちゃキレイ。どこかで見ることできないかな。

 『愛なのに』みたいなエロ面白い城定節を期待したから、ちょっと肩透かしでございます。

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bion

4.5松本穂香と玉城ティナ意外だとこの映画の面白さは半減するんじゃないか...

2023年1月7日
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鑑賞方法:映画館

松本穂香と玉城ティナ意外だとこの映画の面白さは半減するんじゃないかと思うほど絶妙な選出。ストーリーがわかりやすく見やすかったです。城定監督はやはり人物の撮り方がうまいですね。

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ゆーき

3.5ピンとこない…

2023年1月7日
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鑑賞方法:映画館

シスターフッド的に着地するのはまぁ分からんでもないとしても、展開があまりにもフィクショナルというかファンタジックに過ぎて分かりみがなさ過ぎた…
玉城ティナにも松本穂香にもピンとこないせいかも…

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ぱんちょ

5.0女性どうしの結託と、許されない行為と。

2023年1月7日
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今年8本目(合計661本目/今月(2023年1月度)8本目)。

 一言でいうと、「シスターフッドもの」に分類されるでしょうか(女性は2人出ます)。
この2人の女性に共通して浮かび上がる男性、そしてその男性について心配していること、その心配事が真実かどうか、真実であれば何とかするのか、というために行動を起こす…という趣旨のストーリーです。

 この「共通して心配していること」については他の方も書かれていますが、今現在(2021~2023)、一般的によく言われている「問題」で、新鮮さはありませんが、映画で真正面から取り上げられるのは比較的少ないのではないか…と思います。

 そしてその2人は最初こそ結束して動いているものの、いろいろな事情から、その関係性(結束性)も微妙になっていき…という趣旨のお話です。

 これらの「男性が何をたくらんでいるのか」などを書くと一気にネタバレになってしまうし、少し短めの映画ですので(98分)、このあたりにしておきましょう。
なお、「恋のいばら」というタイトル、ちょっとんんん??と思われるかもしれませんが、映画を「最後まで」みると、なるほどね、と思います。

 個人的に、玉城ティナさんの演じ方に好感が持てました。

 なお、一部、「やや違法性が強い行為」が描かれていますが(他の方のレビューも参照のこと)、PG12の扱いであり趣旨は理解できること、またこれらを回避すると映画のストーリーが全体として崩壊してしまうことなど考慮して、減点なしとしています。

 なお、参考として以下をあげておきます(参考までに。映画内でちらっと出ること)

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 (減点なし/参考/捨てられたごみの所有権と、所有権の放棄)

 ・ 映画内でゴミ出しをしたり、ゴミを拾ったりするところです。

 実は、民法上「所有権の取得」は規定されていても(176条以下)、「所有権の放棄」については触れられていません。しかし、一般にどこの市町村でも、「ゴミ出し」は一般的に行われており、「ゴミ出し」は「自分の所有物でいらないと思うものを捨てる」行為なので、その意味で「所有権の放棄」という概念が暗黙に働いています。

 ただ、「所有権の放棄」はこのように「常識的な範囲で行使できる」のであり、例えば投棄が禁止されているもの(例えば、硫酸ピッチ)を捨てることはできませんし、これには限界があります。

 また、「所有権が放棄されたもの」については、「合理的な範囲」でそれをまた自分のものにすること、それ自体は通常妨げられません。「まだ使えると思った人が、ものを大切にする」ことまで禁止はできないし、「ものを大切にすること」は文化の一つだからです(所持が禁止されているものを拾った、(拾った結果、自宅が)ゴミ屋敷にしているなど特殊な状況でない限り、行政も何も言わないのは、「そこまでどうこう言うものではないから」という点につきます。
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yukispica

3.0桃と莉子

2023年1月7日
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不思議な関係!
仲良くなれました。

おばあちゃんのお城スゴいですね!

ラストの莉子、面白かったです。

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かん

3.0序盤で期待が高まっただけに

2023年1月7日
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鑑賞方法:映画館

まずこの設定はリアリティがあり、感情移入しやすい面白いアイディアだと思います。
序盤から不安定感全開の桃(松本)。怪しさ溢れる雰囲気で莉子(玉城)にアプローチし、二人に共通するかもしれない「危機」を朗々と訴え、そして莉子を説得します。桃の話に初めは疑いを持ちつつも「自分にも覚えが?」と、一度引っ掛かるとリアリティがありそうで、徐々に気を許し協同していく二人。
この設定になんら無理を感じないばかりか、特に(観ている)女性はゾッとすることを想像したりするのではないでしょうか。だからこそ、ここから二人の計画・実行していく「よろしくない行為」にも「無理からぬと」寄り添いたい気持ちで物語に集中していきます。
が、、、ここからはほぼ苦言。。。
私、この設定ならもっと「深み」や「味わい」を出せたような気もするし、逆にオフビートに「皮肉さ」や「滑稽さ」を出せた気もする。正直もっと期待していたんですけど、残念なことに仕上がりは「中途半端」な出来になってしまっているような気がします。
まずは、ミステリーな要素として序盤から方々にチラつかされる、、と言うかあからさまに「伏線」としか思えないシーンやアイテムが出てきますが、いざ後半それらの「回収」劇とそこに秘められたものを説明され、正直「驚き」もなければ、なんなら「重要性」も感じず。。
或いは、二人が出会うきっかけや微妙な関係性もあり、単純な「シスターフッドによる復讐劇」にしていないところは悪くないと思います。でも、例えば莉子の家族との食事エピソードなども「このシーンいる?」と思ったり、さらに意外な人物が二人の距離を縮める役割として存在したりで、冒頭で設定に感じたリアリティに対してそれを裏切るファンタジーな展開の数々。。
ただ、これらの不要とも思える要素やシーンを入れても98分かと思うと、初めのプロットに対する脚本が十分に練られていなかったのではないか思わざるを得ません。
けしてつまらなくはなかったけど、序盤で期待が高まっただけにちょっと残念でした。

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TWDera

3.0いいかも

2023年1月7日
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次第にそう言うことかとわかってくると、それはそれでいいかもと思える。

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おっけ

4.0女同士の結託

2023年1月6日
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鑑賞方法:映画館

前半は、健太朗はよくいるクズ男って感じで、リベンジポルノ問題に立ち向かう時頼れるのは女性なんだよなって思いながら見てました。裸の写真を撮られる恐ろしさって男性にはなかなか分かってもらえないじゃないですか。普通は彼氏の元カノが近づいてきたら怖いし即彼氏に報告案件なのに、内容が内容だけに莉子も協力的になってしまうんですよね。(にしても彼氏に伝えず律儀に桃に連絡する莉子がいい子すぎる…)

中盤は、桃と莉子が仲良くなってくのが微笑ましくて、健太朗の家に侵入しようと試みる場面とか合鍵を作りにいくシーンはずっとハラハラしてました。

ラストを見て大共感。私自身も、元カレの今カノに連絡したことがあるので。元カレが今カノと破滅してこっちに戻ってくればいいのにという気持ちは微塵もなく、ただ元カレを懲らしめたい気持ちでしたね。でもこの作品みたいに元カレのSNSを見て今カノさん可愛いな綺麗だなって思って、ネットストーカーしていくうちにちょっと恋心?みたいなのが芽生えるんですよね(笑)莉子みたいな美人なら尚更です。桃は健太朗にもストーカーしてたし、ストーカー体質の人って同性に対しても執着心みたいなものが湧くんですよね。

おもちゃ屋さんの会話はすごいですね。バービーとケンが長続きした理由と別れた理由を「ついてないから」って。男性が性欲によって浮気してしまうことや同性愛の人に対しての暗示?みたいな感じがしてとても良かった。

GL的な可愛さはもちろん、シスターフッド的な要素もあったのでもっと色んな人に見てほしい!公開初日なのに10人もいなかった(笑)

おばあちゃんのシーンは何を意味してたのか。あの写真集はどういうこと?など疑問点もいつくかあるので他の方のレビューを読むのを楽しみにしてます。

ざっくり言うと女同士が結託してクズ男を成敗!みたいな話だから男性受けは悪そうな作品だなぁと思いました。でもただただ玉城ティナと松本穂香の絡みが可愛くて微笑ましいので男性にも見てほしい…(笑)

ストーリーとは関係ないのですが、よくドラマに使われる喫茶店「ロマン」が出てきて嬉しくなりました!玉城さんは2018年の世にも奇妙な物語でも撮影されてる場所ですよね。途中で出てきた劇場も気になったのですがエンドロール追えず…また確認しに行きます。

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餅