サイレント・ナイトのレビュー・感想・評価
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これは何のジョークですかね?
あらゆる生物を死滅させる謎の猛毒ガスが充満した世界。
人類が滅びゆく、地球最後のクリスマスイブに、
男女12人の4組の家族が一屋に集まりいつもと違うホームパーティーが始まる。
尊厳せざるを得ない最期の日、
そしてクリチャンなら聖夜と言う晩餐会。
あなたなら、
誰とどんな最期の日を迎えたいですか?
僕はいつもの夜のルーティンをするだけです。
そして、最期の晩餐は何を食べたいですか?
この映画が、
尊厳ある最期の生き方を少しヒントを示していてくれていることで救われる👏
内容はわかりやすいけど、人によっては気分を害するかも(ほか関連参考情報)
今年331本目(合計606本目/今月(2022年11月度)18本目)。
奇妙な毒ガスが流れるイギリスが舞台で、その最後の日がクリスマスで、クリスマスを祝いつつ致死性の毒ガスが流れる前夜を家族やその知り合いその他数名で祝う、という趣旨のお話です。
この「毒ガス」が何を意味するかは個々いろいろな解釈ができますが、合理的な解釈としてありうるのが新型コロナウィルスの蔓延なのでしょう。ほか、(想定される)第三次世界大戦における核戦争で発生するいわゆる「黒い雨」などと解することも可能です。この辺は解釈が微妙に取れそうです。
ストーリーの筋としてはわかりやすいし、一部例外は除いてもストーリーの大半はそのクリスマスを祝う家(そこそこ豪華っぽい家)の中でのみ進むので(一部例外あり)、ストーリーとしてはわかりやすい一方で、逆にストーリーの「隠された意味」を把握するヒントも大半ふせられており(テレビやインターネット等も大半出てこない)、わかりやすいものの「趣旨の解釈としてはいくつかわかれうる」のではないか、と思えます。
やや気になったのが下記のところです。
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(減点0.3/一部のセリフの配慮が足りない)
・ この映画、ストーリー内でいつの時代かは明示的な記述はなかったと思いますが、逆に言えばそれがないということは、少なくとも現代(2020~2022程度)と解して構わないと思います。
ところが、特定の国…まぁ、ロシアなのですが、その特定の国に対して「ロシア人め」とか「ク×ロシア帝国の野郎」とか(字幕内では伏字はありませんが、こちらで伏せてます)、妙にロシアばかりたたかれるのも謎です。
かえってリアル現代を顧みると、この映画はイギリス映画であり、ウクライナやその周辺の(今のウクライナ侵攻に利害関係のある)国は一切かかわっていないようで、イギリスとしては「基本的には」ウクライナよりの立場ではなかろうかと思いますが、趣旨がよくわからないこの罵倒が謎です。かといって、上記のストーリーの「謎の致死性の毒ガス」うんぬんにロシアは一切かかわってこないので(この点は最後まで一切明らかにされない)、このあたり、ストーリーの筋に一切関係しないのに、特定の国の罵倒がやや過ぎるかなぁ、という気がします。ただ、それとて2~3か所程度ですし、映画全体としてロシアを否定したり、その国民の人権を蹂躙するような趣旨のストーリーではない以上、減点幅は限定的です。
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▼ 参考: ジュースを注ぐシーンで Say when. といっている部分
・ 映画では終わりのちょっとくらい前に出てきます。ジュースを注いでもらうシーンでこのセリフが出ます。直訳すれば「いつであるのかを言って」または「"When"と言って」になります。
ただこれは慣用表現で、まぁコロナ事情なので難しいですが、知って損はない表現です。
要は、この映画のこの例(ジュースを注いでもらう)や、食事でサラダ等、「個人の取り分を取ってもらう」ように、「個人によって飲める・食べられる量が異なる」場合、それは注ぐ側にはわかりませんので、「(あなたにとって、ちょうどよい量のときに)合図して」という意味で用いられます(その性質上、「量」があるものでしか使いません)。
この場合、「その量で大丈夫、ありがとう」という場合は、 It's OK. や Thank you. などで通りますが、この "Say when" を直訳して「whenと言え」という「直訳通りの返答」としてそのタイミングで when といって返すというのは英語におけるジョークのひとつです(有名なジョークなので、それでも通る場合が普通)。
話の筋が通らない作品は駄目です
凄惨な死をもたらす毒ガスの嵐に襲われつつあるイギリスが舞台です。原因はわからず、政府にできることは国民が苦しまずに死ぬための自殺薬の配布だけです。
夫と3人の子供を持つ主人公は、明日、嵐の襲来が予想されているなかで旧友を集めたクリスマスパーティを自宅で開きます。そこでの出来事をコメディ要素を交えて描いた作品です。
この映画の最後の最後に主人公の息子にあることが起きます。これは、それまでの話をぶち壊すものです。それだとそれまでの話が成り立たんでしょうと言うのが個人的な感想です。
この主人公の息子は映画「ジョジョラビット」でヒトラーに憧れた少年を演じた役者さんです(GG賞ノミネート)。面影が残っていてかわいいですね。
ちなみに脚本を書いたのがこの少年の母親とのこと。親の七光りではなく子の七光りといったら失礼でしょうか。
EXIT
あらゆる生命が死に絶える毒ガスが地球上に蔓延する中、明日にはガスが届く田舎町で最後のクリスマスイヴを過ごす4つの家族の話。
とりあえず、キティがクソで母親のサンドラの影響が大きいのはわかったwていうかキティって呼ぶにはデカいよ!!
そしてトンベリ推しだったり、モーグリがどうたらってFFかよ!ww
ただ、ブラックジョークがどうとか言っているけれど、多くはただF××:KIN´なんちゃらとか口悪く罵り合ったり人を貶める様なことを言うばかりでこれがブラックジョーク?
ブリティッシュブラックジョークは自分には合わない様だ。
というか、このシチュエーションだけで引っ張るのはきつくない?
明日になる前当たり前のアート君に巻き込まれる議論はなかなか好みの感じになりそうだったけれど、アート君に対抗出来る大人がいないのが勿体なかったし、ピル飲んでも飲まなくてもそんなに変わらない?
そして何より個人的にラストショットがそりゃないよ。
面白くなりそうな感じはかったんだけどな…。
【”例え明日世界が滅亡しようとも、今日僕は林檎の木を植える。”世界の滅亡を眼前にした”未来を諦めた”人々の姿をブラックシュールに描く。どんな状況下でも”未来を諦めてはいけない。”と思った作品である。】
■”例え明日世界が滅亡しようとも、今日僕は林檎の木を植える。”
ご存じの通り、マルティン・ルターの名言であり、私の好きな故、開高健が好んで、色紙に記した言葉である。
決して、未来を諦めないというメッセージが色濃く表された言葉である事は、異論がないであろう。
ー 毒ガスにより、世界の破滅が近づいている事を大人たちは、政府のアナウンスで信じ切っている。
但し、その理由は”ロシアによるもの・・。””環境破壊の結果”と、判然としない。
更に、被害を写した光景も一切でない。
映されるのは、”毒ガスにより、世界が破滅する。”と信じ切っているサイモン(マシュー・グード)と、ネル(キーラ・ナイトレイ)夫妻と、親友たちである。
それと、政府が配布した”苦しまずに死ねる”と言う、赤い箱に入ったピルである。-
◆感想<個人的な想いが可なり入っています。>
・今作には、世界が破綻して行く様が、一切描かれない。
只、クリスマスイブに、サイモン家に集った子供を含めた男女が、最期の時間を楽しもうとする姿が描かれる。
皆、政府から配布された自殺用のピルを偲ばせて・・。
大人達は、世界の滅亡を信じており、哀しみを抱えながらパーティーの席に着く。
ー 毒ガスが発生した理由にも、一切言及されない・・。
本当に毒ガスなのか・・、と勝手に推測する。
思い込みなのか・・。
だが、大人達は世界の破滅を盲目的に信じている。
子供のサイモンの息子、アートを除いて・・。-
・お腹に子供を身籠っているソフィ(リリー=ローズ・デップ)も、自死に逡巡している。
■只独り、ピルを飲むことを拒否するサイモンとネルの息子、アート(ローマン・グリフィン・デイヴィス)の姿が、”未来を諦めない”姿として描かれる。
・不法入国者と、路上生活者には、ピルが配られないという設定もシニカルである。
・更に言えば、女王は”死を選ばずに”シェルターに籠る”という事も、語られる。
■逃げ出したニワトリを追いかけた、アートがガスが近づいてきた森の中の車で観たモノ。
それは、一台のハザードランプを付けた車。
車内には、ピルを飲んで死んだ人々の死体が・・。
中には、幼子もいる・・。
<混乱するアート。
家に戻った彼は、”毒ガス”を吸ったからか吐血し、それを見たサイモンは愛する妻、ネルと双子にピルを飲ませ、ベッドに横になる。
だが、翌朝、サイモン家の上空には、ガスはなく、白い雪が降り積もっている。
ホワイトクリスマスである。
これは、私の勝手な推測だが、あの黒い雲は、本当に毒ガスだったのか・・。
それは、死んだと思われたアートが、ベッドの上で一人、目をカッと見開いて目覚めるラストショットから観る側が、判断する事だろう。
現況下を鑑みても、今作はブラックシュール且つ、シニカルな作品であると私は思った作品である。>
How dare you!
大人は過去や記憶を辿れるのに対して、子どもは今現在とまだ経験してない未来しかない。だから恐怖を紛らわす術はわからない。その代わり、自分の頭で考え人の考えを疑い前を向く勇気と強さがある。大人の盲従と従順と逃げは罪だと、アート君は私達に教えてくれる。
恐怖の誤魔化し方
コロナ禍のワクチンを連想せずにはいられませんでした。
パンデミックの正体が解き明かされない段階で、政府によって最善とされる対策が取られる。
信じて良いのか?
最終的な判断は自己に委ねられる。
王室ネタや政治ネタのブラックな笑いがイギリスらしい。
死の恐怖から逃れる為にクリスマスパーティを演じる人々。
とくに献身的な父親が笑えました。
そこまで良い父親でいたいのか。
ストレスを抱えても、痩せ我慢をしても、良い父親を演じ切る。
紳士であることに対するイギリス人のプライドは、日本人の気質と近い気がします。
武士は食わねど高楊枝。
日本人も秩序正しく最後の時を迎える気がします。
皆んなで一緒なら怖くない。
私自身も考えるのを止めて付和雷同な安心感に流されているな。
キーラ・ナイトレイの日常を取り繕っている神経質な演技が凄い。
少し大きくなったローマン・グリフィン・デイビス君は、まだ可愛くてホッとしました。でもこの先、いつ男臭くなるかわからないので油断ならないです。(←誰と比べてるの?)
さすがの演技力で、大人達が深く考えないように避けている問題をズバズバ突いてきます。
子供の目線は真っ直ぐに物事の本質を見抜く。
社会が抱えている問題に気づき指摘できる子供は、子供扱いして良いのか?
…自分の子供にワクチンを打つかどうか?
親御さんたちは悩まれたのではないでしょうか?
私の主治医もワクチン反対派だったので、ビビりましたが。
親の保護下にある子供たちは自分の意思とは関係なく親の方針に従わされる。
子供に辛い思いをさせたくないのが親心で、その子に最良の選択を下しているつもりだけれど、何を辛く感じるかは本人次第なのでは?
子供は親の所有物ではない。
自己主張が出来る子供は、自己判断も出来ると認めるべきなのか?
とても難しい問題に感じました。
そして、もう一つ。
この映画を見た人は誰しも考えさせられる事だと思いますが
最後の時を選択出来るのなら、誰と一緒に居たいのか?
参加したくもないパーティに集まっている場合か??
この映画の半分は愛する人への思いやりと優しさで出来ている。
双子の弟たちが良い味を出してましたが
二人ともグリフィン・デイビス…
ローマン君の実の弟たち??
監督/脚本はお母さんだし。
家族の問題を家族で演じているのも面白い。
今日が人生最後の日なら
何としてでも生き抜こうとする終末映画は沢山観ましたが、こんな穏やかなのは初めて🎄。シリアスとブラックユーモアが混在する作品。田舎の広大な土地に建つお屋敷の中だけでストーリーは進みます。面白かったのは終末映画の話が出た事。コロナ禍で‘コンテイジョン’を観るような感じですかね。分かっていてもその時が来るシーンはやはり辛い。その後が何通りも考えられるラストでした。ローマン君まだまだ可愛いですね😍。
オンライン試写会にて鑑賞
"クソ"聖なる夜 ✕ "クソ"最後の晩餐 = コロナ当時の混乱と情報錯綜?自ら取捨選択し決断することの大切さ
ローマン・グリフィン・デイビスくんが『ジョジョ・ラビット』に続いてよかった!彼が演じるのは主人公夫婦の長男で、親への態度がクソ悪いアート。
タイトルに偽りなし!クソ一足早いクリスマス映画。致死度100%?クソ謎の有毒ガスによって終末が迫るクリスマスに集まる友人家族。冠婚葬祭じゃないけど、やはりそうした集まりの場は本音と建前が入り混じり、それが死を前にしているとなると尚のことだろう。ぶっちゃけたり気まずくなったり踊ったり。しかし、彼らにはある"約束"があって…。
言ってしまえば『イット・カムズ・アット・ナイト』寄り(系)とでも言うか、観客受けはそこまで高くなさそうな内容ではある。リジーだったか呼ばれなかったキャラクター然り色々なキャラクターの関係性が見て取れるが、その辺りはあくまで指し示す程度にとどめるというクソ説明的ではない語り口で、これまた非常にクソ英国的なラストを迎える。こうなったら自分もやっぱりそうするだろうか。
『ザ・ロード』『デイ・アフター・トゥモロー』みたいなクソ世界はすぐそこまで来ている。そんなタイミングにわざわざマイケル・ブーブレの曲を歌うかは謎。この例年お馴染みな集まりのテーマソングなのだろうか?
あなたならどうする?
人類を死滅させる恐怖の毒ガスが迫る
“地球最後のクリスマスイブ”
世界征服をもくろむ陰謀によるものか、
それとも環境を破壊された地球の復讐なのか...。
聖なる夜
友人たちが集う人類滅亡の日
特別な1日を背景に彼らはどう過ごすのか⁈
極限状態での人間の心理が描かれ
某国名が出てきてドキッとしたり
コロナのパンデミックを思い起こし怖い
ブラックでシニカルな作品
!
ホーリーナイト
2022年10月19日
映画 #サイレント・ナイト (2021年)鑑賞
あらゆる生物を死滅させる毒ガスが世界を席巻し、明日にもイギリスに上陸するという前夜
学生時代の友人たちが子供連れで集まって最後の一夜をどう過ごすのか・・・
自分ならどうするかな?
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
クリスマス会でのコメディ&人類滅亡の雰囲気
オンライン試写会にて鑑賞。
仲が悪そうなのに集まってクリスマス・パーティをする友人たちの集い、そして世界を破滅に導く猛毒ガスが近づいてくる…という奇妙な展開の映画。
学生時代の友人たちが、それぞれのパートナーを連れて、ある家に車で向かうのだが、車の中の会話を聞く限り、その「集い」を楽しみにしている人は殆どいない。
しかし、なんだかんだと皆が集まってクリスマス・パーティをするのだが、再会の瞬間はハグしたりして嬉しそうに見せても、やはりギスギスした人間関係が表に出てくる変なクリスマス会…(笑)
ただ、なぜギスギスした関係になっているのか? 1人の少女がトコトン嫌われているのはなんでなの? というあたりはスルーしちゃっているので、見たままから想像するしかない。
そんな感じで、人間関係や世界滅亡に至りそうになっている経緯を殆ど描かないままドラマが進んでいくので、観終わるとモヤモヤが残る。
お互いのパートナーを連れて来ているのに、違うパートナーの男女が「あなたとヤッたじゃない」などと暴露して変な雰囲気になるのは面白い。
いつぞやのスマホを見せ合う映画を思い出す(笑)
出演者では、やはりキーラ・ナイトレイが綺麗。
そして、『ジョジョ・ラビット』の男の子が、あの頃とほとんど同じ顔&髪型で登場していて、ジョジョラビ観てからだいぶ経つように思えるのだが……これは歳のせい?(笑)
映画『E・T』や『ザ・ロード』などが取り込まれたあたりは、監督の映画好きの表れか…。
笑っちゃう楽しさの裏で、死がジワジワ迫りくる怖さもあるコメディ&人類滅亡もの(?)であった。
クリスマスっぽい音楽は良かった。
<映倫No.49384>
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