FALL フォールのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
最愛の夫をフリークライミング中に亡くして失意の親友を励まそうと、とんでもない高さのテレビ塔へ登ることをもちかけるYouTuber。落ち込んでいる理由を考えると、その励まし方どうなんだというところから始まって、「再生数稼ぎのためによーやるわ」みたいなやり取りを経て、いったいここからどうやって助かるんだというハラハラドキドキの後半戦に突入していく。てっぺんに取り残された二人は、ドローンを飛ばしてみたり、携帯電波のつながる地表にスマホを落として、助けを呼ぶメールを送信しようと試みたりと試行錯誤を繰り返す。一番、ひどいのは通りかかった男たちが助けを求める彼女らに気づいたにもかかわらず、車を盗んで走り去るところ。ひどすぎて笑いがこみあげてしまう。
あんなやばいテレビ塔実在するのかと思っていたら、一応実在したテレビ塔がモデルらしい。かなり強引な展開ではあるのだけど、極限のサバイバルスリラーとしては悪くない出来栄えで、ちゃんとスリルがある。というか、あんまり登場人物たちに過度に共感させない作りなので、一歩引いた感じの適度な距離感で見られるののがいいのかも。
Like Straight Whisky
Fall is a very simple film that manages to feel original. If you have seen the trailer then you probably can guess what is going to happen for most of the movie. Even with a small surface area the story musters together plot twists and even a couple characters. Of course the film's best achievement is inducing acrophobia, even for watching on a small screen. Minimum amount of brain cells required.
ストーンコールド、かく語りき!
ほぼワンシチュエーション、アイデア勝負の映画であり、飽きさせないための豊富なアイデアが投入されていて、飽きない。ただ、それ以上のものを求めてしまうと、キャラやシチュエーションはいささか凡庸でツッコミどころが多く、B級とA級の間をただよっているような、どっちかに触れてくれよ!と思ってしまうもどかしさはある。
ただ、後半になってブっこまれるプロレスネタが、とある展開の種明かしの前フリになっていて、まいりました!技あり!という気持ちになった。そして主人公と父親が一番好き好きなレスラーがストーンコールド・スティーヴ・オースティンというところに激しく共感。たしかに、この絶体絶命の窮地をサバイブするために必要なのは、ストーンコールドの絶対に折れないガッツなのでしょう。Because Stone Cold said so!
天空へ伸びる棒の尖端、直径1mの壮絶な舞台空間にて
鑑賞前、多少舐めた気持ちでいた自分が恥ずかしい。シンプルな状況や構造を極めるとそれは一つの発明にもなるし、芸術になる。そのことを強く印象付けてくれた作品だ。物語は単純明快。トラウマを持つ女性が、親友と共に荒野に建つテレビ塔に昇る。そして世の中と隔絶された頂上にて孤立無援に陥り、壮絶なサバイバルが幕を開けるーーー。映画というものは誕生以来、様々な「絶体絶命」の型を生み出してきたが、海でも山でも宇宙でも戦時下でも殺人鬼との対峙でもなく、こんなカリン塔を思わせる細長い棒が天空へと突き出した尖端で、きちんと丁寧なドラマとサスペンスが展開していくのだから大したものだ。ぱっと見、低予算をCG描写で埋め合わせたかのような状況設定でありながら、その実、直径1mほどの円形空間は、崇高な演劇舞台にも匹敵する。後半に訪れるちょっとした構成上のひねりも巧い。こういう映画に出会うと「やられた!」という気持ちになる。
手の平と足の裏がゾワゾワ。動機が共感しづらいのが難
主人公が閉環境に閉じ込めれられたまま映画の全編が進行するワンシチュエーションスリラー、あるいはソリッドシチュエーションスリラーのバリエーションと位置付けられるのではないか。上映時間の7割か8割程度、高さ600メートルの老朽化したテレビ塔を登る場面と頂上近くでストーリーが進行する。実際には20数メートルで制作されたセットの塔に昇るキャストらをクレーン撮影でとらえ、さらにCGで後処理した映像が実にリアルで、昇ってきた塔と地上を見下ろすショットが映るたびに手の平と足の裏がゾワゾワした。
フリークライミング中に夫を落下事故で亡くして落ち込んでいる主人公を、励まそうと考えたクライミング仲間の女性がチャレンジに引っ張り出すという、一応の動機が説明されてはいる。ただし、老朽化して危険だと警告が表示され閉鎖されている施設に不法侵入するわ、主人公は1年以上酒と薬浸りで体がなまっているし、女友達が履いているのはコンバースだしで、計画も準備もずさんで無謀すぎ。女友達は危険なチャレンジの動画をSNSにアップしてアクセスを稼ごうとするが、迷惑系ユーチューバーやバイトテロのような浅はかさで、なんとも共感しがたい。もう少し観客が心を寄せられる成り行きでシチュエーションに導くことができればもっとよかったのにと思う。
史上最恐の高所体験
東京スカイツリー(=634メートル)とほぼ同じ高さの廃テレビ塔へ登るというワンイシュー映画。予想よりずっと良かった。エクストリームスポーツのインフルエンサーが、許婚をうしなった悲しみを克服するために、より危険なことに挑戦するてな感じの筋書きだが、垂直方向の孤立と緊張状況へもっていけばあとはストーリーを必要としない。が、ストーリーもよかった。
部屋でたいしてデカくないモニターで見たが高所で落ちる危険性がある表現がおそらく映画史上もっともしつこく繰り返される。なので高い場所で怖じ気ているときの股関節のあたりがひくひくする感じを映画時間たっぷりたのしめる。もしそれがたのしめるならだが。
加えてFinal Destination風の「緩んでいてもうすぐ外れるネジ」表現もねちっこくある。なにしろ2,000フィート(610メートル)の鉄の廃塔。鉄は錆びきっていて、登っているそばから崩れ落ちる。スリル満点というならそのとおりだが、高くて危なくて見ちゃいられないという感じだから、最恐ホラーよりずっと神経負担が大きかった。
加えて相棒が許婚とデキていたことが発覚し、およそ地上600メートルで発生させるようなことではない三角関係のもつれが発生するし、幻想落ちも禿鷲の生食もあって、たぶん寿命も数分は縮まったにちがいない映画だった。人によっては完全虎馬になるのでおすすめはしない。
田舎の町へいくと公民館などに物見と鐘を頂いている火の見櫓がある。うちの近所にもあって消防団に入ると火災予防週間のときは朝晩そこへ登って打鐘信号というのをやる。
あの櫓って端から見ると別にどうってことない望楼なんだが、いっぺん登ってごらんなさいよ。せいぜい高さは15メートルなのに毎回立てなくて膝ついたまま一点四点の警報点鐘を打った。
高所恐怖症ではないが身体がむきだしだと怖さがぜんぜん違う。
出初め式ではしご乗りをやる鳶職の人がいた。わたしの地域にも(与太者じゃない)鳶職の人がいて、そういう人らは高所がぜんぜんいける。はしごは高さが5、6メートルだが青竹で軋むし、下は人が支えているだけなので揺れる。ただしはしご乗りなんてそう言っちゃなんだけど別に面白くもないし、てっぺんで技決めるのを、たいしたことねえなあと思って見てたのを思い出して反省した。
思うに女がはしご乗りやったら団員不足解消するんじゃないか、と本作のヒロインのレギンスを見ながら思った。しかし消防団出初め式でレギンス履いた女がはしご乗りはやらんだろぜったい、とは思った。
ドローンカメラもよかったし肉感あるヒロインもよかった。
グリーンスクリーンやデジタル処理は使わないで山の上に30メートルのセットを設営して撮影をおこなった、とのこと。その際主演のふたりGrace Caroline CurreyもVirginia Gardnerもじぶんでスタントをやったそうだ。ひええ。
AI技術が進歩して、例えばバク転をやっている場所を崖っぷちに背景変換できたりするのをTikTokなんかで見たりするが、この映画は視覚的な信憑性にこだわったという。4億3千万円というあちらではかなりの低予算から想定外のスマッシュヒットを飛ばし、ツーもスリーも企画されているそうだ。この話ツーとかスリーになるんかいな、という気はしたがワンイシュー(単一論点)アイデアを利益に変えたのは映画人として最大の達成だと思う。imdb6.4、RottenTomatoes79%と79%。
ゾクゾク、ストーリー展開もいい感じのスリリング映画
生きる為には
高所恐怖症の人は観るのが大変
時間つぶしには悪くない
高所恐怖症の人にはトラウマになる映画
人の根源的恐怖を揺さぶる
人は高いところから落ちれば死ぬ
これは物理法則に基づいた逃れられない事実である
大多数の人は転落、落下して死んだことはないと思いますが高所を恐れます
なぜだろうか
それは生存本能が警戒態勢に入っているから
本能が身の危険を知らせてくれているから
想像し得るのだ、落下の結末を!
命を落とす当たり前の摂理を!
この作品は、そんな生存本能に訴えかける作品でした
作品タイトル、あらすじのとおり600メートルの高所に上り
降りることができなくなって落下の恐怖と闘いながらてんやわんやする話です
吹きさらしの600メートルだぜ
視聴者は上ってないのに、見ているだけでハラハラするし、
タマヒュンするし、「おぁぁあーー!!」となる
映像だけでも恐怖を感じる
舞台装置は高所だけ
そして生存本能に基づく恐怖のエッセンスのみ
味付け薄いのに満足感すごい
テーマ一点突破の映画って余計な事しないから良いよね
実際に上ったら足カクカクになると思う
ゴア表現じゃないお手軽な恐怖体験がしたい人は見てみて
高所恐怖症はあんまり見ない方がいいぞ!
こういう取り残され系
すごくしんどいけれど好きなんだよね。
描写がリアルで高所恐怖症だからしんどかったのと
恐怖対象が鳥とってのが微妙だったんですが
WWE出てきたりとなかなか面白かったですら、
結局どれのおかげで助かったの?
雑なのか丁寧なのか
なんか生きることへの背景など
細かく掘り下げながら孤立してましたが
あんな着の身着のままで無謀なチャレンジをする奴があるか
、、、ん?
そういう映画か、、、
ひとり我に帰った辺りは良かったですね
アンテナに落ちて絶命って雑な気はしましたが、
そういう方向でないとまとめられなかったんですね
デンジャーDのバカキャラゆえに実現した設定でした
レンタル落ちDVDでやっと観ましたが
コレクションには加えておきます
バクバク心臓
適者生存(survival of the fittest)
テレビドラマ『ウォーキング・デッド』のイメージが強く残るニーガン役のジェフリー・ディーン・モーガン。主人公ベッキーの父親役なのだが、「適者生存」の言葉を聞くとどうしてもニーガンの存在が思い出される。ダーウィンの進化論にも影響を与えたこの言葉。ハゲワシの生存能力を指していた言葉が伏線にはなっていたが、どうもしっくりこない。
意外にも伏線(トラック、充電とか)あり、不倫問題あり、ホラー風味あり・・・と、シチュエーションスリラーでありながら凝った内容となっていた。時折訪れる落下シーンにはゾッとさせられるが、それよりも先に動画配信者の無鉄砲な部分に共感出来ず、勝手にすれば!と冷めた目で見てしまった。毎年何人もライブ配信中に事故死しているので、特に思い入れもない・・・
600メートルもの鉄塔の映像はとにかく凄い。どうやって建てたのだろうか?その建築技術や工法のドキュメンタリーがあるのなら、そちらの方が興味ある。そしてメイキング映像を見てみたいという欲求に駆られてしまった。
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