「美しい米映画=正しい×(自然観+正義漢)√家族愛」アバター ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター Chuck Finleyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5美しい米映画=正しい×(自然観+正義漢)√家族愛

2022年9月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

単純

興奮

知的

感想として誰もが認める超大作に申し訳ないんですが、鑑賞後、いや実は鑑賞中から↑タイトルに書いた構造のようなものが頭に浮かんでしまい、せっかくの“映像異世界”を心底は楽しめなかった。

その3D映像は、ちょっと映え加工をかけ過ぎたインスタ写真のようなキツさを感じるものの、当時も今としても実に素晴らしい。

ジェームズ・キャメロン監督は、T2今でも観るしタイタニック面白かったし(勢い余ってあのポーズを初デートの氷川丸でやってしまいのちに無事死亡)他の沢山のイイ映画に関わってるし、おまけに一人でマリアナ海溝にも行っているし、尊敬してます。

ただこの映画で私は、あのスピルバーグでさえジュラシックシリーズでその呪縛にどっぷり浸かっている上記の定式、まあポリコレと一言で断じても良いのですが、がお話しのまさしく基本構造になっている(気がしてしまう)ので、本作世界での
“正しい”自然や正義が本当にいつも正しいのか
なぜ、
愛を育む→即ち家族になる→即ちこの世の最上位価値は家族
という真理のみで、この異民族間の存続と繁栄を賭けた闘いの物語が淀みなく進むのか、観る客はそれを肯定し感動しないといけないのか、など本来娯楽のための鑑賞に余計なことを思ってしまう… なので評点も高くできない。勝手に考えすぎとは思いますが、十ウン年ぶりでもやりそう感じました。

keebirdz