リトル・マーメイド

劇場公開日:2023年6月9日

解説・あらすじ

アンデルセン童話を原作とする1989年製作の名作ディズニーアニメを、「シカゴ」の名匠ロブ・マーシャルのメガホンで実写化したミュージカル映画。

海の王国を司るトリトン王の末娘で、世界で最も美しい声を持つ人魚姫アリエル。まだ見ぬ人間界に憧れる彼女は、嵐に巻き込まれた人間のエリック王子を救うため陸に上がる。人間界への思いを抑えきれなくなったアリエルは、海の魔女アースラに提案され恐ろしい取引を交わす。その内容は、3日間だけ人間の姿になる代わりに、美しい声をアースラに差し出すというものだった。

主人公アリエル役には新人女優ハリー・ベイリーを抜てきし、エリック王子を「ベラのワンダフル・ホーム」のジョナ・ハウアー=キング、魔女アースラを「ゴーストバスターズ」のメリッサ・マッカーシー、トリトン王を「ノーカントリー」のハビエル・バルデムが演じる。アニメ映画版も手がけた巨匠アラン・メンケンと、「モアナと伝説の海」のリン=マニュエル・ミランダが音楽を担当。

2023年製作/135分/G/アメリカ
原題または英題:The Little Mermaid
配給:ディズニー
劇場公開日:2023年6月9日

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映画レビュー

5.0 そして夢が現実に

2023年6月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 6件)
猿田猿太郎

4.0 ハリーベイリーと新曲が素晴らしい

2023年6月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

英語版で鑑賞。
ディズニー創立100周年ということもあり、キャストやスタッフの気合いが伝わってきました。

実写で描かれる海底はとても美しく、アニメ版のカラフルさも残した絶妙なバランスとなっていました。本作の監督がロブマーシャルのためか、水中で人魚が泳ぐシーンやエリックの住む南国の街は、彼が過去に手がけた「パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉」のようなカリビアンなイメージを連想させました。

アリエルを演じたハリーベイリーは最高で、「パート・オブ・ユア・ワールド」などで披露された素晴らしい美声に惹かれました。そのため、歌の実力で彼女を推薦したディズニーの判断に納得できました。また、アースラ役のメリッサ・マッカーシーは、不気味なオーラが漂う怖い魔女としてのインパクトがありました。

「アンダー・ザ・シー」のような人気楽曲は原曲の雰囲気を大事にしつつ、よりトロピカルなアレンジに仕上げたアラン・メンケンは流石だなと思いました。また、アリエルとエリックの成長により焦点が当てられており、それを新曲で物語っていたのも良かったです。中でも、エリックがアリエルと出会ったことでより広い世界を見たい気持ちを込めた挿入歌や、アリエルが初めての地上暮らしで感じたことを想像の中で歌っている姿に感動しました。

気になった点としては、暗い場面が多かったことです。本編の大半が水中シーンになっていますが、海中に差し込む光が少なすぎるため、全体的にどんよりとしていました。その影響で、登場人物の表情がわかりずらくなっていました。せめて、顔がはっきり見えるぐらいの明るさにしてほしかったなと思いました。また、フランダーやセバスチャンなど、海の生き物がリアルなデザインに変更されているため、アニメ版が好きな人は違和感を覚えるかもしれません。

様々な意見がありますが、ディズニープラスだけで観るのが勿体無いと思うぐらいのクオリティになっていました。最近のディズニーは配信に注力している印象が強いですが、今回は劇場の大画面で見る価値があったと思えるぐらい満足できました。

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Ken@

3.0 テクスチャーのあり方を考えた

2023年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「映画のテクスチャーはどうあるべきか」ということを考えるのに良い題材だった。本作はディズニーのアニメーション映画を「実写映画化」したものだが、そもそも、あんまり実写で描くのに向いている題材ではない。人魚姫が主人公のファンタジーで、しかも、魚が歌い踊る内容をいかに実写のテクスチャーで描くのかというチャレンジをしている。ただ、全編のほとんどがCGで作られた舞台でもあり、人魚姫であるアリエルの動きも、特に水中では人間とは全く異なる動きをする点でアニメーション的だ。作られ方自体は極めてアニメーション的であるが表面のテクスチャーだけは写実的であるという奇妙な作品になっている。
写実的な魚が歌って踊る光景は違和感があるといえばあるし、「これはそういうものなのだ」と言い聞かせれば、別に気にならない気もする。ただ、CGだらけの映画を作るなら、これほど写実的なテクスチャーである必要は果たしてあるのだろうか。もっと本作の世界観にふさわしいテクスチャーがある気がする。

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杉本穂高

3.0 多様性への行き過ぎた配慮

2025年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

総合:60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:80点|音楽:75点 )

 物語はアンデルセンの童話を基にした独自の内容で、原作とは異なり子供向けの幸せな内容になっている。映像技術は相変わらず質が高いし、音楽も良い。

 でも今回は人魚が黒人というのがどうにも固定観念が崩される。欧米の映画は白人優越主義があるという批判も多い中で、多様性を追求する動きがあるのはわかる。本作品は舞台を黒人が多く住むカリブ海にしているから筋が通っていそうだとも言える。
 しかしカリブ海に黒人が住み始めたのは16世紀以降に奴隷としてアフリカから連れてこられたからであって、もともと南北アメリカには黄色人種が住んでいた。それなのに人魚まで黒人になったとはやはりおかしい。人魚の世界でも人間界同様に黒人人魚を連れてきて混血が進んだのだろうか。
 これならば無理に黒人の人魚姫にしなくても、普通に欧州を舞台にして白人が主人公でいいのではないか。古い時代に黄色人種を白人が演じていた頃の欧米映画と同様の違和感を感じた。しかも設定の時代はカリブ海では黒人がまだただの奴隷だった頃の話である。人魚の童話に倫理観と歴史問題を持ち込んで複雑にする必要性を感じない。

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Cape God