オスカー・ピーターソン

劇場公開日:2024年2月2日

オスカー・ピーターソン

解説・あらすじ

ジャズピアニスト、オスカー・ピーターソンの波乱万丈な人生と音楽にスポットを当てたドキュメンタリー。

陽気なキャラクターと幸福感に満ちたリズム&ハーモニー、明快で魅力的な音質と超絶技巧で人気を集め、日本でも「プリーズ・リクエスト」などの名盤の数々で知られるオスカー・ピーターソン。その順風満帆に見えた音楽人生には、長きにわたる差別との戦いがあった。1962年に彼が作曲した「自由への賛歌」は公民権運動を象徴する曲のひとつとなり、その音楽的・社会的影響は分断の続くアメリカで今なお響き渡っている。93年には脳梗塞を発症し、ピアニストとしては絶望的かと思われたが、懸命のリハビリで奇跡の復活を遂げ、2004年には来日も果たした。

映画では差別との闘いや病気と復活までの困難な道のり、家族愛について本人が語るインタビュー映像をはじめ、妻や娘による晩年についての貴重な証言も収録。さらにビリー・ジョエル、クインシー・ジョーンズらオスカーの音楽に影響を受けたミュージシャンたちがその魅力を語る。放送・配信のタイトルは「オスカー・ピーターソン ジャズ界の革命児」。

2020年製作/81分/G/カナダ
原題または英題:Oscar Peterson: Black + White
配給:ディスクユニオン
劇場公開日:2024年2月2日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0美しい音楽を奏でるピアノ、大きな身体と笑顔が印象的なオスカー・ピーターソン。

2025年8月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

本人と家族、知人や影響を受けた人達などのインタビューと演奏のドキュメンタリー映画。

カナダ出身、両親の影響で幼少期からピアノを演奏、アート・テイタムを初めて聴いた時のエピソードなど興味深い。
20歳の時にノーマン・グランツと出会いアメリカへ進出、演奏公演の移動バスの中でエラ・フィッツジェラルドの歌声と夕陽の情景は羨ましい。
キング牧師の演説と演奏も感動。
素晴らしい演奏と移動の日々、ホテル暮らしの合間に家族と過ごす生活、結婚と離婚に様々なプレッシャー、大変な事だった事だろう。
演奏の素晴らしさは、著名な方達が語るとおりで、レイ・チャールズな本当に面白い、ジョン・バディステはエンドロール後にも。
若い頃から大きな身体は、歳を重ねるごとに大きくなり続けて、脳梗塞の後も復帰して演奏する姿に涙。
最後の奥様になるケリーは笑顔が魅力的。
愛される人柄と素晴らしいピアノ演奏、大好きだと改めて思える映画でした。

もっとオスカー・ピーターソン演奏を聴きたくて、YouTubeや音楽サブスクを検索してしまう。

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naomi

2.0オスカー・ピーターソン賞賛ドキュメント

2025年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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odeonza

4.0オスカーがグラミーを!

2025年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

 最近ジャズ音楽にハマっているのですが、オスカーがカナダ出身とは知らなかった。まぁ、音楽は国とか人種とか関係ないからね!レコード聴いても顔はわかんないから。個人的には、ジャズピアニストとしては最も聞きやすいミュージシャンだと思ってる。ピアノトリオが聴きたいなぁと感じたら、とりあえずオスカーピーターソンかけとけ!みたいな感じで。ジャズ初心者でも楽しめるかと思います。

 音楽ドキュメンタリーとしてはまずまずの出来映えなのですが、ストーリーを繋ぐ役目をするミュージシャンたちは全然知らない人。いや、これは要らないだろう。アーカイブネタが足りなかったのかどうかはわからないけど、とにかくオスカーを感じさせてくれなかった。

 インタビュー映像ではビリー・ジョエルやハービー・ハンコックなど有名ミュージシャンも登場するが、ラムゼイ・ルイスは2022年没、クインシー・ジョーンズは2024年没。なぜだか涙が出てきた。ギター弾きとしては、ジョー・パスの映像なんかが嬉しかった。

 ミュージシャンのドキュメンタリーや伝記ドラマは、ドラッグに溺れてしまうかのような波瀾万丈な人生を描いたものが多い。オスカーの場合、結婚に何度も失敗した程度・・・軽く流されてしまいましたが。結構メインで語られているのは「Hymn To Freedom(自由への賛歌)」を作曲したことにより公民権運動を象徴する曲となったことなど、人種問題に焦点を当てているのが特徴。このきょくは多分カナダの学校で歌い続けられているんでしょうね~もう偉人ドキュメンタリーといった感じ。

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kossy

4.0オスカー・ピーターソン、かくも偉大なるジャズマン

2025年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

オスカーピーターソンがカナダの人だと初めて知った。いわずと知れたジャズ界の大御所で数多く名プレーヤーの存在するこの世界で燦然と輝く巨人である事に間違いはない。しかもその業績と軌跡は長きにわたり世界中に影響を与えていたことを改めて知らしめられた作品でもある。ジャズの世界で純粋にジャズ界での功績が認められ、そのジャンルに於いて世界文化賞をその音楽部門で獲得した初めての人でもある。それが如何に偉大な事かと言えば純粋ジャズの世界ではオスカー・ピーターソンを含めて、あとはフリー・ジャズのオーネット・コールマンの二人だけである。このドキュメントは途中🎦グリーン・ブックに極めて近い描写がある。「グリーン・ブック」の元ネタかと思ったが、「グリーン・ブック」のモデルはドン・シャーリーと言うミュージシャンであった。ただドンはオスカーと2歳しか違わずその活躍に於いてオスカーが体験した世界とほぼ同じアメリカを経験していたことは間違いない。同じピアニストでこうした高い評価を得ていた黒人ミュージシャンたちは、その音楽性故一部の専門家や興行主には評価されたものの中々な苦難の連続をそのツアーで味わった事であろう。改めてアメリカの黒歴史を私たちはこの映画で知ることとなる。それにしてもオスカーのピアノはあまりにシンプルで美しく現代社会における規範となっている為、やもするとその偉大さに気が付かないまま通り過ぎてしまうが、この作品で改めてその原点を見た思いがした。

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mark108hello