バビロンのレビュー・感想・評価
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アンダーグラウンドの世界観
重層的な反復するブラス、混沌とした群衆の中で狂ったように踊る赤い衣裳の金髪女性、地上と地下、夢と現実。これをハリウッドに置き換えている。終わった後耳に残る高揚感も受け継がれています。
ラ・ラ・ランド、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド、ニュ...
ラ・ラ・ランド、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド、ニューシネマパラダイスなどなど、いろんなエッセンスが盛りだくさんに詰め込まれていて映画好きには堪らない作品!ブラピもマーゴット・ロビーも素晴らしい!前半の伏線がいろいろあったような気がするのでもう1回観たい!
子供のためでもアホのためでもない大人の映画
冒頭から「あーこれは良い映画に違いない」と感じ、そのなんとも言えない上質な雰囲気なまま3時間が過ぎていく素晴らしい映画だった。
特に映画マニアにじゃないとわからないとかそんな事は全然ないのだけれど、「人生」を歩んだ事のない人にはもしかしたらピンと来ないのかもしれない。
自分の人生に絶頂期があり、それが過ぎた事を自覚できていて、「人生の午後」に差し掛かった人にみてもらいたい。かと言って不用意に元気付けたり、寄り添ったり、否定したり、肯定したりなんかもちろんしません、だってもう、そういのいいでしょう?大人なんだから。
こんな映画が見たかったんだなぁと思わせてくれる良い作品に出会えました。
Movie Magic!
「ララランド」のラストは「巴里のアメリカ人」、今回はまんま「雨に唄えば」。ジーン・ケリーファンとしてはうれしいけど、長くない? よかったけど。
ラスト近く、劇場で「雨に唄えば」を観ている人たち、老いも若きも男も女も子供たちも、みんながしあわせ。
映画愛に溢れたとても良い題材なんだから、「雨に唄えば」みたいなみんなが楽しめるような作品にしてくれれば良かったのに。排泄物や子供に見せられないとこカットすれば2時間くらいに収まるだろうに。それじゃ面白くないのかな。
あまりにも映画ファン受け狙ってるというか、面白かったけど観客3人しかいなくて心配。
タイトルが出るまでのパーティの狂乱はそれはそれで興奮したけど、撮影風景が面白かったなぁ。
ピーター・ボクダノビッチの「ニッケル・オデオン」が観たくなった。
チャゼル節
チャゼル作品らしい怒涛のたたみかけ
カオスに次ぐカオス
チャゼル作品は
綺麗事をやらないからリアル
どこまでもアナログ
だから心にくるものがある
チャゼル監督の奥さんもいい役で出ていたのが嬉しい
音楽もララランドのコード使っていた気がする
やりたいことやったんだろうなって映画だった
ラストはアツかった、、俳優陣も音楽も最高だった
翌日もバビロンに引っ張られている
これまでのチャゼル作品にもあった狂気と情熱
これが映画の歴史なんだよと突きつけてきて
敬意も感じて作品を通して昇華している
考えれば考えるほど愛
「雨に唄えば」へのオマージュたっぷり
チャゼル監督にしてはなかなか良かったです。でもなげーよ。ちょっといろいろ盛り込み過ぎてとっ散らかっちゃったね。もう少しフォーカスを絞って凝縮したほうがいい映画になったんじゃないかな。例えばトランぺッターのシドのエピソード。それはそれでいい話で監督が描きたかったんだろうけど、この映画全体として必要かと言われるとそうでもない気がするんだよなあ。
トーキーへの転換期の話で、「雨に唄えば」へのオマージュたっぷりでした。「踊る騎士」のメイクで「ピエール」とか言ってるシーンがあるし笑。「雨に唄えば」もそういう過渡期の話なわけですが、トーキーに適応できなくて消えていった俳優って多いんでしょうね。
マーゴット・ロビーは熱演でした。魅力的ですね! でも○○みたいな声って可哀想でしたが、まあ当たらずとも遠からず?
ゲロゲリゲゲゲ
3時間ある上映時間ゆえに、紙おむつでも履いておいた方が良いのでは?という不安要素もありましたが、気がつけばエンドロール。噂には聞いていましたが、ち○このひとつ、乳首のひとつにもやかましいご時世に、そんなのお構いなしのオープニング。やってはいけない表現が、これでもかと詰め込まれてました。
無声映画からトーキーへと移りゆく時代のハリウッド。華々しい世界に見えるが、登場人物の表情はもれなく暗く、所々で見られる「何なんこれ?」という虚無感が私には刺さりました。
やっぱり映画は可能な限り映画館で観たい。改めて思います。
トランペット奏者の成り上がりと苦悩のシーンが、音楽も含めてGOOD!
auマンデー『バビロン』
予告編は、ブラピとマーゴット・ロビーが、古き良き時代のハリウッドの出来事をテンポよく演じるような感じでしたが・・・
冒頭のドラックあり乱行ありのサーカス会場のような異人変人オンパレードなパーティシーンに圧倒される!
ブラピ演じる大スター・ジャックと、Mロビー演じるスターになる為何でもありの新人女優と映画製作を目指す青年が入り乱れる三者三様の物語
サイレント映画の撮り方のシーン演出は面白く観れましたが、そこからトーキー映画への流れ含めてまぁ長い。。。。。
私的には、トランペット奏者パーマーの成り上がりと苦悩が、演奏も含めて、この作品の見どころのような気もします。
もう一つ楽しみにしてたトビー・マグワイアの出演シーンは、ほんの少しでした^^;
マーゴット・ロビーの終始破茶滅茶で捨て身とも思える演技で、アカデミー賞ノミネートされなかったのはショックかも!?
先日のレジェバタも長く感じたけど、この映画も覚悟して観ましたが3時間9分以上に長く感じたってのが正直な感想です。
刺激的
3時間ごえの超大作でしたが、全く長さを感じなかった。
オープニングの乱れたパーティーは当時のハリウッドならあり得るし、登場人物も実在した俳優や関係者を、何人か合わせて作ったと思います。
ブラッド・ピットはクラーク・ゲーブルかなと思っていたが違ってました。
ラストシーンは良く出来ていた。可笑しくてせつなかったですね。
チャゼル監督の前作「ファーストマン」より全然よかったです。
BABYLON
とにかくこの時代に流行していたジャズが作品をリズミカルに盛り上げていた(+1)
ネリー、マニー、ジャックのオムニバス的な構成が飽きさせない構成で数本の映画を一気に観たような価値があった(+1)
次何が起こるのかワクワクさせられ、カメラを届けるシーンでの3人の映像が音楽に乗ってテンポよく最高潮に達するまでの演出が素晴らしかった(+1)
オープニングのパーティーシーンをはじめ、説明不要で
、とにかく音楽と映像の熱量に圧倒された(+1)
オリエンタリズムが流行していたとはいえ、差別ではなく、この作品では、個人的には不要だった(-0.5)
ラスト、眼がチカチカした笑(-0.5)
時折、ララランド、セッションの感じが見え隠れ。。
この時代のハリウッドの光(美しい幻想)と影(悍ましさ)が描かれ、「雨に唄えば」で描かれたサイレント映画の裏ではもっと悲惨な出来事があったんだなと感じた
大衆へと降る古代都市
Babylon
主要4キャラクター達は皆、映画に対しては誠実に向き合い、真摯な仕事をしている。
時代に合わせ、変わっていくことは意味のないことか。
記者は、流行の移り変わりは、何かが悪いわけではないという。冒頭の酒池肉林は、後に違う形で姿を再度見せることになる。
成長と時代と共に価値観は変わるが、最終的には、皆正しく幸せになりたかったように思える。
マニーは、ネリーに対してずっと誠実でいた。本人からしてみれば、愛しているので当然か?その現実のシーンが、映画の錚々たる名シーンに包まれている。映画文化だけでなく、それを愛する大衆の生活を讃えたエンディングに、ジャックの強調した娯楽の重要性が重なっていく。
想像以上に胸に響く
チャゼル監督とブラピ、くらいの期待感で観に行ったけど、想像以上に胸に響く映画だった。
サイレント映画時代の栄光に一時間、トーキー時代での挫折まで一時間、そしてそこからのすざまじい転落人生は息つかせぬ展開であっという間。最後の締めくくりはグッとくる。大スクリーンで見れてよかった。
音のない映画を撮っていた時代のドタバタ、
初めて音を撮ることになった時のやきもき、
時代とともにただ終わってしまった人たち、
ララランドの曲!?と思うあの音の外れた鍵盤、
そしてパーカーの見事なトランペット
音楽との絡みもよく、面白かった。。
劇中にも何度か出てくる雨に唄えば、歌しか知らなかったけど、ちゃんと見てこの時代の移り変わりをまたなぞってみたい。
しかしアメリカの退廃時代を描いた乱痴気騒ぎとアンダーグラウンドの悪趣味さ、過激に描いたことはわかるが心の底からこの国とは相入れないと思ったわ。R15だけど日本の高校生こんなの見て大丈夫なのか?とやや心配。。
イメージしてたのと違った
ラ・ラ・ランドの監督っていうのと事前の記事で、ミュージカルっぽい作りなのかな‥って思っていたら、違った。
確かに冒頭はそんな感じで、音楽前面って感じはあったけど‥
ただ、ストーリーに振ってると思って見ると、やや物足りないというか‥
意外な展開というのがあんまり無く、全て想定内で進んでいく感じ。
マーゴット・ロビーが圧巻のキレイさなので、そこが一番の見どこ
ろかな。
23-022
美しい音楽と折り重なる群像劇で、3時間飽きることなく観れました😁
映画を愛してるからこそ、
映画に夢を託すからこそ、
語られる本音の言葉に胸を打たれた。
スターは去っても、100年後も観ることができる。重く尊い言葉だが、本人にはどう聞こえたのだろうか❓
劇場で映画を観るって、良いことですね。
改めて実感しました😁
「映画愛」に震える物語。
かくも「映画」というものは愛しいものなのだろうか。デミアン・チャゼル監督の眼差しは<創造するものたちへの限りない愛>に溢れ、狂乱の20年代ハリウッドを、このうえなく魅力的な祝祭空間として描いた。サイレントからトーキーへの移り変わりの悲喜こもごもは、これまで様々な映画作品でモチーフとされてきたものの、それは高みから見下ろして語る歴史であった。しかしこの『バビロン』は血を流し苦悩する、虚飾に生きるしかない<映画屋>の物語。時代から取り残される役者というのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(クエンティン・タランティーノ監督 2019年)で70年代に落ちぶれた往年の西部劇俳優をディカプリオが演じ、その友人でありダブルであるブラピが**を**してマルチバースなハリウッド史を表現していたのが記憶に新しい。ともあれ、トーキーに対応できなかった様々な人々と、生き残り切れなかった有象無象が、悲しくも消え去っていく残酷なら必然。しかし、連綿と続く「映画」という夢の世界は、そんな者たちさえ<歴史の一部>として現在まで続いているという、チャゼル監督の鎮魂の物語である。
冒頭の30分近く描かれる、狂乱淫靡な即物的享楽だけが<正義>であったギョーカイに、破裂しそうな野心を持ってチャンスを得ようと潜入する主人公たちに、189分続く悦楽を鷲掴みされる。そしてラスト10分の、130年にわたる映画史に残る古今の名作が、眩暈を呼び起こすフラッシュカットで提示される。これらの編集はチャゼル組のトム・クロス。16ビートの疾走する勢いで、作品全編の緩急自在なリズムと、冒頭の狂乱とクライマックスの映画史で観客の血圧をぐいぐい押し上げる。
まことに映画という愉悦に浸らせてくれる、見事なお点前であった。
時代はいつも猛スピードで進化します。21世紀の今だけではなく、いつも、です。時代の要求に自分を合わせ続けなければ生きられない。それが人間社会の残酷さだよというのが、この映画の主張なのかも知れません。
映画が出現してからトーキーに進化する、わずかな期間が、この映画の舞台です。その進化の異常な速さを念押すように、映画の中で「西暦年」がこれでもかと強調されます。
当初は、砂漠地帯の、屋根もない、オープンでチープなセットで映画が撮影されていた時代でした。
無声映画だったから、隣のセットから聞こえる声や騒音も、監督の声も、撮影の邪魔にはならなかった。
そこでの撮影で独特の才能を見い出され、一気に「スタア」の一端に名前を連ねるようになったのが、マーゴット・ロビー演じるヒロインです。
しかし、翌年には無声映画はトーキーへと進化し、撮影時の雑音をシャットアウトすることが求められ、本格的なスタジオ撮影に切り替わり、マーゴットが発揮していた才能の数々は封殺されていきます。
多くのスターたちが、自分だけが持っている「輝く才能」によって一瞬のうちにスターダムにのし上がり、しかし時代の変化があまりに急すぎて、映画が求める才能は次々に移り替わり、瞬時に上り詰めたスターはまた瞬時に使い捨てになり、二度と浮上できないという残酷な真実を突きつけるお話でした。
時代の進化に追いつくため、絶えず努力し、常に自分を変化させ続けた、たった一人、謎の中国人だけが生き残り、ほかの全員が一気に消え去ったのです。
時代の変動は残酷すぎる。
時代が激動することに気づくのが始めの第一歩ですが、それはしかし、なまじ成功を掴んだ人間に突きつけられる要求として、残酷すぎる現実なのです。
そういうことに対する、警鐘を鳴らす映画だったのでしょうか。
あるいは、ここまでの感想って、監督の意図を深読みしすぎかも知れませんが。
ストーリーは、凄いです。
ほんとうに凄いの一言。
まったく一瞬先が予想できない、天才の作品だと思います。
ストーリーのジェットコースター状態を車酔いしながら楽しむのが、いちばんの楽しみ方ではないかと思いました。
映画そのものは、映画業界人のツボに、見事にはまるように造られているので(これは駄作「ラ・ラ・ランド」も同じ構造ですが)、アカデミー賞だとか、あっち系の人たちには受けるのだろうと思います。
でも一般人たる私たち、つまり自分でお金を払って映画館に観に行く観客にとっては、どうなんだろうかなと思うのでした。
一般人だろうが誰だろうが、栄光の一瞬はあったでしょ、だからこの映画も刺さるでしょという、映画人の押しつけがましいメッセージに思えてしまうんですよね。
ブラッド・ピットは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でも、まったく同じ役柄(一気に落ち目を迎える映画スター)を演じていましたが、今作と前作の、どちらの演技に、彼自身は満足していたのだろうか、なんて雑念も沸くのでした。
マーゴット・ロビーは謙虚さのかけらもないヒロインで、「まだ一本も映画には出てないけど私はスターなのよ」と威張る設定のお蔭で、感動話に進む方向も摘み取られてしまっていて、これは一体どうするつもりなんかねぇ、と思いながら観ていたのですが、そのなかで考えうる一番安易なストーリーを監督が選んでしまったのが、返す返すも残念でした。
下品さの裏に重厚的な物語が隠れている
「酒、ドラッグ、セックス」という3拍子揃った狂乱的映画は今まで散々あるが、うまくコミカルに描かれておりクスッと笑えるシーンが多かった。
そして開始数分後からスピーディーに展開していくのが心地よかった。「セッション」や「ラ・ラ・ランド」と同じ監督と誰もが納得できる、音楽にのせて演技が進行していく感じが興奮を呼び寄せる。
鑑賞後何よりも思うのが、マーゴット・ロビーがとにかく輝いている映画だということ。彼女にしかこの役はできないであろう。
絶対実現不可能だが、映画館で誰も他に人がいない中で強めのお酒をちびちびと呑みながら観たいものです。家族やパートナーと観るものではない。「映画」へ対する愛と敬意が大きければ大きい人ほど、この映画は刺さりそうだなと思いました。
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