「映画が好きな人全てに観てほしい」バビロン マスノブさんの映画レビュー(感想・評価)
映画が好きな人全てに観てほしい
1920年代のハリウッドを舞台に、
映画が無声から音ありに変わる転換期を
生きる人たちの話。
ド派手でクレイジーな演出・キャラクターと
素敵なジャズ音楽で3時間あっという間でした!
序盤のカオスっぷりは最高でした。
それだけで観る価値のある作品ですが、
1番よかったのは当時の映画業界を知れたこと。
どこまで忠実に描いてるいるかは謎ですが
撮影現場は、ルールや手続きなど全くない
めちゃくちゃな場所でした。
とにかく全員がむしゃらに映画に全力を注ぐ姿は
かっこよくもあり怖さも感じるくらい。
当時の人たちの熱がすごく伝わりました。
無声映画のスターたちが
声あり映画で苦悩を強いられる展開は
かなり驚きました。
よく考えれば分かることですが、
今まで声を出さなくてよかったのに
声の演技も必要になるのはかなりしんどい。
同じ俳優でも全く別の業界に転職するようなもの。
順応するものもいれば
順応できずリタイアするものもいる。
かなり厳しい世界だと思いました。
それだけでなく、映画の作り方も時代とともに
変わっていったのが興味深かったです。
映画を作るってものすごく大変だなと
改めて感じました。
シリアスなテーマではありましたが、
豪華なキャストと軽快な音楽で
素敵なエンタメ作品になってました。
映画が好きな全ての人に観てほしいです。
ラストの映像は圧巻です。