オスカー・ピーターソン

劇場公開日:

解説

ジャズピアニスト、オスカー・ピーターソンの波乱万丈な人生と音楽にスポットを当てたドキュメンタリー。

陽気なキャラクターと幸福感に満ちたリズム&ハーモニー、明快で魅力的な音質と超絶技巧で人気を集め、日本でも「プリーズ・リクエスト」などの名盤の数々で知られるオスカー・ピーターソン。その順風満帆に見えた音楽人生には、長きにわたる差別との戦いがあった。1962年に彼が作曲した「自由への賛歌」は公民権運動を象徴する曲のひとつとなり、その音楽的・社会的影響は分断の続くアメリカで今なお響き渡っている。93年には脳梗塞を発症し、ピアニストとしては絶望的かと思われたが、懸命のリハビリで奇跡の復活を遂げ、2004年には来日も果たした。

映画では差別との闘いや病気と復活までの困難な道のり、家族愛について本人が語るインタビュー映像をはじめ、妻や娘による晩年についての貴重な証言も収録。さらにビリー・ジョエル、クインシー・ジョーンズらオスカーの音楽に影響を受けたミュージシャンたちがその魅力を語る。放送・配信のタイトルは「オスカー・ピーターソン ジャズ界の革命児」。

2020年製作/81分/G/カナダ
原題:Oscar Peterson: Black + White
配給:ディスクユニオン
劇場公開日:2024年2月2日

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映画レビュー

4.0見応えがあったドキュメント

2024年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

寝られる

見ごたえがあった。
ジャズ好きならたまらない作品内容。
ビリー・ジョエルなどジャズ好きやジャズ歌手・専門家が
なぜ、オスカー・ピーターソンをこれだけ愛するのかわかる気がした。
オスカーの生涯を彼を尊敬している仲間や若手ジャズ・ピアニストが
彼のヒット曲を演奏しながらスクリーンで振り返るのもまたいい。
ジャズファンならおすすめの作品です。

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ナベウーロンティー

3.5アメリカの黒人jazzミュージシャンとは違うな

2024年3月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

どういう風にミュージシャンとして生まれ育ち、どれだけカナダから称賛を受けたかを追ったドキュメンタリー。なんとなく感じていたアメリカの黒人ミュージシャンとの違いがよく分かった。
もう少し彼の演奏が聴きたかったけど、この手のドキュメンタリーはこういうもんだよね。

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ゆみあり

3.5オスカー・ピーターソンはカナダの誇り

2024年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

カナダ出身のジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソンを育て、支援し、その音楽を愛している人たちによって作られたドキュメンタリー。

彼は、英語を話すモントリオールの黒人労働者街の出身。西インド諸島から来た父親が、兄弟姉妹の上の方から音楽を教えた。彼は、よほど才能に恵まれていたのだろう。すぐに人前でピアノを弾くようになる。驚いたのは、基本的にクラシック音楽を習っていたこと。本当に好きなのはジャズだったようだが。弾き方が早いので気づかなかったけれど、彼の技術はクラシックの練習曲と音階練習の賜物だったのだ。映画の中で、モントリオールの音楽学校(コンセルヴァトワール)に通っていたと告げていた。ジャズを教えてくれないので、すぐやめたとも。

映画の中で、彼の最初の挨拶はフランス語。モントリオールはケベック州(フランス語圏)だから、会話位できないと困ったのだろう。カナダ行きの飛行機には、中国系の人と中南米の人がたくさん乗っていることが多い。中国系の人は、トロントとかに大きな中国人社会があるようだ。一方、中南米の人たちは、カナダを経由して、ふるさとに向かっているように見える。おそらく経由地として、米国よりもカナダの方が出入国管理など、優しいのではないか。

彼は才能を持った黒人として、まずカナダで認められ、暖かく育てられたに違いない。そのことが、のちの米国南部での黒人差別と鋭い対比をなしている。証言に出てきたように、周りの関係者たち、特にノーマン・グランツなどによる暖かい保護・励ましがあって、チャンスをもらうことができたようだ。オスカー・ピーターソンの名前は、特に彼の名前を持つトリオの演奏や、エラフィッツジェラルドや著名な音楽家との共演でよく知られている。

もう一つ、驚いたことは日本へのツアーが出てきて、彼も最愛の奥さんケリーも心から楽しみにしていたことだ。特に1964年来日の時のライブが名盤として伝えられている。その時、彼のトリオは、unique classical jazz group(クラシック・ジャズ・バンド)として紹介され、最後にあの「自由への讃歌」が流れた。アメリカではジャズは、50年代、60年代初頭を過ぎてから、衰退の一途を辿ったから、ヨーロッパや日本での演奏をきっと楽しみにしていたのでは。今でもクラシック音楽ではそうだが、日本人が熱心に音楽を聴く姿は、演奏家の胸を打つ。カラヤンやベームがそうだったように。そう言えば、この映画では、クラシックとジャズもこなすアンドレ・プレヴィンや、ラグタイムを演奏するイツァーク・パールマンの姿も見えた。

ツアーでの演奏こそを一番大事にしたオスカー・ピーターソンが、出身地のカナダで、硬貨になったり、彼の名前を借りた学校があったり、いかに誇りにされていたのか伝わってくる映画だった。

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詠み人知らず

2.5偉大なピアニストであったのは同意も、何故カナダから彼の様な天才的ピアニストが誕生したのか?それは明らかにされておらず残念。

2023年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

寝られる

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Kazu Ann
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